どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年12月30日(月)新発売のカップ麺、エースコック「驚愕の麺2.0玉 四川風麻辣麺」の実食レビューです。
寒さも吹き飛ぶ麺量2倍の超満腹型カップめん新登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
驚愕の麺2.0玉 四川風麻辣麺
「驚愕の麺2.0玉」とは、以前から発売されているエースコックの大盛ノンフライ麺ブランド「驚愕の麺1.5玉」の麺2玉バージョンで、以前に「驚愕の麺1.5玉+0.5玉(プラス0.5玉で2.0玉!)」という麺2玉バージョンが発売されていたのですが、今回の新作はエースコック初となる「驚愕の麺2.0玉」という商品名で発売。
カップ麺の開封口には “やみつきになりマウス!” というセリフとともに嫌らしい表情のネズミが描かれているのですがw ネズミといえば令和二年の干支「子」でもある動物。つまり、今回の新作「四川風麻辣麺」は、2020年の幕開けを記念して開発された商品で、この流れは2018年1月1日に発売された「トリカライヌードル 辛口鶏白湯味」を彷彿とさせます。
「トリカライヌードル 辛口鶏白湯味」とは、2017年の干支「酉」と2018年の干支「戌」への年跨ぎをカップ麺で表現したもので、フリーズドライの鶏唐揚げと後入れスパイスが刺激的な正月向けのカップラーメンとして新発売。複数種類の香辛料を使用したスパイスを加えることで辛いヌードルになるという、これがまた凝った商品名でしてw
具材の鶏唐揚げ=トリカラ(酉から)、辛いヌードル=カライ(から戌)ヌードル、合わせてトリカライ(酉から戌)ヌードル。その流れから2019年(亥年)の幕開けには、猪エキスや猪肉は無理でも豚骨を突出させるなど、なにかしらの記念商品が出てくるのではないかと予想していたのですが、特に関連商品は発売されませんでした。
さすがにネズミのイラストで子年を表現するのは取って付けたような手法ではあるものの、パッケージでは2.0の「0」だけ赤い日輪を想起させるデザインとし、手前の麺リフトを山のように見立てている様は、さしずめ富士の初日の出。商品名(ブランド名)を驚愕の麺1.5玉+0.5玉としなかったのは、このデザインを表現するための工夫なのでしょう。
さらに今回の「四川風麻辣麺」というテーマは、2018年から特に注目されているトレンド味覚「麻辣」を強調したもので、それは花椒の痺れ「麻味」と唐辛子の辛さ「辣味」を合わせた刺激で、担担麺や麻婆豆腐など、辛くて痺れる四川料理には欠かせない味覚。正直、2020年は2018年〜2019年ほどの盛り上がりは見せないかもしれません。
しかし、花椒の痺れに特化した商品は一部のユーザーから根強い人気を誇っているテーマ。パッケージに “辛いものが苦手な方はご注意ください” などの警告文は記載されていないため、さすがに年末年始そうそう激辛カップ麺ではないと思いますけど、ひとまず開封して中身をチェックしてみましょう。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、「液体スープ」と「かやく入り粉末スープ」の合計2袋で、液体スープは食べる直前に加える後入れ仕様。かやく入りスープは “スープに充分熱湯をかけてよく溶かしてください” となっているため、お湯を注ぐ前に入れてください。※液体スープを先に入れると調理不良の原因になります。
麺は「驚愕シリーズ」らしく油で揚げていないノンフライ麺を採用し、かなり細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は熱湯4分と若干ながら長めの設定。これまでの驚愕シリーズは基本的に加水率の高い多加水麺が使用されていて、今回も見た感じ加水率が高そうな黄色味の強い麺が採用されています。
ちなみに標準サイズのカップラーメンは麺重量50〜60g、縦型ビッグは70〜80g、スーパーカップなどの大盛バケツ型は90g、今回の調理前めん重量は120gなので、なるほど驚愕の麺2.0玉というのも誇張ではありません。なお、汁なしカップ麺の標準麺量は90g、大盛130gとなっているため、かなりのボリュームであることが分かります。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:驚愕の麺2.0玉 四川風麻辣麺 製造者:エースコック株式会社 製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175) 内容量:149(めん120g) 商品コード:4901071211752(JAN) 商品サイズ:縦180mm×横180mm×高さ74mm |
発売日:2019年12月30日(月) 実食日:2020年01月02日(木) 発売地域:全国(スーパー・コンビニ等) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:268円(税込) 希望小売価格:250円(税別) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:610ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:2袋(液体スープ・かやく入りスープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維、卵白粉)、スープ(しょうゆ、動物油脂、植物油脂、チキンエキス、果糖ぶどう糖液糖、発酵調味料、チキン調味料、ポーク調味料、食塩、香辛料、オニオンエキス)、かやく入りスープ(食塩、香辛料、大豆加工品、チンゲン菜、ポーク調味料、チキンパウダー、たん白加水分解物、ねぎ、オニオンパウダー、酵母エキス、砂糖、唐辛子、香味調味料、植物油脂)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、乳化剤、酒精、カラメル色素、かんすい、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、香辛料抽出物、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・卵・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む) |
実食開始
先入れの「かやく入り粉末スープ」には、なるほどチラホラと具材が入ってはいるものの‥‥ショボいw しかもエースコックのニュースリリースには “食感の良い大豆そぼろ、シャキシャキとした食感の良いチンゲン菜、色調の良いねぎ、唐辛子を” との記載があるので、挽肉ではなく偽肉(フェイクミート)が採用されています。
ちなみに「驚愕の麺2.0玉」というだけあって、比較的にヘルシーなノンフライ麺かつフェイクミートを使用しているのにもかかわらず、カロリーは510kcalと地味に高めの値。販売店は特に限定されているわけではないのですが、年末年始のスーパーは正月用品で溢れていたので、コンビニの「ローソン」で捕獲しました。
さて、明らかに具材のボリュームに乏しく、そのかわり麺が異様に多く見える調理直後。コンビニで買った場合の税込価格は268円だったので、コストパフォーマンスについても無視できません。それでは、辛さレベルと痺れの強さにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(149g)あたり カロリー:510kcal たん白質:14.0g 脂 質:7.7g 炭水化物:96.1g 食塩相当量:8.9g (めん・かやく:3.2g) (スープ:5.7g) ビタミンB1:0.89mg ビタミンB2:0.60mg カルシウム:466mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:510kcal(めん・かやく:414kcal)(スープ:96kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
比較的に加水率の高い多加水麺で、スープとの兼ね合いか実に小麦の甘みが強く、イメージとしては熟成麺の系統。サイズは日清食品のカップヌードルを一回り太くしたくらいの細い平打ち麺ですが、しっかりとした密度感のある弾力。なるほど熱湯4分は必要なタイプだったので、焦ってフライングしないように注意してください。
歯応えのある麺が好きだから——と、1分くらい早めに切り上げて食べ始める方も多いのですが、すべての麺に対してフライングがプラスに作用するとは限りません。たとえば今回のような多加水麺でフライングした場合、部分的な戻りムラが発生するだけでなく、中盤以降の食感が逆に軽くなったり伸びるのが早くなったりすることも‥‥
特に多加水麺は “ちゃんと吸水させることで弾力が増す” 構造になっているため、フライングは厳禁。今回の麺は熱湯4分ちゃんと待ってもコシが強く、部分的な戻りムラも気にならない安定の高品質なノンフライ麺かつ細身でも麺量2玉で食べ応えはバッチリですし、これならコンビニで買っても損ではないでしょう。
スープ
タイトルは四川風ですが、スープの土台は醤油ベースの和風スタイルで、やや果糖ぶどう糖液糖の人工的な甘みが気になるところではあるものの、ある意味それもジャンクな中毒性を覚えさせることに一役買っているポイント。そして、おそらく原材料名の「発酵調味料」に豆板醤や甜麺醤などの中華調味料が使用されているのでしょう。
醤油の風味で日本人の好みに合うように調節しつつ、豆板醤や甜麺醤によって中国風の要素を確かにブレンド。液体スープを開封した瞬間、だいぶ辛そうな赤いオイルが出てくるのですが、一般的に見ても辛さレベルはピリ辛ちょい上だったので、実際のところ唐辛子の辛さは大したことありません。
同じく花椒の痺れも激痺クラスの強さではないものの、どちらかというと麻辣のバランスは麻味寄りで、日本の和山椒とは違うビリビリとしたシビれが四川風を表現しています。実際に食べる前は高粘度スープを想像していたのですが、意外なほど口当たりはサラッと軽く、その軽さが大盛りでも飽きない工夫になっていました。
具材
おそらくスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどで購入した場合、税込230円くらいで捕獲できるかもしれないけれど、ぶっちゃけオープン価格の廉価版に匹敵する貧弱さです。しょぼいw とはいえ大豆そぼろのクニッとした食感は面白く、旨味もなければ雑味もないので、ハズレ系のスポンジ肉そぼろよりもマシな具材といえばマシな具材。
青梗菜も “いちばん大きくて” これなので、たまにシャキッとする程度。他の具材といえば分葱っぽい乾燥ネギと辛味の弱い粗挽き唐辛子くらい、お世辞にも具材が豊富なカップ麺とは言えないけれど、クオリティの高いノンフライ麺2玉のコストを思えば目を瞑るべきかもしれません。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)
辛さレベルはピリ辛〜贔屓目に見て中辛、花椒レベルも中シビくらいで特筆すべき点はなく、具材についてはヤル気のなさが浮き彫りの状態。けれどもスープは安っぽくない作り込みだったのと、ノンフライ麺については値段に見合った完成度の高さだと感じたので、及第点に星ひとつプラスしました。
具材のボリュームやコスパ重視の方にはオススメできない商品ではあるものの、クオリティの高いノンフライ麺を2玉というボリュームで楽しめる、そこに価値が見出せる一杯です。実際に「驚愕の麺2.0玉」というだけのことはあって腹も膨れますし、麺のボリュームだけでいえばコストパフォーマンスの高い商品かもしれません。
ブクマして陰ながらいつもお世話になってる者です。
何か事情があっての事だとは思いますが記事のレイアウトが変わってページ毎に分かれてとても読みにくく面倒になっています。
慣れだとは思うのでこのままでもこれまで通り記事を読ませて頂きますが差し支えなければ元に戻してもらえるとすごく嬉しいです。
考えていただけると幸いです。
Re:名無し様
平素、お世話になっております。
突然のレイアウト変更、及びそれに伴うご迷惑をおかけし、たいへん申し訳ありません。
ページ分割(改ページ)については試験的な導入で、現在はデータ収集を始めたばかりの段階です。
ある程度の期間継続し、同じ条件でデータを収集しなければ解析できないため、お手を煩わせてしまい恐縮ですが、ご理解賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、本日18:30公開分の記事より改ページを減らしてみました。応急的な対応につき、引き続きご迷惑をおかけいたしますが、平にご容赦ください。