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ファミマ限定、琴平荘(こんぴらそう)監修「中華そば塩味」実食レビュー!! コラボ史上初の “塩” を再現した一杯

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年2月6日(火)新発売、ファミマルのカップ麺「琴平荘 中華そば塩味」(297円+税)の実食レビューです。

山形県鶴岡市の名店「中華そば処 琴平荘」監修、コラボ史上初となる「中華そば 塩」の味わいをカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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琴平荘 中華そば塩味

中華そば処 琴平荘(ちゅうかそばどころ こんぴらそう)とは、日本海の荒波が打ち付ける山形県鶴岡市三瀬己の沿岸に建ち、なおかつ10月1日〜5月31日の期間限定営業という特殊な環境下にありながら、週末になると昼営業のみで1日500人以上の来客が列を成すほどの超人気店で、ラーメンフリークや評論家の間ではもちろん、マニアではない一般の方にも広く知られる存在です。

すっかり見慣れた「琴平荘」の文字

今回の新商品「琴平荘 中華そば塩味」は、琴平荘の掛神 淳(かけがみ あつし)店主監修のもと、同店の「中華そば 塩」を再現した一杯で、製造者はマルちゃんのブランドで知られる東洋水産。それでいてパッケージに “ファミマル” のロゴも冠しているように、コンビニの中でもファミリーマートにしか売ってない、プライベートブランドのカップラーメンなのですが‥‥

「中華そば処 琴平荘」監修のカップラーメンが初めて発売されたのは、現在を遡ること11年以上、2012年(平成24年)9月11日の話。お土産用の箱入りラーメンや要冷蔵のチルド麺、近年はファミリーマートのレンジ麺など、いくつかのメーカーと手を取り合い、様々な商品を監修してきた掛神店主ですが、即席カップめんのカテゴリーは東洋水産の独擅場で、前述のように11年を超える付き合い。

当初はサークルK・サンクスのオリジナル商品としてスタートし、ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスが経営統合した2016年(平成28年)9月1日を境に自然とファミリーマート限定商品にスライド。以降は実店舗の「中華そば(あっさり)」と、平日限定20食の「味噌そば」をモデルにしたカップラーメンを定期的に展開してきました。

まさかの「塩」

というわけで、安心と信頼の実績を積み重ねてきたコラボ商品なのですが、私の知る限り「中華そば 塩」を再現したカップラーメンの発売は初めての試み。その監修者である掛神店主は、仕込みに多くの行程を要する焼きアゴ(飛魚の焼き干し)を筆頭に、多くの原材料を自家製していることで知られる職人で、さすがに小麦の栽培や品種改良には手を出していないと思いますけど、麺は専用の小麦粉から作る自家製麺。

自家製の焼きアゴを使ったスープはもちろん、トッピングのチャーシューやメンマに至るまで “のり以外ほぼ手作り” という脅威のスタンスを取り続けています。とはいえ現在、まだ自家製塩には着手していないようですが、今回のモデルになっている「中華そば 塩」にはミネラル工房(新潟県村上市)の天然塩 “白いダイヤ” を使用しているらしく、透き通った見た目からは想像できないほどの旨みが押し寄せてくるとの評判。

片や「琴平荘」と付き合いの長い東洋水産は、文字通り水産加工業にも精通しているため、魚介の取り扱いは得意分野。これまでにリリースされたファミマ限定の「琴平荘 中華そば」や「同 味噌そば」においても、本物以上に焼きアゴを強調したスープを特徴としていたので、今回の「中華そば塩味」では従来品以上に焼きアゴの個性が楽しめそうな雰囲気。

鶏・焼あご・まろやか・コク深いがキーワード

ただ、今回のパッケージには記載こそないけれど、おそらく流れ的に「マルちゃん正麺(せいめん)カップ」と同じ “生麺ゆでてうまいまま製法” による乾燥麺を搭載していると思うので、それが吉と出るか凶と出るか、場合によっては総評を大きく左右するかもしれません。

開封

2つの小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と後入れ「液体スープ」の合計2パックで、コンビニ限定かつ有名店監修の大判どんぶり型にしては珍しくシンプルな作り。私は小袋が多ければ多いほどテンションあがっちゃう人間なんですけど、やはり調理の手順は少ないほうがいいと思われている方が大多数なのでしょうし、さすてなぶる的にも然りでしょうか。

高確率で「生麺ゆでてうまいまま製法」

麺は油で揚げないタイプの乾燥麺で、前述のように商品のパッケージはもちろん、ファミリーマートの公式ウェブサイト上にも「生麺ゆでてうまいまま製法」の訴求は見当たりません。ただ、調理前の佇まいだったり、原材料の並びだったり、こんにゃくを配合していたり、いずれも「生麺ゆでてうまいまま製法」に通じる特徴的なポイント。

ファミリーマート通常価格は297円(税込320円)に設定されているため、格安ラインの商品ではないけれど、たとえば同じ製品スタイルに該当する「けやき 札幌味噌ラーメン」や「長浜屋台やまちゃん 博多豚骨ラーメン」「背脂好きに朗報です。なりたけ監修 みそラーメン」「寿々㐂家 横浜家系 豚骨醤油ラーメン」などと共通する値段。これが現在の基準になっているようなので、琴平荘だけ特別に高いわけではありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ファミマル 琴平荘 中華そば塩味
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:114g(めん70g)
商品コード:4901990376969(JAN)
発売日:2024年02月06日(火)
実食日:2024年02月11日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
販売価格:297円(税別)
購入価格:320円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(チキンエキス、たん白加水分解物、食塩、鶏脂、植物油、魚介エキス、豚脂、砂糖、魚醤(魚介類)、酵母エキス、野菜エキス、香辛料、粉末さばぶし、粉末焼きあご)、かやく(焼豚、ごま、メンマ、ねぎ)/ 酒精、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸カルシウム、レシチン、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、増粘多糖類、カラメル色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・魚醤(魚介類)を含む)

実食開始

かやくはシンプル

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、よく見るタイプの丸い焼豚に、斜め切りのネギ(FD)とメンマ、それとゴマも入っているのですが、いかにもカップラーメンらしいチョイス。実際の「中華そば 塩」にトッピングされているのもチャーシュー、メンマ、ネギとシンプルなので、あながち的外れではなけれど、ゴマは卓上のアイテムをイメージした様子。

調理後もシンプルだけどゴマがイイ感じ

「液体スープ」は後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら「液体スープ」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。具材の構成はシンプルですが、そこに広がるゴマが賑やかで、これがなかったら大きく印象が変わっていただろうなと。

片や焼きアゴの香りは想像していたよりも弱く、それ以上に動物系の主張が目立っていた調理直後。はたして「琴平荘」監修ならではの個性が伝わってくるのかどうか、それと値段的な兼ね合いにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(114g)あたり
カロリー:349kcal
たん白質:11.5g
脂  質:7.8g
炭水化物:59.7g
(糖  質:56.8g)
(食物繊維: 2.9g)
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.7g)
ビタミンB1:0.23mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:148mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:349kcal(めん・かやく:297kcal)(スープ:52kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

正麺カップの流れを汲んだ低加水麺

4.5

「琴平荘」監修のカップラーメンは、しょうゆ味の「中華そば」と「味噌そば」で麺を使い分けているのが特徴で、前者には「生麺ゆでてうまいまま製法」の中でも比較的に加水率が低い中細麺を、後者には乾麺に匹敵するレベルの小麦感とリアルさを実現させた別格の麺を使用しているのですが、その中間から「中華そば」寄りに位置しているような質感の麺を「中華そば塩味」に当ててきた東洋水産。

食べ始めの小麦感に注目

実際の「中華そば 塩」に合わせられる自家製麺は、手揉みで強い縮れを施しているのに対し、こちらの縮れは弱いため、雰囲気は別物。また数年前の「マルちゃん正麺 カップ」で印象的だった重量感は鳴りを潜め、ポクポクした反発性(この表現で伝わりますかね‥‥w)が目立つなど、かなり独特の質感なのですが、鼻に抜ける小麦の風味はハッキリと印象に残るレベル。

ちょっとスープを弾く嫌いがあったので、調理後に1〜2分ほど休ませたほうが——などと感じた反面、それはそれで序盤は小麦の風味が強く楽しめる、というのは一つのメリット(休ませた場合のデメリットは後述)。店舗の自家製麺は、業界屈指の加水率を誇る超多加水麺なので、それとは真逆に位置するようなタイプになりますけど、スープとの相性は悪くありませんでした。

スープ

2、3口目までがピーク

4.5

「中華そば」と「味噌そば」では焼きアゴの個性を全面的に押し出していたのに対し、こちらで最初に来るのはチキンエキスや鶏脂などの動物系で、じんわり後から焼きアゴが追いかけてくるようなイメージ。なかでも鶏のコクにはインパクトを感じたので、掴みはバッチリに思えたのも束の間、折り返し地点に差し掛かると麺の小麦感がスープに干渉し、ややピンボケしてくるところが玉に瑕。

ときどき焼きアゴの主張を強く感じることもありましたが、それ以上に動物系のコクと後半は小麦の風味が強いので、琴平荘のカップラーメンといえばの焼きアゴに期待していた場合、ちょっと物足りなさを感じてしまうかも。それに鶏と魚介の目線が合っていないというか、ポジティブに捉えると旨みが複雑で、ネガティブに捉えると協調性に欠ける、なんとも不思議な味わいでした。結論、おいしかったんですけどねw

かやく

ごまナイス

3.5

スープとの兼ね合いか、すこしチャーシューの臭みが目立っていたので、それが蛇足に感じてしまったんですけど、サイズは大きめ。反対に斜め切りのネギは、上品な風味と甘さが心地よいトッピングで、メンマのコリコリとした食感も箸休めに効果的。ゴマの芳ばしいアクセントもスープに対してプラスに働いてくれていたので、入っていてよかったなと、あらためてゴマの偉大さを考えさせられました。

総評

4.0

琴平荘のカップ麺=焼きアゴが個性的! みたいなイメージが強いので、焼きアゴの主張に物足りなさを感じてしまったのですが、鶏の初速には目を見張るものがあり、そこが最も印象に残る一杯でした。初速といえば麺の小麦感も特筆すべきレベルに達していたんですけど、問題は後半にかけての失速で、ちょっと小麦がスープに干渉し過ぎかなと。

あいかわらず好き勝手に書いておりますが、結論としては “買って損はない” といえる良品で、なかでも食べ始めのインパクトは★6クラス。今後のローテーションに「中華そば塩味」も組み込まれるのかどうか、現段階それについても断言できないので、とりあえずでも試しておく価値は充分にあると思います【author・taka :a(大石敬之)】

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