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中華そば処【琴平荘】監修のカップ麺 2022年は “麺もスープもさらにおいしく” リニューアル?!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年1月4日(火)ファミリーマート限定発売、東洋水産のカップ麺「中華そば処 琴平荘 中華そば」の実食レビューです。

2022年は麺とスープをブラッシュアップ!? ファミリーマートでしか買えない「琴平荘」監修のカップラーメンが今年も登場!! はたして前回よりも美味しくなったのか、それとも——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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中華そば処 琴平荘 中華そば 2022ver.

中華そば処 琴平荘(こんぴらそう)とは、日本海の荒波が打ち付ける山形県鶴岡市三瀬己の沿岸に建ち、なおかつ営業期間は10月1日〜5月31日限定という特殊な環境下にありながら、週末になると昼営業のみで1日500人以上の客が訪れる超人気店。地元メディアのみならず、店主はMBSの『情熱大陸』などにも取り上げられているため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

撮影協力:ファミリーマート店舗

今回の新商品「中華そば処 琴平荘 中華そば」は、店主の掛神淳(かけがみ あつし)氏監修のもと、こだわり抜いた「中華そば(あっさり)」の味わいを再現したカップラーメンで、マルちゃんとして知られる東洋水産と共同開発。コンビニの中でもファミリーマートにしか売ってない、販路限定のPB(プライベートブランド)商品です。

「中華そば処 琴平荘」初監修の即席カップめん「マルちゃん 中華そば処 琴平荘 中華そば」がリリースされたのは、現在を遡ること9年以上、2012年(平成24年)9月11日の話。その当初から現在にかけて「琴平荘」のカップ麺は東洋水産の管轄で、第1弾は販売エリアを北海道・東北・新潟・長野・中京・北陸に限定し、なおかつサークルKサンクスのオリジナル商品として市場に投下。

その後、2016年(平成28年)9月1日にファミリーマートとユニーグループ・ホールディングス(HD)が経営統合し、2018年(平成30年)11月29日をもって「サークルK」及び「サンクス」の看板は完全に消滅しましたが、引き続き「琴平荘」のカップ麺はファミリーマート限定のPB商品として、サークルKサンクス時代よりもコンスタントに登場するようになりました。

2022年のリニューアルポイントは麺とスープ

直近だと2021年11月30日に平日20食限定の「味噌そば」を再現した「中華そば処 琴平荘 味噌そば(二代目)」を発売しているため、まだ残っているファミリーマート店舗もあるかと思いますが、しょうゆベースの「中華そば」が登場するのは1年ぶり。ただ、パッケージに “麺もスープもさらにおいしく” とあるように、2021年1月5日発売の「中華そば処 琴平荘 中華そば」とは仕様が異なる様子。

関連ページ:中華そば処【琴平荘】監修 東洋水産の「カップ麺」と “本物” を食べ比べてみた結果——

詳細は上記の関連ページに綴っていますが、2021年1月発売品をレビューした際、冷凍ラーメン及び冷凍つけ麺の通販サイト「宅麺.com」から取り寄せた本物の「中華そば(あっさり)」とカップ麺を比較してみたところ、東洋水産が誇る “生麺ゆでてうまいまま製法” のノンフライ麺と店舗の自家製麺は異なるタイプと感じたのですが、思っていたよりもスープの再現度は高く、それについては驚きました。

逆に「味噌そば」を再現したカップ麺は、初代・二代目ともに再現度が低く、もうちょっと工夫してほしいと感じていたのですが、すでに何度もリリースされている「中華そば」の完成度は安定してきたイメージ。それだけに麺とスープをテコ入れした結果、具材にトレードオフが生じていないかなど、すこし不安を感じている実食前——。

特徴の紹介は前回発売品と共通

ひとまず “生麺ゆでてうまいまま製法” の文字と “焼あごの旨味を利かせた、芳醇な醤油味スープ。” という特徴の紹介は、2021年1月発売品と共通なので、どのように変わったのか、前回発売品との違いや共通点に注意しながらレビューします。

開封

小袋の構成は変わっていない

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」が1袋に、後入れの「液体スープ」と「焼のり」の計3袋。前回発売品と比較して、かやくと液体スープが入っている小袋の色は変わっているのですが、小袋の構成自体は変わっていません。

麺の原材料名は変わっている

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、引き続き東洋水産が誇る特許技術「生麺ゆでてうまいまま製法」を駆使しているのですが、前回発売品の麺には入っていなかった “乳糖” を配合しています。これは既存の「マルちゃん正麺 カップ」と同じ変化なので、おそらく「生麺ゆでてうまいまま製法」そのものを改良したのでしょう。

ファミリーマート通常価格は258円(税込278円)なので、カップラーメンとしては高めの部類に入りますが、前回発売品から値上げも値下げも実施されていません。一部の地域では売ってない場合もありますが、全国のファミリーマート店舗が販売店の対象なので、そんなに探し回らなくても見つかると思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:中華そば処 琴平荘 中華そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:M1・関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:111g(めん70g)
商品コード:4901990370851(JAN)
発売日:2022年01月04日(火)
実食日:2022年01月05日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:278円(税込)
ファミリーマート通常価格:258円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・かやく・焼のり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(しょうゆ、チキンエキス、鶏脂、植物油、たん白加水分解物、魚介エキス、食塩、酵母エキス、野菜エキス、砂糖、香辛料、発酵調味料)、かやく(焼豚、メンマ、のり、ねぎ)/ 酒精、かんすい、炭酸カルシウム、調味料(アミノ酸等)、レシチン、カメル色素、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、増粘多糖類、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

かやくの内容は変更なし

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、メンマとネギの数は個体差によって変動しますが、丸いチャーシューはデフォで2枚。もちろん店舗のクラシカルなチャーシューや自家製のメンマには及びませんし、数年前の商品には搭載されていたレトルトメンマも入っていませんが、焼き海苔の別添などを思えば悪くありません。

調理後の見た目も特に変わった様子はないが‥‥

かやくを入れたら熱湯を注ぎ、液体スープの小袋をフタの上にのせ、温めながら待つこと5分。時間になったら液体スープを馴染ませて、焼き海苔をトッピングしたら出来上がり。焼き海苔の数も前回発売品と同じ2枚なので、味の変化を2回も楽しめるのは嬉しいポイント。

それに栄養成分表示の数値を見ると、脂質の値は変わっていなかったのに対し、カロリーは325kcalから343kcalにアップ。また炭水化物の量も増えていたので、以前よりもコクのある味わいに期待できそうな予感。それでは、引き続き前回発売品との違いに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(111g)あたり
カロリー:343kcal
たん白質:13.4g
脂  質:6.8g
炭水化物:57.0g
食塩相当量:5.9g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:0.27mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:189mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:343kcal(めん・かやく:284kcal)(スープ:343kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

悪くないけど再現度は遠くなったような‥‥

4.0

店舗の「中華そば」に使われている麺は、加水率50%以上の完全自家製麺で、原材料は “小麦粉、塩、かん水” とシンプルな作り。なめらかな口当たりと喉越しを特徴とする多加水麺でありながら、丁寧に手揉みされた縮れがスープを掴み、スープとの一体感も悪くありません。極端に小麦の風味が強いわけではないけれど、独特のコシがあり、それがクセになる逸品。

箸で持ち上げたときの重量感も違う

対して今回のノンフライ麺は、昨年に続いて若干ながら加水率が低く、手揉み風の縮れも施されていないので、あまり再現度は高くありません。しかし、食べ始めのコシは強く、後半にかけてポキポキした感じの歯応えが残るというか、ある意味それがクセになる食感で、加水率の加減も後述するスープの魚介感に合わせているようなイメージ。

ちなみに新たに配合されていた “乳糖” は、2021年9月6日に実施された「マルちゃん正麺 カップ 芳醇こく醤油」「同 香味まろ味噌」「同 うま辛担々麺」「同 辛ニボ」のリニューアル以降、生麺ゆでてうまいまま製法のノンフライ麺に導入された原材料で、弾力をアップさせるために配合している様子。箸で持ち上げたときの重量感は弱くなりましたが、カップ麺的には悪くない取り合せだと思います。

スープ

あえてデフォルメして個性を強調

5.0

今年もスルメの隠し味などは意識されておらず、油脂分も控えめで、香味野菜の効かせ方も実際のスープより弱い‥‥などと思いつつ、あらためて前回発売品の原材料名と見比べてみたところ、しょうゆから発酵調味料まで “まったく変わっていない” ことを確認。ただ、きもち前回のスープよりも魚介の厚みが増したような印象を受けたので、おそらくそれがリニューアルポイント。

おおまかな方向性は変わっていませんが、焼あご(焼き干し)については本物以上の存在感を放ち、それを強調することで「中華そば処 琴平荘」のアイデンティティを表現。けっこうデフォルメされた味ではあるものの、それだけに個性が掴みやすく、ほんのちょっと後味に残る発酵調味料の隠し味も絶妙で、今年も雰囲気の再現度は高いと感じました。

具材

メンマの仕入れ先が変わった?

4.0

丸いチャーシューは成型肉特有の歯切れと風味が気になる肉具材なので、それについての高級感はないのですが、けっこう大きめのサイズかつ2枚というのは一般的に支持されそうな要素。またネギがフリーズドライなのも評価すべきポイントですが、前回のメンマは柔らかい食感だったのに対し、今年のメンマは繊維質が強く、ずっと繊維が残る感じだったので、そこはマイナス。

海苔は引き続き好印象

焼き海苔は焼き干しの風味を強調したスープと好相性だったので、タイミングを見計らい、麺を包み込むようにして食べるのがオススメ。ただ、個人的にはチャーシューを1枚減らし、麺の再現度を高める、もしくはスープの油脂分を増やす、またはレトルト殺菌のメンマを復活させるなど、そっちにコストを回すのがベストではないかと感じました。

総評

4.5

実食前はマイナーチェンジに過ぎないリニューアルかと思っていたのですが、ノンフライ麺の再現度は前回よりも低くなり、メンマは劣化。スープだけは素直に美味しいと感じたものの、前述したレトルト殺菌のメンマを復活させるとか、麺の加水率を高めるとか、そういったテコ入れが必要かもしれません。

もちろんカップラーメンとしてはハイレベルの美味しさですし、焼き干しを強調してスープの個性を伝える手法も正解だと思うのですが、ちょっと今年は感動が薄かったので、総評を見直しました。とはいえ今後まだまだ期待できるコラボレーションなので、これからも定期的にリリースされることを願っています【author・taka :a(大石敬之)】

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