ファミマ限定カップ麺「明星 喜多方ラーメン坂内 コク醤油」高コスパ!!坂内食堂の流れを汲む福島・会津の味を再現

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明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年4月14日(火)新発売のファミリーマート限定カップ麺、明星食品「喜多方ラーメン坂内 コク醤油」の実食レビューです。

喜多方ラーメン御三家の中でも屈指の行列をつくる人気店 “坂内食堂” の流れを汲んだ「喜多方ラーメン坂内」の味をカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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喜多方ラーメン坂内 コク醤油

喜多方ラーメン坂内(ばんない)とは、株式会社麺食(めんしょく)が運営している喜多方ラーメンのチェーン店で、1987年(昭和62年)4月に東京都新橋で開業した会津・喜多方ラーメンの店「くら」(現「喜多方ラーメン坂内 内幸町ガード下店」)が前身。その後、喜多方ラーメンのフランチャイズ事業を確立するため、1988年(昭和63年)5月に株式会社麺食を立ち上げました。

坂内食堂の正式な暖簾分け

株式会社麺食を設立する際、福島県喜多方市でトップクラスの人気を誇る行列店「坂内食堂」の先代店主(故・坂内新吾氏)を相談役に、先代店主の妻・ヒサさんを取締役に迎え、1988年(昭和63年)12月に長野県東御市で「喜多方ラーメン坂内」の1号店をオープン。坂内食堂の先代店主から正式に暖簾(のれん)を受け継ぎ、その名を全国に轟かせます。

坂内食堂(ばんないしょくどう)とは、喜多方を代表する老舗のラーメン店で、1958年(昭和33年)5月に開業。1926年(大正15年 / 昭和元年)12月に創業した喜多方ラーメン発祥の店「源来軒(げんらいけん)」及び1950年(昭和25年)創業の「まこと食堂」と並ぶ “喜多方ラーメン御三家” の一角で、現在は御三家中もっとも行列のできる店として全国的な知名度を誇る有名店になりました。

喜多方ラーメン(きたかたらーめん)は、北海道・札幌の味噌ラーメン及び福岡・博多の豚骨ラーメンと並び称される “日本三大ラーメン” の一つ。たとえばスープの種類を例に挙げると、醤油や塩、味噌と店によって千差万別なのですが、一般的な麺よりも水分を多く含んだ “平打ち熟成多加水麺”(加水率の高い縮れ麺)が喜多方ラーメン最大の特徴といわれています。

撮影協力:ファミリーマート

今回の新商品「喜多方ラーメン坂内 コク醤油」は、喜多方ラーメンならではといえる「コシの強い麺」と「ホッとする味わい」のスープを再現した、ファミリーマート限定のカップラーメン。喜多方ラーメン坂内を運営している株式会社麺食及び明星食品株式会社の共同開発商品として、全国のファミリーマートで一斉に販売開始となりました。

先ほど喜多方ラーメンのスープは千差万別と触れたように、ルーツとなっている坂内食堂は喜多方でも珍しい「塩らーめん」を提供しているのですが、そんな坂内食堂の “毎日食べても飽きることのない味” と “美味しいものを食べて、笑顔で帰っていただきたい” という想いを受け継ぎつつ、喜多方ラーメン坂内では若干ながら坂内食堂よりもスープの醤油を強めているのが大きな違い。

実は2018年7月9日、サンヨー食品株式会社(太平食品工業株式会社)と坂内食堂がコラボしたNB(ナショナルブランド)商品のカップラーメン「サッポロ一番 坂内食堂 喜多方本店 中華そば」を発売しているのですが、今回は暖簾分けの「喜多方ラーメン坂内」とタイアップ。なおかつ担当は明星食品というということで、この組み合わせは今回が初めてかもしれません。

店舗概要

「喜多方ラーメン坂内」を運営している「麺食」の社名にも採用されているように、喜多方ラーメンの定義は “平打ち熟成多加水麺” にあるといっても過言ではないのですが、サンヨー食品×坂内食堂のカップラーメンは油揚げ麺の仕上がりが印象に残らなかった‥‥というかイマイチだったので、当時このブログでは評価が伸び悩みました。

開封

別添の小袋は1種類

さて、今回のカップ麺「明星 喜多方ラーメン坂内 コク醤油」に別添されている小袋は、後入れの「調味油」が1袋。フタの上には唐突に起き上がり小法師(おきあがりこぼし)がデザインされているのですが、株式会社麺食は現在「喜多方ラーメン 小法師(こぼし)」という屋号の喜多方ラーメンチェーンも運営しているので、そのロゴに因んでいます。

調理前から具沢山

カップ麺の具材はチップ状のチャーシューにメンマ、ネギというシンプルな構成で、いずれも多めに入っているのが好印象。今回はファミリーマート限定商品ですが、セブンイレブンなどで販売されている同社製造のPBご当店シリーズ「セブンプレミアム 銘店紀行(めいてんきこう)」と雰囲気が酷似している実食前。

2020年4月現在、NB商品の縦型ビッグ製品をコンビニで購入すると税込価格は232円が標準となっているのですが、ファミリーマート標準価格は210円(税込226円)と良心的。ちなみにローソンで販売されている縦型ビッグの名店シリーズは、税込228円を自社の標準価格としているため、ファミリーマートは比較的ほんの少し安めに設定されていました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:喜多方ラーメン坂内 コク醤油
販売者:明星食品株式会社
製造者:西日本明星株式会社 神戸工場
製造所:兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2
内容量:92g(めん70g)
商品コード:4902881475990(JAN)
発売日:2020年04月14日(火)
実食日:2020年04月15日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:226円(税込)
ファミリーマート標準価格:210円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:390ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵粉)、スープ(豚脂、デキストリン、しょうゆ、たん白加水分解物、香味調味料、鶏・豚エキス、食塩、糖類、香味油、酵母エキス、香辛料)、かやく(チャーシュー、メンマ、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、増粘多糖類、香料、カラメル色素、微粒二酸化ケイ素、乳化剤、酸味料、卵殻カルシウム、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かにを含む製品を製造しています。

実食開始

熱湯5分のノンフライ麺を使用

パッケージに “スチームノンフライ製法”(縦型カップめん用に開発された明星食品の独自製法)の文字やロゴは見当たりませんが、独特の光沢が特徴的な熱湯5分のノンフライ麺を搭載しています。サンヨー食品×坂内食堂の時にはチープな油揚げ麺が足を引っ張っていましたが、今回それに関する心配は必要ありません。

銘店紀行も顔負けの具材量

別添の小袋は後入れなので、フタを半分まで剥がしたら、熱湯を注いで5分待機。食べる直前に調味油を加え、よくかき混ぜたら完成です。で、ちょっとビックリなのが具材の量‥‥先ほどセブンプレミアムの「銘店紀行」を引き合いに出しましたが、それに勝るとも劣らない圧倒的なボリューム感に驚きました。

同じ縦型ビッグでもセブンプレミアムの「銘店紀行」は税込213円(2020年4月現在)が標準なので、ちょっとコストパフォーマンスが高すぎるのですが、それを踏まえても具材の多さが目立っている今回。引き続き喜多方ラーメン坂内においても最大の特徴とされる麺のこだわりに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(92g)あたり
カロリー:373kcal
たん白質:9.4g
脂  質:9.5g
炭水化物:62.4g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:1.15mg
ビタミンB2:0.25mg
カルシウム:141mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:373kcal(めん・かやく:329kcal)(スープ:44kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

不均一な縮れの平打ち多加水麺

6.0

2019年5月時点で国内71店舗(直営店29店舗、加盟店42店舗)を構えていた「喜多方ラーメン坂内」は、その膨大な店舗数にもかかわらず、全店舗において機械では出せない “手もみ” にこだわり、実際に人の手で一玉ずつ麺に不均一な縮れをつけているのが大きな特徴。そのため腱鞘炎になってしまうパートさんまでいるらしく、社長が頭を下げることも珍しくないのだとか——

フライングは厳禁

それを再現した今回のカップラーメンに使われているノンフライ麺は、明星食品グループ(西日本明星)の工場で製造しているため、全商品もれなく機械が製麺しているのですが、規則性を感じさせないランダムな縮れが好印象。加水率(麺を作る際、小麦粉に加えられる水分の割合)も喜多方ラーメンらしく高めの設定で、もちもちとした粘り気のある弾力とコシの強い食感が楽しめます。

手軽に食べられる利便性の高さも意識しなければいけない縦型カップ麺の場合、その手軽さと引き換えに本格さが犠牲になることも珍しくないのですが、値段以上に本格的な内容で、雑味を抑えた今回のスープと絶妙にフィット。ただし、熱湯5分ぴったり守ってもベストな水分を抱き切れていなかったので、時間に余裕のある方は1~2分ほど長めに待ってみてください。

スープ

素朴さが魅力

5.5

土台の粉末スープは豚骨と鶏ガラを丁寧に炊き出した、濁りのない清湯(ちんたん)系のスープを軸に、骨だけでなく肉の旨味も加えているようなテイスト。たん白加水分解物のサポートありきではあるものの、たとえば煮干しやサバ節、かつお節といった魚介系の出汁(だし)などは意識されていない、動物系のスープが足場を固めているフレームワーク。

さらに調味油が効果的

別添の「調味油」には、豚脂(ラード)を中心とした動物油脂が仕込んであり、わざとフタの上で温めずに入れてみたところ、白く濁ったままのオイルを確認。つまり低温で凝固する動物油脂の含有量が多く、それも入れた瞬間ふわっ‥‥と芳醇な香りが漂ってくる良質なオイル成分で、粉末の鶏・豚エキスだけでは出せないコクを明白にしてくれます。

液体しょうゆ特有の臨場感や独特の酸味は意識されておらず、そもそも今回のスープ自体に特別な個性があるわけではないのですが、ほどよい醤油の風味に香辛料(こしょう系)の素朴なアクセントが絶妙で、どこか懐かしく飽きのこない味わい。スープ単体で楽しませるというよりも、いかにしてノンフライ麺の良さを引き出すかに重点を置いているような作りでした。

具材

高コスパ

6.0

具材はチャーシューチップ、乾燥メンマ、後入れでも大丈夫そうな小葱とシンプルな内容で、実店舗の「喜多方ラーメン坂内・小法師」で人気の “トロうま特製焼豚” でもなければ白ネギでもないのですが、構成としては外れておらず具沢山。いずれも新開発の具材ではありませんが、自然な歯触りのメンマと主張し過ぎない小葱の存在感が好印象。

とにかく具沢山

ハムっぽい食感のチャーシューチップはインスタント感の強い肉具材なので、高級感など皆無に等しく、もし量が少ないと頼りないのですが、これだけ入っていたら文句なし。最近のカップ麺は代替のフェイクミート(大豆加工品)を使用している商品が多く、本物の肉が入っていない商品が増えてきたので、それを思えば上等です。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

スープに特筆した個性は備わっていませんでしたが、もれなく喜多方ラーメンの特徴とされる “平打ち熟成多加水麺” を再現したノンフライ麺はクオリティが高く、素朴なスープも麺を活かす方向性にあると思えば上出来。コンビニ限定のカップラーメンですが、具材の量も明らかに平均以上だったので、コストパフォーマンスも悪くありません。

あくまでも縦型ビッグのカップ麺なので、大判どんぶり型ほどの本格さではないものの、これで税込226円なら値段以上。販売店は全国のファミリーマートが対象ですが、無くなり次第終了の数量限定商品なので、気になった方は早めに最寄りのファミリーマートをチェックしてください。

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