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「マルちゃん 黄色い博多焼ラーメン」シリーズ初のカップ焼そばタイプ新登場!

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月4日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 黄色い博多焼ラーメン」の実食レビューです。

「黄色い博多ラーメン」からシリーズ初の汁なしカップ焼そばタイプのアレンジ版が新登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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黄色い博多 焼ラーメン

「マルちゃん 黄色い博多ラーメン」とは、「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」に続く、マルちゃんの丼カップ麺シリーズ第3弾として1982年に登場した人気商品です。しかし、現在のマルちゃん色シリーズは基本的に “和風” 丼カップ麺という縛りがあるため、その関係から1軍より脱退してしまいました。

純粋な和食のイメージではないものの、すっかり博多とんこつラーメンも立派な日本の食文化として定着しているように思うのですが、中華麺=カップうどん及びカップそば(蕎麦)ではない、というのがシリーズ脱退の主たる要因なのでしょう(※ちなみにミニサイズの「まめとんこつ博多ラーメン」はレギュラー商品として絶賛販売中)。



しかしながら「黄色い博多ラーメン」の根強いファンは多く、販売者のマルちゃんこと東洋水産に復活を望む声が相次いだ結果、その声に応えた東洋水産がミニサイズの「まめとんことつ博多ラーメン」をレギュラーサイズにアレンジし、2014年3月3日(月)に期間限定商品として再販売。そして翌2015年9月14日(月)にはコンビニメインの手軽な縦型ビッグ版がリリースされ、今では毎年恒例の期間限定商品となっています。

東洋水産に問い合わせたところ、やはり残念ながら今後も現時点ではレギュラー化する予定はないとのことだったのですが、2019年も例外なくレギュラーサイズどんぶり型の「黄色い博多ラーメン」が再販売され、しかも今年は “ご当地の味を手軽に味わえる” をコンセプトに「黄色い博多」シリーズ初となる汁なしアレンジ版のカップ焼そばタイプ「マルちゃん 黄色い博多焼ラーメン」が同時発売品として販売されました。

博多の「焼きラーメン(やきラーメン)」といえば1968年に福岡県福岡市天神で創業した、「親不孝通り」と「西通り」の間にある屋台「小金ちゃん(こきんちゃん)」が発祥の店として有名で、カップ麺になったこともあるのですが、東洋水産の焼きラーメンといえば2015年7月20日(月)に発売された「マルちゃん 昔ながらの焼ラーメン」のイメージが強く記憶に残っています。

「小金ちゃん」の焼きラーメンをカップ麺にアレンジしていたのはサッポロ一番ことサンヨー食品で、お店の焼きラーメンと同じようにウスターソースを味付けに使用していたのですが、「マルちゃん 昔ながらの焼ラーメン」はストレートに豚骨ラーメンを汁なしカップ麺に落とし込んだような分かりやすい仕上がりでした(そして美味しかった)。



熱湯1分の汁なしカップ麺といえば「俺の塩」が脳裏を過ぎった方も多いかもしれませんが、「俺の塩」は東洋水産が1997年から製造・販売を続けているカップ塩焼そばのパイオニアです。いまちょうど手元にあるので、それと同じ熱湯1分の麺が採用されているのかどうか、調理前の状態を並べて比較してみましょう。

また、メーカーのニュースリリースには “「黄色い博多ラーメン」の味をイメージさせるソースを合わせ、クセになる一品に仕上げました” と書いてあったので、味や雰囲気など、「黄色い博多ラーメン」との共通点にも注目しながら食べてみます(関連記事「俺の塩」2019年リニューアル)。

開封

カップ麺に別添されている小袋は、後入れの「粉末ソース」と「特製油」、先入れの「かやく」で合計3種類。容器の大きさは既存のブランドによって微妙に変わりますが、今回の「黄色い博多焼ラーメン」は縦158mm×横178mm×高さ60mmとなっていたので、とりあえず「俺の塩」と同じ規格サイズ(レギュラーサイズ)ですね。

枠外上部賞味期限右端に記載されている製造所固有記号は「M8」となっており、これは兵庫県神戸市西区見津が丘6丁目8番にある東洋水産の自社工場(関西工場)を意味しているのですが、いま手元にある「俺の塩」に掲載されている製造所固有記号も「M8」となっています。で、両者の麺を比較してみたところ‥



写真の向かって左側が定番商品「俺の塩」、写真の向かって右側が期間限定商品「黄色い博多焼ラーメン」の油揚げ麺です。若干細いような気がしないではないものの、製造年月日(賞味期限)が違うのでロット差の関係かもしれません。そして、まだ「俺の塩」の原材料名は新表示に対応していませんが、麺に使用されている原料自体は同じでした。

「俺の塩」は人気定番商品ということで麺量100gなのに対し、「黄色い博多焼ラーメン」は期間限定商品の定量である90gと若干ながら少ないため、ちょっと麺のカサが低くなっています。また、黄色い博多焼ラーメンのほうが濃いめの色に見えますが、製造した際の揚げ油の使用回数や麺量が違う(油の切れ具合なども変わってくる)、というのが主な要因かもしれません。

概要(製品情報・購入価格等)

製品名:マルちゃん 黄色い博多焼ラーメン
販売者:東洋水産
製造所:関西工場(製造所固有記号 M8)
内容量:108g(めん90g)
商品コード:4901990362719(JANコード)
規格サイズ:縦158mm×横178mm×高さ60mm

発売日:2019年03月04日(月)
実食日:2019年03月08日(金)
小売価格:180円(税別)
購入価格:118円(税込)
取得店舗:イオンリテール
販売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:カップ焼そばタイプ角型レギュラーサイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:560ml
調理時間:熱湯1分
小袋構成:3袋(粉末ソース / 特製油 / かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(豚脂、ポークエキス、デキストリン、鶏脂、植物油、食塩、乳糖、砂糖、しょうゆ、たん白加水分解物、香辛料、紅生姜、ごま、ねぎ)、かやく(キャベツ、きくらげ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン(特定原材料及びそれに準ずるもの)

実食開始

パッケージのイメージ写真には紅生姜やネギ、胡麻などが写っているのですが、先入れの「かやく」にはキャベツとキクラゲが入っていて、紅生姜、ネギ、胡麻は粉末ソースに仕込んであるようですね。この時点から精製ラードの芳ばしい香りが強く漂ってくるのですが、この香りも「俺の塩」と共通するポイントです。



ちなみに前回の記事でレビューしている「マルちゃん たらこ味焼そば」という汁なしカップ麺(コンビニのセブンイレブンを除くセブン&アイグループ系列のスーパーマーケット限定カップ焼そば)にも熱湯1分の油揚げ麺が採用されており、製造所固有記号も同じく「M8」だったので「俺の塩」と比較してみたところ、それには明らかに一回り細い麺が使用されていました。

お湯を内側の線まで注ぎ、1分待ったらお湯を捨て、 “特製油を軽くなじませてから” 粉末ソースを投入します。これについてはカップ麺の外装フィルム及びフタの上にも掲載されている調理方法にも書いてあるので、特製油を潤滑油にしてください。やはり胡麻、ネギ、紅生姜は粉末ソースに入っていましたが、あまり量は多くありませんでした(でもキャベツとキクラゲの量が想像以上に多くてビックリ‥)

それでは、黄色い博多ラーメンとの共通点にも注目しつつ、「めん」「ソース」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(108g)当たり

熱  量:521kcal(カロリー)
たん白質:9.8g
脂  質:27.0g
炭水化物:59.7g
食塩相当量:3.5g
ビタミンB1:0.41mg
ビタミンB2:0.45mg
カルシウム:173mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

1分で戻る、コシが強く弾力のある細麺。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」pdf)

イメージは、ちょっと細めの「俺の塩」

やはり実際に食べてみても「俺の塩」と比較して微妙に細く、しっかり熱湯1分で湯切りを行いましたがライトな食感です。もしかすると同じ工場で製造していても定番商品と通年商品では製造ラインが違うとか‥? というわけで東洋水産に尋ねてみたのですが、この件についてはレシピ非公開につき「俺の塩」とまったく同じ麺かどうかは答えられないとのことでした。こだわれば気になる程度の違いなので、「俺の塩」を少しだけ細くしたようなイメージ(ほぼ同じ)で問題ありません。

がっつり縮れ麺ではあるものの、加水率が低くて歯切れのいい低加水麺という質感から豚骨のイメージにピッタリとマッチ。「俺の塩」系統に慣れていたら新鮮味を覚えるタイプのフライ麺ではありませんが、丸刃でカットされた細麺という形状からも豚骨ラーメン・焼きラーメンに誂え向きなスタイルですし、ある意味カップラーメンの「黄色い博多ラーメン」よりも豚骨ラーメンらしい麺に仕上がっています。



もちろんノンフライ麺とは違うため風味・食感ともにスナック的でカップ麺らしいものになりますが、インスタント感の強さも今回のジャンクでスナッキーな豚骨味のソースと絶妙にマッチしていますし、精製ラードの芳ばしさもプラスに作用していたので、油揚げ麺であることがマイナスになりません。きちんと硬めの歯応えでサクッと食べられるけど食感の持久力は高く、東洋水産ならではのノウハウが活かされている個性的でクオリティの高い油揚げ麺です。

ソース

ポークの旨味をベースに、にんにくを利かせた、豚骨味のソース。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」pdf)

「黄色い博多ラーメン」の味を踏襲

「黄色い博多ラーメン」の味をイメージしたソースとのことでしたが、「黄色い博多焼ラーメン」のソースには粉末煮干しが入っていません。汁ありのラーメン版には軽く隠し味程度に粉末煮干しが入っているのですが、汁なしの焼ラーメン版には魚介系のエキスや魚粉などは使用されていませんでした。

とはいえ煮干のアクセントについてはラーメン版でも文字通り隠し味程度に過ぎませんし、最初に投入する特製油に含まれていた多めの豚脂に加えて「黄色い博多」らしく胡麻油の香りが強めに香っていて、こってり感は強く、そっと鶏油が重ねてあります。もちろん特製油だけでは豚脂と鶏油の芳ばしさや胡麻油の風味くらいしか付きませんが‥‥

粉末ソースのレトロな豚骨感は「黄色い博多ラーメン」そのもので、もちろん塩分濃度など汁なしの焼ラーメン用に調整されているのですが、ほぼ「黄色い博多ラーメン」の粉末スープを応用しているようなテイストです。こってり感が強く、けっこう味付け濃いめの豚骨味に仕上がっているのですが、舌を刺してくるようなソースではありません。

いかにもカップ麺らしいポークエキス系の豚骨感なので本格的な豚骨味ではありませんし、「小金ちゃん」のようにウスターソース系のアクセントも皆無に等しいのですが、「黄色い博多ラーメン」をストレートに、なおかつパワフルな汁なしカップ麺にアレンジした一杯としては初版ながら完成系にある、ほぼ文句の付け所が見当たらない美味しさに大満足でした。

にんにく感もガーリックパウダーが主体ではあるもののガツンと強めに効いていて、かなりジャンクでスナック的なテイストは湯戻し1分のスナッキーな麺と相性抜群で申し分ありません。ただ、写真のようにドサッと粉末スープを入れると高確率でダマになるため、3回くらいに分けながら満遍なく広げて手早く混ぜましょう。

かやく

キャベツ、きくらげ、ねぎ、ごま、紅生姜。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」pdf)

思いのほか大量のキャベツとキクラゲ

「黄色い博多ラーメン」はチャーシュー2枚入り、「黄色い博多焼ラーメン」にチャーシューは入っていませんが、汁なしカップ麺らしくキャベツを採用、それ以外のキクラゲ、ねぎ、ごま、紅生姜は共通の具材となっています。ちなみに2019年3月8日現在、東洋水産のPDFには「黄色い博多ラーメン」の具材にもキャベツが入っていると書いてあるのですが、カップラーメンのほうにキャベツは入っていません。

で、思いのほかキャベツとキクラゲが大量で驚いたのですが、これちゃんと熱湯1分で戻るのがいいですね。キャベツは茹でキャベツ系の食感で焼いた感こそないものの、気になるほど硬い部分もなく、キクラゲもたった1分でコリッ、プルッ、とした食感が楽しめます。乾燥キクラゲって戻すの大変なので、このキクラゲだけスーパーとかで売ってほしいですね。こってり豚骨味とキクラゲの相性に疑う余地はなく、みずみずしいキャベツもインターバルに効果的でした。

ゴマは大した量ではなかったので、もうちょっと入っていると嬉しかったのですが、乾燥の紅生姜は生タイプほど強烈な主張ではなく、しかしながら豚骨のコッテリを適度に引き締めるアクセント要員として、強過ぎず弱過ぎない存在感が程よく好印象。ただ、乾燥状態から戻るのに時間を要したので、最初ちょっとガリッ‥ってシャレじゃないですよ。ちなみにネギは存在感なかったです。見事なまでに。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

まさにイメージどおり「黄色い博多ラーメン」の味わいを汁なしカップ麺で——というコンセプトを見事に果たしていたので、黄色い博多ラーメンのスナック的な豚骨味が好きでコッテリが大丈夫なら文句なしでオススメです。あえていうなら乾燥紅生姜の硬い歯触りが気になったのと、粉末スープがダマになりやすかったことくらい。

スピーディに食べられるので、時間がない日にも嬉しいですし‥あ、でもニンニクちょっと気をつけてくださいね。また、ほとんどの店舗で税込130円以内、安ければ100円前後で販売されていることからコストパフォーマンスの高さも評価できるカップ麺です。今後もクオリティを維持しつつ、毎年カップラーメンとセットで発売してほしいと思えた変わり種でした。

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