「セブンプレミアム カレーうどん」2019年3月リニューアル&新発売

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セブンプレミアム

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月4日(月)新発売のカップ麺、「セブンプレミアム カレーうどん」の実食レビューです。

セブンイレブンの格安タテ型カップ麺コーナーでも人気の和風メニュー「カレーうどん」が新商品としてリニューアル&新発売!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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セブンプレミアム カレーうどん

2019年3月9日(土)現在、なぜかセブンイレブンの公式ウェブサイト内にある「商品のご案内 > セブンプレミアム > 常温・加工食品 > 麺類(常温)」の一覧から「カレーうどん」の製品情報は削除されているのですが、京都府北部にあるセブンイレブン店舗では絶賛販売中‥なんですけど、まだリニューアル前の商品でした。

セブンプレミアムのカレーうどんがリニューアルされたことはイトーヨーカドーの公式ネット通販サイト「オムニ7」に掲載されていた “新着” マークを見て知ったのですが、たしかリニューアル前の商品はイトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなどのスーパーマーケット店舗を除くコンビニ限定(セブンイレブン限定)商品だったと記憶しています。



というわけで今回のリニューアルを機に7&iグループ系列のスーパーマーケット店舗でも正式に取り扱い開始となったようですが、私の行動圏内には系列スーパーの店舗がないので、イトーヨーカドーの本社に販売エリアを問い合わせてみたところ、食品を取り扱っていない店舗を除く「全国」のイトーヨーカドー店舗にて販売中とのことでした。

リニューアル前の発売時(2018年11月26日)は販売ルートがややこしく、セブンプレミアムの公式コミュニティサイト「セブンプレミアム向上委員会」では “セブン-イレブン取扱:西日本地区(リニューアル)” と紹介され、「セブンイレブン」の公式ウェブサイトでは “販売地域:北関東、甲信越、近畿、中国、四国” となっていたのですが、晴れて全国発売ですね。

リニューアル前のカレーうどんもエースコックが製造を担当していてたのですが、引き続き容器側面の製品情報にも「この商品はセブン&アイグループとエースコック株式会社の共同開発商品です」と明記されています。オムニ7を含むイトーヨーカドーなどの系列スーパーであれば通常販売価格は税込105円の格安タテ型カップ麺になるんですけど、リニューアル前はハイコストパフォーマンスな一杯でした。

フタの色や調理後のイメージ写真など、リニューアル前後のパッケージは似たようなデザインですが、カロリーなどの数値は変わっていて、もっとも分かりやすいデザインの変更は商品名の左に書いてあった “スパイシーなカレーつゆ” という商品のアピールポイントが「もっちりとした食感の麺」に変わっていること。また、内容量(めん量)にも変化が見られます。



たとえば同じセブンプレミアムの「しょうゆヌードル」でも「たっぷり具材 しょうゆヌードル」は基本的にセブンイレブン限定、ちょっと安くて “たっぷり具材” の記載がない「セブンプレミアム しょうゆヌードル」は系列スーパー限定という棲み分けパターンもあるのですが、製造者のエースコック曰く今回の「セブンプレミアム カレーうどん」は棲み分けなしのリニューアル&販路拡大とのことでした。

開封

エースコックのタテ型カップ麺といえば別添の小袋が容器の中に入っていることも珍しくないのですが、前回と同じように小袋は入っていません。しかし、具材のバランスは大幅に異なっていて、ご覧の通りネギが大量‥‥お、多すぎないですかね‥w 前回は揚げ玉が大量に入っていたのですが、今回は開封した瞬間に緑がドーンと攻め込んできました。



で、もうひとつ違うのが「肉」の種類。リニューアル前のカレーうどんには「味付牛肉」が入っていたのですが、あっさりカットされて鶏・豚肉味付肉そぼろが入っています。パッケージにシレッと写っている肉が牛肉に見えて安心してたんですけど、よく見たら牛肉じゃなくて肉そぼろ。しかも見るからに怪しいですねコレは‥w(詳しくは後述します)。ちなみに容器底面の賞味期限欄下段右端にある記号を「製造所固有記号」というのですが‥‥

「製造所固有記号(せいぞうしょこゆうきごう)」とは、文字通り製造所を特定するための記号で、リニューアル前と同じく「K」となっているのですが、これはエースコックの関東工場(埼玉工場)を意味しています。以前は自分で検索しなければ分からなかったんですけど、最近のセブンプレミアム製品(即席カップめん類)は容器の側面を見るだけで製造所が一目瞭然になりました。

概要(製品情報・購入価格等)

製品名:セブンプレミアム カレーうどん
製造者:エースコック株式会社
製造所:東京工場 埼玉県川越市今福461-1(製造所固有記号 K)
内容量:62g(めん50g)
商品コード:4901071287450(JANコード)
規格サイズ:縦100mm×横100mm×高さ110mm

発売日:2019年3月4日(月)リニューアル
実食日:2019年3月9日(土)
発売地域:全国(セブン&アイグループ系列店)
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
購入価格:税込105円(送料・支払手数料を除く)
本体価格:税別98円

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型・レギュラーサイズ
容器材質:紙
湯量目安:290ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:-(無し)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、砂糖〕、スープ(食塩、糖類、カレー粉、小麦粉、香辛料、大豆たん白、チキン調味料、粉末ソース、魚介風味調味料、魚介パウダー、香味調味料、オニオンパウダー、酵母エキス、全卵粉)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、揚げ玉、玉ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、炭酸カルシウム、カラメル色素、リン酸三ナトリウム、重曹、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(カンゾウ)、酸味料、微粒二酸化ケイ素、香料、ビタミンB2、ビタミンB2、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】卵・乳成分・小麦・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉(表示が義務付け及び推奨されているもの)

実食開始

実はカレー味のカップ麺を日本で初めて作ったパイオニアはエースコックで、1973年(昭和48年)3月に業界初となるカレー味カップ麺「カレーヌードル」を発売(2019年3月現在、東北限定商品として絶賛販売中)。実は世界初のカレー味と思われている日清食品の「カップヌードル カレー」は、エースコックの「カレーヌードル」から2ヶ月遅れの1973年5月に発売されました。



近年では「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」とのタイアップも定番となっているエースコック、カレー味のカップ麺(※の、スープ)は基本的に外しません。得意のゴロッと丸ごと固形ルゥは入っていませんが、カレーの香りは芳醇で、調理前は麺が見えないほどカレー成分多めの粉末スープびっしりです。中に小袋が入ってなくてよかった‥‥w

セブンプレミアムのタテ型カップうどんには熱湯4分の製品もあるのですが(東洋水産・明星食品・サンヨー食品等)、エースコックの「セブンプレミアム カレーうどん」は前回と同じく熱湯5分。かなり麺の出来が良かったので今回も期待しているのですが、お湯を注いでからも開封直後は具材=ねぎの支配率が高くて麺が見えません。

それでは、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。下記の栄養成分表は右にあるパーレン(丸括弧)内が『リニューアル前』の値となっておりますので、カロリーや脂質、食塩相当量などの違いが気になる方はご参考ください。全体的に数値は下がっていますが、脂質や食塩相当量、食物繊維の量は増えています。食物繊維‥やっぱりネギですかね。

1食 62g(67g)当たり

熱  量:255kcal(275kcal)
たん白質:5.7g(6.5g)
脂  質:8.7g(8.4g)
炭水化物:39.5g(44.3g)
〔糖  質:37.5(42.4g)〕
〔食物繊維:2.0g(1.9g)〕
食塩相当量:4.5g(4.4g)
〔めん・かやく:1.9(1.7g)〕
   〔スープ:2.6g(2.7g)〕
ビタミンB1:0.26mg(0.29mg)
ビタミンB2:0.27mg(0.32mg)
カルシウム:153mg(163mg)

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:255kcal(275kcal)〔めん・かやく:216kcal(236kcal)〕〔スープ:39kcal(39kcal)〕推定値
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

素晴らしい!

リニューアル前と原材料は変わっていませんが、麺量55gから50gに減っています。糖質の量が減っているのは、主に麺量の減少によるものでしょう。しかし、あいかわらずタテ型カップ(レギュラーサイズ)の油揚げうどんとは思えないクオリティの高さですね。熱湯5分と長めの設定ですが、他社のタテ型うどんと比較して圧倒的な差を見せつけてくるのが強靭なコシ。

厚みのある平打ち太麺ですが、ふかふかとした食感に落ちることなく、最後までガッシリ食感のシゲキ的な噛み応え。以前、エースコックは同社の「スーパーカップ」シリーズから “カドメンうどん” という大盛和風カップめん用の油揚げ麺を開発・発売していた経緯があるんですけど、間違いなく流れを汲んでいます。かなり存在感の強いフライうどんですが、スープが濃い味なので孤立する不安はありません。



なんど噛んでも跳ね返してくる反抗的なコシは熱湯を注いでから15分経っても主張してくるのですが、合計20分くらい放置して耐久性を確かめてみたところ、なんのこれしき粘り気などは「日清のどん兵衛」(それも食べ始めの段階)よりも持久力がありました。熱湯5分でも食べられますが、とりあえずフライングは厳禁で、個人的には熱湯6分待って1分かき混ぜる=計7分前後で食べ始めるのがオススメです

スープ(カレーつゆ)

魚介だしとスパイスを配合したカレースープ

(出典:イトーヨーカドーネット通販サイト「オムニ7 商品販売ページ」)

味の方向性と濃さは踏襲しつつ軽やかに

必要なお湯の目安量がリニューアル前(280ml)と比較して10ml増えているのですが(290ml)、その関係かスープの粘度が落ちたような気がします。しかし、存在感の強い麺を孤立させないだけのトロミはありますし、かなり味は濃いめで旨味も濃厚なので、カップ麺のヘビーユーザーでも充分に満足できるでしょう。

逆に普段からカップ麺を食べ慣れていない方にとっては内側の線を守っても味が濃すぎると思いますし、前回のカップヌードルカレーに匹敵する‥いや、それをちょっと放置しちゃったくらい、どろどろ高粘度スープに魅力を感じていた方は物足りなさが否めないかもしれませんが、ややサラッとしたことでリニューアル前よりも魚介がビシッと強めに、かつストレートに伝わってきました。

畜肉系の旨味はチキンですが重心は低く、スパイス感やカレー味の方向性に大幅な変更はありません。ワイルドに固形ルゥが入っている時ほどではないもののカレー味は深く、辛さは万人ウケするレベルなので辛い食べ物が苦手でも大丈夫。しかしながらスパイシーな印象はバッチリですし、魚介出汁で割ったというよりも濃いめのカレーに魚粉のパンチをガツンと加えたタイプなので、かなり男らしいカレー味ですよ。

かやく

具材はランクダウン‥‥

具材のラインナップは鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、揚げ玉、玉ねぎとなっていて、もっとも大きなリニューアル前との違いは本物の牛肉が肉そぼろに変更されたことなんですけど、エースコックの鶏・豚味付肉そぼろ(製品説明では “程良く味付けした肉そぼろ” と表現される)にはアタリとハズレがあり、残念ながら今回は「ハズレ」。肉の旨味は希薄、食感はスポンジみたいにエアリーでスカスカ、味付けも控えめです。

系列スーパーなら税込105円で購入可能なオープン価格に近い商品ですし、麺とスープのクオリティが高いので、それを思えばあまり贅沢は言えないんですけど、本物の牛肉が入っていた前回からのフリーフォール感が‥w で、シャッキシャキの玉ねぎとスープをジャンクに飾り立てていた揚げ玉の量が減って、ねぎが異様なまでに増えました。めっちゃ増えました。それでは、ちょっとリニューアル前の調理後写真と比較してみましょう‥‥

緑の気合が違います。リニューアル前は暴力的なまでに大量の揚げ玉が入っていたので、それが減ったのもスープの粘度が下がった要因かもしれません。牛肉からスポンジ肉そぼろへの変更だけでなく、揚げ玉とフレッシュな玉ねぎが減ってネギが大量に増えるという変化があったので、なによりもカップ麺のネギが好きで揚げ玉と牛肉が大嫌いなら話は別ですが、単純に具材はリニューアルによって劣化したと感じました。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

2019年6月1日(土)出荷分から大手メーカーの即席麺商品が平均4〜8%ほど全体的に値上げされるため、その現状を思えば麺量55gから50gにカットされたのは致し方ないと納得できますし、あいかわらず麺のクオリティは値段以上だったんですけど、牛肉の代打をハズレ肉そぼろが担い、その結果みごと三振。

超高粘度スープがサラッとしたことについては好みの問題もあるため無条件で改悪とは言えませんが、改良というよりもコスト調整が否めないリニューアルでした。しかし、麺とスープのクオリティは高かったので、具材さえ許容できれば(そして系列スーパーなどで購入価格が税込105円であれば)コストパフォーマンスは悪くありません。

スープがガツンと濃い味かつ麺量も50gと控えめなので、麺を食べ終えた後の残ったスープに白ご飯を投入する〆(しめ)の「追い飯(おいめし)」は今回も可能です。実際に試してみましたが、以前よりもスープの粘度が落ちた分ちょっと背徳的な魅力が下がったものの、雑炊感覚でサラッと食べやすくなりました。今回のリニューアルによって具材の劣化こそ否定できませんでしたが、あいかわらず値段以上の麺とスープの満足度が高いカレーうどんです。

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