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勝浦タンタンメン発売10周年記念「熱血!!勝浦タンタンメン船団」監修「ラー油まぜそば」本家公認の “大辛” 再現!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年2月14日(月)新発売、エースコックのカップ麺「勝浦タンタンメン ラー油まぜそば 大辛」の実食レビューです。

勝タンの汁なしアレンジ第2弾は大辛!? 千葉県の旨辛ご当地グルメ「勝浦タンタンメン」の即席カップめん発売10周年記念 “本家の特徴を存分に活かした” 大辛の湯切りタイプ新登場!!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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勝浦タンタンメン ラー油まぜそば 大辛

勝浦(かつうら)タンタンメンとは、千葉県の南東部に位置する漁師町・勝浦市発祥のB級ご当地グルメで、日本式の胡麻系担担麺とも四川の汁なし担担麺とも一線を画す存在。2015年10月3日〜4日に開催された『第10回ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ in 十和田』にて、千葉県勝浦市の「熱血!!勝浦タンタンメン船団」がゴールドグランプリを受賞し、その存在を全国に知らしめました。

パッケージでは辛さレベルを強調

今回の新商品「勝浦タンタンメン ラー油まぜそば 大辛」は、磯野典正(いその のりまさ)氏を船団長とする千葉県勝浦市の地域団体「熱血!!勝浦タンタンメン船団」監修のもと、勝浦タンタンメン(商標登録第5703819号)の中でも比較的に辛い “大辛” を再現した湯切りタイプの汁なしカップ麺で、大阪府吹田市に本社を置くエースコックと共同開発。

2022年2月現在もエースコックが通年で販売を続けている大口径カップめん「勝浦タンタンメン」が初めて発売されたのは、今から遡ること10年以上、2011年(平成23年)2月14日の話。まだ「熱血!!勝浦タンタンメン船団」が結成される前から「勝浦タンタンメン」に目を付けていたエースコックは、千葉県勝浦市商工会青年部監修のもと、他に類を見ない勝浦オリジナルの味わいを忠実に再現。

その後、同年11月7日に勝浦市商工会青年部監修の「勝浦タンタンメン(KATSU-TAN)」をリニューアル発売しているのですが、それと同時期に勝浦市商工会青年部を中心とする「熱血!!勝浦タンタンメン船団」が結成され、2012年(平成24年)10月15日発売の3代目「勝浦タンタンメン」以降、同商品は「熱血!!勝浦タンタンメン船団」監修のカップラーメンになり、ご当地の味を全国に伝えています。

おかげさまで発売10周年

そんな「勝浦タンタンメン」の味わいを湯切りタイプのカップ麺で再現した変わり種といえば、2019年7月15日発売の「勝浦タンタンメン油そば」があったので、今回の「勝浦タンタンメン ラー油まぜそば 大辛」が初めての汁なしアレンジではないのですが、パッケージに大きく “大辛” と表示しているのは明確な違い。

さらにエースコックのニュースリリースには「本家の特長を存分に活かした-・」という表現に加え「千葉県が誇るご当地グルメ『勝浦タンタンメン』の人気メニュー “勝浦タンタンメン 大辛” の味わいをまぜそばにアレンジ」などの記載があったので、勝浦タンタンメン発祥の店として知られる1954年(昭和29年)創業の食堂「江ざわ」の「元祖勝浦式坦々麺 大辛」をイメージしているのでしょうか。

ちなみに「たんたんめん」を漢字で記載する場合、部首は手へんの「担担麺」を用いるのが正しい表記になりますが、前述の「江ざわ」では “オリジナルのタンタンメンが勝浦の地に根差すように” との願いを込めて、あえて土へんの「坦々麺」という表記を使っているようです。はい、余談でした。

2019年7月15日発売品 / 2022年2月14日発売品

「勝浦タンタンメン」の特徴についてはレビュー中に触れるとして、先に「勝浦タンタンメン油そば」の名前を出しましたが、カップラーメンの「勝浦タンタンメン」は安定して高品質なのに対し、2019年7月発売の「勝浦タンタンメン油そば」は値段も含めて可もなく不可もなしといわざるを得ない要素が多く、すこし厳しめに評価しました。というわけで、それとの違いにも注目しながらレビューします。

開封

別添の小袋は計2種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「調味たれ」で合計2袋。この構成は2019年7月発売の「勝浦タンタンメン油そば」と共通で、ふりかけなどの別添はありません。ちなみに縦165mm×横165mm×高さ80mmの容器も「勝浦タンタンメン油そば」と同じ寸胴型で、これは2018年6月に発売された「俺たちのガッツ飯」以降、積極的に使われるようになりました。

今回もノンフライ麺は採用ならず‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。カップラーメンの「勝浦タンタンメン」にはノンフライ麺を使用しているため、それに合わせてほしかった気持ちもありますが、油揚げ麺を使用しているところも2019年7月発売の「勝浦タンタンメン油そば」と共通する項目です。その2019年7月発売品に使われていた油揚げ麺は及第点と評価しているので、当時からの改良に期待したいところ。

メーカー希望小売価格は240円(税別)なので、やや高めの設定ではあるものの、値段は2019年7月発売品から変わっていません。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「ローソン」での取り扱いを確認していますが、コンビニで購入した場合の税込価格は257円なので、それも踏まえながら評価します。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:勝浦タンタンメン ラー油まぜそば 大辛
製造者:エースコック株式会社
製造所:W・関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:124g(めん100g)
商品コード:4901071207991(JAN)
発売日:2022年02月14日(月)
実食日:2022年02月17日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:257円(税込)
希望小売価格:240円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:寸胴型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:670ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(調味たれ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、たれ(植物油脂、豚脂、しょうゆ、発酵調味料、たん白加水分解物、オニオンエキス、チキンエキス、砂糖、食塩、ポーク調味料、ガーリックペースト、酵母エキス、香味油、カツオ調味料、みそ)、かやく(玉ねぎ、大豆加工品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香辛料抽出物、カラメル色素、酒精、かんすい、カロチノイド色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、増粘多糖類、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

かやくの内容には一見して明白な変更あり

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は玉ねぎ、大豆加工品、ねぎの3種類。2019年7月発売品には “程良く味付けした肉そぼろ” を搭載していましたが、フェイクミートの大豆加工品に変わっています。ただ、それはカップラーメンの「勝浦タンタンメン」にも該当する変更なのと、あきらかに玉ねぎのカットが大きくなっているので、それは素直に嬉しいポイント。

見た目は地味だけど大きめの玉ねぎナイス

別添の「調味たれ」は後入れなので、お湯を注いでからフタの上で小袋を温めながら待ち、時間になったら湯切り後、調味たれを満遍なく混ぜ合わせたら出来上がり。担担麺に必須とされる芝麻醤(チーマージャン)や花椒(ホワジャオ)の香りは漂ってきませんが、千葉県勝浦市におけるタンタンメンは鶏がらスープに濃口しょうゆベースのタレとラー油が基本なので、芝麻醤や花椒は使いません。

ちなみにパッケージの天面には記載されていませんが、容器側面に小さく “辛い味わいにつき、小さなお子様や辛いものが苦手なお客様のご飲食はご注意ください” との注意事項があったので、引き続き前回(2019年7月発売品)との違いや辛味の強さに注目しつつ「めん」「たれ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(124g)あたり
カロリー:554kcal
たん白質:9.9g
脂  質:25.4g
炭水化物:71.5g
食塩相当量:5.9g
ビタミンB1:0.54mg
ビタミンB2:0.55mg
カルシウム:392mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちゃんと進化してた

4.0

「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ」という原材料名の構成は、2019年7月発売の「勝浦タンタンメン油そば」と共通で、まったく同じ麺かと思いきや、それよりも強めのコシが印象的。加水率は若干ながら低めの設定で、奇を衒ったようなタイプではないものの、後述するタレとの相性は悪くありません。

おそらく細麺なのはインパクトを強調するため

カップラーメンの「勝浦タンタンメン」には、細めに切り出しながらも加水率の高い、しっとりとした質感のノンフライ麺を合わせているため、それとは大幅に印象が異なります。個人的には内容量を減らしてでもノンフライ麺を採用してほしいと感じている反面、辛いタレと油揚げ麺にはジャンクさを引き立たせる相乗効果があるのも事実。

ちょっと食べ始めはソフトな弾力で、それが時間の経過に合わせて引き締まってくるというか、それにかんしては単純に冷めてくるからなのだと思いますけど、結果的に最後まで怠けた印象を覚えませんでした。容器は大盛りっぽくても実際の麺量は100gなので、汁なしカップ麺での大盛り(130g)よりも少なめですが、量的に物足りなさを感じることはなかったです。

たれ

確実に辛くなってる

5.0

辛そうな色合いのラー油には豚脂(ラード)をブレンドしているのですが、ベースの旨みはチキンエキスを軸にすることで鶏ガラの要素もあり、オニオンエキスで「勝浦タンタンメン」に必要不可欠な玉ねぎの甘さを表現。みそを隠し味に使っているのはオリジナリティを感じる要素になりますが、味付けの手綱は濃口しょうゆベースのタレが握っているため、そこも再現度の高さに寄与しているポイント。

また勝浦といえば漁師町で知られるように、それを想起させるのがカツオ風味調味料の存在で、ガーリックペーストの存在感も強く、醤油のエッジも効いたガテン系の味わい。基本的なフレームワークは2019年7月発売の「勝浦タンタンメン油そば」から変わっていませんが、中辛~辛口手前だった辛さレベルは “ふつうに辛口以上まで上がっている” ので、それについては格段にパワーアップしていました。

具材

コスパ的にはアレだけど玉ねぎナイス

3.0

ネギは熱風乾燥(エアドライ)だったので、凍結乾燥(フリーズドライ)のネギよりも繊維質が強く、それが人工的ではあるものの、大きめにカットされた玉ねぎについては手放しに好印象。もうすこし量が多ければ‥‥という不満こそあれど、おそらく熱した油に通しているため、生の玉ねぎとは違うフライドオニオン特有の芳ばしさとホロ苦さを備え、それが今回の調味たれにベストマッチ。

挽肉に見える具材は大豆加工品なので、前述のようにフェイクミートではあるものの、たとえばエースコックのカップ麺で頻繁に使われるスポンジ食感の “程良く味付けした肉そぼろ” よりも断然にマシ。肉の旨みを楽しむことはできないけれど、それは “程良く味付けした肉そぼろ” にも当てはまることですし、食感でいえば大豆加工品のほうが上なので、むしろイメージはよかったです。

総評

4.0

ひとまず2019年7月発売の「勝浦タンタンメン油そば」をベースにしていることは間違いなく、タレの基本的な骨組みも変わっていなかったのですが、辛味の強さについては明らかにグレードアップ。かやくの鶏・豚味付肉そぼろは大豆加工品に変わったものの、結果的にはオーライで、玉ねぎのカットが大きくなっていたことも印象に残りました。

コストパフォーマンスに優れた商品かと聞かれた場合、ちょっと手放しには答えにくい部分もありますが、ひとつの汁なしカップ麺としての総合力は確実に上がっています。辛い食べ物が苦手な方や薄味派の方にはオススメできない商品ではあるものの、まとまりは悪くなかったので、今後の展開が楽しみです【author・taka :a(大石敬之)】

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