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辛麺屋【輪】監修カップ麺「宮崎辛麺 25辛」お店の最高辛さ “25倍” 再現!! 今度こそ激辛リベンジなるか——

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年5月31日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 辛麺屋輪監修 宮崎辛麺25辛(二代目)」の実食レビューです。

本場宮崎の人気店「辛麺屋 輪」監修 “お店の最高辛さ25倍” をイメージしたカップラーメンが再び登場!! 辛い? 辛くない? 前回のリベンジなるか——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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辛麺屋輪監修 宮崎辛麺25辛 2021

辛麺屋 輪(からめんや りん)とは、1987年(昭和62年)に宮崎で生まれた新感覚麺「辛麺」を提供している名門の一角で、その元祖として知られる「辛麺屋 桝元(ますもと)」の流れを汲んだ味分け店。2017年(平成29年)3月25日、目黒にオープンして話題になった東京進出1号店「一輪(ICHIRIN)」の母体でもあり、株式会社ロングバリーコーポレーション(Long Valley Corporation)が運営しています。

衝撃辛旨「25辛」お店の最高辛さ(25倍)を再現

今回の新商品「明星 辛麺屋輪監修 宮崎辛麺25辛」は、東京都渋谷区に本社を置く明星食品株式会社と「辛麺屋 輪」の共同開発商品で、お店の最高辛さ(25倍)を大判どんぶり型のカップラーメンで再現。実は2020年4月20日にも同じタイトルのカップ麺を発売しているのですが、拍子抜けするくらい “辛くなかった” ので、当時は筆者の周りやネット上でも不完全燃焼な感想が目立っていました。

辛麺(からめん)とは、宮崎県延岡(のべおか)市を発祥とする “唐辛子の辛味を効かせた旨辛系ご当地麺” で、1987年(昭和62年)に故・原田武明氏と妻・延子さんが営んでいた一軒の小料理店「桝元」がルーツ。そこで提供されていた “〆(しめ)の一杯” が源流で、現在の株式会社桝本代表取締役・長曽我部隆幸社長が「辛麺」として商品化したのが始まり。

もともとは中国発祥の担担麺(たんたんめん)など、辛い麺類からヒントを得て考案された創作料理だったそうですが、他に類を見ない個性の持ち主。もちろん店によって個性は異なるものの、ニンニクや唐辛子、ニラ、挽肉、溶き卵など、辛麺を構成する共通の特徴があり、今回のカップ麺を監修している「辛麺屋 輪」では “スープに1杯あたり約5片ものニンニク” を使っています。

明星食品のカップ麺も辛さレベル最強の「5」と表示

実店舗の選べる辛さ目安は、まったく辛くない唐辛子ゼロの「0辛」に、唐辛子4倍の「4辛」がスタンダード。そこから順に上がり “旨味と辛味のバランス限界点” とされるのが唐辛子25倍の「25辛」で、その上をいく『向こう側』もオーダーできるようですが、お店が設定している表メニューの最高辛さは25倍。

それを再現した今回のカップ麺にも「辛さレベル」の表示があり、5段階基準で最高クラス(※辛みによる刺激が大変強いので、十分に注意してお召し上がりください)となっているのですが、前述のように拍子抜けするくらい “辛くなかった” 2020年4月発売品の辛さレベルも「5」に設定されていました。

しかし、今回の2021年5月発売品には “前回よりも辛い唐辛子を追加” しているらしく、2021年1月18日に「一輪」の激辛・マグマ(辛さ50倍)を再現したカップ麺「明星 ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」をリリースしていた経緯もあるので、今度こそ辛味の強さにも期待したいところ。

どっさり唐辛子が麺に絡む様子をアピール

なお2020年4月発売品はレビュー済みなので、感想や評価などの詳細が気になる方は、関連ページ「明星 辛麺屋輪監修 宮崎辛麺25辛(初代)」をご覧ください。以下、このページでは二代目「明星 辛麺屋輪監修 宮崎辛麺25辛」を詳しく掘り下げていきます。

開封

別添の小袋は3種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、2種類の先入れ「かやく」に、後入れの「液体スープ」で合計3袋。この構成は2020年4月発売の「辛麺屋輪監修 宮崎辛麺25辛」並びに2021年1月発売の「辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」とも共通なので、中身が見えない「かやく」の小袋(青)に大量の粉末唐辛子とニラが入っているハズ。

2021年の「25辛」には「しおケアカップ」を導入

麺は熱湯4分のノンフライ麺で、これについても2020年4月発売品と共通の項目になりますが、内側に “2本の線が引いてある” のはリニューアルポイント。これは明星食品が提唱する「しおケアカップ」の特徴で、カップ内側下線までスープを残した際の摂取する食塩相当量の目安は “3.9g” とのこと。それでも多めの値になりますが、こうやって食塩の摂取量を意識できるのは嬉しい配慮です。

2021年6月1日現在、なぜか明星食品の公式ウェブサイト内に関連するニュースリリースはアップされていませんが、リニューアル後の製品情報は公開済み。一部の地域では売ってない場合もあるかと思いますが、コンビニでは火曜日より順次販売開始となっており、ほかにもスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなど、販売店を限定しないNB(ナショナルブランド)商品としてリリースされました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 辛麺屋輪監修 宮崎辛麺25辛
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:107g(めん75g)
商品コード:4902881451550(JAN)
発売日:2021年05月31日(月)
実食日:2021年06月01日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:245円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(かやく2袋・液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、でん粉、植物性たん白、卵粉、しょうゆ)、スープ(香味調味料、しょうゆ、鶏・豚エキス、豚脂、糖類、食塩、たん白加水分解物、しょうゆもろみ、酵母エキス、香辛料)、かやく(赤唐辛子、卵、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、かんすい、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、酒精、炭酸カルシウム、カラメル色素、ソルビット、香料、グリセリン、乳化剤、香辛料抽出物、卵殻カルシウム、酸味料、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

大量の赤唐辛子(粉末)で威圧してくる「輪」

2種類の「かやく」は先入れで、中身が見えていた小袋にはフルで卵(かきたま)を、もう片方の小袋には一味唐辛子とニラを搭載。香りを確かめただけで本能的に汗ばむような、激辛唐辛子特有のニオイは感じないので、そこまで非常識な品種を使っているわけではないようですが、あいかわらず唐辛子の芳ばしい香りが強烈に漂ってくるのと真っ赤な見た目は印象的。

挽肉の有無を除いて調理後の再現度は高い

あとは熱湯を注いで5分間、後入れの液体スープはフタの上で温めて、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。調理後の見た目は2020年4月発売の「輪」監修カップ麺(25辛)から変わっておらず、なんだったら2021年1月発売の「一輪」監修カップ麺(50辛)とも酷似した状態で、そういえば宮崎辛麺に必須といっても過言ではない “挽肉が入っていない” というのも共通のポイント。

はたして2020年4月の雪辱を果たすことはできるのか‥‥ なお当ブログでは寿がきや食品の「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」を “激辛” の基準とし、たとえば獄激辛シリーズじゃない「ペヤング 激辛やきそば」は激辛ではないと判断しているので、それを念頭にお読みください。それでは、引き続き前回との違いや辛さレベルに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(107g)あたり
カロリー:363kcal
たん白質:10.4g
脂  質:7.3g
炭水化物:64.0g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:3.6g)
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:147mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:363kcal(めん・かやく:329kcal)(スープ:34kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

こんにゃく麺ではないけどクオリティは高い

5.0

「辛麺屋 輪」の実店舗には、一般的な「中華麺」のほかに、そば粉を練り込んだ通称「こんにゃく麺」と「うどん麺」も選べるのが特徴で、なかでも “こんにゃく麺” は宮崎の「辛麺」を語る上で欠かせない存在。いわゆる韓国の冷麺にも使われている蕎麦粉入りの麺なので、蒟蒻(こんにゃく)が練り込まれているわけではないのですが、その独特な食感とヘルシーな印象が女性からも支持されている人気の秘訣。

程よく麺に絡む唐辛子

対して今回のノンフライ麺は、梘水(かんすい)を使用した中華麺で、そば粉が練り込まれているわけではないのですが、そのクオリティは一級品。形状は適度に厚みのある縮れの強い平打ち麺で、表面の加水率は低めの設定。そのためスープとの一体感が高く、しかしながら中心部にかけて、もちもちとした粘りのある弾力が楽しめます。

そろそろ熱湯を注ぐだけで食べられる「こんにゃく麺」の開発にも着手してもらいたいところではあるものの、それはさておきノンフライ麺ならではといえるクリアな小麦の甘みをはじめ、鼻に抜ける芳醇な香りも印象深く、スープとの相性も申し分ない、高品質なノンフライ麺でした。このクオリティであれば、245円(税別)という高めの希望小売価格にも納得です。

スープ

できれば “かやくを入れずに” 味わってほしい

5.0

液体スープだけの状態で “どのくらい辛い” のか、試しに「かやく」を入れずに調理してみたところ、なかなかどうして唇がピリピリするくらいの辛さ。もちろん激辛クラスの水準ではなく、辛い食べ物が得意ならピリ辛の範疇を出ない辛さではあるものの、辛い食べ物が苦手な方にとっては辛口認定されそうなレベル。しかし、辛いだけのスープではありません。

動物系は鶏と豚のミックスで、タレはコクのある濃口しょうゆベース。淀みのない清湯(ちんたん)でありながら、きちんと丁寧な仕込みを見せ、生おろしニンニク系のキレとニラの風味で分かりやすくパンチを効かせているのですが、そこに醪(もろみ)を重ねることで奥行きのある旨味を表現しているのもポイント。

この時点では唐辛子25倍(25辛)を謳うには頼りない辛さではあるものの、ある意味この状態で完成しているといっても過言ではない、とても奥深い味わいのスープに仕上がっていました。しかし、調理手順では “先入れ” の「かやく」も忘れてはいけません。

具材

めっちゃ唐辛子味w

5.0

あいかわらず挽肉は入っていないので、そこは寂しい部分になりますが、たっぷりの溶き卵を思わせる玉子具材と風味の強いニラは「辛麺」を象徴するアイデンティティであり、どっさり入った粉末唐辛子も視覚だけのギミックで終わることはありません。昨今の辛さ水準を加味すると、辛さレベルは「大辛」と表現するのが適切に思えますが、おそらく辛い食べ物が苦手な方にとっては「激辛」クラス。

ただ、それ以上に “全体が唐辛子味に染まる” のと “常に口の中がザラザラする舌触り” が衝撃的で、結果的に辛さよりも風味と舌触りにインパクトを感じました。もしも唐辛子の芳ばしさが苦手な方は、様子を見ながら “すこしずつ後入れしたほうがいい” でしょう。

総評

5.0

まるか食品の問題作「ペヤング 獄激辛やきそば」の登場以降、日に日に業界の辛味水準がアップしているため、この程度では激辛と呼べないのではないか‥‥と、そのように思うところもありますが、すくなくとも辛さは2020年4月発売の「25辛」以上。それこそ「一輪」の “50辛” に匹敵するレベルには達していたので、昨年の雪辱は果たせたのではないかと感じました。

とにかく唐辛子の風味を全面に押し出した仕上がりは、ある意味ひとつの完成形に達したと思うので、次は「こんにゃく麺」の開発に取り組む、または値段を上げてでも辛麺に必須の「挽肉」を導入する、もしくは究極の辛さ「向こう側」を再現するなど、次の展開にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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