どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年9月4日(月)新発売、日清食品のカップ麺「完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃いお好みソース焼そば」の実食レビューです。
「栄養」と「おいしさ」の “完全なバランス” を追求し、最適化栄養食の認証も取得した「完全メシ」シリーズに “パーフェクトU.F.O.第2弾” 登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃いお好みソース焼そば
完全メシ(KANZEN MEAL)とは、厚生労働省が制定する『日本人の食事摂取基準』に基づき、PFCバランスと呼ばれる三大栄養素[Protain(たんぱく質)、Fat(脂質)、Carbohydrate(炭水化物)]の比率はもちろん、ビタミンやミネラル、必須脂肪酸など、33種類の「栄養素」と「おいしさ」の完全バランスを実現した、いま話題の機能系ブランドで、発売わずか1ヶ月後に累計出荷数100万食を突破。
日清食品の最新フードテクノロジーを詰め込み、2022年(令和4年)5月30日に満を持して登場した完全メシ第1弾「カレーメシ 欧風カレー」「豚辛ラ王 油そば」「グリーンスムージー」「バナナスムージー」「大豆グラノーラ」は “管理栄養士の9割が推奨” したと話題になったのも束の間、他企業とのコラボ商品や冷凍食品も積極的に展開し、発売から1年2ヶ月で累計出荷数1,200万食を記録しています。
今回の新商品「完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃いお好みソース焼そば」は、1976年(昭和51年)5月21日の発売以来、西日本エリアを中心に絶大な支持を得てきたカップ焼きそばブランド「日清焼そばU.F.O.(にっしんやきそばユーフォー)」の “完全メシver.” で、2023年4月3日に登場した「完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃い汁なし担々麺」に続く “完全U.F.O.” 第2弾。
同時に完全カップメシの「完全メシ ハヤシメシ デミグラス」と、完全カップスープの「完全メシ トマトクリームポタージュ」を展開し、ラインナップの充実を図ってきた日清食品。なおかつ同社の即席カップめん及び即席カップスープとしては初となる「最適化栄養食」の認証を取得するなど、機能系カテゴリーにおけるブランドの権威性も高めてきました。
最適化栄養食とは、性別や年齢、生活習慣など、一人ひとりの状態に応じて異なる主要な栄養素をバランスよく適切に調整された⾷を指す言葉で、基準は以下。
一般社団法人 日本最適化栄養食協会
- 食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)で表示が義務付けされている栄養成分(4種類:たんぱく質,脂質,炭水化物及びナトリウム。たんぱく質については9種類の必須アミノ酸を含む。)、及び同基準の別表第11に規定する機能性(夜間の視力の維持を助ける機能など)を表示することが認められている栄養成分(20種類:ビタミンAなど)の計33種類の栄養成分について、ターゲットとする対象者の性、年代、特徴などに応じて科学的根拠に基づき含有基準を定めたもの
- 1に定められている栄養素以外についても、栄養学上の観点を考慮して含有基準を新たに設定可能
- 摂取上限がある栄養素について上限を超えないもの
- 同様の栄養設計の食事の健康に与える影響が、ヒト試験で検証されているもの
上記の基準を定めているのは、慶應義塾大学の名誉教授・伊藤 裕(いとう ひろし)氏が理事長を務める「一般社団法人 日本最適化栄養食協会」で、理事には元農林水産審議官で現「公益財団法人 食品等流通合理化促進機構」会長・村上 秀德(むらかみ ひでのり)氏、イオン株式会社の執行役副社長兼イオントップバリュ株式会社の代表取締役社長・土谷 美津子(つちや みつこ)氏——
株式会社セブン-イレブン・ジャパンの代表取締役社長・永松 文彦(ながまつ ふみひこ)氏、さらに業務執行者として日清食品株式会社の代表取締役社長・安藤 徳隆(あんどう のりたか)氏も名を連ねている、なんというか “すごい協会” なんですけど(※語彙力)、いくら栄養バランスが優れていたとしても「完全メシ」のコンセプト的に、大前提として美味しくなければ意味がありません。
日清食品のニュースリリースには “もっちりとした食感のノンフライ麺。” との記載があるため、いつもの「U.F.O.」に使われている油揚げ麺ではありません。それについては完全UFO第1弾の「濃い濃い汁なし担々麺」と共通する項目になるのですが、ソースの特徴について “キャベツと豚肉を炒めた香り、マヨネーズの風味をきかせた” とのこと。つまり、マヨネーズは別添されていないパターン‥‥?
開封
などと興味深く思いながら開封してみたところ、別添の小袋は先入れの「かやく」に、後入れ「粉末調味料」「液体ソース」「仕上げオイル」「ふりかけ」の計5パックで、やはりマヨネーズの別添はなかったのですが、やたらと多い小袋で栄養バランスを完全なバランスに調整したことが伝わってくるフレームワーク。
麺は前述のようにノンフライで、調理前の見た目は前回の「濃い濃い汁なし担々麺」と変わりません。けっこう細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は5分と長めに設定されているので、きちんと守ってください。ちなみに「完全メシ」は33種類の「栄養素」と「おいしさ」の完全バランスを追求したブランドと前述しましたが、ひとつネックとなっているのが比較的に高額な販売価格。
通常の「日清焼そばU.F.O.」に設定されているメーカー希望小売価格は236円(税別)なのに対し、完全メシの「濃い濃いお好みソース焼そば」では398円(税別)ということで、即席カップめんカテゴリーでは高級品に位置する一杯。其れ相応の機能性が備わっているわけですから、頭ごなしに割高とは言えませんけど、スーパーやドラッグストアなどで見かけた場合でも一瞬、躊躇してしまう値段です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃いお好みソース焼そば 製造者:日清食品株式会社 製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:135g(めん90g) 商品コード:4902105969670(JAN) |
発売日:2023年09月04日(月) 実食日:2023年09月06日(水) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 小売価格:398円(税別) 購入価格:321円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:440ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:5袋(粉末調味料・液体ソース・仕上げオイル・かやく・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物性たん白、たん白加水分解物、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、卵粉、チキン調味料、香辛料、デキストリン)、ソース(糖類、ウスターソース、植物油脂、豚脂、たまねぎ、食塩、コラーゲンペプチド、かつおぶし粉末、トマトケチャップ、しょうゆ、粉末ソース、香辛料、酵母、醸造酢、香味油、納豆菌エキス入り食用油脂、酵母エキス)、かやく(キャベツ、味付豚肉)、ふりかけ(かつおぶし粉末、紅しょうが、あおさ)/加工でん粉、塩化K、香料、カラメル色素、乳化剤、かんすい、塩化Mg、増粘多糖類、リン酸Ca、調味料(アミノ酸等)、環状オリゴ糖、グルコン酸K、酸味料、乳酸Ca、リジン、グリセリン、V.C、焼成Ca、カロチノイド色素、酸化防止剤(V.E)、V.E、ピロリン酸鉄、ナイアシン、V.B6、炭酸Mg、パントテン酸Ca、V.B1、V.B2、香辛料抽出物、甘味料(スクラロース)、V.A、チャ抽出物、葉酸、V.D、V.B12、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容物はキャベツと豚肉のみ。おそらく通常の「日清焼そばU.F.O.」と共通の具材だと思うのですが、肉を模した大豆たん白加工品(フェイクミート)が横行している即席カップめん業界の現状を加味すると、きちんと本物の豚肉を使ってくれているのは素直に嬉しいポイントです。
かやく以外の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「液体ソース」と「仕上げオイル」を温めながら待つこと5分。時間になったら「液体ソース」と「仕上げオイル」を軽く絡めてから「粉末調味料」を投入し、よく混ぜ合わせてから「ふりかけ」をトッピングして完成です。マヨネーズは別添されていないのに、ふわっと香るマヨネーズが‥‥おもしろいけど、なんか怪しいw
ちなみにパッケージの栄養成分表示には、カロリー、たんぱく質、脂質、炭水化物(糖類、食物繊維)、食塩相当量しか記載されていませんが、より詳しい成分を書き出しておいたので、気になる方は以下の表を参考にしてください。それでは、肝心の “おいしさ” にも注目しつつ「めん」「ソース」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
熱量 | 487kcal | |
---|---|---|
たんぱく質 | 18.6g | |
脂質 | 12.8g | |
飽和脂肪酸 | 3.6g | |
n-3系脂肪酸 | 0.7g | |
n-6系脂肪酸 | 3.4g | |
炭水化物 | 79.6g | |
糖質 | 68.6g | |
食物繊維 | 11.0g | |
食塩相当量 | 3.1g | |
ビタミンA | 292μg | |
ビタミンD | 10.3μg | |
ビタミンE | 6.0mg | |
ビタミンK | 66μg | |
ビタミンB1 | 1.0mg | |
ビタミンB2 | 1.1mg | |
ナイアシン | 11mg | |
ビタミンB6 | 4.4mg | |
ビタミンB12 | 1.5μg | |
葉酸 | 83μg |
パントテン酸 | 3.5mg |
---|---|
ビオチン | 19μg |
ビタミンC | 39mg |
カリウム | 855mg |
カルシウム | 247mg |
マグネシウム | 116mg |
リン | 336mg |
鉄 | 3.4mg |
亜鉛 | 3.6mg |
銅 | 0.4mg |
マンガン | 1.2mg |
ヨウ素 | 107μg |
セレン | 15μg |
クロム | 3μg |
モリブデン | 13μg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
いつもとは違うけど高品質
いつもの「日清焼そばU.F.O.」には “油で揚げた中太ストレート麺” を搭載しているのに対し、それよりも細めの形状で、そもそも “ノンフライ麺” という時点でカテゴリーが変わってくるのですが、完全メシの売りになっている33種の栄養素は抜きにしても、ただ単純に高品質。
メーカー希望小売価格が398円(税別)の製品なので、それなりのクオリティを叩き出してもらわないと困ります。ですが、あの手この手で33種の栄養素を盛り込みつつ、この麺と単体で向き合ってみても高めのメーカー希望小売価格に納得できる質感で、密度感のある歯触りだったり、しなやかさだったり、生麺とは異なるベクトルを歩みながらも本格的。
無論、揚げ油に由来する独特のニオイは皆無ですし、後述するソースとの絡みも申し分なく、健康さをアピールした商品にありがちな物足りなさを感じることはありません。おそらく前回の「濃い濃い汁なし担々麺」と共通のノンフライ麺かとは思いますが、基礎クオリティが高いので、今後も遠慮なく使い回してほしいです。
ソース
マヨネーズの香りは「仕上げオイル」に
商品名が「濃い濃いお好みソース焼そば」なので、そこそこ甘ったるい味を想像していたのですが、別添の「液体ソース」はウスターソースベースのシャープなテイスト。でもって血を舐めたときに近い感覚というか、けっこう鉄っぽい後味が残ります。片や「仕上げオイル」も独特で、おそらく香料なのだとは思いますけど、ここが “マヨネーズ風味” の根源。ほんと、けっこうマヨネーズでビックリw
立て続けに加える「粉末調味料」は “かつおぶし粉末” 入りで、糖類の甘さも強く、その3袋が足並みを揃えることで「濃い濃いお好みソース焼そば」を表現。粉末を単体で舐めると苦味を伴うテイストで、それが後味にも若干ながら残りますけど、うまい具合に糖類の甘さが苦味をカバー。よほど意識的に睨みを利かせない限り、ほとんど実食中は気になりません。
前述の鉄っぽい味についても最終的に目立つことはなく、たとえるなら関西風の「お好み焼き」をイメージすると甘みもナチュラルで、健康に配慮した商品なのに、ちゃんと濃いめの味わいだったことにも好感が抱けました。マヨネーズは入っていないのに、それっぽい味がする、という部分には違和感を覚えるかもしれませんがw
かやく・ふりかけ
オリジナルでも “これくらい” 頑張ってほしい
オリジナルの「日清焼そばU.F.O.」には大切りキャベツを使っているのに、変わり種には端材みたいなキャベツばっかり使ってくる(しかも小さい、なめとんのかってくらい小さい)という手のひら返しは “U.F.O.あるある” なので、今に始まった事ではないんですけど、今回のキャベツはオリジナルよりも量が多く、ちゃんと本物の豚肉が入っているのも嬉しいポイント。
「ふりかけ」は「粉末調味料」と同様に、直で舐めると苦味を感じたのですが、それよりもカツオの主張が強く、紅生姜の酸味とアオサに由来する磯の香りが甘濃いソースにシンデレラフィット。ソースが甘口だったので、もうちょい紅生姜のアクセントを分かりやすく光らせても‥‥などと思ったのですが、味のピンボケが気になることはなく、それでいて全体の一体感を高めるような配合でした。
総評
日清食品の「完全メシ」は、低糖質・減塩・ダイエットなどに特化した商品ではない、あくまでも33種類の「栄養素」と「おいしさ」の完全バランスを実現したブランドなので、これを食べ続けたら痩せる的な話ではないんですけど、栄養バランスを考えるのって意外と面倒、でも少しは健康にも気を遣いたい‥‥という多忙なユーザーには誂え向き。そういった意味では、タイパも評価できますよね。
裏を返せばコスパ重視の方にはオススメできないですし、たまには美味しいモノを何も考えずに貪りたい勢にもオススメできない商品になりますけど、ふつうのU.F.O.をコレに置き換えるだけ、それだけで得られる機能性の高さを加味すると、総評は上出来の★5が妥当だと判断しました。いい意味で、ふつうに美味しい一杯です。※ただしマヨネーズが苦手な人はスルーで【author・taka :a(大石敬之)】