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“白丸元味” 再現!? 巨匠「一風堂監修 博多とんこつラーメン」セブンイレブン限定レンジ麺

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セブンイレブン

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年1月15日(水)新発売のカップ入りコンビニラーメン、セブンイレブン「一風堂監修 博多とんこつラーメン」の実食レビューです。

原点の一杯 “長時間炊き出した濃厚スープ×歯切れのよい細麺” あの名店が監修したレンジ麺ついに登場!!

麺がまずい?再現度は?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ入りチルド麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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一風堂 博多とんこつラーメン

一風堂(いっぷうどう)とは、福岡県福岡市に本店を置く博多とんこつラーメンの名店で、創業は1985年(昭和60年)10月16日。一風堂の店主・河原成美(かわはら しげみ)氏が福岡市中央区大名で開業し、2020年1月現在は河原社長率いる「株式会社力の源カンパニー」が運営母体となっています。

値段は460円(税込496円)

今回の新商品「一風堂監修 博多とんこつラーメン」は、株式会社セブン-イレブン・ジャパンと「一風堂」の共同開発商品で、通称「レンジ麺」と定義されているジャンル。その名の通り電子レンジで温めるタイプのカップ入りチルド麺(要冷蔵)で、近年かなりレベルが高くなっているのですが、その中でも一線を画す進化を遂げたのがセブンイレブンのレンジ麺です。

2019年10月1日(火)から一部の商品(カレー、あんかけ、かきたま等)を除くレンジ麺すべてに新容器の「中皿」を搭載し、麺・具材とスープを上段と下段に隔て、従来のゼラチンスープからストレートタイプのスープに刷新。スープの鮮度がアップしただけでなく、以前と同じ茹で麺なのに、食感や風味も大きく向上しました。

というのも従来はスープをゼラチンで固めるのがコンビニラーメンの常識となっていて、そのスープゼラチンに麺をのせることで余分な水分移行を防ぎ、温める直前まで麺が伸びないようにする、というもの。2020年1月現在、ローソンやファミリーマートのレンジ麺も従来の構造を採用しています。

新容器の目印

しかし、従来の構造ではレンジ加熱中に “茹で麺を2度茹ですることになる” ので、どうしても麺のコシが衰える上に小麦の風味も流出するのが難点。それに対してセブンイレブンの新容器は、電子レンジ加熱中にスープの湯気で “麺と具材を蒸している状態” になるため、よりスープがクリアに楽しめるだけでなく、麺のコシや風味の向上にも繋がりました。

セブンのカップ麺でも定番の顔触れ

まだ上記のジェネリック二郎「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)」は切り替え前の容器ですが、札幌・中の島に本店を構える大御所「すみれ監修 札幌濃厚味噌ラーメン」は2019年10月15日のリニューアルで改良済み。すみれ監修レンジ麺の販売期間は決まっていませんが、中華蕎麦とみ田の豚ラーメンは1年契約なので、2020年6月までは安泰です。

思えばセブンイレブンの定番カップラーメンにもなっているメンバーなので、もしかすると今度は「らーめん山頭火(さんとうか)」がレンジ麺になるのかも‥‥と、それはさておき以下の「スープが決め手!博多豚骨ラーメン」という商品。これも電子レンジで加熱するタイプのカップ入りコンビニラーメンで、すでに新容器の中皿を搭載しているのですが——

撮影協力:セブン-イレブン

この店内写真は別の日に撮影したもので、今回の「一風堂」監修レンジ麺を買いに行った際、ちょうどバトンタッチするかのように入れ替わっていました。もしかすると商品のカニバリを防ぐために、仕入れ担当者が一時的に入荷を止めたのかもしれませんが、「一風堂」監修レンジ麺とは部分的な互換性があるかもしれません。

開封

原則的に調理前の開封はNG

さて、念のために調理前の状態を確認しておきましょう。具材は大きく分けて豚肉チャーシュー1枚、もやし、青ネギ、キクラゲの4種類。もやしはチャーシューと青ネギの間に写っているのですが、そんなに量は多くありません。なお、キクラゲは原材料名で “ごま入りきくらげ唐辛子ごま油和え” となっていて、調理前の段階から胡麻油の香りが強く漂ってきます。

中央左にラードの塊

「一風堂監修 博多とんこつラーメン」のカロリーは536kcal、脂質は26.7gとレンジ麺の中では地味に高く、調理前のスープは部分的に動物油脂と思われる成分が凝固。スープの原材料名には “豚骨風味調味料、澱粉、砂糖” としか表示されていませんが、動物油脂の表記もあり、ラードと思われる白い塊がゴロン‥‥と、なかなかイカツいですね。

ちなみに北近畿での製造者は「株式会社武蔵野」の京都工場となっているのですが、北海道では名門「菊水」、埼玉県ではエスビー食品の子会社「株式会社ヒガシヤデリカ」、千葉県ではセブン-イレブン・ジャパン国内初の調理麺専用工場「株式会社ニッセーデリカ」など、消費期限の関係で地域ごとに別の工場と提携しているため、微妙に仕様が違うかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:一風堂監修 博多とんこつラーメン
製造者:(株)武蔵野 京都工場
製造所:京都府八幡市戸津55
内容量:504g(めん150g)
商品コード:2090124200538
発売日:2020年01月15日(水)
実食日:2020年01月17日(金)
発売地域:全国(沖縄除く)
取得店舗:セブンイレブン(京都府)
商品購入価格:496円(税込)
希望小売価格:460円(税別)
麺の種類:ゆで中華麺
スタイル:レンジ麺
保存方法:要冷蔵(10℃以下)
容器材質:プラ(PS)
調理時間:電子レンジ500W 5分30秒 / 1500W 1分50秒
小袋構成:1袋(特製スパイス)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】スープ(豚骨風味調味料、澱粉、砂糖)、ゆで中華麺(小麦粉、小麦たん白、卵加工品)、動物油脂、ごま入りきくらげ唐辛子ごま和え、ねぎ、豚肉チャーシュー、もやし、醤油たれ / 加工澱粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、糊料(加工澱粉)、酢酸Na、グリシン、カードラン、pH調整剤、カラメル色素、焼成Ca、酸化防止剤(V.E)、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・豚肉・ごまを含む)、〈添付香辛料ミックス〉ホワイトペッパー、コーングリッツ

実食開始

加熱方法:電子レンジ専用

電子レンジ加熱目安は、コンビニの業務用レンジで1分50秒、家庭用レンジ(500W)で5分30秒となっているため、もしワット数が違う場合は「600W=4分35秒、650W=4分10秒、700W=3分55秒、800W=3分25秒、900W=3分00秒、1000W=2分45秒」を目安にしてください。で、おそらく別添の特製スパイスがフタの凹みに入っているはずなんですけど——

いちばん最初の画像にスパイスが写っていないように、今回は同じ店で同じ商品を3つ取り置きしてもらっていたのですが、別添の特製スパイスは3商品中1袋しか入っていませんでした。セブンイレブンの公式ウェブサイト内にも別添スパイスの写真が掲載されていたので、もしかすると何かの拍子でスルッと抜け落ちたか(落ちるのか‥‥?)工場で入れ忘れたのかも。

※やけどに注意

なお、特製スパイスの販売者は安心と信頼のエスビーで、おそらく外装フィルムとフタの間にあるかと思いますが、そのまま一緒にレンジアップしても問題ありません。それでは、博多とんこつラーメンの巨匠「一風堂」監修の実力に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、レンジ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1包装(504g)当たり
カロリー:536kcal
たん白質:27.2g
脂  質:26.7g
炭水化物:49.4g
(糖  質:43.9g)
(食物繊維:5.6g)
食塩相当量:7.2g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

めん150gはセブンイレブンの標準量

一風堂のネームバリューに対する期待次第

5.0

セブン-イレブン・ジャパンの公式ウェブサイトによると、今回の「一風堂」監修レンジ麺に使われている茹で中華麺は “専用の配合で、お店の特長である歯切れのよい細麺を実現” との記載(こだわり)があり、なるほど加水率は低め。専用の配合ということは、おそらく「スープが決め手!博多豚骨ラーメン」の麺とは違う特注品なのでしょう。

溝が独特

タイプは丸刃でカットされた丸断面のストレート低加水麺で、ちょっと面白かったのが縦にスリットが入っていたところ。ザラザラとした表面から口当たりは粉っぽく、小麦の風味も多加水麺とは違う粉っぽさがあり、けっこう個人的にはクセになる感じで気に入ったのですが、博多とんこつラーメン特有のパツンッ、とした歯切れではありません。

大将バリカタで!! あいよっ!! みたいな臨場感はなく、どちらかというと——ぷちっ、と切れるような食感。さらに麺の抱いている水分量が少ないため、ぼそぼそ感も並行するのですが、これはもう考え方次第。本店と同じクオリティに期待しているのであれば星2つ、レンジ麺と割り切れば充分に上等で、今回の評価は後者です。

スープ・特製スパイス

これぞ王道の博多とんこつ味!!

3つの味に変化

7.0

まず麺や具材をスープに移す前の感想から、これぞ “王道” です。個性がないのが個性というか(お店の人に怒られそうな発言ですけど‥‥w)博多とんこつラーメンといえばコレといっても過言ではない、現代とんこつ界のスタンダード。なにをもって標準とするか、もちろん賛否両論あるかとは思いますけど、やっぱり「一風堂」のスープって教科書なんですよね。

それだけに優等生を育成するような教科書なので、ヤンチャな豚骨臭を求めていると繊細過ぎて物足りないですし、イマサラこれといった驚きもない、でも確実に美味しい普遍的なスープ。おそらく具材の構成からみても、再現元は同店の「白丸元味」で、強過ぎず弱過ぎない背脂の芳ばしさ、臭みや雑味のないシルクのような旨味、それでいてコクは充分。

少しずつ表情を変えるスープ

麺と具材を移す前のスープは塩気が鋭く、ちょっと驚いてしまったのですが、麺を馴染ませた後は程よい塩梅。その丁寧に洗練された豚骨の旨味と鼻を抜ける上品な香りも然る事乍ら、具材の辛味キクラゲがポイント。唐辛子の辛さレベルはピリ辛以下ではあるものの、滲み出る胡麻油の芳ばしさが面白く、下地の豚ガラやゲンコツを大切にしながら色直し。

さらに特製スパイスで味変

特製スパイス(添付香辛料ミックス)の中身は刺激の弱い「ホワイトペッパー」と少量の「コーングリッツ」で、おそらく「スープが決め手!博多豚骨ラーメン」の別添スパイスと同じもの。あくまで香りを引き立たせるためのアイテムですが、ホワイトペッパー特有の消臭効果も並行するため、中盤以降の第3段階に使ってみてください。

具材

キクラゲ・青ネギたっぷり

実店舗の「白丸元味」をイメージ

5.0

キクラゲはコリッではなくシャクッとした食感で、そこそこ量も多く、胡麻油の芳ばしい香りが個性的なポイント。それでいて「白丸」の世界観を尊重し、スープの緻密な豚骨を阻害するほど不躾ではありません。その隣にあるネギは青ネギ特有の清涼感が心地よく、これまた普遍的なスープとベストマッチ。

チャーシューは個体差ありか——

チャーシューの部位は豚バラで、端っこはパンクバンドの衣装よろしく擦り切れたように極薄なんですけど、スープの邪魔をするような獣臭は目立ちません。赤身の旨味と脂身のジューシーさも程よいバランスで、表面にはゼラチン状の甘辛いタレ(塩気は控えめ)が塗ってあり、レンジアップ後の乾きが予防されていた工夫も好印象。

もやしは太めで食感はシャキシャキと力強く、しかしながら加熱中はスープに浸かっていないため、のっけからスープが “もやし味” になることはありません。それがイヤで実は豚骨ラーメン×もやしの組み合わせが好きじゃないんですけど、ぜんぜん大丈夫でした。なお、2食目に調理した商品のチャーシューは今回の2枚分の厚みだったので、個体差あるかもしれません。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)


「一風堂」の豚骨ラーメンが嫌いな方は、今回のレンジ麺を購入しないでしょうし、スープと具材に関していえば、おおむね肯定的な意見が多いのではないかと思います。けれども麺は現行チルド商品の限界内にあるため、かの「一風堂」というネームバリューが大きいからこその物足りなさを感じてしまう方が多いかもしれません。

もし近所に「一風堂」の実店舗があるのであれば、わざわざ今回の商品に頼る必要はないでしょう。しかしながら単純に “おいしい豚骨系のレンジ麺が食べたい” のであれば、買って損はありません。スープは文句なしにウマいですし、独特の蒸し低加水麺も慣れたら癖になる食感で、具材も豊富。ひとつのコンビニラーメンとして、高品質な一杯だと感じました。

なお、一部店舗では売ってないかもしれませんが、北海道・東北・関東・山梨・長野・東海・近畿・中国・四国・九州では2020年1月15日(水)以降順次発売、新潟・北陸では2020年1月22日(水)より発売となっているため、最寄りのセブンイレブンをチェックしてみてください。

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