どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年1月15日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 つぶつぶだくだく 明太子バター味」の実食レビューです。
だくだく明太子マヨ・つぶつぶ明太子ふりかけ・ほぼ明太子で “明太子の価値に特化した” 限界突破の一平ちゃん爆誕!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
一平ちゃん夜店の焼そば つぶつぶだくだく明太子バター味
一平ちゃん(いっぺいちゃん)とは、1993年(平成5年)1月18日の発売以来、明星食品が力を入れているブランドで、当初は標準どんぶり型のカップラーメン(現在終売)からスタートしましたが、1995年(平成7年)2月20日に後の主力商品となる「一平ちゃん夜店の焼そば」が登場。当時は珍しかった「からしマヨネーズ」の別添を業界に先駆けて導入し、ソース焼きそば+特製マヨの金字塔を打ち立てます。
その後、ソース味の「一平ちゃん夜店の焼そば」に次ぐ第2の定番として、2006年(平成18年)2月に「塩だれ味」を、2012年(平成24年)2月には第3の定番「明太子味」を市場に投下。標準どんぶり型のカップラーメンは翌年、8月5日のリニューアルを最後に消滅しましたが、2022年(令和4年)2月7日に縦型ビッグの「濃いぜ!一平ちゃんBIG」(現「BIGだぜ!一平ちゃん」)を展開し、通年ラインナップの強化に成功しました。
今回の新商品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 つぶつぶだくだく 明太子バター味」は、いつもの「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 醤油バター明太子味」とは一線を画す “明太子の価値に特化した” 変わり種で、明太子の魅力は「つぶつぶな食感」と「濃厚さ」にあると考えた明星食品。
2020年(令和2年)7月13日発売の「一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 たらこ味」に導入された、ほぼたらこ(たらこ風かまぼこ)の流れを汲む本物志向の具材「ほぼ明太子」(明太子を45%使用した魚肉練り製品)に、だくだく量(20g)の「明太子マヨ」と「明太子ふりかけ」も搭載ということで、それについてはパッケージにも記載されているのですが‥‥
土台を支える液体ソースも「明太子とバターの風味の効いた醤油味のソース」ということで、トリプル明太子もといクワトロ明太子の実現は、特製マヨを確立した「一平ちゃん」だからこそといっても過言ではありません。ちなみに通常の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 醤油バター明太子味」は、2023年(令和5年)2月6日のリニューアルで “オニオンねり込み麺” を搭載し、全体の美味しさを大幅に底上げ。
該当のニュースリリースには “ソースねり込み麺が好評の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」に続き、第2弾「オニオンねり込み麺」が登場。” と記載されていたのですが、2009年(平成11年)2月2日に実施された「塩だれ味」の改良で “オニオンエキスねり込み麺を導入” しており、それは2016年(平成28年)4月4日の「塩だれ味」「辛子明太子味」リニューアル時に廃止されたので、昨年のオニオンねり込み麺は待望の復活に思えました。
——で、実は2024年(令和6年)2月26日に「明星 一平ちゃん夜店の焼そば やみつき塩だれ味」及び「同 醤油バター明太子味」のリニューアルが予定されており、どちらもオニオンねり込み麺は据え置いたまま、前者は “ごま油の風味” アップ、後者は “バターの風味” アップとなっているのですが、そろそろ新作の話に戻しましょう。
おそらく既存の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 醤油バター明太子味」(2023年2月発売品)をベースにしているのだとは思いますが、レギュラーサイズではなく大盛りだったり、ほぼ明太子の搭載だったり、あきらかに仕様が異なるので、より明太子リッチな仕上がりに期待しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「ソース」「特製マヨ」「ふりかけ」の合計4パックで、特製マヨ(20g)の小袋が想像以上に大きくてビックリ。通常サイズの「一平ちゃん夜店の焼そば」に別添されている特製マヨ(からしマヨネーズ)の標準量は約5gなので、およそ4倍くらい。これがブランド史上最大量ではないけれど、すげぇぜ一平ちゃん。
麺は油で揚げたフライ麺で、いつもの「一平ちゃん夜店の焼そば」や「同 醤油バター明太子味」の細麺と比較して太めに切り出されており、残念ながらオニオンは配合されていません。原材料名に “ソース” の文字はありますけど、通常品に搭載されているソースねり込み麺よりも色が薄いので、それとも仕様が異なります。ちなみに調理前の麺重量は130gということで、これについては「一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」と同じ内容量になるのですが‥‥
既存の「一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」におけるメーカー希望小売価格は271円(税別)なのに対し、新作の「つぶつぶだくだく 明太子バター味」は348円(税別)ということで、けっこう大きな差が生じています。それだけ明太子に注力したのでしょうけれど、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は375.84円になるため、コスパ的な部分にも目を向けなければいけません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 つぶつぶだくだく 明太子バター味 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:172g(めん130g) 商品コード:4902881456531(JAN) |
発売日:2024年01月15日(月) 実食日:2024年01月27日(土) 発売地域:全国 取得店舗:ウエルシア薬局 小売価格:348円(税別) 購入価格:343.44円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:770ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:4袋(ソース・特製マヨ・かやく・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、ソース)、ソース(半固体状ドレッシング、豚脂、しょうゆ、糖類、食塩、ポークエキス、魚醤、魚介エキス、たん白加水分解物、香味調味料、香辛料(ペッパー、ガーリック))、ふりかけ(たらこ加工品、のり、香辛料)、かやく(明太子風魚肉練り製品)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、炭酸カルシウム、カラメル色素、香料、酒精、かんすい、ベニコウジ色素、増粘剤(キサンタンガム)、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、香辛料抽出物、カロチノイド色素、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・いか・さけ・さば・大豆・豚肉・りんごを含む)※本品製造設備では、えび・かに・くるみを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。 |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は “ほぼ明太子” こと明太子風魚肉練り製品だけの潔さ。また麺の下にキャベツなども見当たらないことから、ほんとうに具材らしい具材は “ほぼ明太子” だけ、ということになります。カップ焼きそば的にキャベツの不在は寂しいポイントになりますけど、特化型の商品としては清々しい采配。
かやく以外の小袋は後入れなので、ほぼ明太子を投入してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「ソース」を温めながら待つこと3分。時間になったら麺の戻し湯を捨て「ソース」を絡めてから「特製マヨ」を、続けて「ふりかけ」の順にトッピングしたら出来上がり。なんというか、すごい賑やかでw 明太子の香りもバッチリ。
はたしてソース単体の明太子まで感知できるのかどうかは定かでないけれど、明太子にバター醤油と刻み海苔の香りが相俟って、明太子パスタよろしく和洋折衷な雰囲気の調理直後。引き続き明太子の存在感についてはもちろん、コスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「ソース・特製マヨ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(172g)あたり |
カロリー:775kcal たん白質:14.7g 脂 質:38.3g 炭水化物:92.8g 食塩相当量:6.9g (めん・かやく:0.34g) (スープ:0.36g) カルシウム:184mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
印象的なアシで最後まで食べ飽きない
表面はソフトな口当たりで、噛むと歯切れが悪く——などと表現したらネガティブに見えますけどw 噛んでも噛んでも跳ね返してくるような反発性の持ち主。とはいえコシ(弾力)が強いタイプとは違う、どちらかというとアシ(伸び)が印象的な質感で、主張し過ぎることも埋没することもない、ほどよい存在感。
実食前は、いつもの細麺を採用し、とことん明太子の沼に溺れるような商品でも面白かったのでは‥‥などと、勝手に別のパターンも想像していたのですが、後述する明太子マヨに襲われても、明太子ふりかけに纏わりつかれても、まさにドンピシャと思えるサイズ感で、しなやかでありながら食べ応えにも寄与。
噛むたびに滲み出てくるオニオンの芳ばしさは楽しめないけれど、平打ち気味の縮れ麺という形状から、ソースや特製マヨ、ふりかけの絡みについても申し分なく、最後までモサモサとした食感に落ちぶれることもなかったので、これといった不満は出てきませんでした。
ソース・特製マヨ
バター風味と特製マヨのコンボでガツンとジャンク
ソースは “明太子とバターの風味の効いた醤油味” とのことですが、明太子の味よりもバター風味と醤油が目立つ構成で、魚醤や魚介エキスを使用していることから、隠し味に明太子を漬ける調味液を少しブレンドしているようなイメージ。単体で明太子の魅力を楽しめるタイプではないけれど、バターの風味は明確で、こってり感の底上げに効果的な土台。
特製マヨ(明太子マヨ)は、マヨネーズに明太子を混ぜ込んだ感じの薄いピンク色で、しかしながら明太子の風味よりも酸味のほうが強く、ちょっと拍子抜け。ただ、通常品比およそ4倍となる20gのボリューム感は凄まじく、こってり感は大幅に強化されますし、大盛りの麺量に対しても充分と思える量だったので、なかなかのインパクトを感じました。
かやく・ふりかけ
明太子感ブースト
明太子の魅力に重点を置いて評価すると、ソース+特製マヨだけでは頼りないと感じたのですが、あいかわらず「ほぼ明太子」の完成度は素晴らしく、口の中に飛び込んできた瞬間、加熱した明太子を彷彿とさせる風味と粒が口いっぱいに広がります。
直近にレビューした商品を例に挙げると、セブン-イレブン限定の「明星 麺神カップ 明太クリーム味うどん」(2023年10月24日発売品)にも使われていたので、いってしまえば使い回しになりますが、まったくネガティブではありません。片や「ふりかけ」は白ごはん用の明太子ふりかけっぽいアイテムで、スナック的ではあるけれど、全体の明太子感が大幅に加速。そして刻み海苔のアクセント、この組み合わせ最初に考えた人ほんと天才。
私は「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズを食べる際、ソース単体の味を確認してからソース+特製マヨ、次にソース+ふりかけ、次にソース+特製マヨ+ふりかけ‥‥みたいな感じでスポット的に味の変化を楽しんでいるのですが、今回は「ソース」を満遍なく絡めてから「特製マヨ」と「ふりかけ」をトッピングし、ざっくりと大きく混ぜ合わせ、本能の赴くままジャンクに掻っ込むのが正解に思えました。
総評
ソース単体だと没個性で頼りなく、ソース+特製マヨだとクドさが目立ち、ソース+ふりかけだとジャンクさが足りないような‥‥と、スポット的に食べた場合、ところどころ物足りなさが浮いてくるのですが、ソース+特製マヨ+ふりかけが手を取り合った途端、三位一体の魅力が炸裂。
なによりコスパを重視されている方にはオススメしづらいところもありますが、コンビニ以外の店舗でも購入できるNB(ナショナルブランド)の商品ですし、一平ちゃんらしいジャンクさと明太子特化型のコンセプトが上手くハマっていたので、興味を惹かれた方は要チェックです【author・taka :a(大石敬之)】