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日本が誇るラーメン界の至宝【らぁ麺 飯田商店】監修 “厨房の賄い” 再現「秘密のまぜそば」セブン限定のカップ麺に!!

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年11月29日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「飯田商店 秘密のまぜそば」の実食レビューです。

飯田商店の厨房限定!? 日本最高峰のラーメン店主が従業員のためだけに作る “まかない” の逸品「鬼うま濃厚まぜそば」を湯切りタイプの汁なしカップ麺で再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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飯田商店 秘密のまぜそば

らぁ麺 飯田商店(いいだしょうてん)とは、神奈川県足柄下郡湯河原町に本店を構えるラーメンショップで、2010年(平成22年)3月16日にオープン。孤高の天才と謳われた店主の飯田将太(いいだ しょうた)氏は、流行に左右されない独自の “哲学” を貫く職人で、その類稀なるセンスと情熱はマニアの間でも高く評価されており、群雄割拠のラーメン業界を牽引しています。

厨房のまかないのみで食べられている鬼うま濃厚まぜそば再現

今回の新商品「セブンプレミアム 飯田商店 秘密のまぜそば」は、厨房の “まかない” のみで食べられている、豚鶏白湯スープの鬼うま濃厚まぜそばを再現したセブン&アイグループ限定の汁なしカップ麺で、以前から「飯田商店」と親交のある東洋水産(マルちゃん)と共同開発。裏メニューとしても提供されることはない、まかないの商品化ということで、TwitterなどのSNSでも話題になっていました。

湯河原が誇る「飯田商店」といえば、2017年に業界最高権威・TRY(Tokyo Ramen of the Year – 東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー)の『TRYラーメン大賞』で初の総合1位に輝き、その後も審査員の満場一致でTRY大賞1位・4連覇を達成した実力の持ち主で、2020年10月22日発売の『第21回 業界最高権威 TRYラーメン大賞 2020-2021』から殿堂入り。

もともと「飯田商店」は、干物や海苔などの乾物、塩辛の卸業を営んでいた “ひもの屋” で、店舗の外観は当時の趣を残す(けっして洗練されているとはいえない)風貌なのですが、2016年4月3日の営業を最後に従来の設備を取り壊し、店内を改装。さらに、2019年5月から3週間の休業を経て、鶏100%の鶏清湯から “豚をメインに使った” 鶏と豚のスープに変更し、味のブラッシュアップを図りました。

2014年から2018年までは従来の「らぁ麺」を再現

ラーメンフリークの間では、濃厚豚骨魚介つけ麺に続く第2の「またおま」系と呼ばれ、飽和状態になってしまった鶏清湯(ちんたん)というジャンル。湯河原を “ラーメンの聖地” と言わしめた「飯田商店」は、その中心に位置していた存在で、見た目だけを「飯田商店」に寄せたラーメンが増殖した結果、ネット上では飯田商店ライクなラーメンが “飯田商店インスパイア” と表現されるように——。

それ以前から先輩の摸倣で(「ロックンビリーS1」の店主・嶋崎順一氏から受け継いだ「2号ラーメン」のレシピに基づき)生まれた自身のラーメンに、ある種の葛藤を感じていた飯田店主は、あらためて自らの味をイチから創り上げることを決意。2019年11月25日にセブンプレミアムのカップ麺「らぁ麺 飯田商店 醤油拉麺」の味が変わったのは、お店の味がリニューアルされたことに由来しています。

現在の店舗で提供されている「らぁ麺」のスープは、銘柄鶏の丸鶏やガラ、それと稀少価値の高い銘柄豚の肉やゲンコツ・背骨などから抽出した動物系の清湯で、醤油は足立醸造(兵庫・奥播州)の天然醸造有機濃口醤油をメインに、同じく兵庫県は龍野(たつの)市にある末廣醤油の淡口醤油を合わせているとのことですが、今回のカップ麺「秘密のまぜそば」は「豚鶏白湯味」とのこと。

清湯は澄んだスープ、白湯は白く濁ったスープ

一般的に清湯は低温で煮出した淀みのないスープのことで、反対に高火力でガンガン炊き出すと白湯(ぱいたん)になるのですが、同じ素材を使っていても仕上がりは別物。今回は “厨房のまかない” がテーマとなっているため、お店では営業時間内に清湯系の「らぁ麺」を提供した後、営業が終わってから秘密裏にスープを白湯化させているのでしょうか——。

開封

別添の小袋は4種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」が1袋に、後入れの「液体スープ」「粉末スープ」「きざみのり」で合計4袋。ちなみに東洋水産と飯田商店のコラボ歴は長く、2014年5月26日に発売されたNB(ナショナルブランド)商品「マルちゃん 縦型ビッグ 飯田商店 醤油ラーメン」からの付き合いなので、初めて飯田商店のカップ麺が発売されたのは7年以上も前の話。

熱湯5分のノンフライ麺を使用

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。東洋水産が展開している湯切りタイプ専用のノンフライ麺といえば、同社が誇る「マルちゃん正麺 カップ」の「濃厚こくソース焼そば」や「汁なし担々麺」が代表的。パッケージに “生麺ゆでてうまいまま製法” の表示はありませんが、その技術が応用されている可能性は高いので、本格的な仕上がりに期待できそうな予感。

「秘密のまぜそば」の販売店は、セブン&アイグループのコンビニ事業であるセブンイレブンをはじめ、GMSのイトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマート、ゆめタウンなど、またイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でも取り扱われていたのですが、なぜかオムニ7では “切り餅” にカテゴライズされていたのでw 公式のオンラインショップを利用する場合は注意してください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 飯田商店 秘密のまぜそば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:129g(めん90g)
商品コード:4901990370172(JAN)
発売日:2021年11月29日(月)
実食日:2021年12月02日(木)
発売地域:全国
取得店舗:オムニ7
商品購入価格:278円(税込)
希望小売価格:258円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:600ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・きざみのり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、こんにゃく、大豆食物繊維、植物性たん白、植物油脂)、添付調味料(ポークエキス、豚脂、香味油脂、植物油、鶏脂、たん白加水分解物、砂糖、チキンエキス、ほたてエキス、食塩、ゼラチン、デキストリン、こんぶエキス、香辛料、酵母エキス)、かやく及びふりかけ(味付鶏肉だんご、メンマ、ねぎ、のり)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、レシチン、炭酸カルシウム、酒精、酸味料、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、クチナシ色素、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香料(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

「かやく」には大きな鶏肉団子を採用

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身は大きめの味付鶏肉だんごを筆頭に、メンマ、ネギとシンプルなラインナップ。いずれも他の商品に使われている東洋水産の汎用具材なので、新規に開発された形跡はないのですが、メインの味付鶏肉だんごは量が多く、斜め切りのネギもフリーズドライ加工とシンプルながらに精鋭揃い。

白湯系の豚・鶏に加えて乾物系の香りも印象的

かやく以外の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で液体スープの小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら湯切りを行い、液体スープを馴染ませた後、粉末スープの溶け残りが出ないよう念入りに混ぜ合わせ、最後に刻み海苔をトッピングしたら完成です。ちょっと粉末スープが溶けにくかったので、調理の際は注意してください。

ちなみに筆者の購入店舗はオムニ7で、本体価格は税込278円(配送料・手数料除く)となっていたのですが、セブンイレブンやイトーヨーカドーなどでの販売価格も変わりません。カップ麺としては高めの部類に入るので、コストパフォーマンス的なことも踏まえつつ「めん」「スープ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(129g)あたり
カロリー:496kcal
たん白質:12.6g
脂  質:16.1g
炭水化物:76.9g
(糖  質:73.2g)
(食物繊維:3.7g)
食塩相当量:4.8g
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:212mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「正麺カップ」の流れを汲むノンフライ麺

5.5

2021年12月現在、東洋水産が販売している「マルちゃん正麺 カップ」のノンフライ麺には、ラーメン系だと “乳糖” を配合しているのに対し、湯切りタイプの「濃厚こくソース焼そば」や「汁なし担々麺」に “乳糖” は使用しておらず、念のため原材料の構成を比較してみたところ、既存の「マルちゃん正麺 カップ」に使われている汁なし専用のノンフライ麺と完全に一致。

形状は丸刃で切り出された平打ち麺で、表面は摩擦抵抗ゼロの滑らかさ。それでいてスープの掴み具合に問題はなく、もっとも印象的だったのはコシの強い噛み応え。そこまで加水率の高い麺ではなかったので、粘りに特化したタイプではないけれど、噛んでも噛んでも押し返してくる反発性の持ち主。小麦の風味も芳醇で、税込278円という値段にも納得の品質。

ただ、湯切りした後に解れにくさを感じたので、調理の際は “湯切り前に箸で麺を解し、それから湯切りする” のがオススメの作り方。店舗の自家製麺とは異なる雰囲気ではあるものの、汁なしカップ麺ではレギュラーサイズに該当する90gの麺量以上に食べ応えがある、量・質ともに満足度の高いノンフライ麺でした。

スープ

動物系の白湯も然る事乍らホタテの旨味も印象的

6.5

最初に馴染ませる「液体スープ」には、豚脂や鶏脂に加え、香味油脂や植物油をブレンドしたオイルが入っていたのですが、もっとも印象的だったのは店舗の塩ダレを彷彿とさせる昆布やホタテ。なかでもホタテの貝柱に由来する膨よかな旨みが明確で、このままでも最後まで食べられそうなくらい。

しっかり濃厚だけど大味じゃない

その余韻を噛み締めながら「粉末スープ」を加えたところ、途端に白湯系の旨みが強くなり、豚・鶏ともにネガティブとされる癖は抑えてありますが、クリーミーで乳化感が強く、とても重心の低いテイスト。濃厚さの指標を履き違えていない、たしかな濃度の旨味を打ち出しながら、汁なしカップ麺に有り勝ちな塩気の鋭さを感じさせないのも好印象。

もうすこし骨っぽさが出ていると‥‥なんて思ったのは、あくまで筆者の個人的な好み。とにかく動物系の旨味が濃密で、それに負けないほどホタテの旨味も強く、すんなりと入れる味に仕上げながら、奇抜な商品も珍しくない即席カップめん業界でも個性を放つ仕上がり。これ、かなりイイですよ。

かやく・ふりかけ

具材の満足度も高く、刻み海苔も効果的

5.0

味付鶏肉だんご、メンマ、ネギともに東洋水産のカップラーメンで頻繁に見かける具材なので、目新しさこそないけれど、生姜のアクセントを効かせた味付鶏肉だんごは風味も食感もリアル。ちょっとメンマの歯応えが強過ぎるような気もしましたが、それも箸休めに嬉しい存在で、主張し過ぎないネギの立ち位置も適切。

磯の風味がスープと相性抜群

刻み海苔も「俺の塩 たらこ味」などに別添されているアイテムなので、使い回しといえば使い回しになりますが、ホタテと動物系の白湯が融合したスープと相性がよく、少量でも味の雰囲気が大幅に変わりました。せっかくの別添なので、まずは刻み海苔なしで半分ほど食べ進めてから、途中でトッピングするのがオススメです。

総評

6.0

飯田商店が誇る「らぁ麺」を実直に汁なしアレンジしているわけではないけれど、リニューアル後の豚鶏スープを乳化するまで煮詰め、そこに「しおらぁ麺」のタレを合わせているようなイメージ。ただ、そんな蘊蓄を抜きにしても、ひとつのカップ麺として高品質な一杯。飯田商店のスタッフさんは、こんなに美味しい “まかない” を普段から食べておられるのでしょうか‥‥(うらやましい)

‥‥と、それはさておきパッケージの “まかない” という表現にネガティブな印象は一切なく、むしろ特別感を演出するスパイスで、飯田商店監修シリーズ史上初の湯切りタイプということもあり、記憶に残る素晴らしい商品でした。コンビニのセブンイレブンはもちろん、セブン&アイグループのGMSも販売店の対象なので、ぜひ試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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