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飯田商店の “秘密” 復活!! セブンプレミアム【らぁ麺 飯田商店】監修「秘密のまぜそば」2022年の仕上がりは‥‥

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年7月18日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「らぁ麺 飯田商店 秘密のまぜそば ゆずの香り 豚鶏白湯味」の実食レビューです。

日本最高峰の厨房限定!? 全国屈指の “らぁ麺” を提供している「飯田商店」の大将が従業員のためだけに作る “お店の賄い” ついに復活!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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飯田商店 秘密のまぜそば 2022

らぁ麺 飯田商店(いいだしょうてん)とは、2010年(平成22年)3月16日の創業以来、神奈川県足柄下郡湯河原町で人気を博す「らぁ麺」と「つけ麺」の専門店で、日本有数の温泉地として知られる湯河原を “ラーメンの聖地” としても認知させた震源地。孤高の天才と謳われた店主の飯田将太(いいだ しょうた)氏は、権威ある数々の賞を総なめにし、全国から集う食通を唸らせています。

パッケージには飯田店主の写真を掲載

今回の新商品「らぁ麺 飯田商店 秘密のまぜそば ゆずの香り 豚鶏白湯味」は、日本が誇るラーメン界の至宝「らぁ麺 飯田商店」監修による湯切りタイプの汁なしカップ麺で、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産とセブン&アイグループが共同開発。飯田商店の大将が作る厨房の “まかない” を再現した一杯で、2021年11月29日にも発売していましたが、まったく同じ仕様ではありません。

2021年11月29日に発売された「飯田商店 秘密のまぜそば」も東洋水産との共同開発商品で、セブン&アイグループのPB(プライベートブランド)セブンプレミアムから商品化。これが「らぁ麺 飯田商店」監修シリーズ初の汁なしカップ麺で、パッケージには “厨房のまかないのみで食べられている、豚鶏白湯スープの鬼うま濃厚まぜそば!” とのアピールがありました。

現在の「らぁ麺 飯田商店」が本店で提供している「らぁ麺」と「つけ麺」のスープは、醤油味と塩味の2種を基本とし、どちらも淀みのない清湯(ちんたん)に分類されます。もともと開業当初は「ラァメン家 69’N’ROLL ONE」(尼崎に移転した「ロックンビリーS1」)の創業者・嶋崎順一その人から受け継いだ「2号ラーメン」のレシピを参考に、鶏と水だけの「醤油らぁ麺」を提供していましたが‥‥

7PGの「しょうゆらぁ麺」は豚鶏系

2019年5月26日の営業を以て、数々の賞を総なめにした「醤油らぁ麺」の提供に終止符を打ち、準備期間として3週間の休業を発表。同年6月16日の営業再開から “めん・スープ・タレ・具材” を刷新し、鶏を使いながらも豚をメインとする「しょうゆらぁ麺」と「しおらぁ麺」に切り替え、ついに独自の「らぁ麺」を確立させます。

そんな「しょうゆらぁ麺」を再現したセブンプレミアムゴールド(SEVEN&i PREMIUM GOLD)のカップラーメン「飯田商店 しょうゆらぁ麺」が発売されたのは、2022年5月23日と比較的に最近の話。スープの動物系には鶏と豚を併用し、タレは従来の商品と一線を画す醤油の香りと醸造感を実現するなど、固有の魅力を備えていました。

もちろん7PGにおける「しょうゆらぁ麺」のスープも清湯なのですが、同じ飯田店主が監修する「秘密のまぜそば」には白湯(ぱいたん)の文字があるように、スープの製法は真逆。清湯は弱火で旨味を抽出するのに対し、白湯の火加減は強火が基本。水に動物由来の油脂が溶け込むまで炊き出したスープを指すため、それが裏メニューにも載っていない「まぜそば」の “まかない” たる所以なのでしょう。

前回発売品からカラーリングも大きく刷新

2021年11月発売の初代「秘密のまぜそば」も “鶏豚白湯味” となっていましたが、二代目「秘密のまぜそば」には “ゆずの香り” とあるように、ここが明確なリニューアルポイント。ほかにも変化が生じている箇所はないか、前回発売品との違いに注目しながらレビューします。

2021年11月発売品の詳細が気になる方は、関連ページ「日本が誇るラーメン界の至宝【らぁ麺 飯田商店】監修 “厨房の賄い” 再現「秘密のまぜそば」セブン限定のカップ麺に!!」をご参考ください。

開封

小袋の構成は変わっていないが‥‥

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」「粉末スープ」「きざみのり」の計4種。小袋の構成自体は2021年11月発売品と共通ですが、液体スープと粉末スープの小袋はデザインとカラーリングを変えています(※この場合、だいたい中身も変わっている)。

麺の雰囲気も変わった

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、パッケージに製法までは表示されていませんが、原材料名の構成から察するに、同社の「マルちゃん正麺(せいめん)カップ」を代表する特許技術「生麺ゆでてうまいまま製法(特許 第5719064号)」とみて間違いありません。

生麺ゆでてうまいまま製法とは、茹で上げた麺を東洋水産独自の技術で乾燥させる製法で、蒸した麺に熱風を当てて水分を飛ばす一般的なノンフライ麺とは異なる原理を採用しています。初代「秘密のまぜそば」にも当時の “生麺ゆでてうまいまま製法” で作り上げた麺を搭載していましたが、あきらかに二代目のほうが色白で、調理前の雰囲気は別物。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム らぁ麺 飯田商店 ゆずの香り 豚鶏白湯味
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関西工場(兵庫県神戸市西区見津が丘6-8)
内容量:129g(めん90g)
商品コード:4901990372145(JAN)
発売日:2022年07月18日(月)
実食日:2022年07月日()
発売地域:全国
取得店舗:オムニ7
商品購入価格:278円(税込)
希望小売価格:258円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:600ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・きざみのり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、植物油脂、乳糖、大豆食物繊維)、添付調味料(ポークエキス、豚脂、香味油脂、植物油、鶏脂、デキストリン、たん白加水分解物、チキンエキス、砂糖、ほたてエキス、食塩、こんぶエキス、ゼラチン、香辛料)、かやく及びふりかけ(味付鶏肉だんご、メンマ、ねぎ、のり)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸カルシウム、酒精、レシチン、酸味料、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、カラメル色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本商品で使用している海苔は、えび・かにが混在する方法で採取しています。

実食開始

具材の構成は初代と共通

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、味付鶏肉だんご、メンマ、ネギという構成は初代「秘密のまぜそば」から変わっていません。味付鶏肉だんごの数は個体差で変動しますが、カップラーメンでも汁なし麺でも無条件に美味しいので、これがメインに入っているだけでも評価できるポイント。

調理後の雰囲気は初代を踏襲

かやくを開封したら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」の小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら湯切り口より(火傷に注意しつつ)お湯を捨て、フタを完全に剥がし「液体スープ」で麺を和えてから「粉末スープ」を馴染ませるのがコツ。仕上げにトッピングする「きざみのり」の香りも然る事乍ら、ゆずの香り‥‥いや、ゆずの香りは思っていたよりも弱いですね。

ちなみに東洋水産は2022年6月1日出荷分より、自社のNB(ナショナルブランド)における即席麺の希望小売価格を9〜12%アップさせているのですが、今回の販売価格は2021年11月発売品と同じ258円(税込278円)だったので、PBならではの強みを感じました。というわけで、引き続き前回との違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(129g)あたり
カロリー:491kcal
たん白質:12.3g
脂  質:16.0g
炭水化物:76.3g
(糖  質:72.8g)
(食物繊維:3.5g)
食塩相当量:4.7g
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:183mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

初代「秘密のまぜそば」とは違うけど悪くない

5.0

初代「秘密のまぜそば」には “乳糖を練り込む前の麺” を使っていたのに対し、二代目「秘密のまぜそば」には現行の「生麺ゆでてうまいまま製法」を応用しています。これは2022年3月21日発売品のリニューアルから実装されている、湯切りタイプの「正麺カップ」と同じ仕様で、従来の「製麺カップ」で印象的だった重量感を犠牲にし、噛んだ時の反発性が強くなりました。

麺の長さにも注目

上記の画像では分かりにくいかと思いますが、一般的なノンフライ麺よりも “短めに切り出している” というのも湯切りタイプの「正麺カップ」に共通する特徴で、実は同じ「生麺ゆでてうまいまま製法」でも汁あり・汁なし用で仕様を変えています。ただ、こんにゃくを練り込んでいるのは共通するポイントで、やや味付けを選ぶタイプではあるものの、後述するスープとの相性に問題はありません。

「らぁ麺 飯田商店」の店舗で提供される麺といえば、やや柔らかめに茹で上げるのも “こだわり” として知られるため、もっとシルキーな感じを出したほうが近くなるのに‥‥と、そのような思いが無きにしも非ず。ただ、短めにカットされているため他のカップ焼きそば系よりも食べやすく、油揚げ麺のような雑味もないので、値段相応の‥‥いや、昨年からの値上げなしも加点しないといけませんね。

スープ

柚子は隠し味だけど動物系の重心は低い

5.0

ふたつある添付調味料のうち、液体スープは “ぽってり” とした口当たりで、動物系の重心が低く、豚と鶏のバランスは豚が優勢。そこまで白湯系の旨味は強くないけれど、豚脂と鶏脂のタッグでアブラのコクは申し分ありません。

それでいて塩ダレには適度なキレを持たせつつ、どちらかといえば塩の甘みを尊重し、ホタテや昆布の旨みを加えている、この時点で銘店監修の恩恵を感じる仕上がり。初代よりもデキストリンの含有量が増えているので、もったりとする部分もありますが、それも濃厚さを強調してくれるエッセンス。

粉末スープで白湯系の旨みブースト

次に加える粉末スープは、豚骨と鶏骨を強火で炊き出し、なおかつ一般的にネガティブとされる臭みを取り除いた、濃厚でマイルドな白湯系の旨みが主体。砂糖の存在感も強いので、まぜそばらしくジャンクな方向性に傾くのですが、そこは「らぁ麺 飯田商店」監修の一杯、まかない感を出しながらも下品な味ではありません。

柚子は香料で演出しているため、本物の柚子皮が入っていると嬉しかったのですが、ほんのり香る程度だからこそ白湯の邪魔をしない、これはこれで適切な効かせ方に思えました。ちなみに粗挽きの赤唐辛子が入っていますけど、芳ばしさで食わせるタイプだったので、辛い食べ物が苦手な方でも大丈夫。

かやく・きざみのり

文句なし

6.5

構成・品質ともに初代「秘密のまぜそば」と共通で、ふんわりと柔らかく、しっかりとした味の鶏肉団子は素晴らしいの一言。量も2個、3個の話ではなく、量といえばコリコリとした食感のメンマも多かったので、最後まで食べ飽きません。フリーズドライのネギは少量ですが、なんのこれしき上等も上等です。そして、忘れちゃいけないのが刻み海苔。

刻み海苔は必須アイテム

たとえば「俺の塩 たらこ味」にも別添されている、なんの変哲もない刻み海苔なので、特殊なアイテムではありません。しかし、そこそこ量が多く、磯の香りがスープとの相性抜群で、よくぞ別添してくれたと(ありがとうございます)。結論として昨年と同じラインナップですが、嬉しい据え置きです。

総評

6.0

2021年11月にリリースされた、初代「秘密のまぜそば」と比較して麺の仕様が大きく変わり、スープにおけるデキストリンの量が増え、ほんのり柚子が香るなど、いくつか明確な違いが生じているのですが、さすが「らぁ麺 飯田商店」監修と納得できる素晴らしい仕上がり。たとえば営業終了後、残った豚スープと鶏スープを強火で炊き出し、らぁ麺用の塩ダレで仕上げたような、そんなイメージ。

私は「らぁ麺 飯田商店」の弟子でもスタッフでもないので、再現度のほどは分かりませんが、実際の厨房で賄いを作るとき、あえて大将は麺をカタめに茹で上げているのかも‥‥なんて、いろいろ楽しく考えさせられました。本体価格が据え置きだったのも評価できるポイントで、再販を望んでいたファンの期待を裏切らない一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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