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その辛さ、マグマの如し——。人気沸騰中の辛麺屋【一輪】監修 “お店の最高辛さ” 50辛(マグマ)をカップ麺で再現

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年11月22日(月)新発売、明星食品のカップ麺「辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」の実食レビューです。

マグマの如くドロドロと絡む唐辛子が激辛映え!? 宮崎発祥の辛麺屋「輪」の東京進出店「一輪」監修 “お店の辛さ(マグマ)を再現したカップラーメン” 製品スタイルを改めて再降臨!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛

辛麺屋 一輪(からめんや いちりん)とは、宮崎県宮崎市中央通に本店を構える辛麺屋「輪(りん)」の新ブランドで、2017年(平成29年)3月25日に東京進出1号店「辛麺屋 一輪 目黒店」をオープン。ラーメンでも担々麺でもない “辛麺” という新しいジャンルで世界進出を目標に挑戦していきたい‥‥その一心で「一輪」を立ち上げ、その当初から多数のメディアに取り上げられていました。

お店の辛さ(マグマ)を再現‥‥

今回の新商品「明星 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」は、辛麺屋「一輪」監修のもと、お店の辛さ(マグマ)を再現したカップラーメンで、東京都渋谷区に本社を置く明星食品と共同開発。2021年1月18日にリリースされた「明星 ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」の続編で、今度は媒体となっていた『ラーメンぴあ』から独立し、容器の形状も大判どんぶり型から縦型ビッグに変更しています。

辛麺(からめん)とは、宮崎県延岡市を発祥とする激辛ご当地ラーメンのネクストブレイクで、現在を遡ること1987年(昭和62年)頃、原田武明氏とその妻・延子さんが営んでいた小料理店「飲み処 桝元(ますもと)」の裏メニューにルーツを持ち、小料理店時代からの常連客だった現「株式会社 桝元」の代表取締役・長曽我部隆幸(ちょうそかべ たかゆき)社長が事業を継承。

よく似た料理に1964年(昭和39年)創業の老舗「元祖ニュータンタンメン本舗」(神奈川県川崎市を中心に店舗を展開している中華系チェーンストア)が誇る川崎市民のソウルフード「ニュータンタン」があり、実は “それを現地で食べた原田延子さんが感銘を受け、夫と試行錯誤の末に開発したのが「辛麺」である” というのは、知る人ぞ知る話——。

写真は「辛麺屋 桝元」店舗の辛麺

現在は「辛麺屋 桝元」が “辛麺の元祖” を謳っていますが、その考案者である原田夫妻の間に生まれた長女・藤田紀佳(さやか)さんが営む「辛麺本舗 さやか」(旧「辛麺屋桝元 延岡中央店」)が本家本元。スープに大量のニンニクや唐辛子を使い、仕上げに溶き卵を加えるなど、いくつか「ニュータンタン」と共通する特徴を備えているのですが、最大の違いは “こんにゃく麺” と呼ばれる特殊な麺。

その実態は “そば粉と小麦粉をブレンドした「韓国冷麺」でも定番の麺” なので、こんにゃくを練り込んでいるわけではないのですが、一般的な中華麺よりも食物繊維が多く、唐辛子(カプサイシン)の脂肪燃焼効果と激辛ブームの影響もあり、即席カップめん業界でも新たな定番ジャンルとして定着しつつある昨今。それを東京で流行らせたのが「一輪」で、なかでも若者を中心に人気を集めています。

さて、そろそろ話を本題(カップ麺)に戻しましょう。今回の辛さレベル(50辛)は “お店の辛さ(マグマ)を再現” ということで、辛味の強さについては前回の「明星 ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」と同じ領域。店舗では「マグマ」を完食した猛者のみが注文できる100辛の「とんでもねぇ」も存在するのですが、そこまで非常識な辛さではない様子。

ドロドロ絡む唐辛子、マグマの如し!!

ちなみに「輪」が監修した2020年4月20日発売の「明星 辛麺屋輪監修 25辛宮崎辛麺」は “拍子抜けするほど辛くない” 商品で、前述の2021年1月発売品「ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」も “大辛〜激辛に片足を突っ込むライン” と評価しているのですが、パッケージでは “ドロドロ絡む唐辛子、マグマの如し!!” と盛大にアピール。

それ以前にもサッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品が縦型ビッグの容器を採用し「一輪」監修のカップラーメンを何度か販売しているのですが、明星食品×一輪としては初の縦型ビッグということで、カジュアルさと激辛のバランスに注目です。

開封

まずはフタ上の小袋を取り外す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある後入れの「調味油」が1袋。天面には “粗唐辛子たっぷりの激辛スープは豚・鶏ベースに香味野菜の調味油で仕上げることで辛味と旨味が湧き上がります!” と、商品の魅力を紹介する文面がプリントされ、容器側面の辛さレベルは5段階基準で最大の「5」と表示。

開けた瞬間から唐辛子の芳ばしい香りが凄まじいw

かやくは「豚・鶏味付肉、卵、ニラ」とシンプルですが、2020年4月発売の「明星 辛麺屋輪監修 25辛宮崎辛麺」や2021年1月発売の「明星 ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」には “挽肉が入っていなかった” ので、これについては大きな改善点。しかし、製品スタイルを大判どんぶり型から縦型ビッグに変更しているということは、それ相応のトレードオフも覚悟しなければいけない展開——。

大判どんぶり型の本気モードと比較して、縦型ビッグは簡便性の高さに利点がある分、どうしても本格さを犠牲にしなければいけません。ただ、メーカー希望小売価格(税別)は前回の「明星 ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛(245円)」と比較して25円も安い220円なので、たとえばコンビニでの実売価格を例に挙げると、税込価格に32円もの差が生じます。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛
販売者:明星食品株式会社
製造所:H・西日本明星株式会社 神戸工場(兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2)
内容量:97g(めん75g)
商品コード:4902881452915(JAN)
発売日:2021年11月22日(月)
実食日:2021年11月24日(水)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:350ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(香辛料、豚・鶏エキス、豚脂、食塩、デキストリン、糖類、しょうゆ、たん白加水分解物、香味油、酵母エキス、ローストオニオン粉末、香味調味料)、かやく(豚・鶏味付肉、卵、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、香料、ソルビット、グリセリン、乳化剤、カロチノイド色素、増粘剤(グァーガム)、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、そば・かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

麺は見た感じフツーの油揚げ麺

麺は油で揚げたフライ麺で、けっこう細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は熱湯4分と長めの設定。先ほど「こんにゃく麺」について触れましたが、今回の油揚げ麺には蕎麦粉を使用していないため、こんにゃく麺(そば粉入り麺)の再現は叶わなかったようです。しかも、前回の大判どんぶり型ではクオリティの高いノンフライ麺を使用していたので、すこしコスト調整を感じるところ。

調理後の見た目は雰囲気ばっちり

あとは内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で別添の小袋を温めながら待つこと4分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。見た目は宮崎の「辛麺」らしい雰囲気で、調理後も粗挽き唐辛子に由来する芳ばしい香りが強く、調味油を入れた途端に存在感を放ってくるニンニクの主張も印象的。

ちなみにスーパーやドラッグストアなど、販路を問わない全チャネル商品なのですが、コンビニ大手4社の中では「ローソン」での取り扱いが意欲的だったので、販売店の参考にしてください。それでは、引き続き50辛(マグマ)の辛さレベルと中毒性の高さにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(97g)あたり
カロリー:436kcal
たん白質:10.2g
脂  質:18.0g
炭水化物:58.3g
食塩相当量:4.7g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:2.6g)
ビタミンB1:0.45mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:112mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:436kcal(めん・かやく:392kcal)(スープ:44kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

カップ麺らしいタイプだけど悪くない

5.0

形状は丸刃で切り出された中細麺で、やや平打ち気味。パッケージのイメージ写真ほど唐辛子が絡んでくるわけではないけれど、緩やかな縮れが施され、なおかつ醤油で味を調えた味付麺ということもあり、スープとの一体感は良好です。店舗の「マグマ」に使われる中華麺も中細の縮れ麺なので、イメージ的にも悪くありません。

すこし柔らかめに仕上がるのも計算のうち

明星食品は “ノンフライ麺と油揚げ麺の中間的な麺組織を形成する” 独自技術「スチームノンフライ製法」を保有しており、縦型カップの製品にも積極的にノンフライ麺を採用してくれるので、それを合わせてほしかった‥‥と、実食する前に感じていたのですが、なんのこれしき。もともと辛いスープと油揚げ麺の風味は相性がよく、ノンフライ麺でないことが大きくマイナスに作用することはありません。

もちろん可能であればノンフライ麺を合わせてもらいたかった思いもありますが、そうなった場合「麺の量が少なくなる」「メーカー希望小売価格が地味に上がる」「鶏・豚味付肉がカットされる」などのマイナスが出てくるハズなので、今回は大盛り(75g)であることを素直に評価すべきかなと。すこし主張の弱い麺ということもあり、スープの辛さとインパクトを引き立ててくれていました。

スープ

粉末スープだけの状態でも辛い

5.0

土台の粉末スープは豚・鶏エキスの旨味を軸に、粉末しょうゆで味を調えているのですが、そこまで醤油感は強くありません。それよりも糖類と人工甘味料(スクラロース)の舌に残る甘さが気になるところではあるものの、大量に入っている粗挽き唐辛子の芳ばしい風味と人工的な甘さの兼ね合いには中毒性を高める効果があり、ふわっと感じるローストオニオン粉末の隠し味も見どころ。

辛さレベルは食べ始めこそ “ふつうに辛口〜大辛くらい” と感じたのですが、辛味のタイプは遅効性だったので、徐々に蓄積されていき、最終的には市販品の基準で「激辛」といっても過言ではないレベル。痛くて食べられないほどではないけれど、気を抜いたら涙腺が緩むような、とりあえず辛い食べ物が苦手な方には間違ってもオススメできません。

オイルは見た目ほど辛くないけどニンニクは強め

そこに加える「調味油」はオレンジ色で、一見すると唐辛子から辛味を抽出したオイルに思えるのですが、これ単体で舐めても騒ぐほどの辛さではなく、辛味を調節するためのアイテムではありません。むしろ唐辛子の辛味成分(カプサイシン)よりもニンニクの辛味成分(アリシン)を彷彿とさせる刺激があり、テイストとしてもニンニクが強いので、その香味が中毒性の高さを底上げしてくれます。

かなり唐辛子の味が支配的なので、それが苦手な方にとってはネガティブなテイストになるかと思いますが、実際の「マグマ」も唐辛子の味が強いとの評判。一般向けにデフォルメされてはいるものの、うまく特徴が表現できているように感じました。

具材

挽肉の追加で欠点を補った

5.0

卵は混ぜると散り散りになってしまうのですが、スープの唐辛子と対比を描く卵の優しい風味が渾然一体となる、それも「辛麺」の魅力として挙げられる代表的な特徴で、ニラも風味の強い軸の部分が入っていて好印象。鶏・豚味付肉は同社の他商品にも使われているジャンクなタイプの挽肉なので、インスタント感の強い具材になりますが、それも全体の雰囲気にマッチしていてよかったです。

総評

5.0

前回の「明星 ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」から容器の形状を縦型ビッグに変更し、麺もノンフライから油で揚げた麺に変えるなど、大幅に製品スタイルを変更してきましたが、結果的な仕上がりとしては悪くありません。以前よりも即席カップめんサイドに寄りましたけど、それも含めて纏まりがよかったので、総評は上出来の★5としました。

しかし、実際の「辛麺屋 一輪」は宮崎の「輪」が “東京向けに展開した” お店。本場の味わいはそのままに、都内の客層と土地柄に合わせ、オシャレな雰囲気と豊富なメニューを特徴としている店舗。カップ麺では大判どんぶり型よりも縦型のほうが変わり種を出しやすいので、たとえば「トマト辛麺」や「パクチー辛麺」「チーズトッピング」など、続編の開発にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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