どうも、taka :aです。
本日の一杯は、ノンフライ麺を使用したオープン価格のカップ麺、明星食品「明星 評判屋 わんたん麺 鶏だし塩味」の実食レビューです。
ちょいちょいスーパーやドラッグストアで見かけていたのですが、おいしいのかマズいのか分からなくて購入を躊躇っていたんですよね‥w 同じように悩んでいる方もいるのではないかと思い、今回のレビューに至りました。
安いカップ麺なのに大丈夫?ノンフライ麺はおいしい?ワンタンの数は?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、その疑問を解消します。味や食感が伝わるようなレビューを心がけておりますので、お時間よろしければ最後までお付き合いください。
評判屋 わんたん麺 鶏だし塩味
発売日は2008年4月と10年以上も前で、最終リニューアルは2017年8月となっているのですが、公のニュースリリースは見当たりませんでした。
「オープン価格(オープンプライス)」とは、メーカー側が販売する商品に対して希望小売価格を具体的に定めておらず、それぞれの取り扱い販売店に値段設定を任せている商品を指し、カップ麺の場合それは「廉価版」に位置しているので、高くても100円前後で購入できるのが一般的です。
2018年10月現在、「評判屋」シリーズのカップ麺は「カップ焼そば」2種(ソース焼そば・塩焼そば)、「和風カップ麺」2種(かきたまうどん・鶏南蛮そば)、「カップラーメン」4種(わかめ・コク味噌・わんたん麺・コク豚骨)の計8品で、カップラーメン4品は油で揚げていないノンフライ麺が採用されています。
袋麺のラインナップは5食パックの「とんこつらーめん」「中華そば しお味」「中華そば しょうゆ味」「みそらーめん」の計4品で、袋麺は4品すべて油揚げ麺が使用されているようですね。
パッケージにも「油で揚げていない中細麺」と書かれているのですが、どうやら具材のワンタンも「ノンフライわんたん」が使用されているようです。明星食品には「ノンフライワンタン」というカップスープのシリーズがあり、「飲茶三昧」にも入っているので、もしかすると同じかもしれません。
最終リニューアルでは麺を改良したとホームページに記載されていたのですが、なにぶん今回が初めての実食なので、ちょっとドキドキしています(笑)
開封
小袋は「かやく入り粉末スープ」1袋なんですけど、お間違えのないように “後入れ” です。けっこう持った感じ粉末の量が多そうなので、先に入れると麺の戻りが悪くなる恐れがあります。
ノンフライわんたんは「4個」入っていて、ウェーブがかった中細麺も美味しそうに見えますが、ところどころ密着している箇所が多いですね。廉価版のノンフライ麺は結合部が戻りにくいパターンも多いので、きっちり4分待ってみましょう。
製品情報・購入価格
製品名:明星 評判屋 わんたん麺 鶏だし塩味 製造者:明星食品 内容量:73g(めん60g) 発売日:2017年8月リニューアル JANコード:4902881426428 希望小売価格:オープン価格 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:ノンフライ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:400ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:1袋(かやく入り粉末スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 めん(小麦粉、植物油脂、食塩、でん粉、しょうゆ、植物性たん白、香味調味料)、スープ(食塩、たん白加水分解物、香味調味料、糖類、デキストリン、オニオン粉末、香辛料、酵母エキス、豚・鶏エキス、ねぎ、植物油脂)、かやく(ワンタン、卵)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、香料、増粘多糖類、カロチノイド色素、トレハロース、乳化剤、ソルビット、微粒二酸化ケイ素、甘味料(スクラロース)、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(原材料の一部に乳成分、えび、ごま、さけ、さば、ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン |
実食開始
お湯を注いで4分経ったら「かやく入り粉末スープ」を入れるのですが、その前に麺をほぐしておきましょう。しっかり4分待ちましたが、ちょっとほぐれにくいですね‥でも、そんなに頑固ではありません。(地味に30秒くらいかかったけどw)
そこそこ大きなワンタン+かきたまで、ちょっと中華風の雰囲気ですよね。オープン価格のカップ麺といえば具材がショボい印象が強かったりもするのですが、ワンタン4個で寂しくありません。ちゃんとノンフライ麺は食べ頃なのか、ワンタンは戻っているのか、実際に食べてお伝えします。
1食(73g)当たり
カロリー:254kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) エネルギー:254kcal(めん・かやく:222kcal)(スープ:32kcal) |
つるみきわ立つ生めん食感!麺の改良により、表面のなめらかさと中心のコシをより強く感じるようになったノンフライ麺に、鶏だしのきいたすっきり塩味のスープを合わせ、つるつるとしたノンフライわんたんが入ったわんたん麺です。
(明星食品「製品情報」より引用)
めん
サイズとしては中細なんですけど、かなりコシが強く、加えて小麦の香りも芳醇。歯切れのよさよりもギュッと詰まった密度の高い粘り気のある食感で、生麺と比較した場合は少し不自然なコシの強さではあるものの、ひとつのノンフライ麺として廉価版とは思えない質の高さです。
ただし、最短5分は待ってください。4分で食べられなくもありませんが、ややゴムっぽさが気になるかもしれません。
これは4分ジャストでフタを開け、麺をほぐしている時に撮影したものなんですけど、先が束になったままの箇所がありました。加ト吉水産の廉価版ノンフライ麺ほど頑固な固まりではありませんが、やはり不自然なので、とりあえず硬麺が好きな方も5分は待ちましょう。
大丈夫、上記で書いた “かなりコシが強く” というのは熱湯を注いでから7分ほど経過した時の感想で、10分経っても何のその。さすがに15分前後だと柔らかめになってきますが、中心の弾力を失うことはありません。滑らかな表面ですが、適度な縮れで口当たりのよさとスープのリフト性能を両立。きちんとケアしてやれば、レベルの高い麺です。
スープ
廉価版のスープは旨味が浅くて塩気ばかり強く、化調に依存しているイメージが強かったりもするのですが、今回けっこう濃い味です。「鶏だし」とはいえ実際は「たん白加水分解物」という様々なアミノ酸を主成分とした小麦や肉などを原料とする食品の一種で演出しているので、食品添加物(うま味調味料・アミノ酸等)とは違うのですが、旨味の指標は人工的。
ただ、いわゆる「味の素」的な不自然さではないので、まだ印象は悪くありませんでした。食塩の量が気になるものの、何気に存在感の強かったオニオン粉末が効果的で、ノンフライ麺ともワンタンとも相性のいい味が考えられています。ジャンルでいうと何風と例えにくいのですが、とりあえずリアルな鶏だしよりもカップ麺らしい旨味成分を駆使したようなタイプです。
スープの食塩相当量は3.0gですが、体感的には実際それ以上にストロングだったので、汗をかかない季節は熱湯を少しだけ多めに入れるか余分に用意しておくと安心かもしれません。カップ麺らしいタイプではあるものの、化学調味料全開な味ではありませんでした。
かやく
麺は5分待ったほうがいいと書きましたが、ワンタンは4分ジャストでも食べ頃で、東洋水産のように中の餡がジャリッとすることもなく、改悪してしまったエースコックのように皮の戻りムラも気になりません。モチモチの皮は滑らかでツルッと口当たりがよく、試しに1個だけ20分くらい放置してみたんですけど、餡が外に流れることもなく、箸で持ち上げることも可能でした。
しかも20分経ってもモッチモチ!中の餡は鶏肉と玉ねぎかな?味付けもピリピリするタイプではない中華風の優しい味付けで、玉ねぎのシャリッとしたアクセントも効果的。かやく入り粉末スープに入っていた玉子も何気に多く、かきたま系でも形状を維持してくれていたし、同梱されていた粉末スープの影響で味にもパンチがあります。
緑はネギ、赤はレッドベルかな?両方とも風味は大して目立っていませんが、どちらも見た目の鮮やかさに寄与していました。一応、ワンタンの中身も撮影していたのですが、ちょっと見た目が美味しそうではなかったのでw
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4+)
(標準は★3です)
ネット上にアップされていた数年前の評判・クチコミを見ていたら、どうも麺がイマイチという意見が多かったんですけど、そんなことないです。ただし、お湯を注いでから5分は待ってやる必要があるので(なんだったら6分でもいい)、のんびり調理してみてください。
ノンフライわんたんは最近ちょっとクオリティが落ちてしまったエースコックのように戻りムラが生じることもなく、きちんと4分で食べ頃を迎え、なおかつ最後まで放置してもモッチモチ。たぶん平均4個だと思うので、これも大きな加点要素でした。
もちろんスーパーなら税込105円、ディスカウント店では税込100円以下で購入できる可能性も視野に入れた上での評価になりますが、その値段であれば上々のカップ麺だと思います。けっこうスープの味(塩気)が強いので、不安な方は粉末スープの投入量を控える、もしくは熱湯を余分に用意しておきましょう。