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【因縁の対決】ShinShin監修カップ麺「ご当地熱愛麺 炊き出し豚骨らーめん」レビュー

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年4月1日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 ご当地熱愛麺 博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん(7代目)」(271円+税)の実食レビューです。

福岡でしか食べられない地元の有名店「博多純情らーめんShin-Shin」監修のカップラーメン “第7弾„ は別添パックをブラッシュアップ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん 2024

Shin-Shin(しんしん)とは、2003年(平成15年)10月の創業以来、福岡県福岡市に本店を置き、独自の博多純情らーめんで人気を博している有名店で、現在は福岡県内に計6店舗(福岡天神本店・古門戸町店・博多デイトス店・KITTE博多店・福岡PARCO店・アミュプラザ小倉店)を展開。嵐や東方神起、安室奈美恵、ももいろクローバーZなど、著名人のファンが多いことでも知られます。

※「古門戸町店」は旧・住吉店からの移転

今回の新商品「サッポロ一番 ご当地熱愛麺 博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」は、福岡でしか食べられない地元の有名店「博多らーめんShin-Shin 天神本店」監修による即席カップめんで、2018年(平成30年)4月9日発売の初代を皮切りに、毎年4月の恒例となっている人気商品。今年でカップラーメンは7回目の発売になりますが、まったく調整なしの再販ではありません。

モデルになっている「博多ShinShinらーめん」は、福岡で長年に亘り愛されている “昔ながらの豚骨らーめん” をブラッシュアップした一杯で、ShinShinの創業者・中牟田信一(なかむた しんいち)その人を中心に、プロの職人たちと屋台の味わいを目指しながら、懐かしさの中に新しさも兼ね備えた独自の世界観を構築。

スープは職人・吉田茂広(よしだ しげひろ)氏が培ってきた「長年の経験による味」をベースに、中牟田店主による「屋台叩き上げの味」を組み合わせ、従来の博多ラーメンや長浜ラーメンの様式美とは一線を画す魅力を創造しました。——で、直近だと昨年8月21日にShin-Shin監修シリーズ初となる汁なしカップ麺「炊き出し豚骨味焼きらーめん」を発売し、このブログでは高評価を記録しているのですが‥‥

画像は「炊き出し豚骨味焼きらーめん」★5

同じ「博多らーめんShin-Shin 天神本店」監修の商品でも、このブログでカップラーメンの総評は軒並み低く、2022年4月発売品比 “スープのコクUP„ を標榜していた6代目「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」(2023年4月3日発売品)は及第点以下というイマイチな結果に。

初代から足を引っ張り続けていたスナック感あふれる縮れ麺は、4代目(2021年4月5日発売品)から新開発の “博多流ストレート細麺„ に改善され、そこは素直に嬉しかったと同時にスープが炊き出し感を喪失。その後、どこで道を間違えたのか、5代目(2022年4月4日発売品)でスナック感あふれる縮れ麺が復活し、スープの炊き出し感もイマイチなまま。

それらのネガティブ要素は6代目「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」にも継承されていたので、以上が高く評価できなかった理由になるのですが、2024年4月発売の7代目は(サンヨー食品の公式ウェブサイトには記載されていませんけど)“別添パックの中身を調味油から液体スープへ変更することで、ゼラチン感の強いポークエキスなどがたっぷり入った配合にしました„ とのこと。

ここがリニューアルポイント

そのためパッケージで “まろやかジューシースープ„ を訴求し、なおかつ袋麺の「サッポロ一番 ご当地熱愛麺 博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」と同様に「ご当地熱愛麺」のロゴも解禁されたので、もしかするともしかするかも‥‥? というわけで、昨年発売品(6代目)からの進化に注目しながらレビューします。

開封

中身は変わっても名称はテンプレ通り「仕上げの小袋」

今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「仕上げの小袋」1パックのみで、この製品スタイルは2018年4月発売の初代から一貫しているのですが、前述のように “従来の「調味油」から「液体スープ」に変更している„ ところが大きなリニューアルポイント。しかし、かやくの内容は——

昨年から変更なし

鶏・豚味付肉そぼろ、ネギ、キクラゲの組み合わせということで、ここは従来品と変わりません。そのため新鮮味を感じることはなく、またジャキジャキとした繊維質を強めに残す熱風乾燥のネギが引き続き多めに入っているため、それに負けない炊き出し感がスープに備わっているのかどうか、というのが一つの論点。

ちなみにメーカー希望小売価格は271円(税別)に設定されているので、2024年4月現在の縦型ビッグ製品における標準的な値段。コンビニで買った場合の税込価格は1食あたり292.68円に設定されていますが、スーパーやドラッグストアなど、CVS以外のルートも販売店に含まれているNB(ナショナルブランド)商品です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:サッポロ一番 ご当地熱愛麺 博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:98g(めん70g)
商品コード:4901734053897(JAN)
発売日:2024年04月01日(月)
実食日:2024年04月20日(土)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:271円(税別)
購入価格:230円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:430ml
調理時間:超カタ麺 80秒・カタ麺 90秒・普通 120秒
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵、植物性たん白)、スープ(糖類、ポークエキス、食塩、油脂加工品、香辛料、酵母エキス、ポーク調味料、でん粉、チキン調味料、しょうゆ、ガーリックペースト、ゼラチン、たん白加水分解物、豚脂、チキンエキス、調味油脂、植物油脂)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、キクラゲ)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類、アルギン酸ナトリウム)、加工でん粉、炭酸カルシウム、酒精、カラメル色素、かんすい、甘味料(カンゾウ)、酸味料、微粒二酸化ケイ素、香辛料抽出物、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

もしかしたらストレート麺に‥‥という希望が打ち砕かれた瞬間

麺は油で揚げたフライ麺(油揚げ麺)で、湯戻し時間は80秒の超カタ麺、90秒(オススメ)のカタ麺、120秒の普通に区切り、ユーザーが好きな時間を選べるようになっている、というのは昨年と同様のシステムで‥‥あー、縮れてますね、容赦無く。それなりの技術力は保有しているのに、この商品では手を抜いてくるサンヨー食品の真意とは。

従来品と比較して調理後の雰囲気は大きく変わっていない

単純にコストの問題? それはさておき私は撮影に時間を要するので、撮影を終えた段階で普通の120秒を軽く超えてしまったのですが、2回目の実食用に同じ商品を用意しているから大丈夫。ひとまず調理直後の雰囲気は、ほぼほぼ従来品と同様で、しかしながらオイルの量は少なくなり、なるほど「仕上げの小袋」の中には新たにエキス系の成分が充填されていました。

ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、単純に “サッポロ一番の工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続き昨年からの進化に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(98g)あたり
カロリー:419kcal
たん白質:11.6g
脂  質:16.6g
炭水化物:55.8g
食塩相当量:6.1g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.42mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:172mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:419kcal(めん・かやく:327kcal)(スープ:92kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

変わってないッスね

2.0

実店舗の「博多ShinShinらーめん」には、1958年(昭和33年)創業の製麺所・川部食品による技術協力のもと、博多で一般的な細麺(切刃26番 / 太さ1.15mm)を超える細さを実現した “福岡屈指の極細麺„ を合わせているので、なるほどカップラーメンの油揚げ麺も細めに切り出されてはいるけれど、縮れは昨年と同様に強いまま。

いやまぁ割り切れば悪くないですけど

原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵、植物性たん白」という構成は、昨年の6代目と並びまで完全に一致する内容で、実際の仕上がりも然り。湯戻し時間は秒刻みで「80秒」「90秒」「120秒」の3段階に分けられていますが、オススメの熱湯90秒でフタを開けても戻りムラが目立ち、そこは単純に戻っていないだけ、みたいな。

もちろん自店舗では楽しめない、カップラーメンならではのスナック感に魅力が見出せる節もありますけど、はたして “ご当地熱愛„ クラスの仕上がりなのか。大丈夫? 地元民からクレームとか入らない? なんて、お節介にも不安で心がモヤモヤするレベル。このスナック感に強い魅力を感じている方の好みを否定する気は毛の先ほどもありませんが、そろそろ4代目の “博多流ストレート細麺„ に戻してほしいです。

スープ

たしかに深みが増したような気がしないでもないけれど‥‥

2.0

とんこつスープにおいて「まろやか」は広く用いられている表現ですが、とんこつスープの味を表現する際に「ジューシー」という単語を使用した商品は珍しく、あらためて後者の意味を検索してみた結果、Weblio辞書曰く “ジューシー(juicy)とは、果物や肉などが水分を豊富に含み、口に含むとその水分が溢れ出る状態を表す形容詞である„ とのこと。

おそらく “とんこつの旨みが口いっぱいに広がる様„ を表現したかったのだとは思いますが、その臨場感は粉末スープに備わっておらず、骨っぽさも控えめ。昨年のスープと同様に、たとえるなら白湯(ぱいたん)ではなく出汁(だし)っぽい系統の味わいで、とてもじゃないけれど、商品名にもなってる「炊き出し豚骨」のイメージは微塵も伝わってきません。

画像だと分かりにくいですけど「仕上げの小袋」投入後

続けて「仕上げの小袋」を加えてみたところ、従来はオイルのみ充填していたのに対し、今年はスープに深みを持たせるエキスも含まれていたので、ここは大きな変化。しかし、それでも「炊き出し豚骨」のイメージは皆無に等しく、ショウガとニンニクの香味は明らかに強くなったものの、とんこつ感よりも具材の青ネギから滲み出る風味のほうが強いと感じる始末。

粉末スープ+オイルの組み合わせから、粉末スープ+液体スープにリニューアルしたので、それなりの変化は生じていますけど、それでもサンヨー食品が何を表現したいのか理解できなかったです。

かやく

変更なし

2.0

味付肉そぼろは、風味・食感ともにジャンクな代物で、いかにもカップラーメンらしくて私は好きですけど、それなりに割り切る必要あり。ネギはスープの項目でも触れたように、悪い意味で影響力が強く、常に口の中でジャキジャキと主張してくる繊維質を受け入れられるかどうか、そこで大きく好みが分かれそうなポイント。キクラゲはイメージ的にも嬉しいトッピングですが、ネギに喰われてます。

総評

2.0

というわけで、数年に亘るトレードオフの積み重ねから、私にとっては「因縁の対決」だったんですけど、完全に片想いの状態ですからね。サッポロ一番&Shin-Shinサイドは “なんとも思っちゃいない„ でしょうけれどw 前回発売品からの大きな変更は、小袋の中身が調味油から液体スープに変わったこと。

しかし、スナック感あふれる油揚げ麺と具材に変更はなく、それを覆すだけのインパクトもスープに備わっていなかったので、総評は横ばい。すでにコラボ7年目に突入したわけですから、好印象だった「炊き出し豚骨味焼きらーめん」の再販はもちろん、そろそろノンフライ麺を使用した本気モードの登場にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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