どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年8月20日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「サッポロ一番 グリーンプレミアム たっぷり野菜 塩レモン味らーめん」の実食レビューです。
袋麺で展開されている「サッポロ一番 グリーンプレミアム」シリーズですが、熱湯を注ぐだけで手軽に食べられるカップラーメンにスタイルチェンジして新作が登場しました。
健康要素をオンしたカップ麺!!
同時発売品として「サッポロ一番 グリーンプレミアム たっぷり野菜 タンメン」もリリースされているのですが、まずは「塩レモン味らーめん」から紹介します。
以前、同社の看板ブランド「カップスター」から、「カップスター Green Line(グリーンライン)」という塩分30%カットがコンセプトの変わり種が発売されていたことがあったので、久々の新作かと思いきや、こちら「カップスター」でもなければ「グリーンライン」でもありません。
グリーン “プレミアム” です。
でも、サンヨー食品的に “健康の付加価値を兼ね備えた機能性=グリーン” のイメージなのか、そこは共通していますね。「グリーンプレミアム」のカップ麺は、おそらく今回が初めてと思われます。
冒頭でも触れましたが、グリーンプレミアムは現行品として袋麺(5個パック)があり、現在発売中のラインナップは、「ごま油香る 醤油らーめん」と「ごま油香る 塩らーめん」の2品。どちらもコンセプトは塩分30%カット、エネルギー300kcal以下、コレステロール0(ゼロ)という健康への付加価値が売りとなっていて、油揚げ麺ではなくノンフライ麺が採用されています。
減塩や低カロリーはもちろん、最近では低糖質がコンセプトの製品も機能系の主流となってきましたが、インスタントラーメンでコレステロール0って面白いですよね。しかしながらパッケージを見る限り、カップ麺ではコレステロールや塩分について言及されておらず、麺もノンフライ麺ではないようです。
実食の前に、製品のコンセプトやセールスポイント、原材料などを確認してみましょう。
スペック
パッケージの側面(前面)でアピールされているのは、「レタス1個分相当の食物繊維」「たっぷり野菜」「全粒粉使用麺」の3ワード。
よく食物繊維の含有量を表すのに「レタス○個分」と例えられますが、レタスは100gあたりに対する食物繊維の含有量が少ない野菜の代表格なので、実は大したことありません。
ただ、カップの容量を思うとレタス1個分は入りきらないくらい大きいので(いや‥頑張って押し込んだら入るかもしれませんがw)、たくさん食物繊維が含まれているような気になりますよね。このカップ麺に含まれている食物繊維は、全体で5.9gです。
明星食品の低糖質麺シリーズ「ローカーボNoodles(ヌードル )」にはレタス約5個分相当の食物繊維が含まれているので、ちょっと見劣りしてしまう点は否めませんが、こちらは低糖質が売りのカップ麺ではありませんし、それよりも注目したいのは「たっぷり野菜」と「全粒粉使用麺」です。
別添の小袋は入っていないので、熱湯を注ぐだけの手間いらず。主にキャベツが大半を担っているような印象ではあるものの、コーンと赤ピーマンで彩りがよく、乾燥状態で麺が見えないので、「野菜たっぷり」には期待できそうですね。
そして、麺の小麦粉は国内製造、小麦粉における小麦全粒粉の含有量は10%となっているのですが‥
ご覧の通り、よく見ると麺の中には全粒粉の粒が視認できます。思わぬ膨張を見せるかもしれませんが、現段階では麺の見た目が細いので、どう全粒粉が影響してくるのか楽しみですね。
「小麦粉(国内製造)」の表記について
国内 “生産” ではなく国内 “製造” なので、原材料の小麦粉が “国産の小麦” であることを証明・保証しているわけではありません。「製造」とは “生産の一部(過程)” に過ぎず、「国内製造」とは “国内で原料に手を加えて加工している” ことを意味しています。
小麦全粒粉(こむぎぜんりゅうふん)とは
通常の小麦粉は「表皮」と「胚芽」を取り除いた「胚乳」のみ粉にしているのですが、全粒粉とは文字通り表皮や胚芽を取り除かず、すべて丸ごと粉にしている状態のことを指し、見た目も白ではなく茶褐色です。お米で例えると「精米」したものが「小麦粉」、「玄米」が「全粒粉」のイメージですね。独特の粒感が残る歯触りが特徴となっており、実際のラーメン店でも全粒粉を練り込んだ麺を提供しているメニューは多く、近年珍しいことではなくなってきました。
原材料名:油揚げめん(小麦粉(小麦全粒粉10%)(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵)、かやく(キャベツ、チンゲン菜、コーン、ピーマン)、スープ(食塩、糖類、食物繊維、レモン果汁粉末、香辛料、チキンエキス、酵母エキス、発酵調味料、野菜エキス、植物油脂)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸カルシウム、酸味料、かんすい、クチナシ色素、香料、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、(一部に小麦・卵・乳成分・鶏肉・豚肉を含む)
アレルゲン情報:小麦・卵・乳成分・鶏肉・豚肉
実食開始
麺が見えません‥
現段階では、さほどレモンの香りは強く漂わず、どちらかというと油揚げ麺特有の香りが先行します。タイプでいうと、かなりスナック的。
しかしながらチキンの香りと香辛料の香りが並行して、一瞬(ほんと一瞬ですが)フライドチキンにレモン果汁を軽く垂らしたような‥あくまでもイメージですよw
今回のテーマは「たっぷり野菜」と「塩レモン味」なので、野菜の量‥は、すでに実証されたようなものですが、レモンの酸味にも注目しながら食べてみます。
(※ちょっと酸味に鈍感な筆者のレビューです)
熱量:308kcal
たんぱく質:6.2g
脂質:10.2g
炭水化物:50.7g
(糖質:44.8g)
(食物繊維:5.9g)
食塩相当量:4.6g
(めん・かやく:1.8g)
(スープ:2.8g)
カルシウム:230mg
※参考値:調理直後に分別して分析
熱量:308kcal(めん・かやく:257kcal)(スープ:51kcal)
「たっぷり野菜」「レタス1個分相当の食都繊維」「全粒粉使用麺」の健康要素をオンしたカップ麺です。
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
めん
表面に張りとつるみのある、歯切れのよい中細麺です。全粒粉を練り込むことにより、全粒粉特有の見た目と風味に特徴のある麺です。(小麦全粒粉10%使用)
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
やや平打ちの細い油揚げ麺で、コシや弾力などは皆無に等しく、ちょっとポソポソした軽い食感。意識的に噛むと全粒粉の粒を確認できますが、どちらかというと食感も風味もスナック的です。ただ、意外と悪くありません。
同じく全粒粉を練り込んだ油揚げ麺は、以前から日清食品が「有名店シリーズ」や「日清 THE NOODLE」に採用していましたが、まったくの別物です。しかしながらメーカーの希望小売価格は180円、容器のスタイルはタテ型レギュラーサイズなので、それを踏まえると納得できるでしょう。
全粒粉ならではの芳ばしさよりも油揚げ麺特有の芳ばしさが手前にありましたが、ある意味では軽めにサクッと食べられるのも利点と言えますし、意識すると舌触りや歯触りに残る全粒粉の質感には個性が見られました。
麺の量は50gなので、多いとは言えないものの、ボリュームに関しては野菜で解決です。
スープ
チキンのうまみに、オニオン、ガーリックの風味を合わせ、レモン果汁の爽やかな酸味をきかせた、すっきりとした味わいの塩味スープです。
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
たっぷり野菜から優しい野菜の旨味が滲み出ており、中でもキャベツの柔らかい風味と青梗菜(ちんげんさい)の香りが効果的だと感じた反面、大量の野菜が熱湯を持っていくので、必然的にスープの味が濃くなります。スープの食塩相当量は2.8gですが、その数値以上に味を濃いめに感じたので、少し熱湯は多めに用意されておくと安心かもしれません。
さて、さきほどフライドチキンに似た香りが‥などと書きましたが、フライドチキン味ではないです。しかし、スナック的なチキンの旨味をベースにオニオンやガーリックの香味野菜と香辛料の複雑味が相俟って、味の方向性は衝突しておらず、レモンの酸味も効いています。
なにこれ酸っぱ!などと度肝を抜かれるような酸味ではありませんが、香料ではなくレモン果汁粉末が使われており、その含有量も多く、レモンによる酸味の恩恵は強く感じました。スナック的なチキンベースのスープとレモンの酸味も相性がよかったし、唸るようなスープではありませんが、特に不満も浮かんでこなかったです。
かやく
キャベツとチンゲン菜のシャキシャキとした食感が食欲をそそり、コーンの甘みがスープのおいしさを引き立てます。赤ピーマンを加えて彩りよく仕上げました。
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
これはもう一見して明白なので、細かい解説は不要かと思いますが、やはりメインはキャベツでした。しかし、意外と青梗菜の量も多く、スープの項目でも触れたように、風味がスープの味に影響します。調理後の写真では野菜が一面に広がって見えますが、上記のように側面から撮影すると‥キャベツの盛り加減が伝わりますでしょうか。
しっかり混ぜると麺の存在感が怪しくなるくらい野菜の量が多く、そういった意味では麺の控えめな存在感も功を奏していたと言えるかもしれません。飾りに見えるコーンや赤ピーマンの量も意外と入っていたし、コーンの甘味と赤ピーマンのホロ苦さによって見た目のアクセントだけではない存在価値が見出せました。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
たっぷり野菜というコンセプトでしたが、かなり度を超えた量でした。大量のキャベツも然る事乍ら、青梗菜、コーン、赤ピーマンと野菜たっぷり。それだけでも価値があると感じたのですが、全粒粉使用麺で少し個性を出し、レモンの酸味も記憶に残る度合いだったので、総評に★ひとつ加しました。味だけで言えば “普通に美味しい” ですが、特に大量の野菜は記憶に残ると思います。
私の購入価格はイオンにて税込138円でしたが、別のスーパーでは税込98円で販売されていたので、そのラインも加味して総評をつけています。しかしながら少し注意しなければいけないのは、野菜たっぷりでもスナック的な路線であること。
麺はポソポソと頼りない食感で、油揚げ麺特有の風味も遠慮なし。個人的には軽めの食感がプラスに作用しているように思えたし、大量の野菜と値段を思えば目くじらをたてるほどのことではないと判断しましたが、気になる方は気になると思います。
とはいえ野菜たっぷり、レモンでスッキリ、きちんとコンセプトが体現できている良品でした。カップ麺で手軽に食事を済ませたいけど野菜も食べたい!という気分の時にピッタリな一杯です。
販売者:サンヨー食品
内容量:74g(めん50g)
発売日:2018年8月20日(月)
発売地区:全国(全チャンネル)
取得店舗:ÆON(イオン)
取得価格:138円(税込)
希望小売価格:180円(税別)
JANコード:4901734035206
麺の種類:油揚げ麺
容器材質:紙
必要湯量:330ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-
サンヨー食品株式会社:〒371-0811 群馬県前橋市朝倉町555
お客様相談室:027-265-6633
これは女性に人気が出そうなカップ麺だねぇ・・・手軽に野菜がたくさん取れそうなのが嬉しい♪ しかも100円以下で買える可能性があるとはっ!いつもコンビニでサラダを別に買ってる人とか助かるんじゃないかなぁ+.d(・∀・*)♪゚+.゚ レモン風味は大好きなので私も見つけたら買いたいっ!!