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「マルちゃん ごつ盛り ちゃんぽん」高コスパ! 2019年リニューアル版レビュー

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月15日(月)リニューアル新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん ごつ盛り ちゃんぽん」の実食レビューです。

「ごつ盛り」の定番フレーバー「ちゃんぽん」がリニューアルで具材増量!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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ごつ盛り ちゃんぽん

「ごつ盛り」とは、東洋水産(マルちゃん)が “ごっつい大盛り” をコンセプトに展開しているオープン価格の廉価版(れんかばん)ブランドで、いわゆる安売り用のカップ麺になるのですが、その手頃な価格と豊富なラインナップ、加えて食べ応えのある大盛サイズという製品スタイルで人気を集めています。

同じ大盛バケツ型の「でかまる」と混同されることもありますが、平均的に「でかまる」は税込200円前後、「ごつ盛り」は税込100円前後で販売されているため、およそ倍ほどの差。同じ日に「ごつ盛り 塩担々麺」という変わり種の新商品もリリースされているのですが、それに合わせて定番の「ちゃんぽん」がリニューアルしました。



東洋水産の公式ウェブサイトに掲載されている商品情報には新発売を意味する「NEW」の文字があり、発売日は2016年10月24日となっているのですが、これは前回のリニューアル日。「ごつ盛り」シリーズが初めて登場したのは2009年11月、そこへ「ちゃんぽん」が正式に加入したのは2012年3月12日(月)と記憶しています。

当時のPDF(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)ファイルは残っていませんでしたが(そもそもPDF自体が発行されていなかったのかも‥?)2012年の3月上旬、出荷累計1億食達成の感謝を込めて開催されていた「ごつ盛り ありがとう! キャンペーン」というオリジナルQUOカードが当たる企画があり、2012年2月に発行された告知PDFに「ごつ盛り ちゃんぽん(3月12日発売)」と掲載されていたので、間違いないでしょう。

対象商品に記載されているバーコードを——みたいな煩わしい応募形式ではなく、購入した商品のフタを開けて中に景品の「マルちゃんオリジナル ごつ盛り1億食達成記念QUOカード(1,000円分)」が入っていたら当たり! というインスタントウィン(その場で当たりハズレが分かる即時抽選)キャンペーンで、対象商品は10,000食(配布されたQUOカードは10,000,000円分)という大盤振る舞いでした。

その記念すべきキャンペーンに合わせて発売された新商品が「ごつ盛り ちゃんぽん」で、当時のラインナップは「ワンタン醤油ラーメン」「コーン味噌ラーメン」「コク豚骨ラーメン」「担々麺」「ソース焼そば(キューピーからしマヨネーズ付)」の全6品でしたが、2019年4月現在の既存ラインナップは「豚骨醤油ラーメン」と「塩焼そば」が参戦して計8品。



「ごつ盛り 塩担々麺」の新発売と「ごつ盛り ちゃんぽん」のリニューアルに伴い、公式ウェブサイトのブランドページに掲載されているのは両者を除く7品となっているのですが、おそらく「塩担々麺」については期間限定のスポット商品になるでしょう。これまでに定番の「ちゃんぽん」も何度か食べているのですが、ちゃんとブログでレビューしたことはありませんでした。

今回のリニューアルから “具材のキャベツを増量” し、 “かまぼこの種類を変更” しているとのこと。どうしてもブログで記事にする新商品を追いかけていると定番のカップ麺は後回しになってしまうので(そして食べるタイミングを見失ってしまうのでw)、これを機にキチッとレビューしておきます。

開封

必要なお湯の目安量が同シリーズの他フレーバー(530ml)よりも多めの560mlとなっているのですが、製品スタイルは同じ大盛バケツ型で容器の大きさは「ごつ盛り」の規格サイズ。前回のパッケージと比較してイメージ写真のピンクかまぼこ(薄い板状)が細長いカニ風味かまぼこ系に変わり、以前は入っていなかったコーンがリニューアル後の目印になるのですが、それ以外のデザインは大幅に変わっていません。



別添の小袋は先入れの「かやく」、後入れの「粉末スープ」と「液体スープ」の合計3種類で、コーンはパック包装ではなく最初から容器の中に入っています。調理時間は熱湯5分、同シリーズの他フレーバーでは基本的に熱湯3分のスナック的な中細麺で統一されているのですが、「ちゃんぽん」のみ専用の太麺というのも個性ですね。

がっつり縮れてますけどw ちなみに今回はイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)で購入していて、配送料や支払手数料が別途必要になりますが、本体価格88円(税込価格95円)の格安お値打ち価格で販売されていました(※余談ですが同じ製品スタイルのセブン&アイ限定「マルちゃん 大盛!」シリーズは税込100円で販売されています)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ごつ盛り ちゃんぽん
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関西工場(製造所固有記号 M8)
内容量:114g(めん90g)
商品コード:4901990362986(JANコード)
規格サイズ:縦141mm×横141mm×高さ105mm

発売日:2019年04月15日(月)リニューアル
実食日:2019年04月19日(金)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:95円(税込)
希望小売価格:105円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用・中華麺)
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:560ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、卵白)、添付調味料(ポークエキス、ラード、食塩、粉末野菜、魚介エキス、チキンエキス、たん白加水分解物、香辛料、酵母エキス、植物油)、かやく(キャベツ、コーン、かに風かまぼこ、きくらげ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、酒精、レシチン、カラメル色素、香料、pH調整剤、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、ベニコウジ色素、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご(特定原材料及びそれに準ずるもの)

実食開始

先入れの小袋は「かやく」のみ、通常このようなオープンプライスのカップラーメンは粉末スープも熱湯を注ぐ前に先入れする場合が多かったりするのですが、今回は “液体スープも粉末スープも後入れ” なので、うっかり開封しないように気をつけてください。板状の定番ピンクかまぼこがカットされたのは寂しいけれど、キャベツとコーンけっこう入ってますね。



厳密に指示されているわけではないのですが、調理方法に “フタをして5分後、粉末スープ、液体スープを加え” と粉末スープから先に記載されているように、粉末スープを溶かしてから液体スープを馴染ませるのがオススメ。その際、先に軽く麺をほぐしてから粉末スープを入れると溶かしやすいのと、写真のように一箇所へ投下すると混ぜにくいので、全体に満遍なく広げるように意識してみてください。

液体スープの小袋は “フタの上で温めてから召し上がる直前に” と書いてあるので、事前にフタの上で温めておきましょう。後入れ粉末スープを入れた瞬間、クリーミーな魚介と爽やかな胡椒の香りが漂ってきて食欲を刺激してくれるのですが、安売り用の大盛バケツ型カップ麺とは思えない具材の充実感ですね。

それでは、ちゃんぽんらしさとコストパフォーマンスに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(114g)当たり

熱  量:489kcal(カロリー)
たん白質:9.8g
脂  質:20.3g
炭水化物:66.8g
食塩相当量:7.1g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:5.2g)
ビタミンB1:0.42mg
ビタミンB2:0.55mg
カルシウム:194mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:489kcal(めん・かやく:417kcal)(スープ:72kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ソフトな口当たりで、食べごたえのある太めの丸麺。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『ごつ盛り 塩担々麺』 新発売、『同 ちゃんぽん』リニューアル発売のお知らせ」)

カップちゃんぽんらしいソフトな太麺

丸刃でカットされた断面の丸い油揚げ麺で、サイズは太めですが箸で持ち上げた時の重量感はありません。北海道の網走ちゃんぽんや滋賀県の近江ちゃんぽん、九州の久留米ちゃんぽんや井出ちゃんぽんなど、いわゆる “ご当地ちゃんぽん” と呼ばれる個性的なスタイルもありますが、おそらくスープの方向性からも今回のモデルはオーソドックスな「長崎ちゃんぽん」でしょう。

そのイメージからすると軽く、ストレート麺でもありませんが、なめらかに抵抗なく滑り込んでくるキメの細かいシルクな口当たりが心地よく、製品説明にも “ソフトな——” と書いてあるように、口当たりだけでなく弾力もソフトに仕上がっているのですが、何ラーメンの麺? と聞かれたら味噌でも醤油でも豚骨でもなく「ちゃんぽん」と即答できそうな雰囲気です。



食べ始めの段階から柔らかめで、まったく形状や弾力に攻撃性がなく、しかしながらソフトな食感でも一定の反発力があり、同シリーズの他フレーバーに使われているスナック的な中細麺ほどジャンクな風味ではありません。油揚げ麺特有の芳ばしさが素直に心地よいと思えるようなバランスで、スープとの相性もバッチリ。いいですね、お店では食べることのできないカップちゃんぽんらしい独特の魅力が楽しめました。

スープ

ポークの旨味をベースに、魚介や野菜の風味を利かせた、コクのあるちゃんぽんスープ。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『ごつ盛り 塩担々麺』 新発売、『同 ちゃんぽん』リニューアル発売のお知らせ」)

王道を地で行く魚介系ちゃんぽんスープ!

まさに、これは一見して明白に「ちゃんぽん」です。先ほど長崎ちゃんぽんをイメージしているのだろうと書きましたが、奇を衒わずに王道を地で行くような魚介系ちゃんぽんスープで、味覚の中心にあるのはクリーミーな魚介の旨味——まったりと味蕾を包み込んでくる魚介の旨味が中心となっていて、ほんのり舌の脇に感じるアサリっぽい貝の旨味が印象的。

濁りのある白濁系の豚骨スープが足場を固めているのですが、とんこつ臭などのネガティブなクセは感じません。しかしながら魚介だけでは得られない動物系のコクを打ち出し、とにかく全体がまろやかで、それを程よく引き締めてくれるのがブラックペッパー(黒胡椒)のアクセント。あまり量は多くありませんが、ちゃんと視認できるサイズの粗挽きで、まろやかな旨味を吹き飛ばすことなく味のピンボケを防いでくれていました。

そして魚介と豚骨のコク深い旨味も然る事乍ら、効果的だったのが液体スープに仕込まれていた調理感。ラードを主体とした動物性のオイルには炒め野菜を彷彿とさせる香りが添加してあり、それによって臨場感がブースト。ほんとに安売り用の廉価版? と思ってしまうほど作り込みが丁寧で、魚介・豚骨・野菜が溶け合っている渾然一体(ちゃんぽん)の魅力が楽しめます。絶妙、値段以上。

具材

キャベツ、コーン、かに風かまぼこ、きくらげ。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『ごつ盛り 塩担々麺』 新発売、『同 ちゃんぽん』リニューアル発売のお知らせ」)

野菜推しにシフトチェンジ

リニューアル前の具材はキャベツ、いか、かまぼこ、キクラゲ。リニューアル後の具材はキャベツ、コーン、かに風かまぼこ、キクラゲなので、よくよく考えてみればイカも姿を消してしまったのですが、イカの高騰が進んでいるのかエースコック(「スーパーカップ 大盛りいか焼そば」廃盤)の件もありますし、見た目にも目立つコーンに代打を任せたのは正解かもしれません。

定番のピンクかまぼこがカニ風かまぼこ(しかも4本‥‥)になったのは寂しい変更ですが、これについては同社の「マルちゃん正麺 カップ 野菜ちゃんぽん」でも同様の変化。それに、もし「でかまる」だったら全体的に今回の2倍は具材が入っていると思いますが、「ごつ盛り」は税込100円以内でも購入可能な廉価版の安売り用で麺大盛ですからね。

それを思えば具材の量に寂しさはなく、たっぷりコーンで彩りも鮮やか。キャベツは優しい食感と甘さがスープにマッチしていたし、キクラゲもプルプルこりこりで歯触りがよく、「野菜ちゃんぽん」になったと思って割り切るのがいいかもしれません。けっこう体感的にキャベツも増えていますし、過不足なく好印象でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

イカとピンクの蒲鉾がカットされてしまったのは寂しいポイントになりますが、イカについては前述したようにエースコックの件、かまぼこの方針変更については正麺カップの事例もありますし、麺は廉価版ながらにチャンポンらしく、正直スープの味に関しては迷うことなく★6即決でした。量・味ともにコストパフォーマンスも高かったので、かなり個人的にはオススメしたい一杯です。

イカのリストラもスープのクオリティを維持するための首切りと思えば——ですし、魚介エキスと炒め野菜の風味が効いた豚骨ベースのスープは実際に高品質で、今回のリニューアルから “魚介系野菜ちゃんぽん” にシフトしたと思えば納得できない変更ではありません。買い置き用のカップ麺どうしようか迷った時は、とりあえず選択肢の一つとして候補に入れてみてください。

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