どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年10月1日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 激めん ワンタンメン 豆乳担々麺」の実食レビューです。
激めんワンタンメン 感謝感激40周年
東洋水産(マルちゃん)の「激めん」は、若者に向けて「激しく生きてほしい」というメッセージを込めて1978年に登場した「ボリュームのあるワンタンが入った感 “激” するうまさ」がコンセプトのシリーズで、北海道エリア限定発売の期間が長く、近年では北海道・東北・信越・関東・静岡エリアを中心に販売されていたのですが‥
ブランドの発売40周年を記念して、なんと販売エリアを全国に拡大。定番の「激めん ワンタンメン」がリニューアルされ、「激めん ワンタンメン みそ」と「激めん ワンタンメン 豆乳担々麺」が新フレーバーとして投入されました。発売40周年といえば、同社の「赤いきつねうどん」と同い年ですね。2018年現在、「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」のフタ上にも「40th ANNIVERSARY」の記念ロゴマークが印刷されていますが、同じデザインのロゴが使用されています。
全国発売になり、私は近畿のイオンで購入したのですが、これまでと同様に製造所は「北海道工場(北海道小樽市銭函5-61-1)」となっていたので、少し安心しました。
発売40周年を記念した「激めんワンタンメン 感謝感激40周年キャンペーン」という即当たりキャンペーンも実施されており、今回の新作を含めたキャンペーンマークが印刷されている告知パッケージが対象商品で、中にナウでヤングなQUOカードが入っていればアタリ。ナウでヤングな‥えっと、平成生まれの皆様ついてきてくださいね。
開封
ナウでヤングなQUOカードは入っていませんでしたが、大きめのワンタンが5個も入っていました。小袋は先入れ「粉末スープ」と後入れ「液体スープ」の合計2袋で、ちょうど前々回の記事で「マルちゃん 麺づくり 豆乳担担麺」をレビューしたのですが、東洋水産の胡麻系担担麺は芝麻醤(ねりごま)よりも粒・すりゴマを軸に据える傾向にあるので、東洋水産らしさや「激めん」らしさ、そして豆乳の存在感に注目しながら食べてみます。
ところで「麺づくり」では漢字が “担担麺” だったのに、「激めん」では “担々麺” なんですよね。同じ会社なのに漢字を使い分けている‥なにか深い意味があるのか、それとも特に理由はございませんなのか、 “焼そば” と “焼きそば” の違いくらい気になります。
製品情報・購入価格
製品名:マルちゃん 激めん ワンタンメン 豆乳担々麺 販売者:東洋水産 製造所:東洋水産 北海道工場 内容量:102g(めん60g) 発売日:2018年10月1日(月) JANコード:4901990361392 希望小売価格:180円(税抜) 発売地域:全国(CVS / 量販店 / 一般小売店 他) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:360ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(粉末スープ / 液体スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、ポークエキス、香辛料、卵白、粉末野菜)、添付調味料(みそ、糖類、食塩、ねりごま、ポークエキス、すりごま、香味油脂、乳等を主要原料とする食品、脱脂大豆粉、粉末豆乳、香辛料、植物油、ラード、たん白加水分解物、かつおエキス、発酵調味料、ねぎ)、かやく(ワンタン、卵)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸カルシウム、かんすい、増粘多糖類、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチン色素、クチナシ色素、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン |
実食開始
1食(102g)当たり
カロリー:455kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) エネルギー:455kcal(めん・かやく:349kcal)(スープ:106kcal) |
めん
香味野菜とポークの旨味を練り込んだ香りの良い麺。なめらかで弾力のある中細麺。
(東洋水産「ニュースリリース」より引用)
縮れた中細の平打ち油揚げ麺で、しっかりとした香味野菜とポークエキスによる下味からスープとの一体感が高いです。ちなみにニュースリリースでは「激めん ワンタンメン」「同 みそ」「同 豆乳担々麺」の説明文が共通だったので、おそらく定番品と同じ油揚げ麺を使用しているのでしょう。
食べ始めこそ適度な弾力を感じるものの、やや内部の気泡が粗いため、じきにフカフカとした柔らかめのチープな食感に変わってしまうんですけど、それがイイんですよねぇ‥なんかこう、食べていて落ち着くというか、「激めん」ならではの古き良き独特なチープさが魅力的で、精製ラードの芳ばしさとはベクトルの違う独特の芳ばしさも印象に残ります。
もちろん好みによる差はあると思いますが、まったく油揚げ麺独特の風味や食感がネガティブではないんですよね。むしろスープに対して特有のコクを与えてくれていると感じたほどだったし、今回の担担スープとも相性抜群で、ちょっと文句の付け所が見当たりませんでした。何気にマイナーチェンジしているのかもしれませんが、「激めん」というブランドを体現する上で、かなり油揚げ麺の存在も重要な項目ですよね。
スープ
チキンとポークの旨味をベースに、ごまと豆乳でまろやかな口当たりを出し、生姜を利かせたスープ。粗挽唐辛子入 り。
(東洋水産「ニュースリリース」より引用)
「麺づくり」の豆乳担担麺は豆乳の柔らかさと個性を軸に胡麻の芳ばしさを立たせるスタイルでしたが、「激めん」の豆乳担々麺は味噌の存在感が強く、それに加えて生姜のキレもビシッと効かせたパンチのあるテイストです。しかしながら唐辛子の刺激はピリ辛で、あまり花椒も分かりませんでしたが(そもそも入ってないかも‥)、胡椒のアクセントはハッキリとしていました。
粉末豆乳に加えて脱脂大豆粉も使われているため、豆乳(無調整ではなく調製豆乳寄り)の風味も確かに存在しているのですが、味噌と生姜の存在感が強いので、完全にマイルド路線を突き進んでいた豆乳重視の「麺づくり」とは打って変わって別物。しかし、それだけに近日リリースされた同じ題材の製品とも明白な差別化が図られ、特化型ではありませんが、芝麻醤(ねりごま)のコク+すりごまで胡麻も大丈夫。
果たして担担麺らしいかと言われたら少し疑問符が否めず、東洋水産が得意とする粒ゴマのインパクトも感じられませんでしたが、単純に美味しいかマズいかと言われたら‥すいません手放しに美味しかったです。ほんのりとしたカツオの旨味が然りげ無く味に奥行きを生んでいて、味噌や生姜の力強さがあったからこそ油揚げ麺とのバランスもよく、「激めん」らしさの感じられるアレンジでした。
かやく
ワンタン、たまご、ねぎ。
(東洋水産「ニュースリリース」より引用)
ワンタンは味付けの感じから同社の「ホットワンタン」シリーズにも入っているワンタンと同じだと思うんですけど、やはり油揚げ麺の上に位置することで全身が浸からないせいか、ホットワンタンでは中の餡が難なく戻るのに、どうしても熱湯3分では中まで戻り切らないですね。でも、なんか「激めん」だと許せちゃうというか‥すいませんw たしかデフォルトの個数は4個くらいだと記憶していたんですけど、オリジナルとは違ってレトルト調理品のメンマが入っていないためか今回は5個でした。
玉子は掻き玉系でフワッと口当たりがよく、味噌の強かった担担スープと対比を描くような優しい玉子の風味がベストマッチ。ネギは小葱で粉末スープの中に同梱されていたのですが、ワンタンのボリュームで満足感は高かったです。いきなりワンタンを食べると餡がシャリッとしているので(それはそれで一興かもしれませんが)、麺を先に食べてワンタンは沈めておき、その間に少しでもケアしてあげましょう。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(6)
(標準は★3です)
担担麺らしいかと言われたら花椒の希薄さや唐辛子の弱さに物足りなさを感じてしまうのですが、きちんと豆乳の個性を打ち出しつつ味噌のコクと生姜のキレで食べ応えがあり、いつもの麺と具材のワンタン、そして後味を引き締めてくれる生姜と胡椒の効かせ方が「激めん」らしい仕上がりだったので、硬派な担担麺ではなくブランドのアイデンティティを大切にした “激めん流の” 豆乳担担アレンジという観点から見て総評を付けました。
たぶん、このスープだったら「麺づくり 豆乳担担麺」のノンフライ中太麺でも違和感なかっただろうなぁ‥と思いつつ、豆乳重視だった「麺づくり」と方向性を一変することで差別化が図られていたし、私の場合はブログの更新という都合上あくまでも理想論ですが、今年の冬に何度かリピートしたいカップ麺の上位に喰い込んだ買い置き決定の一杯です。
これでも客観的に評価したつもりですが、たぶん主観的な好みのバイアスかかってますねコレは‥w とにもかくにも今回の「マルちゃん 激めん ワンタンメン 豆乳担々麺」は、ブランドの個性と強みを活かしつつ担担の要素と豆乳を取り込んで見事に融合させていた変わり種で、とても満足感の高いカップ麺でした。これ、通年商品もしくは季節の定番品にしていただけませんかね。
…ナウでヤングなクオカードが欲しい…。(  ̄っ ̄)ムゥ