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辛さは中本の北極レベル!? ドンキ限定【激辛の殿堂】シビうま「麻辣火鍋ラーメン」が想像以上に辛かった件

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年9月6日(月)新発売、ドンキ(PPIHグループ)限定のカップ麺「激辛の殿堂 シビうま麻辣火鍋ラーメン」の実食レビューです。

驚安もとい「激辛」の殿堂!? 唐辛子の辛さ(辣)と花椒の痺れ(麻)を効かせた “火鍋風” のカップラーメン新登場!!

ちゃんと辛い? そんなに辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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激辛の殿堂 シビうま麻辣火鍋ラーメン

このページでレビューする即席カップめん「激辛の殿堂 シビうま麻辣火鍋ラーメン」は、驚安(きょうやす)の殿堂として知られるドン・キホーテを筆頭に、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)グループの店舗限定商品として開発された大盛りサイズのカップラーメンで、製造は東京都新宿区と大阪府大阪市淀川区に本社を置く日清食品株式会社。

麻辣火鍋の味わいをカップ麺にアレンジ

今回の商品名にもなっている「麻辣(まーらー)」とは、中国原産のスパイス・花椒(ホワジャオ)に由来する痺れ「麻」と唐辛子(カプサイシン)に由来する辛さ「辣」を組み合わせたもので、麻婆豆腐や担担麺など、四川料理で重要な位置を占める味付けの一つ。それを日本に広げた料理の代表格として、麻婆豆腐や担担麺の他に、麻辣スープで一世を風靡した火鍋(ひなべ)も肩を並べています。

火鍋とは、中国語のピン音で “フゥオグゥオ” と発音し、名前の由来は “火にかけて煮込みながら食べる鍋料理” という調理方法に因んでいるのですが、内モンゴルのラム肉料理が発祥という記録が残っていたり、古き良き時代の面影が残る重慶市の老街・磁器口の港に来ていた船乗りが始めたという記録が残っていたり、たしかな起源については諸説紛々。

しかし、日本における「火鍋」といえば、真ん中に仕切りのある鴛鴦(おしどり)鍋を使用した「鴛鴦火鍋(ユアンヤンフゥオグゥオ)」がオーソドックスで、片方に真っ赤な麻辣スープを、もう片方に辛くない白湯(ぱいたん)を注いだスタイルが代表的。漢方薬などにも使われる、様々なスパイスを効かせた薬膳系のスープが多いことから、現在も若い女性を中心に人気を博しています。

容器側面には「辛さ」と「シビれ」の目安を表示

1985年(昭和60年)頃に始まった「第1次激辛ブーム」を皮切りに、バブル崩壊後の「第2次激辛ブーム」と「第3次激辛ブーム」を経て、現在は “辛みの多様化” と “強烈な刺激” が重視される傾向にある「第4次激辛ブーム」の真っ只中。そこにコロナ禍のストレスが相俟って、辛い食べ物を求めるユーザーが増加している背景もあり、ますます激辛系の商品が注目されるようになった近年。

それだけにインパクトの強さと一般ウケするギリギリのラインを狙うのが難しくなっているようにも感じているのですが、今回のパッケージに表示されている辛さレベルは5段階基準で最大の「5」となっているのに対し、シビれレベルは5段階基準で下から2番目の「2」となっているので、麻辣のバランスは辣味を重視している様子。

ちなみに公式がプレスリリースを配信していなかったので、発売直後は見落としていたのですが、2021年10月2日現在も絶賛販売中の商品。筆者が購入した店舗では、同じくドンキ(PPIHグループ)限定発売の「にんにくの殿堂 濃厚どトンコツ!スタミナにんにくラーメン」が隣接して並び、ひときわ目を引くインパクトを放っていました。

撮影協力:MEGAドン・キホーテ店舗

「にんにくの殿堂」については先にレビュー済みなので、感想や評価などの詳細が気になる方は、関連ページ「刻みニンニクしか勝たん!? ドンキ限定【にんにくの殿堂】濃厚どトンコツ『スタミナにんにくラーメン』が強烈だった件」をご覧ください。

開封

まずはフタの上に貼り付けてある小袋を取り外す

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「シビうま花椒ビリビリオイル」が1袋。隣に陳列されていた「にんにくの殿堂」には別添の小袋がなかったので、ちょっと嬉しいサプライズ。名称では花椒のシビれを全面に押し出しているのですが、前述のシビれレベルは “2” となっていたので、それだけに唐辛子の威力も気になるところ。

つくねには焼き目が付けられているが‥‥

具材は大きめの「つくね」を筆頭に、フリーズドライの「ねぎ」とシンプルで、調理前の香りは唐辛子よりも花椒が優勢。つくねには焼き目が施されており、ごろごろとサイズも大きく、数も10個以上と申し分ないのですが、原材料名を見ると “大豆たん白加工品” の文字。実はコレ、本物の肉を主原料にした具材ではなくフェイクミート。

念のため「つくね」とは、つくねる(捏ねる)という調理方法に由来して名付けられた料理の総称で、一般的には鶏肉を主原料とし、つなぎや調味料などを加えて作られますが、具材に定義はありません。つまり、大豆たん白でも捏ねたら「つくね」になるという罠w ちなみに「つくね」のタネを鍋などに “摘み入れる” と「つみれ」になるので、それが「つくね」と「つみれ」の違い。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:激辛の殿堂 シビうま麻辣火鍋ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:F・静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:99g(めん80g)
商品コード:4902105270684(JAN)
発売日:2021年09月06日(月)
実食日:2021年10月02日(土)
発売地域:全国
取得店舗:MEGAドン・キホーテ
商品購入価格:214円(税込)
店頭表示価格:198円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(シビうま花椒ビリビリオイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、香味調味料、香辛料)、スープ(糖類、香辛料(花椒、唐辛子、しょうが、胡椒、にんにく)、香味油、粉末しょうゆ、チキン調味料、食塩、植物油脂、豚脂、ポーク調味料、クリーミングパウダー、唐辛子みそ)、かやく(大豆たん白加工品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸Ca、香辛料抽出物、かんすい、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

見覚えのある油揚げ麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、形状はストレートの平打ち。おそらく「にんにくの殿堂」に使われていた平打ち麺と共通で、まだセブンイレブンなどでも見かけるセブンプレミアムの人気商品「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」とも共通の雰囲気です。火鍋の締めに入れる麺といえばコレしかない! みたいな定義は存在しないため、スープとの相性に問題さえなければヨシ。

火鍋らしさはさておき香りの花椒は明確

あとは内側の線まで熱湯を注いで5分間、別添の小袋は後入れなので、フタの上で小袋を温めながら待ち、食べる直前に加えて混ぜたら完成です。ふんだんに具材を使う実際の火鍋とは裏腹に、見た目はシンプルに仕上がるのと、火鍋らしい薬膳感も控えめですが、けっこう香りは複雑で、花椒の清涼感が流行りの麻辣を明確に体現。

ちなみに驚安(驚愕の安さ)を売りにしている総合ディスカウントストアのドン・キホーテですが、筆者の購入した店舗での販売価格は198円(税込214円)だったので、特別に高くもなければ安くもない値段。というわけで、コストパフォーマンスの高さと火鍋らしさに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)あたり
カロリー:443kcal
たん白質:12.7g
脂  質:17.0g
炭水化物:59.7g
食塩相当量:7.6g
(めん・かやく:3.0g)
   (スープ:4.6g)
ビタミンB1:1.01mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:176mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:443kcal(めん・かやく:390kcal)(スープ:53kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

例の太ストレート麺を搭載

5.0

先にレビューした「にんにくの殿堂」と同じように、今回の油揚げ麺も「蒙古タンメン中本」のカップラーメンに使われるタイプの太ストレート麺で、完全に同じではないのかもしれないけれど、その流れを汲んでいることは明白。2021年7月発売のセブンプレミアム「蒙古タンメン中本 北極ラーメン(めん85g)」と比較して、麺の重量こそ微妙に違うものの、それ以外に大きな違いは感じません。

日本蕎麦の技術を感じる中華麺

一般的に “油揚げめん” と原材料名に表示されている麺は、生の麺を専用の蒸し器で蒸熱した後、金属枠に1食ずつ入れて成型し、その金属枠ごと140〜160度に熱した揚げ油に入れ、生地の水分を3〜6%になるまで飛ばした麺のこと。そのため独特の芳ばしさを伴うのですが、その中でも日清食品のストレート麺は繊細で、ちょっと上品だと感じるくらい。

それでいて熱湯5分の太麺は、油揚げ麺でありながら密度感のあるコシを備え、なおかつ日本蕎麦の技術を応用した歯切れの良さも魅力。実際、同社の和風ブランドを代表する「どん兵衛」で培ってきた “ストレート麺製法” を応用しているハズなので、クオリティの高さは折り紙付き。今回のスープに対して喧嘩する気配は見せず、刺激の強さにも埋没しない、バランスの取れた組み合わせでした。

スープ

オイルを入れる前はピリ辛〜中辛程度

5.0

まずは粉末スープだけの状態で味を確認してみたところ、調理直後の香りからも感じたように、火鍋らしい薬膳感は意識されていなかったのですが、花椒の清涼感が心地よく、辛さと痺れのパワーバランスは半々くらい。もうすこし肉や野菜を煮込んだ風味も意識してほしかったものの、花椒・唐辛子・しょうが・胡椒・にんにくの配合は絶妙で、隠し味の唐辛子みそが深みを出すことに寄与。

単体で舐めると苦味を感じるレベル

で、別添の「シビうま花椒ビリビリオイル」を加えてみたところ、そんなにオイルの量は多くなかったのですが、辛さは一般ウケするギリギリの‥‥否、そのラインを軽く飛び越え、市販品としては余裕で激辛クラスの辛さに到達。なるほど「辛さ5」「シビれ2」という表示にも納得のバランスに仕上がるのですが、オイルにも花椒の痺れが仕込んであるのがポイントで、その存在感もイッキに加速。

火鍋をイメージしたカップ麺のスープには、牛脂のコクを効かせているパターンが多いので、そこも意識されていたら‥‥という思いもありましたが、刺激の強さについては文句なし。唐辛子の辛さだけでいえば、それこそセブンプレミアムの「北極ラーメン」と同等なんですけど、そこに花椒の痺れが重なってくるので、筆者は “北極よりも辛い” と感じました。

具材

大豆たん白加工品でもネガティブではない

5.0

メインの大豆たん白加工品(つくね)は、けっこうナチュラルな食感で、大豆たん白特有のグニッとした弾力は皆無に等しく、肉の旨みこそ感じられないものの、そこまでネガティブな具材ではありません。むしろ指摘されなければ気が付かないくらい、よくできた具材だと思います。

様々な具材で楽しむ実際の火鍋と違い、バリエーションは少ないけれど、つくねのサイズは大きく、斜め切りのネギも高品質なフリーズドライ製法だったので、物足りなさを感じることはありませんでした。スープにインパクトがあったので、気にならなかっただけかもしれませんけどw

総評

5.0

火鍋ならではの薬膳感や牛脂の風味など、そういった部分は意識されていなかったので、本格的な火鍋テイストではないのですが、ひとまず「激辛の殿堂」については文句なし。たとえばペヤングの獄激辛(ごくげきから)シリーズほど非常識な辛さではなかったので、激辛フリーク的には物足りないかもしれないけれど、辛い食べ物が苦手な方は要注意。

とりあえずセブンプレミアムのカップ麺「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」や寿がきや食品の「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」クラスを抵抗なく完食できない場合、けっこう苦戦することになるかと思いますが、その振り切った辛さに価値が見出せる一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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