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元祖手羽先唐揚「風来坊」監修、あの名古屋名物がローソン限定のカップ焼そばに!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年7月11日(火)新発売、エースコックのカップ麺「風来坊監修 手羽先唐揚味焼そば」の実食レビューです。

名古屋名物 “元祖手羽先唐揚” の味わいをローソン専用の焼きそばにアレンジ!? 愛知の生ける伝説が創業60周年を記念して即席カップめん業界に進出!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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風来坊監修 手羽先唐揚味焼そば

手羽先(てばさき)とは、鶏の翼を3つの部位(手羽元・手羽中・手羽先)に分けた際、もっとも先端に位置する部分を指す名称で、クの字を描いたフォルムが特徴的。人間の身体で例えると、肘から指先までに相当し、可食部は他の部位よりも比較的に少なめですが、ゼラチン質と脂肪分が多く、それをカラッと揚げて甘辛いタレを塗った「手羽先の唐揚げ」は、名古屋を代表する名物料理として知られます。

還暦(創業60年)の赤いチャンチャンコが印象的

今回の新商品「風来坊監修 手羽先唐揚味焼そば」は、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、販売ルートを限定した留型の即席カップめんで、製造者は大阪府吹田市に本社を構えるエースコック。監修者の「風来坊」は “元祖手羽先唐揚” を標榜する名古屋の人気店で、その創業60年を記念し、お店の看板メニューである「元祖手羽先唐揚げ」の味わいがカップ焼きそばになりました。ええ、ちょっと不安w

あらためまして「風来坊(ふうらいぼう)」とは、1963年(昭和38年)の創業以来、愛知県名古屋市を中心に店舗を展開している飲食店チェーンで、北九州は小倉に生まれた故・大坪健庫(おおつぼ けんこ)その人と妻・淑子さんが愛知県名古屋市熱田区に開いた1号店(2019年5月に惜しまれながらも閉店した「風来坊 比々野店」)が歴史の始まり。

さらに遡ると、大坪夫婦は地元・北九州市門司(もじく)区で小さな飲食店を営んでおり、そこで常連客からメニューにない鶏の唐揚げを注文され、請われるままに提供したところ大絶賛。それに確かな手応えを覚えた健庫氏は、唐揚げに独特の香味を醸す “タレ” の妙に着目。研究のために広島や大阪にも足を伸ばし、納得できる味を求めて試行錯誤した結果、秘伝のタレを完成させます。

ターザン焼 / 元祖手羽先唐揚(出典:お料理|風来坊【公式】元祖手羽先唐揚!名古屋名物をどうぞ

そのタレを使った鶏料理が後に「風来坊」を象徴する商品となる「ターザン焼き」で、若鶏の半身を丸ごと揚げて作る野趣に富んだ調理方法と確かなウマさで人気を博し、名古屋に出店後の主力商品となるのですが、あるとき「ターザン焼き」用の丸鶏を仕入れに行くと “発注ミス” で入っておらず、ふと目に入ったのが手羽先の山。その当時、手羽先の用途はスープの材料にされる程度。

手羽先が主役の鶏料理は確立しておらず、仕入れ値は安い。そんな手羽先に「ターザン焼き」のタレを付けたら-・と、瞬時に機転をきかせて生まれたのが元祖「手羽先の唐揚げ」で、提供するや否や大ヒット。鶏の半身を丸揚げにした「ターザン焼き」は量が多いけれど、手羽先なら気軽に食べられる、しかも安い! それが市民権を得るのに時間は掛かりませんでした。

その後、多くの弟子を輩出してきた「風来坊」ですが、1981年(昭和56年)6月14日に “元祖手羽先唐揚” を真似た「串かつ・やきとり やまちゃん」が現れ、後に「世界の山ちゃん」として名を馳せることに。ただ、その創業者である故・山本重雄(やまもと しげお)も “自分は真似しているだけ、元祖は「風来坊」さんだから” と頑なに主張するなど、手羽先の道は「風来坊」に通じます。

はたして元祖手羽先唐揚の臨場感は楽しめるのか‥‥

ちなみに「世界の山ちゃん」とコラボしたカップラーメンは、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品の担当で、2020年3月23日に「世界の山ちゃん監修 幻の手羽先風味焼そば」というNB商品を、さらに同年11月3日には「世界の山ちゃん監修 幻の手羽先風味ラーメン」をローソン限定で発売していたのですが、サンヨー食品の子会社であるエースコックと「風来坊」のコラボは初の試みですね。

開封

2種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「調味たれ」と「ふりかけ」の計2種で、なんかちょっと不安な展開。というのもパッケージに印刷されている調理後のイメージ画像を見ても分かるように、具材としての手羽先は入っていない様子。せめて鶏肉具材が入っていればと期待していたのですが‥‥

わりとオーソドックスな雰囲気

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。念のため撮影の後に取り出してみましたが、容器の中には麺しか入っていません。たとえばエースコックを代表する「スーパーカップ」を例に挙げると、別添は「たれ」と「ふりかけ」のみ、というパターンは珍しくないのですが、ひとつ見逃せないのがローソン標準価格。

現在、カップラーメンの麺重量は60g前後だと「レギュラーサイズ」に分類され、その1.5倍である90g前後だと「大盛りサイズ」に分類されるのですが、湯切りタイプの汁なしカップ麺で内容量が123g(めん100g)の場合、ちょっと多めのレギュラーサイズに該当します。しかし、ローソン標準価格は276円(税込298円)と大盛りサイズの商品に匹敵する設定なので、そこが足を引っ張るかも。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:風来坊監修 手羽先唐揚味焼そば
製造者:エースコック株式会社
製造所:兵庫工場(兵庫県たつの市神岡町東觜崎308)
内容量:123g(めん100g)
商品コード:4901071401658(JAN)
発売日:2023年07月11日(火)
実食日:2023年07月16日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:276円(税別)
購入価格:298円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:680ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(調味たれ・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、ウスターソース)、たれ(しょうゆ、発酵調味料、植物油脂、糖類、チキンエキス、食塩、豚脂、ポークエキス、しょうゆ加工品、ガーリックペースト)、ふりかけ(ごま、揚げ玉、香辛料、砂糖、ねぎ、オニオンパウダー)/ 加工でん粉、酒精、炭酸Ca、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、香料、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ですよね

さて、パッケージに印刷されている美味しそうな「元祖手羽先唐揚」の写真を見ながら気分を高めていたところ、その横に小さく “手羽先唐揚は使用していません。写真とイラストはイメージです。” という鋭い現実‥‥ツラい。まぁよくあるパターンなんですけどw それでも「手羽先唐揚味」なのかどうか、エースコックの手腕が問われるところ。

見た目はシンプルだけど香りは複雑

先入れの小袋は別添されていないため、前述の2袋を取り出してから熱湯を注ぎ、フタの上で「調味たれ」を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切り口から湯を捨てて「調味たれ」を馴染ませ馴染ませた後、仕上げに「ふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。なんというか、うん‥‥税込298円の製品にしては頼りないファーストインプレッションなんですけどw

けっこう香りは独特で、なかでもタレを加えた途端に漂ってくる “炭火で焼いたような芳ばしさ” にはハッとさせられました。とはいえローソン標準価格が298円(税込)の商品なので、コストパフォーマンス的な部分にも注目しつつ「めん」「たれ」「ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(123g)あたり
カロリー:532kcal
たん白質:8.9g
脂  質:21.9g
炭水化物:74.8g
食塩相当量:5.0g
ビタミンB1:0.50mg
ビタミンB2:0.51mg
カルシウム:349mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いい意味で「ふつう」

3.0

下味を施す目的で、しょうゆやウスターソースを練り込んでいる、そこには工夫を感じるものの、なんというか‥‥ふつうですw 湯戻し時間は3分と標準的な設定ですが、ぴったり守ると柔らかめに仕上がる設計で、そこまでコシは強くありません。

リアル手羽先よりも圧倒的に食べやすいのは利点か

とはいえプリッと歯切れのいい食感はキープしているので、それが手羽先のプリッと感を——再現しているわけではないと思いますけどw 丸刃で切り出しているため口当たりがよく、あえての柔らかめなのかタレとの相性も悪くありません。そして、ひとつ気になったのが “エースコック特有の油揚げ麺臭が気にならなかった” こと。ちょっと日本語的にはアレな表現ですがw

エースコックの油揚げ麺といえば、揚げ油に由来する特有のニオイが強く主張してくるため、それが人を選ぶ要因になっています。けれども後述するタレの芳ばしさだったり、ふりかけのスパイス感だったり、そういった要素で目立ちません。また大盛りではなかったことが功を奏しているというか、結果的に “おいしい” と思える段階で食べ切れたのもよかったです。

たれ

濃いめで硬派な味わい

4.0

輪郭のある濃口しょうゆをベースに、そこそこ糖類の甘さを効かせているのですが、たとえばスーパーの惣菜コーナーにある市販の焼鳥(タレ)ほどの甘みでは‥‥この例え、もしかして地域差とかありますかね?w とりあえず焼鳥のタレっぽいフレームワークではあるものの、きもち甘さは控えめで、そのタレを鶏肉に塗って焼き上げたような、独特の芳ばしさが印象的。

豚脂(ラード)やポークエキスなどを併用しているため、動物系の原材料は鶏100%ではないけれど、あくまで豚脂やポークエキスは手羽先のコラーゲン感だったり、ちょっとオイリーな感じだったり、そういった部分をサポートしてくれるような効かせ方。けっこう濃いめの味付けですが、ガーリックペーストのアクセントも功を奏し、クドさは控えめで、きちんと土台を支えてくれていました。

ふりかけ

ピリッとスパイシー

4.0

揚げ玉とネギはエースコックのオリジナルですが、元祖手羽先唐揚に必須のゴマは嬉しいポイントで、プチプチとした食感と芳ばしさがアクセントに効果的。さらにハッキリと胡椒のスパイス感を効かせているのですが、すこし砂糖を加えていたり、オニオンパウダーを仕込んでいたり、それらも込みで全体のジャンクさを底上げすることに寄与。

もし調味たれ単体だと後半に飽きてきそうな感じでしたが、揚げ玉とネギのアクセントも功を奏し、最後まで飽きずに食べ切れました。本物の肉具材は入っていませんけど、ひとまずの感覚で例の粗悪な肉そぼろを入れなかったのは英断です。

総評

3.5

値段が値段だったので、すこし厳しめに評価せざるを得なかったのですが、調味たれを混ぜ合わせる段階で漂ってくる炭火焼きっぽい芳ばしさだったり、ふりかけのスパイシーさだったり、なかなかどうして悪くありません。

はたして「元祖手羽先唐揚」に忠実かといわれたら、ずいぶんとデフォルメされた内容ではあるものの、単純に味としては好印象でした。コンビニの中でもローソン限定なので、調理後に好きな味の「からあげクン」や「Lチキ」「パリチキ」「炭火焼鳥」「鶏から」ほか、新作の「タレから棒 ヤンニョム味」など、ちょい足しアレンジで改造するのも楽しそうですね【author・taka :a(大石敬之)】

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