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「鶴橋風月焼きそば」お店の味を再現! 関西限定カップ麺

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、関西限定発売のカップ麺、日清食品「鶴橋風月焼きそば[近畿]」の実食レビューです。

創業60余年となる老舗お好み焼き店の人気メニュー「焼きそば」をカップ焼そばで再現!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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鶴橋風月のカップ焼きそば

前回の記事でレビューした「千とせ 肉うどん」と同じく近畿地区限定販売商品として日清食品が製品化しているカップ麺で、だいたい「千とせ」と「鶴橋風月」は同時リリースからの2つセットで店頭に並んでいることが多かったりするんですけど、今回も私の住んでいる地域では例に漏れずでした。



日清食品グループの公式オンラインストア(あ、ここなら近畿地区以外でも1食単位で購入できます)でも「New」の文字があるように、2018年の年末から2019年の年始に販売するための新商品として発売されたカップ麺になるのですが、「千とせ 肉うどん」と同じく日清食品から大々的な発表はありませんでした。ちなみに「鶴橋風月」のカップ焼そばも、関西では数年前から何度も発売されています。

なので近畿地方にお住いの方にとっては「あ、また鶴橋風月のカップ焼そばが出たんだな」という感じかと思いますし、私自身このカップ麺は何度も食べているのですが(最後に食べたのいつだっけ‥w)、このブログを始動してからは真剣にレビューしたことがなかったので、これを機に取り上げてみることにしました。いつも気になるんですけど、「うマいネん アイやネん」のカタカナが絶妙すぎますよねw

「鶴橋風月」(つるはしふうげつ)とは、大阪市の鶴橋駅前に本店を置くお好み焼き等を提供している飲食チェーン店で、現在の運営母体は株式会社イデア。大阪を中心に多数店舗を展開しているのですが、もともとは昭和25年(1950年)に創業した大阪・天満の小さなお好み焼き屋さん「風月」が源流となっています。

「風月」(ふうげつ)とは、第二次世界大戦直後のバラック小屋が並ぶ鶴橋の狭い路地で夫婦二人が創業したお好み焼き屋さんで、闇市に群がる人々が多い中、風月のお好み焼きは “安くて美味しくて腹一杯になる” と瞬く間に大繁盛。その当時、親に連れられて風月に行くのが子どもの楽しみであり、また最高のご馳走とされていました。



それから月日は流れ、創業者の夫婦は温和なおじいちゃんと太っ腹なおばあちゃんに。そして平成元年(1989年)に子どもの頃から風月に通い続けていた現代表取締役の五影隆則が “おばあちゃんの味” を託され、いまでも “おばあちゃんとの約束だから‥” と、お店の規模が大きくなっても “味を変えずに一人でも多くの方へ” を合言葉に「風月」の味が守られています。

私も1989年以降の「鶴橋風月」には何度か足を運んでいるのですが、その時に食べたのは塩味のソースだったような‥w ちなみに珍しく商品名が「焼きそば」となっているのですが(基本的にカップ麺では送り仮名の「き」が抜ける)、お店のメニューが「焼きそば」だからでしょうね。それでは、開封して中身を確認してみましょう。

カップ麺を開封

別添の小袋は「液体ソース」が1袋のみ、あらかじめ具材は容器の中に入っているのですが‥もうね、開封した瞬間からイカの主張がスゴいw もちろん生のイカみたいに生臭いわけではなく、どちらかというとイカ天みたいな芳ばしい香りなんですけど、これ食欲わきますよね(笑)。



お店の焼そばメニューは、「チャンポンそば(いか・えび・ぶた・牛肉のミックス)」「風月デラックス焼きそば(チャンポンそば+牛すじ)」「ねぎマヨ塩そば」「すじこんしょうゆ焼きそば」「うま辛キムチ焼きそば」「ねぎごましょうゆ焼きそば」「オムそば」「たっぷり野菜焼きそば」がレギュラーメニューになります。

とりあえずカップ麺ではソース味というわけで、特定の焼きそばメニューを再現したわけではありません。ただ、カップ麺では鉄板で炒めたような臨場感と甘くてマイルドなソースに絶妙な酸味が癖になる味わいだったと記憶しています。ちなみに10年以上前の話になるのですが、「生タイプめん」の再現カップ焼そばもあったんですよ。そういえば最近、生タイプ麺の新商品が出ませんね。

製品情報・購入価格

製品名:鶴橋風月焼きそば[近畿]
製造者:日清食品
製造所:滋賀工場(製造所固有記号[O])
内容量:113g(めん90g)
JANコード:4902105227343
希望小売価格:180円(税別)

発売地域:近畿(もしくは公式オンラインストア)
購入価格:138円(税込)
取得店舗:スーパー(ミニフレッシュ)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:「日清焼そばU.F.O.」と同じ容器
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:460ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(液体ソース)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵粉、香辛料、大豆食物繊維)、ソース(ソース、豚脂、糖類、香味油、ポークエキス、食塩、たん白加水分解物、香辛料)、かやく(キャベツ、味付豚肉、いか)/ 加工でん粉、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、炭酸Ca、グリセリン、焼成Ca、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・いか・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・いか・大豆・りんご・バナナ・ゼラチン

実食開始

お店の麺は注文が通ってから茹で上げる「釜揚げたまご麺」を使用しているのですが、カップ麺の原材料にも「卵粉」が使用されており、光沢のある見た目が特徴的です。パッケージには「極太焼きそば」と書いてありましたが、「日清焼そばU.F.O.極太」シリーズの麺よりも厚みはありません。もうちょっと前は太かったんですけどね。とりあえず待ち時間は熱湯5分なので、その間に液体ソースの小袋をフタの上で温めましょう。



さて、完成です。液体ソースを開封した瞬間、ちょっと日清焼そばU.F.O.に通じる香りが漂ったんですけど、実際そこまで濃厚スパイシーな香りではなく、もっともっと穏やかな香り。ウスターソース系のシャープな香りとは違う甘口で穏やかなタイプなので、お好み焼き屋さんのイメージとしてはピッタリですね。

液体ソースを混ぜ合わせている段階から豚脂の芳ばしさが漂い、さぁ鉄板で炒めたぞ! と言われて信用できるほど強烈に芳ばしいわけではないのですがw カップ焼そばにしては臨場感ありますよ。それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「ソース」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(113g)当たり

カロリー:499kcal
たん白質:9.1g
脂  質:20.6g
炭水化物:69.4g
食塩相当量:4.5g
ビタミンB1:0.38mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:163mg

めん

風月の特長であるもっちりとした太麺

(出典:日清食品「製品情報」)

しなやかで上品かつ食べ応えあり(★5)

もっちりとした弾力のある食べ始めの食感はコシが強く、しかしながらソースを弾くほど豪快ではない、むしろ上品とさえ思える質感は日清食品ならではのクオリティ。熱湯5分の太麺ですが、「日清焼そばU.F.O.極太」シリーズに使われている極太麺ほどの厚みはなく、でも粘り気のある食感です。

例えば「日清焼そばU.F.O.」の麺だとモチモチ食感に加えてプリッとした歯切れの良さも兼ね備えているのですが、「鶴橋風月」の麺は歯切れの良さよりも粘り気に特化しているような印象で、麺の厚み自体は1.5〜2mm弱あるかないか‥なんですけど、しっかり生地を練り上げているようなイメージです。あ、ちょっと「うどん」っぽいかも。



油揚げ麺特有の風味も並行しますが、ラード練り込み麺ほどジャンクな風味ではありません。穏やかなソースをマスキングすることなく、適度な油揚げ麺特有のコクがプラスに作用していました。たしか3年半ほど前に食べた製品は極太麺だったので、明らかにサイズダウンしているのですが、ソースとのバランスは完璧に近かったです。

ソース

ラードを焦がしたような旨みのあるソース

(出典:日清食品「製品情報」)

こってり甘口ソース(★4)

ソースの形が図らずも何かのキャラクターっぽくなっているのは気にしないでくださいw 液体ソースを開封した瞬間は「日清焼そばU.F.O.」のソースに通じる香りが若干ながらに漂うのですが、実際まったくの別物です。系統としては「こってり」なんですけど、 “旨さ凝縮、濃い濃いソース!” みたいな濃い味ではなく、香辛料のスパイス感については実に微量なマイルド路線。

しかし、豚脂の効果は見た目以上に大きく、それは「油そば」ほど強烈ではないのですが、一口目から唇がテカテカになるくらいの威力は備えています。加えて香辛料のアクセントは弱く、塩気も控えめ。以前は絶妙に感じた酸味も穏やかになり、ひたすらマイルドに甘口の印象が強く残りました。

ほぼ攻撃性皆無のソースはカップ焼そばだと珍しいですし、ラードを焦がしたような旨味というのも意識されていたのですが、パッケージにある「香ばしい甘辛ソース」の甘 “辛” の部分は頼りなく、抑揚のなさが気になったので、もうちょっと酸味もしくはスパイスを効かせたほうが良かったように思います。

かやく

キャベツ、味付豚肉、いか

キャベツは葉先の緑が多く、炒めたキャベツというよりも茹でキャベツっぽい食感なんですけど(実際に茹で or 蒸しキャベツを乾燥させていると思うのですが)、穏やかなソースにフィットする感じがイイですね。そこそこ量も入っていたので、意識して食べると気分転換によかったです。

豚肉はチップ状にカットされているハムみたいな食感のチャーシューだったので、あまり情緒のある肉具材とは言えませんが、豚肉は豚肉。あわよくば牛肉ミックスだと個性的でよかったんですけど、穏やかなソースを少しワイルドに仕上げてくれていました。

イカはサイズが小さく、開封時の香りほど風味にインパクトはなかったんですけど(なんかこう‥ちょっと出涸らし感がw)、キャベツオンリーなカップ焼そばも珍しくない昨今、3種類の具材が入っているのは素直に嬉しいですね。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)
【とにかく穏やかなカップ焼そば】

調べてみると2015年5月に引っ越し前のカップ麺ブログで評価していたのですが、当時の記事では★6の超高評価を付けていました。それと比較して絶妙だった果実由来のフルーティな酸味などが穏やかになり、それでいて豚脂が強い分、どうしても後半は特にのっぺりとした表情が否めなかったです。

しかし、上品でしなやかな太麺に甘口の穏やかなソースという組み合わせは地域限定ならではのテイストというか、個人的には攻撃性のなさが好印象だったりもしたので、ソース焼そば好きだけどユーフォーのソースは味が濃いんだよなぁ‥だったらコレ。評価は★4ですが、イマイチとかビミョーじゃないですよ。おいしい。

削り節や青のり、胡椒、明太マヨネーズ、キムチなど、ベースが穏やかな分だけ様々な香辛料やトッピングにも対応してくれそうですし、カップ麺をアレンジする際のベースとしては、かなりの有力候補かもしれません。もう少し酸味が意識されると大化けしそうなので、次回のリニューアルに期待しています。

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