どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年5月31日(月)新発売、エースコックのカップ麺「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍」と「EDGE×わかめラーメン コムタン味 わかめ3.5倍」の実食レビューです。
またまたアイツが帰ってきた!? 驚き&やりすぎ「EDGE」シリーズと健康志向の即席めん「わかめラーメン」がコラボした異色の問題作 “わかめ3.5倍” が今年も登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
EDGE×わかめラーメン また×2帰ってきたわかめ3.5倍&コムタン味
わかめラーメンとは、1983年(昭和58年)6月に誕生したエースコックのロングセラーブランドで、当時のマーケティング部に与えられた “業績を牽引する力強いヒット商品を作る” という命題のもと発足。インスタント麺なのに健康的なイメージを実現し、全国のスーパーやドラッグストアをはじめ、陳列スペースの確保が難しいコンビニの棚でも定番の座を勝ち取るなど、老若男女に愛される不動の地位を確立しました。
その「わかめラーメン」と異色のコラボを実現したEDGE(エッジ)シリーズとは、同じくエースコックが展開しているブランドで、既存の常識を覆す「驚き&やりすぎ」がテーマ。2014年(平成26年)1月13日発売の第1弾「EDGE 鬼マヨ焼そば(カップ焼そばにマヨネーズ入れすぎた件)」を皮切りに、現在はエースコックきってのキワモノ路線として知られます。
今回の新商品「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍」は、エースコックが誇るロングセラー商品「わかめラーメン」と “その対極といっても過言ではない” インパクトMAXのブランド「EDGE」の社内コラボ商品で、2018年6月11日発売の「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ 35周年なのでわかめ3.5倍」が第1弾。
2018年6月発売品は「わかめラーメン」の発売35周年という節目に合わせ、いつもの「わかめラーメン ごま・しょうゆ」対比 “わかめ3.5倍” の圧倒的なボリューム感を実現。当時は抱き合わせで「ごま・みそ」バージョンも登場し、暴力的といわざるを得ない乾燥わかめの膨張率に度肝を抜かされたのですが、わかめ3.5倍の登場からジャスト3ヶ月後となる2018年9月11日——。
わかめ3.5倍を凌ぐ “わかめ7倍” の「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍」が全国のセブンイレブンに投下され、TwitterなどのSNSを中心にネット民も騒然。その後、2019年6月17日に「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ 帰ってきたわかめ3.5倍」というタイトルで “わかめ3.5倍” を再販、同年9月9日には “セブン-イレブン(7-11)” の語呂合わせで強化版「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」を新発売。
2020年6月22日にも「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また帰ってきたわかめ3.5倍」というタイトルで “わかめ3.5倍” の「ごま・しょうゆ」を再販しているのですが、同時に倍量わかめシリーズ初の日本蕎麦を使用した新作「EDGE×わかめラー油蕎麦(そば)わかめ3.5倍」を導入し、同年9月8日に「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」を再販するなど、すっかり味を占めたエースコック。
というわけで、今年の「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍」は、初代・35周年なので、2代目・帰ってきた、3代目・また帰ってきた‥‥に続く、EDGE×わかめラーメン「ごま・しょうゆ わかめ3.5倍」の4代目。わかめ3.5倍の「ごま・みそ」は、2018年6月に発売された初代のみで、いまだに復刻しませんが、今年は初の牛骨白湯ベース「コムタン味」を抱き合わせることでマンネリを回避。
どちらも発売日は2021年5月30日、この記事を書いているのは一般販売開始の1ヶ月前(2021年5月1日現在)になりますが、ありがたいことに試食する機会に恵まれたので、ひとあし先に4代目「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍」及び新作「EDGE×わかめラーメン コムタン味 わかめ3.5倍」の詳細をレビューします。
開封
「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍」に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「液体スープ」と「スパイス」で合計3袋。この小袋構成をはじめ、わかめが多すぎるので‥‥という理由から、同社の「スーパーカップ」と共通の容器(大盛バケツ型)を使用しているのも例年通り。
「EDGE×わかめラーメン コムタン味 わかめ3.5倍」に別添されている小袋も3種類、容器も同じサイズの大盛バケツ型で、おそらく「かやく」の中身は共通ですが、先入れの「粉末スープ」と後入れの「調味油」を別添しているのが大きな違い。スープは “牛の旨みと胡椒を利かせた牛骨白湯” ということで、数あるカップラーメンの中でも比較的に珍しいテーマを採用しています。
メーカー希望小売価格は210円(税別)ということで、既存のNB(ナショナルブランド)商品「スーパーカップMAX(マックス)」や一部の変わり種を除く「スーパーカップ1.5倍」と同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は200円を超えますが、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の販売店であれば(だいたい)税込120円〜130円前後が相場。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍 / コムタン味 わかめ3.5倍 製造者:エースコック株式会社 製造所:W・関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175) 内容量:94g(めん60g)/ 81g(めん60g) 商品コード:4901071235505 / 4901071235512(JAN) |
発売日:2021年05月31日(月) 実食日:2021年05月01日(土) 発売地域:全国 希望小売価格:210円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:大盛バケツ型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:540ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(液体スープ・スパイス・かやく / 粉末スープ・調味油・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(しょうゆ、砂糖、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、発酵調味料、香辛料、ニボシペースト、オイスターエキス、カツオ調味料、酵母エキス)、かやく(わかめ、ごま、コーン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸Ca、カラメル色素、かんすい、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【EDGE×わかめラーメン コムタン味 わかめ3.5倍】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、かやく(わかめ、ごま、コーン)、スープ(食塩、乳化油脂、植物油脂、豚脂、ポーク調味料、砂糖、香辛料(胡椒、にんにく)、ポークエキス、香味油、ビーフ調味料、香味調味料、たん白加水分解物、酵母エキス、オニオンパウダー)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、微粒二酸化ケイ素、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
【EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍】栄養成分表示:カロリー 330kcal(めん・かやく 296kcal / スープ 34kcal)、たんぱく質 9.4g、脂質 11.9g、炭水化物 48.9g(糖質 43.6g / 食物繊維 5.3g)、食塩相当量 7.7g(めん・かやく 2.8g / スープ 4.9g)、ビタミンB1 0.29mg、ビタミンB2 0.38mg、カルシウム 301mg |
はい、えー‥‥あいかわらず麺も見えない状態なんですけど、麺についての詳細は後述するとして、まずは「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍」の調理直後。わかめの量は通常サイズの「わかめラーメン ごま・しょうゆ」2021年3月発売品対比 “3.5倍” ということで、期待を裏切らないボリューム感。メンマは入っていませんが、スパイスの香りが心地よく、これもオリジナルに通じる重要な要素。
【EDGE×わかめラーメン コムタン味 わかめ3.5倍】栄養成分表示:カロリー 340kcal(めん・かやく 308kcal / スープ 32kcal)、たんぱく質 8.3g、脂質 14.8g、炭水化物 46.1g(糖質 40.6g / 食物繊維 5.5g)、食塩相当量 7.9g(めん・かやく 2.8g / スープ 5.1g)、ビタミンB1 0.27mg、ビタミンB2 0.30mg、カルシウム 300mg |
対する新作「EDGE×わかめラーメン コムタン味 わかめ3.5倍」も通常サイズの「わかめラーメン ごま・しょうゆ」2021年3月発売品対比 “わかめ3.5倍” ということで、こちらの負けず劣らずのボリューム感。スパイスは別添されていませんが、後入れの調味油を加えた途端、けっこうクセの強い香りが漂い、オリジナルの「ごま・しょうゆ」と明確に差別化。
ちなみに “コムタン” とは、 牛のスネやヒザ、胸部、内蔵、骨などを煮込んで作る韓国の代表的なスープ料理の一種。名前の「コム」は長時間煮込むことを意味する「膏飲(コウム)」にちなみ、スープを意味する「タン」という単語が合わさって、現在の「コムタン」という名称になりました。それでは、新作の出来栄えにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
共通の油揚げ麺を使用
「ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍」に使われている麺は、丸刃で切り出された中細サイズの油揚げ麺で、廉価版の商品ほど頼りない食感ではないけれど、ふかふかとソフトな弾力。原材料名も「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ」とシンプルな構成で、奇を衒った要素はない、きわめてオーソドックスなタイプ。
おそらく新作の「コムタン味 わかめ3.5倍」に使われている麺も共通の油揚げ麺で、弾力などの体感的な部分に大きな違いはなく、原材料名の構成も完全に一致。ただ、後述する「コムタン味」のスープは「ごま・しょうゆ」のスープほどキレがなく、塩で味を調えていたので、比較的に油揚げ麺特有の風味をダイレクトに感じました。
単純にスープは「ごま・しょうゆ」が慣れ親しみのある味なので、そちらのほうが違和感なく楽しめるのではないかと思うのですが、けっして「コムタン味」との相性が悪いわけではないですし、わかめに対して主張し過ぎない存在感が好印象。大盛りの容器を使用している理由は “わかめが多すぎるから” なので、実は通常の「わかめラーメン」(めん64g)よりも少ない麺量なのですが、わかめに対して程よいバランスだと思います。
スープ
いつもの「ごま・しょうゆ」と韓国風な「コムタン味」
「ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍」の液体スープは、文字通り “濃口しょうゆ” を軸にした味付けで、パッケージの原材料名やエースコックの公式ウェブサイト(ニュースリリース等)に有機丸大豆醤油使用の文字はないけれど、既存の「わかめラーメン」ファンを裏切らないように、きちんとオリジナルのテイストを踏襲したフレームワーク。
たとえば2021年4月26日に再販されて話題になった “めん0g” の変わり種「わかめラー まさかの麺なし ごま・しょうゆ」にはスパイスが別添されていないのに対し、こちらにはホワイトペッパーの香りが強いスパイスを別添しているのもポイントで、ほぼほぼ物足りなさを感じることはないでしょう。ただ、わかめ3.5倍の影響で磯の香りが強く、メンマの風味は影響してこないので、そこがオリジナルとの明確な違い。
一方の「コムタン味 わかめ3.5倍」に使われているスープは粉末を軸に、濃口醤油ではなく食塩で味を調え、そもそも清湯(ちんたん)ではなく白湯(ぱいたん)というジャンルから、オリジナルの「ごま・しょうゆ」とは完全に別物。これまでの「わかめラーメン」における歴代のフレーバーはもちろん、エースコックが展開してる既存のNB商品とも被らないので、これまでにない新鮮味を感じます。
動物系の原材料は「豚脂」「ポーク調味料」「ポークエキス」と豚由来の成分が多く、それにビーフ調味料を重ねる手法を用いており、あっさりとしたテイストでありながら、にんにく・胡椒(ペッパー)のアクセントは強め。見た目は濁らせているのですが、味のベクトルは出汁(だし)っぽく、調味油から漂う独特の香味もさることながら、わかめの風味も強烈でw(だけど喧嘩しない)漠然と韓国風のテイストに仕上がっていました。
具材
ええ、どちらも申し分ありません
先にスープの項目でも触れたように、どちらもメンマは入っていないので、特有の風味がスープに滲み出ないのは寂しい項目になりますが、わかめ、ごま、コーンはオリジナルと共通の具材。かやくの中身は「ごま・しょうゆ」及び「コムタン味」ともに違いはなく、わかめ3.5倍を筆頭に、芳ばしい風味の煎り胡麻が多いのもポイントで、コーンの甘みもアクセントに効果的。
せっかくの変わり種だったので、新作の「コムタン味」には牛肉やネギを使うなど、なにか個性をつけてほしかった思いもありますが、どちらも “わかめ3.5倍” に恥じないインパクトが楽しめるのは間違いありません。さらに “追いわかめ” しちゃう方もいらっしゃると思うので、調理の際は膨張率の計算と熱湯の量に注意してください。
総評
「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また×2帰ってきたわかめ3.5倍」については、きわめて分かりやすい商品名(また×2帰ってきた)が表しているように、歴代わかめ3.5倍「ごま・しょうゆ」と比較して大差なく、それだけに裏切りのない美味しさ。一方の新作「コムタン味」も具材のインパクトは申し分なく、それでいて韓国風の路線を切り開くことで、さらなる可能性を感じさせてくれました。
発売日は2021年5月31日(月)なので、それまでは入手不可能かと思いますが、月末には市場に行き渡ると思いますし、どちらもオススメの一杯です。例年通りであれば近々、セブン&アイ限定の “わかめ7倍” も復活するかもしれません【author・taka :a(大石敬之)】