どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年10月7日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」(259円+税)の実食レビューです。
おいしさそのまま「たんぱく質15g」「糖質30%オフ」「食物繊維2/3日分入り」2024年のプロどん兵衛は “三つ重ねだし„ に進化!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清のどん兵衛PRO きつねうどん 2024
日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、現在は即席カップめん市場の丼型うどん・そばカテゴリーにおいて売上No.1に君臨しているブランドで、安心と信頼の定番フレーバーはもちろん、昨年は「高たんぱく&低糖質」を叶えた プロ仕様のどん兵衛 を展開し、話題になったのも記憶に新しいところ。
このページでレビューする「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」は、どん兵衛の美味しさを維持しつつ「高たんぱく&低糖質」を実現させたPRO(プロ)シリーズの新作で、たんぱく質15g、糖質30%オフ、食物繊維2/3日分入りの機能性は昨年発売品から変わっていませんが、まったく調整なしの再販ではありません。
開封口に “三つ重ねだし„ の訴求が追加されているように、2代目は宗田鰹×本鰹×昆布の旨みを強調しているところが一つのリニューアルポイント。それらは昨年の初代「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」にも含まれていたのですが、もう一つのリニューアルポイントは “味の東西分けを廃止した„ こと。
昨年は東日本向けの粉末スープに「本鰹と宗田鰹のWだし」を使い、西日本向けの粉末スープは「本鰹と昆布のWだし」をアピールしていたので、それらを全国向けに合わせたような構図。私は西日本向けのPROどん兵衛しか経験していないため、昨年の東日本向けとは比較できませんが、PRO専用うどんの仕上がりなど、前回発売品からの進化に注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れ「粉末スープ」と、後入れ「彩り七味」の組み合わせで、この構成は前回発売品から変わっていませんが、粉末スープの名称が「たんぱく質入り粉末スープ」ではなくなっています。ただ、原材料名の先頭に「コラーゲンペプチド」が記載されているのと、たんぱく質15gの訴求も変わっていないため、あまり深く考えなくても大丈夫そう。
麺は油で揚げたフライうどんで、2024年9月上旬のリニューアル以降 “東日本向けの油揚げ麺のみ変更し、ぜんぶ東西分けを実現„ した「日清のどん兵衛」ですが、どん兵衛PROのフライうどんは東日本向け・西日本向け、どちらにも属しません。さらに、昨年のPROとも原材料の配合が異なります。
ちなみにメーカー希望小売価格は259円(税別)なので、いつもの「きつねうどん」236円(税別)対比10%お高いプロ。どん兵衛の “おいしさ そのまま„ たんぱく質15g、糖質30%オフ、食物繊維2/3日分入りなので、お値段そのままだと逆に不安っちゃ不安なんですけど、ちゃんと “おいしさ そのまま„ なのかどうか。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:86g(めん66g) 商品コード:4902105285879(JAN) |
発売日:2024年10月07日(月) 実食日:2024年10月23日(水) 発売地域:全国 取得店舗:スーパーマーケット 小売価格:259円(税別) 購入価格:213円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:標準どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:380ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(粉末スープ・彩り七味) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、サイリウム種皮、デキストリン、大豆食物繊維)、かやく(味付油揚げ)、スープ(コラーゲンペプチド、食塩、粉末しょうゆ、かつおぶし調味料、魚粉(そうだかつお、かつお)、七味唐辛子、糖類、こんぶ粉末、ねぎ、植物油脂)/ 加工でん粉、増粘多糖類、調味料(アミノ酸等)、ソルビトール、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、pH調整剤、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、乳化剤、香料、カロチノイド色素、チャ抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・ゼラチンを含む) |
実食開始
別添の小袋は「粉末スープ」のみ先入れで、香りは西日本向けの「きつねうどん」寄り。そのため私が受けたファーストインプレッションは初代「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」と大差なかったんですけど、東日本向けのプロ経験者は初代と異なる印象を受けるかもしれません。
あとは内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと5分。時間になったらフタを開け、先入れの粉末スープを溶かした後、仕上げに「彩り七味」をトッピングしたら出来上がり。かまぼこは写っていませんが、おあげの下に隠れているわけではなく、そもそも入っていないのは昨年のプロと同じ仕様。
香りは出汁(だし)を効かせながらも穏やかで、やさしく甘い雰囲気を漂わせている調理直後。今のところ粉末スープは西日本寄りに思えますが、油揚げ麺の原材料名なども変わっているため、そのあたりにも注目しつつ「めん」「つゆ・七味」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(86g)あたり |
カロリー:325kcal たん白質:16.3g 脂 質:16.3g 炭水化物:44.1g (糖 質:27.8g) (食物繊維:16.3g) 食塩相当量:4.9g (めん・かやく:2.1g) (スープ:2.8g) ビタミンB1:0.21mg ビタミンB2:0.21mg カルシウム:203mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:325kcal(めん・かやく:298kcal)(スープ:27kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ふわふわ
ノーマルどん兵衛に使われているフライうどんの原材料名は、東日本向け・西日本向け共に「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類」となっているのですが、前述のリニューアルを境に “東日本向けのみコシの強さをアップさせる„ ことで差別化。
片やプロ仕様のフライうどんには「サイリウム種皮」と「デキストリン」を練り込み、通常品には配合している「こんぶエキス」は省くなど、かなり特殊な構成となっているのですが、それらについては昨年の「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」と共通します。しかし、今年は「卵粉」を使用していないところがリニューアルポイント。
とはいえノーマルどん兵衛とは裏腹に、かなりの早さで柔らかめの食感に変わるため、昨年と同様に10分どん兵衛なんぞ以ての外。まだレビューできていませんが、それこそ「利きどん兵衛」の「博多」に誂え向きなんじゃない? ってくらい攻撃性皆無なので、ふんわりしたうどんが好きな方には朗報です。
つゆ・七味
昨年の西日本向けに酷似
東日本向けほど粉末しょうゆの風味は目立っておらず、出汁は西日本向けに匹敵する賑やかさ。甘みは既存の粉末スープよりも明らかに強く、糖類よりも人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)による影響が強いため、たとえば「北のどん兵衛」ほど自然な甘さではないけれど、人工甘味料については糖質オフ、カロリーオフを謳う加工食品の宿命みたいなものですし、そこまでネガティブではありません。
もちろん甘いつゆが苦手な方にはオススメできないレベルの甘さには達していますが、それをクドいと思わせないのが「彩り七味」の存在。比較的に赤唐辛子の芳ばしさが強く、そこまで山椒は主張してこない配合から、どちらかというと東日本向けに近い配合なんですけど、もうひとつ目立っていたのが陳皮に由来する柑橘系の爽やかさ。
おそらく初代「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」の西日本向けに別添されていた「彩り七味」と共通の配合だと思いますが、甘めのつゆと陳皮のコントラストが印象に残りました。個人的に新鮮味はなかったけどw ノーマルの西日本向けより好きかもしれない。
かやく
めっちゃジューシー
粉末スープは西日本寄りのテイストでしたが、油揚げの味付けは東日本向けで、しょうゆのコクと甘さが強く、これも全体的に「甘い」という印象を強く定着させていた要因。糖質オフ=甘さ控えめ、みたいなテンションで手に取った場合、思わぬ甘さにビックリするかも。ただ、油揚げは高たんぱく食材なので、ハイプロテインのイメージにはピッタリ。
片や魚肉練り製品も高たんぱく食材として有名ですが、同時に糖質も高いので、かまぼこは省かれたのか‥‥って考えると、おあげさんの甘さに矛盾が生じてくるんですけどね。
総評
というわけで、まったく調整なしの再販ではなかったのですが、西日本向けの初代「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」と大差ない仕上がり。そのため西日本にお住まいの方で、なおかつ初代を体験済みの方にとっては新鮮味のない商品になりますけど、東日本向けのプロしか経験したことがない方であれば、昨年と異なる魅力が楽しめるかもしれません。
うどんの食感が頼りないのと、甘さが人を選ぶ項目になりますが、これはこれと割り切れば悪くないどころか通常の「きつねうどん」よりも好き! という声も聞こえてきそうな仕上がり。お値段ちょっと高めですけど、それ相応の機能性は備わっているので、やわめ・甘めのきつねうどんが好きな方には素直にオススメしたい一杯です。【author・taka :a(大石敬之)】