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「日清のどん兵衛 肉汁ラー油太そば」中毒性あり!!話題のラー油肉そばをアレンジ

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月29日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 肉汁ラー油太そば」の実食レビューです。

日本蕎麦なのにガッツリ系で話題のニューウェーブ「ラー油肉そば」を「どん兵衛」流にアレンジ!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のどん兵衛 肉汁ラー油太そば

「ラー油肉そば」とは、茹で上げた中華麺を使用するラーメンや油そば(まぜそば)の類いではなく、そば粉を使用した日本そば(蕎麦)にラー油入りの蕎麦つゆを合わせ、具材には肉をトッピングしたガッツリ系の新ジャンル。中には受け容れ難いという保守的な意見も見られますが、もちろん好みは人それぞれ。ただ、個人的には大好きなメニューです。

これまでにも「どん兵衛」のラー油入り蕎麦は何度かリリースされているのですが、「ラー油」に「太そば」といえば2018年11月26日(月)発売、 “どんぎつね” こと吉岡里帆(よしおか りほ)さん考案の “アイデアどん兵衛” 第2弾「日清のどん兵衛 和山椒香る旨辛ラー油太そば」が記憶に新しいところですね。



前回は “和山椒” の香りがポイントで、他にも2017年11月20日に発売された「日清のどん兵衛 ラー油香る鴨だしねぎ太そば」(吉岡里帆さん考案どん兵衛の第1弾)や2016年11月7日に発売された「日清のどん兵衛 旨辛ラー油仕立て 鶏だし太そば」など、定期的にラー油入り太そば系どん兵衛が出ているのですが、もっともオーソドックスな「肉汁(にくじゅう)」は初めてかもしれません。

過去に明星食品がカップ麺にアレンジしている東京・池袋の「馳走麺 狸穴(ちそうめん まみあな)」や東京・銀座の「そば 俺のだし GINZA5(旧店名:俺のそば)」など、実際に肉をトッピングした辣油仕立ての日本蕎麦を提供している有名店もありますが、虎ノ門にあった人気立ち食いそば屋「そば処 港屋(みなとや)」が元祖ラー油入り肉そば(つけそば)発祥の店といわれています。

つけ麺スタイルで提供される中毒性の高いガツ盛り系のジャンルから “二郎系そば”(蕎麦界の二郎)と謳われた「港屋」ですが、残念ながら2019年2月4日に前触れなく閉店——今回の「肉汁ラー油太そば」と港屋に監修などの直接的な関係はないものの、 “濃くて辛いとなぜかうまい!” とアピールされているように、ラー油入りの肉蕎麦は実店舗でもカップ麺でも甘濃い蕎麦つゆに仕上がっているのが雛形です。

同ジャンルの再現カップめん部門は前述した「狸穴」や「俺のだし」を手がけてきた明星食品の印象が強く、昔から定期的に新商品を開発してラー油入り肉蕎麦の普及に大きく貢献してきたのは東洋水産(マルちゃん)だと思っているのですが、カップ麺では2011年8月1日に発売された「マルちゃん 縦型ビッグ ちょっと辛めのラー油が入った肉そば」が走りかもしれません。



ただ、商品名の「肉汁ラー油」の文字は力強くて辛そうなのに辛さレベルの目安は5段階中たったの「1」ってw どこかに「辛い食べ物が苦手な方や――」という定番の注意事項がないか探してみたものの、そういった警告文も見当たりません。ぜんぜん “辛くない” のだろうか——

ちなみに東洋水産の「本気盛(マジモリ)」に対抗するかの如く現れたのが、2019年5月6年(月)再販予定のエースコック「タテロング 厚切太麺 濃いつゆラー油肉そば」だったりするんですけど、各社それぞれ田舎蕎麦(いなかそば)系のワイルドな麺を意識しているのに対し、まっすぐな太蕎麦を採用しているのが「どん兵衛」の個性となっています。

開封

どんぶりの大きさは規格サイズのレギュラー仕様(縦144mm×横144mm×高さ75mm)、容器の中には先入れの「かやく」と後入れの「液体つゆ」で合計2種類の小袋が入っているので、忘れずに取り出しましょう。かやくの小袋に先入れ具材が入っているのですが、あらかじめネギだけ容器の中に仕込んでありました。



麺は熱湯5分の太い油揚げ麺ですが、東洋水産の「本気盛」やエースコックの「厚切太麺」よりも細く、ほとんど縮れも目立ちません。熱湯3分の通常商品「日清のどん兵衛 天ぷらそば」と比較して色が濃く、もちろんサイズも太めに切り出されているのですが、やや油揚げ麺特有のニオイも強めに感じます。

私は日清食品グループの公式オンラインストアで購入しているのですが、品揃えの早いスーパーマーケットであれば発売日の前日(日曜日)、もしくは前々日(土曜日)の深夜に宵積みで店頭に並んでいると思いますし、火曜日からはコンビニでも販売されるはずなので、ネット通販サイト限定商品ではありません(※ちなみに公式から購入すると地味に高いですw)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 肉汁ラー油太そば
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(製造所固有記号 A)
内容量:99g(めん66g)
商品コード:4902105250068(JANコード)
  〃  :14902105250065(ITFコード)
規格サイズ:縦144mm×横144mm×高さ75mm

発売日:2019年04月29日(月)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:ネット通販サイト(日清食品グループ オンラインストア)
商品購入価格:194円(税込)
希望小売価格:180円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい不使用・蕎麦)
スタイル:どんぶり型レギュラー・標準サイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:390ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体つゆ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、そば粉、植物油脂、食塩、植物性たん白)、スープ(しょうゆ、たん白加水分解物、動物油脂(牛、豚)、食塩、ビーフエキス、糖類、植物油脂、魚介エキス、ポーク調味料、かつお節粉末)、かやく(味付豚肉、ごま、揚げ玉、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、リン酸塩(Na)、香料、炭酸Ca、乳化剤、増粘多糖類、グリセリン、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、香辛料抽出物、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・そば・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

日清食品が製造する最近の肉入りカップ麺は、名ばかりの “大豆ビーフ” や “大豆ポーク” 、また鴨らしさ皆無の “大豆鴨つくね” などが頻繁に使われる傾向にあるのですが、今回ちゃんと本物の味付豚肉が採用されています。また、カップ麺のラー油肉そばでも定番となっている揚げ玉や胡麻も入っているのですが、これも「港屋」インスパイアの流れと言えるかもしれません。



お湯を注いでから5分後、フタを開けて直後は油揚げ麺特有のニオイが目立っていたのですが、液体つゆを開封した瞬間の芳醇な香りで印象は一変。通常、辣油は植物性の油を原料にするものですが、今回の液体つゆに入っているオイル分は辣油というよりも豚脂(ラード)や牛脂(ヘット)などの動物油脂が主体となっていて、開封した瞬間から「肉汁」感をアピールしてきました。

つまり低温で凝固する(実際に調理前は部分的に凝固していた)動物油脂が多めに含まれているため、液体つゆの小袋は “フタの上で温めてください” と書いてあるのですが、お湯を入れてから待っている間にフタの上で温めておきましょう。見た目は真っ赤で辛そうな調理後の写真となりましたが、今回の辛さレベルは「1」——というわけで肉汁感と念のため辛さレベルにも注目しつつ、「めん」「つゆ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)当たり

熱  量:385kcal(カロリー)
たん白質:10.7g
脂  質:17.3g
炭水化物:46.5g
食塩相当量:7.0g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:5.3g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:132mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:385kcal(めん・かやく:331kcal)(スープ:54kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

どん兵衛ならではの、すすり心地の良いまっすぐな太そば。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清のどん兵衛 肉汁ラー油太そば』」)

どん兵衛らしく、それでいて力強い

熱湯3分の標準どん兵衛と比較して圧倒的に太く、エッジの効いた口当たりとサイズから存在感は絶大。しかしながら縮れのないピンと張ったストレート麺のルーツは明らかに「どん兵衛」で、同じ題材を扱っている他社の田舎蕎麦風(東洋水産「本気盛」、エースコック「厚切太麺」)や「緑のたぬき」の系譜にある「マルちゃん和風丼カップ麺シリーズ」など、それらとは一線を画す仕上がり。

方向性としては更科(さらしな)系と真逆を行く素朴な田舎(いなか)風ですが、ごわついた食感などは目立っておらず、野趣に富んだ方向性にありながら、スパッと軽快な歯切れの良さで無骨すぎる印象は与えません。液体つゆ投入前まで目立っていた油揚げ麺臭は、やはり実際に食べている間も強めに香ってはいたものの、甘濃いジャンクな蕎麦つゆとの相性は悪くありませんでした。



ちょっと写真では分かりにくいかもしれませんが、向かって左が今回の新商品「日清のどん兵衛 肉汁ラー油太そば」に使われている油揚げ麺で、右が「日清のどん兵衛 天ぷらそば(西)」の油揚げ麺、どちらも調理前の状態を並べて比較した写真です。調理前はちょっと太いかな? くらいなんですけど、調理後は一見して明白に太く、かなり印象は異なりました。

麺の量は66gと中途半端な値ですが、太そば・通常の蕎麦ともにレギュラーサイズの変わり種どん兵衛では麺量66gが標準となっています。

つゆ

肉汁とかつおだしとのうまみがたっぷりの甘辛く濃厚なつゆ。ラー油の香ばしさと辛みを絶妙にきかせました。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清のどん兵衛 肉汁ラー油太そば』」)

しっかり「肉汁」で味濃いめ! だけど‥‥

ぜんぜん辛くないですねw「辛さレベル1」などといいながら実は意外と辛い! みたいなギャップには微塵も期待できません。これぞ辛さレベル1を絵に描いたような‥‥いや、0.5? なんせピリ辛の中でも下の下に位置するカプサイシンの不在感が否めない謎の赤。もちろん辛さレベルは完全にゼロではありませんが、これだったら辛い食べ物が苦手な方でも大丈夫。

というわけでパッケージの「辛い」は完全に誇張、もし辣油の辛さに期待されていた場合、確実に拍子抜けすることになるでしょう。そんな辛さレベルには物足りなさが否めなかった反面、液体つゆを開封した時に漂ってきた芳醇な動物系の香りはフェイクではありません。実際こってりと動物系のコクが深く、どっしりと重心の低いテイストで、「肉汁」のイメージを打ち出しています。

カエシは濃口醤油ベースで甘さも強く、パッケージの「濃くて」は上出来。カツオを中心とした和風出汁もベースにありますが、牛脂を中心に豚脂で厚みを持たせ、さらに鰹節や魚介エキスよりもビーフエキスの含有量を増やすことで一般的な蕎麦つゆとも一見して明白に違う、存在感の強い太そばを遊ばせないガッツリ系で頼り甲斐がありました。

具材

チャーシュー、ごま、揚げ玉、ネギ。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清のどん兵衛 肉汁ラー油太そば』」)

ちょっと具材は頼りないけど本物の肉

チャーシューはチップ状のハムみたいなヤツなので、正直ちょっと肉そば的には頼りなく、またベースは牛だしなのに味付豚肉というのもアレなんですが、本物の肉具材は好印象。今回のジャンクな甘濃い蕎麦つゆ相手なら存在感の強い大豆ビーフでもよかったような気がしないでもありませんが、チャーシューチップでも肉は肉。

またラー油そば系の定番でもある揚げ玉がジャンクなコクをプラス、さらに芳ばしい胡麻の風味が甘濃い蕎麦つゆに映えていて、揚げ玉と胡麻のトッピングは無条件で印象がよかったです。東洋水産クラスではないものの、けっこう胡麻の量も多かったですし、変わり種どん兵衛の具材は貧弱なこともままあるので、とりあえず及第点ですね。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

肉具材はチャーシューチップで辣油の辛さも弱めでしたが、こっくり甘濃い蕎麦つゆと肉汁を彷彿とさせる動物系のコクは文句なしの出来栄え。熱湯5分の太そばもワイルドでありながら日清のどん兵衛らしいストレート感で完成度が高く、なかなか中毒性の高い仕上がりでした。だいぶベースが甘濃いので、それだけに辣油の物足りなさが際立っていたりもしたのですが、肉汁を足すのは面倒でもカプサイシンなら手軽に追加できますからね。

というわけで辣油もいいけれど、唐辛子の芳ばしさが欲しかったので一味唐辛子、ついでに刻み海苔と煎り胡麻も追加でちょい足しアレンジ。月並な組み合わせですがw 甘くて濃いめの蕎麦つゆに唐辛子の芳ばしいアクセントと辣味の引き締め効果で中毒性アップ、さらに蕎麦の香りと相性抜群の海苔でジャンクさを損ねることなくワンランク上のテイストになるので、よかったら試してみてください。蕎麦つゆが濃い味なので、温泉卵や卵黄も間違いないでしょう。

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