どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年11月18日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 味噌キムチチゲうどん」の実食レビューです。
“どんぎつね” 考案「アイデアレシピ」シリーズ第4弾は “ちょい足し” アレンジがテーマ!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
どん兵衛 味噌キムチチゲうどん
「アイデアレシピシリーズ」とは、どん兵衛テレビCMシリーズで話題の “どんぎつね” こと吉岡里帆(よしおか りほ)さん考案のアレンジレシピで、今回の「味噌キムチチゲうどん」はシリーズ第4弾の新作。同時発売品として、和蕎麦のアレンジメニュー「日清のどん兵衛 ねぎ油風味がおいしい豚だしそば」もリリースされました。
「どんぎつね」とは、吉岡里帆さん扮する「どん兵衛」の公式キャラクターで、たびたび星野源さんと共演中のテレビCMが話題になっています。どんぎつねのCMが初めてオンエアされたのは2017年5月、今回のアイデアレシピ第1弾が登場したのは2017年11月20日で、2品同時リリースが基本スタイル。
2017年11月20日発売のアイデアレシピ第1弾は、「日清のどん兵衛 生姜香る 鶏塩あんかけうどん」と「日清のどん兵衛 ラー油香る鴨だしねぎ太そば」で、寒い季節を意識した2品。鶏しおベースの餡掛けうどんと現在も人気のラー油入り蕎麦を抱き合わせ、後者は2016年11月7日に発売されていた「旨辛ラー油仕立て 鶏だし太そば」の鴨だし版といったところ。
そんなに第1弾は創作色の強いフレーバーではなかったのですが、翌2018年11月26日に発売されたアレンジレシピ第2弾「日清のどん兵衛 とろつゆ仕立ての明太風あんかけうどん」と「日清のどん兵衛 和山椒香る旨辛ラー油太そば」は面白く、特に「とろつゆ仕立ての明太風あんかけうどん」には “明太風かまぼこ” という個性的な新素材が起用されていました。
それまでは11月発売が定番だったところ、今年は2019年5月13日に同シリーズ初の湯切りタイプ「日清のどん兵衛 汁なしピリ辛肉みそうどん」と「日清のどん兵衛 レモン仕立ての塩豚ねぎうどん」を発売。案の定「汁なしピリ辛肉みそうどん」は夏に嬉しくない甘さでしたが、「レモン仕立ての塩豚ねぎうどん」は初夏に嬉しい “こっさり” 具合で季節感を演出。
そして今回のアレンジレシピ第4弾「日清のどん兵衛 味噌キムチチゲうどん」と「日清のどん兵衛 ねぎ油風味がおいしい豚だしそば」は、吉岡里帆さん考案によるメニューと「ちょい足しアレンジ」がコンセプト。それぞれのパッケージにはオススメのアレンジアイテムがイラスト付きで表示されていて、この記事でレビューする「味噌キムチチゲうどん」には「納豆」が合うそうです。
どん兵衛のキムチ系統といえば、2017年11月6日と2018年10月29日に発売されていた「日清のどん兵衛 キムチチゲうどん」及び2019年8月26日発売の「旨辛チゲうどんミニ」が記憶に新しく、それらはキムチ入りの海鮮チゲ(鍋)風に仕上がっていたのですが、今回は海鮮系の原材料不使用で、和味噌を加えた甘めの味わいに仕上げているとのこと。
もちろん納豆は “別途ご用意ください” なのですが、納豆もキムチも発酵食品同士で相性が良く、さらに味噌も納豆と同じ大豆由来の発酵調味料なので、それぞれ相性としては間違いありません。また、辛いカップ麺と納豆は十中八九相性がいい組み合わせなんですけど、天下の大衆ブランド「どん兵衛」なので——
開封
今回の辛さレベルは5段階中もっとも低い「1」——というわけで辛さには期待できませんが、納豆を入れたらどうなるのか、またタレは入れたほうが入れないほうがいいのかなど、そのあたりも確認していきたいと思います。ちなみに海鮮系の原材料は不使用と書いたように、えび・かに・いか・さけ・さば・いくら・あわび等のアレルゲンは含まれていません。
メーカー希望小売価格は税別193円なので、定番商品「日清のどん兵衛 きつねうどん」と同価格。2週間ほど前に300食限定で先行販売されていたのですが、本日・2019年11月18日より、全国のスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどで販売され、コンビニでは明日・11月19日(火)から税込198円*にて販売されます(*軽減税率8%)
別添の小袋構成は、「粉末スープ」と「かやく」の合計2袋。公式ネット通販サイトで購入した場合、1食あたり税込208円(配送料・支払手数料別)と地味に高いのですが、前述したようにコンビニ(持ち帰り)なら税込200円以下、コンビニ以外の店舗であれば税込130円前後が相場になるでしょう。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清のどん兵衛 味噌キムチチゲうどん 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(F)静岡県焼津市相川17-2 内容量:81g(めん66g) 商品コード:4902105255209(JANコード) 商品サイズ:縦144mm×横144mm×高さ75mm 発売日:2019年11月18日(月) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:標準どんぶり型・レギュラーサイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:370ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(粉末スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、スープ(糖類、食塩、ポーク調味料、はくさい調味料、香味調味料、粉末みそ、香辛料、植物油脂、酵母エキス)、かやく(白菜キムチ、味付肉そぼろ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、香料、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、酸味料、カラメル色素、微粒二酸化ケイ素、リン酸Ca、カロチノイド色素、香辛料抽出物、セルロース、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
2種類の小袋「粉末スープ」と「かやく」は両方とも先入れで、上記画像の左側に写っている粉末スープが強烈なキムチ臭とガーリック臭を放っておりますw(※冗談抜きで強烈)。これは前述した「キムチチゲうどん」及び「キムチチゲうどんミニ」にも共通していたポイントで、仕事の昼休憩や午後から人と会う約束がある人は食べないほうが安全かも——くらいの勢い。
魚介の香りこそ漂ってこないものの、キムチシーズニング的な香りがジャンクに攻め込んでくる実食前の現在、熱湯を注いでから待っている間にもキムチとガーリックの香りが部屋に充満します。先入れの「かやく」には乾燥白菜キムチと味付肉そぼろが入っていて、先ほどの画像右側にチラッと写っていた青葱は最初から容器の中に入っていました。
後入れの小袋は入っていないので、2袋の小袋を麺の上にあけてから熱湯を注ぎ、5分待つだけの簡単調理。熱湯を入れる際は、なるべく粉末スープに直接当てて、粉末スープを溶かしながら注湯してください。それでは、「めん」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、「納豆ちょい足しアレンジ」の感想も紹介しながらカップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(81g)当たり
カロリー:359kcal |
参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:359kcal(めん・かやく:314kcal)(スープ:45kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。なお、上記の栄養成分表示は納豆をトッピングする前の目安です。 |
めん
麺は定番どん兵衛の「きつねうどん」や「カレーうどん」「肉うどん」などに使用されている、どん兵衛うどんシリーズで共通の油揚げ麺で、つるみのある滑らかで喉ごしのいい啜(すす)り心地が秀逸。あいかわらず縮れのないストレート麺は、油で揚げたフライ麺なのに上品な印象を植え付け、奥歯で噛むと丁寧な粘り気のある弾力で応対。
ライバル関係にある東洋水産(マルちゃん)の「赤いきつねうどん」を伝統的とするならば、「どん兵衛」の麺は常に進化を続けている先進的なタイプで、2019年3月上旬から定番どん兵衛の麺と粉末スープをリニューアル*(マイナーチェンジ)。リニューアル以前の麺には練り込まれていなかった「こんぶエキス」と「糖類」が練り込まれ、しれっとパワーアップしました。
これによってスープとの一体感が高まるだけでなく、麺の耐久力も向上しており、10分どん兵衛のモチモチ感もアップ。和風ベースの「つゆ」はもちろん、クリーム系の洋風から中華風にも難なく順応する万能型で、今回の和製韓国風のテイストにも問題なくフィットしていました(*リニューアルの詳細については、関連記事「日清のどん兵衛 きつねうどん 2019」をご覧ください)。
つゆ
魚介系の旨味こそ目立っていないものの、やはり基本軸は「キムチチゲうどん」の延長線上にあって、かなりキムチ臭とガーリック臭が強めに主張してきます。どんぎつねさん考案レシピですが、もしテレビCMのメイキング中に現場の誰かが食べたら「なに考えてるの‥?」と騒ぎになりそうなくらい、ほんと容赦ないキムチ臭たるや‥‥ナイス。
端的に味を例えると、日本で一般的な「キムチ鍋の素」をイメージしていただければ “まさに” その系統で、リアルな生キムチを入れたキムチチゲとは違うのですが、まったくもって印象は悪くありません。むしろスナック的なキムチ味だからこそ、麺がフライ麺でも違和感なく成立しているわけですし、むしろ相乗効果を感じる組み合わせ。
それに「どん兵衛」で “少し甘めの——” ときたら、だいたい「アセスルファムK」や「スクラロース」が使用されていて、今回も例に漏れず。おかげで甘味のベクトルは人工的なんですけど、飽き飽きするような効かせ方ではありません。人工甘味料のジャンクな甘さとシーズニング的なキムチ味は相性がよく、ほんのちょっとピリ辛で癖になる味わいでした。
具材
これは変わり種どん兵衛に共通する話で、どうしても具材が貧弱になりがちなところがあります。しかし、キムチは適度にシャキッとしていて風味が強く、シーズニングだけでは出せないキムチの臨場感を再現。さらに酸味のアクセントも絶妙で、全体のキムチ感を底上げしてくれる効果的な存在でした。
ネギは可も無く不可も無しではあるものの、定番どん兵衛の粉末スープ同梱型より存在感があって、肉そぼろは小さいながらに大豆たん白加工品では出せない肉の旨味が楽しめます。ネギじゃなくてニラが入っていると嬉しかったのですが、昨今よくある大豆ミンチ的なフェイクミートを使っていないのは嬉しいですね。
ちょい足しアレンジ
納豆を入れなくても上出来の美味しさでしたが、実際に納豆ちょい足しアレンジを試してみたところ、まず間違いありません。リアルな納豆を入れることでジャンクさは控えめになりますが、味噌×キムチ×納豆の相性は申し分なく、納豆のコクでスープの旨味が増幅し、滑りが全体に行き渡ることで麺の喉ごしの良さは限界突破。
もし納豆が苦手な方は、チゲで定番の「卵黄」若しくは「温泉卵」のトッピングがオススメ(月並ですけど最高です)。そして納豆のパックにはタレと辛子(からし)が別添してあると思いますが、あえて粉末スープから魚介類や和風だし系の成分を省いているような構成だったので、タレは使わないほうがいいでしょう。
ただ、なぜか和がらしを入れると隠し味的にスープの深みが増すので、からしは入れたほうがいいのと、タレを入れない分ちょっとだけ熱湯は少なめにするといいかもしれません。麺を食べ終えた後は、けっこう納豆が容器の底に残っていると思うので、余裕がある方は白ご飯を入れて浚(さら)えてください。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
やや具材の量的な寂しさが否めないのと、麺量も「きつねうどん」(めん74g)よりも少ない66gですが、麺の量に関しては変わり種での定量で、クオリティは言うまでもなく高品質。かなりスナック的でジャンクなキムチ味は中毒性が高く、どん兵衛の「キムチチゲうどん」にハマッた方は素直に楽しめると思いますし、その経験がない方でもキムチ鍋の素やキムチ系のカップ麺が好きならオススメ。
ただし、かなりキムチ臭が強いため、食後の口臭問題だけでなく、ご家族のいらっしゃる方や職場の給湯室・休憩室などでお召し上がりになる際は、念のため周囲に確認を取ったほうがいいかもしれません(※真面目に)。今回は納豆+卵黄ちょい足しアレンジも試しましたが、トッピングなしでも充分おいしかったです。