どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年12月10日(火)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニクバター味噌」の実食レビューです。
セブンイレブン限定どん兵衛「マシマシ篇」第2弾はニンニク&バターの濃厚やみつきうどん!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
どん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニクバター味噌
「どん兵衛 マシマシ篇」とは、二郎系・インスパイア系のアレンジを意識して開発された変わり種どん兵衛で、コンビニのセブンイレブンでしか買えない縦型ビッグのPBカップ麺として発足。2019年10月8日に “ニンニクマシマシ” のシリーズ第1弾「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」を発売し、とうとう公式が「どん二郎」を出したと話題になりました。
どん二郎(どんじろう)とは、日清のどん兵衛をラーメン二郎風にカスタマイズする人気アレンジレシピの通称で、表向きには「ガチ豚ニンニク」と「ラーメン二郎」及び「どん二郎」は無関係とされていたのですが、明らかにインスパイア(感化)されたもの。さらに後日、どん次郎の考案者と協力して「マシマシの素」という非売品の液体調味料を限定的にリリースし、今回の第2弾「ガチニンニクバター味噌」に繋がります。
第1弾の「ガチ豚ニンニク」は、黄色の背景に黒字というラーメン二郎の看板を模したインパクトのあるデザインで前触れなく現れ、二郎系・インスパイア系の店舗でトッピングを増やすためのコールと呼ばれる呪文 “マシマシ” の名を冠して堂々のデビュー。引き続き第2弾の「ガチニンニクバター味噌」も「マシマシ篇」となっているのですが、容器のデザインは強烈な二郎イエローからオレンジに刷新。
味も醤油ベースから味噌ベースのカップうどんに変更されたので、二郎系のイメージからは離れましたが、今回のパッケージに採用されているイメージ写真にも「ガチ豚ニンニク」で強烈だった刻みニンニクの山。加えて「マシマシ篇」と「ニンニクバター」のフォントも前回と同様に力強いデザインで描かれているのですが、ずいぶんと「ガチ」の文字が小さくなっています(ほんとに控えめw)
第1弾の「ガチ豚ニンニク」は、本来であればガチの修飾対象である豚こそガチではなかったものの、とにかく大量に入っていた刻みニンニクが強烈で、つゆは鰹の出汁(だし)を中心とした和風ベースの醤油味。やや人工的な甘みが強く、それ故に中毒性があって、容器の底に溜まっていた刻みニンニクの量は “ガチ” の文字に嘘偽りのない多さでした。
しかし、大量の刻みニンニクを全力で楽しむためにはスープを完飲する(もしくは上澄みの一部を捨てる)必要があることに加え、ちゃんと熱湯5分きっちり待っても麺が適切に戻らないなどのトラブルがあり、こと麺の戻りムラについては致命的な現象。ただ、それについては過去の縦型どん兵衛(大盛)に共通するネックの一つなので、今回も部分的にパキッとしているかもしれません。
その第2弾「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニクバター味噌」の販売店舗は、第1弾と同じく「全国」の「セブンイレブン」が対象で、同じグループ内でもスーパーマーケット事業のイトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマート、並びにオムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)には売ってないセブン&アイグループのコンビニ限定商品として発売。
2019年12月現在、コンビニで大盛りサイズの縦型カップ麺を購入すると、だいたい税込232円が平均売価となっているのですが、「どん兵衛マシマシ篇」のセブンイレブン標準価格は第1弾・第2弾どちらも220円(税込237円)に設定されています。通常、コンビニのPBカップ麺はNB(ナショナルブランド)のカップ麺よりも安くなる傾向にあるため、ちょっと値段マシなのが気になるところでしょうか。
関連記事:第1弾「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」実食レビュー
開封
さて、バター系なのにバターオイルなどの小袋は別添されていないのが寂しいところではあるものの、代わりに入っているのがバター風味油脂加工品(黄色いキューブ)。もう一つのキューブは原材料名上 “チーズ風油脂加工品” となっているので、チェダーチーズ加工品ほどのコクは楽しめない、さしずめファットスプレッド的な似非チーズなんですけど、バター風味油脂加工品は初めて目にする新開発の素材です。
ちなみに先ほど実売価格が気になると書きましたが、実は2019年12月22日(日)までの期間中、全国のセブンイレブン店舗にて、対象商品の「どん兵衛 2個お買い上げで50円引き」のセールキャンペーンを実施。その中に今回の新商品「どん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニクバター味噌」も含まれており、それぞれ組み合わせも自由(つまりマシマシ篇×2でも大丈夫)。
対象商品のどん兵衛は、期間限定の「マシマシ篇 ガチニンニクバター味噌」を筆頭に、定番の「きつねうどん」「天ぷらそば」「かき揚げ天ぷらうどん」「鴨だしそば」及び12月16日発売「日清のどん兵衛 年明けうどん」を含む合計6種類。ガチニンニクバター味噌うどん以外はスーパーで安く買えるので、もっとも得な組み合わせはコンビニ限定の “マシマシ篇×2” かもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニクバター味噌 製造者:日清食品株式会社 製造所:滋賀工場(O)滋賀県栗東市下鈎140-1 内容量:95g(めん70g) 商品コード:4902105250884(JANコード) 発売日:2019年12月10日(火) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:440ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維)、スープ(粉末みそ、豚脂、でん粉、糖類、小麦粉、香辛料、チキン調味料、クリーミングパウダー、食塩、酵母エキス、粉末しょうゆ、チーズ加工品、マーガリン、ポーク調味料、魚醤、バターオイル)、かやく(にんにく、バター風味油脂加工品、キャベツ、チーズ風油脂加工品、コーン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、リン酸塩(Na)、炭酸Ca、乳化剤、香辛料抽出物、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は「ガチ豚ニンニク」と同じ熱湯5分の油揚げ麺で、製造所は滋賀県栗東市下鈎にある日清食品の滋賀工場というのも共通点(※ただし複数の工場で生産している可能性あり)。ちょっと気になるのが必要なお湯の目安量で、容器のサイズは第1弾と大差ないのですが、お湯の目安量は420mlから440mlに増えていました。
すでに開封直後からニンニクの頼もしい香りが漂い、そのニンニクと同じくらいの勢いで——いや、にんにく以上にバターっぽい香りが強く、別添の小袋なしでもバターにガチな商品なのではないかと期待値を煽ってくる実食前の現在。しかしながら以前に “香りだけで味は大したことない” パターンも何度か経験しているため、まだ油断できません。
とりあえずチーズ風油脂加工品とバター風味油脂加工品がイイ感じに見えるように調理してみたんですけど、混ぜたらバター風味油脂加工品は瞬時に溶けました。なお、粉末スープにトロミ成分が含まれていたので、溶け残りがないよう念入りにかき混ぜてください。それでは、ニンニクとバターの威力に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(95g)当たり
カロリー:436kcal |
参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:436kcal(めん・かやく:351kcal)(スープ:85kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
実食前の懸念は的中で、今回も調理直後の戻りムラは改善されておらず、麺の原材料(小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維)も第1弾のガチ豚ニンニクから変わっていないため、おそらく引き続き同じ油揚げ麺だと思います。ところどころサクサク・パキパキしているだけでなく、部分的にバキッ! とくるので、けっこう場所によっては致命的な硬さ。
たとえば上記の写真のように、1本の麺を引っ張ると芋づる式で次々と麺を釣り上げることが可能となっていて、どんどん枝分かれしているような状態。この枝分かれになっている部分の結合部がパキッと硬く、5分や10分そこらでは癒着したまま離れません。だいたい合計15分ほど放置すれば気にならなくなりますけど、さすがにコシもヘッタクレもなくなります。
麺の表面は摩擦抵抗を感じないほど滑らかなので、そこは日清のどん兵衛らしい魅力ですし、結合している枝分かれ部分以外は熱湯5分で完全に戻っているのですが、如何せん戻りムラが激しいのが玉に瑕。縦型の利便性を思えば許容できなくもないけれど、麺単体としてのクオリティはセブンプレミアムの縦型カップうどん(税込127円)のほうが圧倒的に上なので、引き続き改良に期待しましょう。
スープ
味付けの根本を担っている味噌は粉末で、しかしながら比較的に穏やかな白味噌ベースの味噌ダレを軸に、かるく赤味噌をブレンドしてコクと輪郭を補っています。適度に食塩のエッジもありますが、まろやかでカドの立たないマイルドなコクを重視するスタンスで、ほんのり粉末しょうゆで香り付けを施し、そっと顔を覗かせる魚醤のアクセントも注目したいアプローチのひとつ。
さらにチーズ加工品やマーガリン、バターオイルを使用し、それらをクリーミングパウダーが底上げしているようなフレームワークなので、かなりスープそのものはマイルドな味わい。試しにチーズ風油脂加工品やバター風味油脂加工品を取り出してから調理してみたところ、粉末スープだけの状態でも乳製品系のコクが丁寧に仕込んであることが分かりました。
今回は「とろみ」が強いのもポイントで、前回は比較的にサラサラとしたスープから、どうしても刻みニンニクが容器の底に沈殿していたのに対し、今回はトロミのおかげで刻みニンニクが浮上。それでも底に行きがちですが、混ぜると刻みニンニクがフワッと広がって、スープを飲むだけでニンニクのシャキシャキ感が楽しめますし、どんどん麺にも絡んできます。
そのため土台の穏やかなスープとは裏腹なニンニクの攻撃性が常に並行し、マイルドなスープでもニンニクのエッジでピンボケすることなく、またニンニクのインパクトだけに終わらない絶妙なバランスでした。
具材
キャベツとコーンは汎用の野菜なので、これといって特別な具材ではないものの、大量に入っていた刻みニンニクはインパクト抜群。さらにキャベツは濃厚な白みそスープのインターバルに効果的で、バターの風味とコーンの相性は言わずもがな。そのバター風味油脂加工品とチーズ風油脂加工品の存在も伊達ではなく、バター風味のキューブは思いのほか濃厚で、甘いバターの香りを演出。
チーズ風油脂加工品は他の乳製品ありきの存在なので、実は単体で食べてもチーズらしいコクは楽しめないのものの、個数は8個も入っていれば加速装置として申し分のない存在です。どちらも単体ではギミック的なアイテムですが、スープのチーズ加工品やマーガリン、バターオイルとの相乗効果が素晴らしく、きちんと乳製品特有の膨よかなコクが表現されていたことに緻密な計算を感じました。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)
前回と同じく芋づる式の油揚げ麺は改善されていなかったので、麺は部分的に乾燥状態のまま食べ進めなければいけませんが、乳製品のコクが溶け込む白みそ仕立ての優しいスープは素直に味わい深く、ちゃんと「ニンニク」も「バター」も成立。バター風味油脂加工品は単体で食べると甘く、想像以上に効果的だったので、今後は「カップヌードル」など他製品にも活躍の場を拡大していくかもしれません。
「ガチ豚ニンニク」のパッケージと比較して、あまりに “ガチ” の文字が小さかったことに不安を覚えたのですが、なんのこれしきニンニクがダメな日に食べるのは不味いくらいニンニクもバターもガチレベル。それに前回のマシマシ篇と比較して総合力の高さは「ガチニンニクバター味噌」のほうが上だと感じたので、気になった方は最寄りのセブンイレブンにお急ぎください(※数量限定商品です)。