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マジで裏切らん。東洋水産の大盛りカップ麺「でかまる」町中華の定番 “木須肉„ をド直球に表現!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2025年9月1日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「でかまる きくらげ玉子炒め風旨コク醤油ラーメン」(271円+税)の実食レビューです。

うまい大盛「でかまる」最新作は “町中華シリーズ初„ 定番メニューの木須肉(ムーシーロー)をイメージしたカップラーメン!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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でかまる きくらげ玉子炒め風旨コク醤油ラーメン

でかまるとは、1989年(平成元年)7月の発売以来、マルちゃんの東洋水産が製造・販売を続けている即席カップめんのブランドで、味とボリュームを両立させた “うまい大盛„ がコンセプト。大盛りサイズのカップラーメンはエースコックの「スーパーカップ」(1988年7月発売)が開拓したジャンルになりますが、めん・スープ・具材の満足度を総合的に見た場合、圧倒して「でかまる」に軍配といわざるを得ないでしょう。

「でかまる」町中華の定番メニューを再現

このページでレビューする「でかまる きくらげ玉子炒め風旨コク醤油ラーメン」は、町中華の定番メニューとして人気を博している「きくらげ玉子炒め」の味わいをアレンジしたカップラーメンということで、餃子の王将(京都王将)でいうところの「肉と玉子のいりつけ」に該当する中華料理がモデルになっているのですが、これ正式名を「木須肉」といいます。

木須肉(mù xū ròu)とは、たまご・キクラゲ・豚肉などを炒めた中国料理の総称で、発祥は山東省の曲阜市。大阪王将のメニューではカタカナ表記で「ムースーロー」となっていますが、ムーシーローやムーシューロウなど、いくつか読み方の発音にニュアンスが生じています。ただ、それらが指しているのは概ね同じ料理。

古くは炒めた溶き卵を木樨(キンモクセイ)に見立て「木樨肉」と呼ばれていた歴史があり、転じて木須肉の「木須」は「たまご」を意味しているのですが、本来「鶏卵」は中国語で「鸡蛋(jīdàn)」と書きます。では、なぜ「鸡蛋肉」ではなく「木樨肉」と表記されるようになったのか——。

ひとまず木須肉のイメージを挟んでおきますね

中国には「鸡蛋里挑骨头(jīdànli tiāo gǔtou)」という言葉があり、日本語に訳すと「卵の中から骨を探し出そうとする」といった意味になります。ええ、めちゃくちゃでしょ。これは “ありもしない欠点を探して難癖を付ける„ ことを表しているため、日本語でいうところの「重箱の隅をつつく」と同じような意味合い。

さらに鸡蛋の「蛋」という漢字は、笨蛋(ばか)、混蛋(ゲス野郎)、坏蛋(人間のクズ)、王八蛋(恥知らずのマヌケ)など、いわゆる罵人話(侮辱や蔑視を目的とした下品で無礼な言葉)に使われることが多いため、そのイメージを避けるために鸡蛋(鶏卵)を木樨(金木犀)に見立てた——というのが「木樨肉」たる名前の由来。

いったい卵に何の怨みがあるのか‥‥それについてはさておき、町中華の定番メニューを意識した「でかまる」といえば、2021年(令和3年)6月14日発売の「もやし中華そば」を皮切りに「同 コショー多め」及び「同 ピリ辛」並びに「もやし中華そば」の流れを汲んだ「濃厚もやしタンメン」及び「同 コショー多め」ほか、直近だと今年1月の「あんかけもやし中華そば」など、すっかりブランドの十八番になりつつある現在。

「きくらげ玉子炒め風」はシリーズ初

しかしながら木須肉(きくらげ玉子炒め)の味わいをイメージした「でかまる」の記録は、ここ数年の間に存在しないため、同じ町中華の定番メニューがコンセプトでも新鮮味のある展開。個人的に “こんなん絶対うまいやん„ 状態のテンションなので、冷静さを心がけてレビューします(鼻息)

開封

まずは3つの小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく(卵・きくらげ・チンゲン菜)」に、後入れ「粉末スープ」と「液体スープ」を組み合わせた計3パック構成で、味付挽肉は最初から容器の中に入っている状態。

見慣れた出迎え

麺は植物油脂で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準3分。見た目に特別な個性はないけれど、切刃のサイズや原材料名の構成(小麦粉、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、卵黄、香辛料、粉末野菜、砂糖)から察するに、前述した「でかまる もやし中華そば」と共通の中太麺を使用しているように思えます。

ちなみにメーカー希望小売価格は大盛り商品の基準となっている271円(税別)に設定されているため、コンビニで購入した場合の税込価格は292.68円になりますが、スーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなど、コンビニ以外の販売店も対象となっているNB(ナショナルブランド)商品です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん でかまる きくらげ玉子炒め風旨コク醤油ラーメン
製造者:東洋水産株式会社
製造所:+M8・関西工場(兵庫県神戸市西区見津が丘6-8)
内容量:129g(めん90g)
商品コード:4901990382076(JAN)
発売日:2025年9月1日(月)
実食日:2025年9月3日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:271円(税別)
購入価格:292.68円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:530ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、卵黄、香辛料、粉末野菜、砂糖)、添付調味料(しょうゆ、植物油、発酵調味料、食塩、野菜エキス、香味油脂、オイスターソース、でん粉、ポークエキス、香辛料、チキンエキス、砂糖、たん白加水分解物)、かやく(味付挽肉、卵、きくらげ、チンゲン菜)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、トレハロース、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、香辛料抽出物、香料、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

小袋は「かやく」だけ先に入れる

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、もとの形を残した豚肉は入っていませんが、木須肉に必須のタマゴとキクラゲは完備。個人的にチンゲン菜を使った木須肉と対峙したことはないんですけど、公式が発表しているスープの商品特徴が “オイスターソースや野菜の旨みを利かせ、ごま油と香辛料で特長を付けた醤油味„ となっているため、それとスープの相性に疑う余地はありません。

おおおおお!

今回は粉末スープも後入れなので、かやくのみ空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと3分。時間になったら「粉末スープ」と「液体スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。さすが具材の満足感にもこだわっているブランド、しっかり具沢山なファーストインプレッションを与えてきました。

ちなみにとろみを強める成分がスープに含まれていたので、調理の際は溶け残りに注意してください。それでは、引き続き町中華の雰囲気や「うまい大盛」の体現に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(129g)あたり
カロリー:545kcal
たん白質:11.4g
脂  質:24.1g
炭水化物:70.5g
食塩相当量:7.2g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:5.0g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:219mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:545kcal(めん・かやく:460kcal)(スープ:85kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

スープのりが良く、なめらかで弾力のあるやや太めの油揚げ麺。

出典:https://www.maruchan.co.jp/news_topics/entry/2025/08/post_20211034.html

やわめの食感がポジティブに作用

5.0

ぴったり時間を守ってから「粉末スープ」を加えて溶かし、続けて「液体スープ」を馴染ませた直後に弾力を確かめてみたところ、部分的にサクサクとした戻りムラが発生していたので、それが気になる人は気になるかも。

なめらかでやさしい

かといって特別に密度が高いわけではなく、とろみによって保温性が高まったスープが相乗し、わりと早い段階から柔らかめの食感に変わるため、本商品に限った話ではないけれど、耐久性に関していえば “多加水真空仕立て麺„ を保有しているエースコックに分がある印象です。ただ、今回は柔らかめになってからが勝負。

もともと木須肉は麺料理じゃないけれど、油揚げ麺の穏やかな主張が功を奏し、スープの魅力を優しくリフトしてくれるような取り合わせ。やわらかい麺が生理的に無理! みたいなバイアスがあると話も変わってきますけど、なんというか漠然とエモい雰囲気で、町中華を題材にした全体の世界観に合っていました。

スープ

ポークとチキンの旨みをベースにオイスターソースや野菜の旨みを利かせ、ごま油と香辛料で特長を付けた醤油味のスープ。

出典:https://www.maruchan.co.jp/news_topics/entry/2025/08/post_20211034.html

めっちゃ広東風

5.0

まずは「粉末スープ」の味を直接舐めて確認してみたところ、うまみ調味料特有の刺激と同時に砂糖の甘みも強く、コショウのアクセントも明確なアプローチ。ほかに核となる要素は見えないため、お世辞にもコレ単体で成立するような代物ではなく、いかにも身体に悪そうな——とか言うてますけど、想像力を働かせてみると “町中華のヤバい粉„ に通じる演出と捉えられなくもありません。ちと強引ですがw

けっこう本格的

しかし、続けて「液体スープ」を加えると一変。液体しょうゆ特有のフレッシュなコクも然る事乍ら、ごま油とオイスターソースの存在感も特筆すべき水準にあり、これぞ “マルちゃんが辿り着いた王道のお広東風とろみ醤油„ とでも言わんばかりの硬派なフレームワーク。

正直、食塩相当量(スープだけで5.0g)のわりに食べ始めはパンチに欠けるというか、どうにも大人しい印象を受けたんですけど、食べ進めるにつれてジワジワとクセになってくるタイプ。なるほど味の方向性は木須肉を想起させますが、比較的にスパイスが強いなど、きちんとラーメン用にチューニングされています。

かやく

味付挽肉、たまご、きくらげ、チンゲン菜。

出典:https://www.maruchan.co.jp/news_topics/entry/2025/08/post_20211034.html

さすが「でかまる」

5.0

前述のように豚肉を担う要素は原形を保っていませんが、ちょっとジャンクでスパイシーな味付挽肉と広東風のスープは好相性。たっぷりのタマゴはフワフワで、スープの香辛料と対比を描く優しい口当たりとタマゴならではの甘さがアクセントに効果的。

チンゲン菜は容器の底に沈みがちだったので、こいつを楽しむためには狙って拾う必要も出てくるかと思いますが、意識せずとも飛び込んでくるコリコリとしたキクラゲの食感と風味は効果覿面。いずれも新開発ではないけれど、これだけ入っていたら上等ですし、取り合わせのセンスも含め文句の付け所が見当たりませんでした。

総評

5.0

総じて奇を衒った要素は皆無に等しく、広東風とろみ醤油の王道を地で行くような味わいを打ち出し、町中華の定番メニューを思わせる空気感を表現。それでいて比較的に香辛料を強めるなど、ひとつのカップラーメンとして違和感なく成立させている、いやはや期待を裏切らん新商品だったなと。

さらに具材のラインナップとボリュームも含め、総評は五つ星(高評価)即決でした。というわけで、これ単体でも充分に仕上がっているのですが、お酢やラー油でアレンジしても間違いないヤツ。まったく派手な味ではないけれど、今回はマルちゃんの真面目な姿勢が活かされている、いい意味で想像通りの一杯。町中華の定番メニューを題材にした、次回の新作も楽しみです。【author・taka :a(大石敬之)】

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