【注意喚起】家飲み用のカップ麺「でかまる 旨辛豚キムチ味焼そば」をビール封印で完食したら “軽い拷問” だった件

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年7月4日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「でかまる 旨辛豚キムチ味焼そば」の実食レビューです。

スーパーカップのブタキムに真っ向勝負!? マルちゃんの「でかまる」に “家飲みにも” 最適なガッツリにんにく風味の豚キムチ味が登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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でかまる 旨辛豚キムチ味焼そば

でかまるとは、味とボリュームの両方を重視した “うまい大盛” をコンセプトに、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産が展開しているブランドで、1989年(平成元年)7月に第1弾となる「もやし味噌ラーメン」と「コーン塩バター味ラーメン」を市場に投下。現在は前者を「バリシャキ!もやし味噌ラーメン」として通年商品に位置付け、後者は秋冬向けのスポット商品として販売を続けています。

「でかまる」のロゴにも「うまい大盛!」の文字

大盛りカップ麺のパイオニアは、1988年(昭和63年)7月25日にエースコックが発売した「スーパーカップ」なので、東洋水産の「でかまる」は大盛りジャンルにおいて後発組ですが、しばしば具材が貧弱で大味に傾きがちな「スーパーカップ」よりも具材の量が多く、総合力が高いイメージ。そんな「でかまる」から “スーパーカップの人気フレーバーを脅かしかねない” 新作が登場した、2022年の夏——。

今回の新商品「でかまる 旨辛豚キムチ味焼そば」は、暑い夏に “お酒と一緒においしく召し上がれる味わい” を目指した湯切りタイプの汁なしカップ麺で、唐辛子とニンニクを効かせた豚キムチ味のソースを新規に開発。即席カップめん業界における豚キムチといえば、これもライバル関係にある「スーパーカップ」が金字塔を打ち立てたフレーバーなので、意識していないとは言わせません。

すでに30年以上の歴史を誇るブランドなので、残っていない資料も多く、もしかすると過去に豚キムチ味の「でかまる」が出ていた可能性もありますが、すくなくとも2022年7月現在から過去10年以内の「でかまる」には存在しないフレーバー。豚キムチ味の先駆け「スーパーカップ」は、2017年2月27日から定期的に「ブタキム油そば」を展開しているため、それに対抗しての企画なのだろうか——

——と、そういった含みも感じる今回の「でかまる 旨辛豚キムチ味焼そば」なのですが、ちょうど1年前の同時期、2021年7月12日にも “お酒と一緒においしく召し上がれるような味わい” を目指した「でかまる えび塩ガーリック風味焼そば」をリリースしていた東洋水産。

ビールをイメージしたイラストのタッチは変えているものの、パッケージでは「えび塩ガーリック風味焼そば」と同様に “家飲みにも!!” を訴求していたので、2022年夏の「旨辛豚キムチ味焼そば」は “お酒に合う「でかまる」シリーズ第2弾” に該当します。

どちらも “お酒に合う” 濃いめの味わいを訴求しつつ、昨年の「えび塩ガーリック風味焼そば」には熱湯5分の太麺を搭載していたのに対し、今年の「旨辛豚キムチ味焼そば」には熱湯1分の細麺を搭載ということで、おそらく「俺の塩」や「セブンプレミアム 1分湯戻し 大盛ソース焼そば」などと同じ油揚げ麺とみて間違いありません。

夏に60秒で湯切りできるのは加点ポイント

いくら熱湯を注ぐだけの即席カップ麺とはいえ、暑い夏に台所で5分待機するストレスと、たった1分で湯切りできるスピード感を天秤にかけた場合、後者のメリットは正当な進化。時期とコンセプト的にビールをグビッと飲みながら食べたいところではあるものの、すくなからず味覚が鈍感になってしまうので、ここはグッと我慢しながら‥‥開封。← テンションw

開封

3種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体ソース」と「粉末ソース」の計3種。東洋水産の公式ウェブサイト内にあるニュースリリースには、ソースの特徴について “ポークとキムチの旨味をベースに、唐辛子とにんにくを利かせた、ラー油香るキムチ味のソース” との記載があるため、キムチの旨味も然る事乍ら、唐辛子の辛さとニンニクの強さも気になるところ。

そうそう、これこれ

麺は油で揚げた細めのフライ麺で、熱湯1分で戻るスピード感が魅力。大盛りカップ麺や豚キムチ(ブタキム)カップ麺の先駆けはエースコックと前述しましたが、即席カップめん業界における “塩焼きそばの草分け的存在” は「俺の塩」なので、これについては東洋水産がパイオニア。きわめて余談なんですけど、私が独断と偏見で選ぶカップ塩焼きそばランキング1位はダントツで「俺の塩」です。

メーカー希望小売価格は245円(税別)なので、2022年7月現在の大盛りカップ麺における標準的な値段。コンビニで購入した場合の税込価格は264.60円と若干ながら高めではあるものの、量販店や一般小売店でも取り扱いがあるNB(ナショナルブランド)商品で、スーパーやドラッグストアでの販売価格を調査してみたところ、おおむね213円〜235円(税込)あたりが相場だと感じました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん でかまる 旨辛豚キムチ味焼そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:M1・関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:148g(めん120g)
商品コード:4901990372015(JAN)
発売日:2022年07月04日(月)
実食日:2022年07月07日(木)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:245円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:720ml
調理時間:熱湯1分
小袋構成:3袋(液体ソース・粉末ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(ラード、ポークエキス、植物油、香味油脂、キムチ風味調味料、砂糖、デキストリン、たん白加水分解物、香辛料(にんにく、唐辛子)、食塩、魚醤(魚介類))、かやく(味付豚肉、白菜キムチ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、酒精、かんすい、乳化剤、着色料(クチナシ、パプリカ色素、カラメル、パプリカ粉末、紅麹)、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、酸味料、香料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にかに・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・豚肉・りんご・魚醤(魚介類)を含む)

実食開始

でかまる的には少なめか‥‥

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は味付豚肉、白菜キムチとシンプルなラインナップ。大盛りなのに具沢山な印象が強い「でかまる」なので、その基準で見ると少なめに感じるのですが、なんといっても味付豚肉は東洋水産きってのリアルなタイプ。ただ、そこそこ厚みがありますけど、ちゃんと熱湯1分で戻るのかな?

アカンもうビール飲みたい

添付調味料は2袋とも後入れで、パッケージの作り方には記載されていませんが、すこしでも液体ソースに含まれる動物油脂(ラード)を溶かすために、お湯を注いでからフタの上で「液体ソース」の小袋を温めるのがポイント。また湯切り後は “先に液体ソースを馴染ませてから粉末ソースの順に入れるのがベスト” な作り方になるため、調理の際は意識してみてください。

ちなみにカロリーは大盛りサイズのカップ麺らしく701kcalと高めの数値になっているのですが、ひとつ前のページでレビューしたレギュラーサイズの「ペヤング ソースやきそば迷油」は722kcalだったので、なんだそんなもんか‥‥などと感覚麻痺なう。 ——と、それはさておき念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(148g)あたり
カロリー:701kcal
たん白質:13.8g
脂  質:36.9g
炭水化物:78.5g
食塩相当量:5.2g
ビタミンB1:0.60mg
ビタミンB2:0.53mg
カルシウム:266mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく「俺の塩」と同じ油揚げ麺

5.0

熱湯1分というスピード調理を実現した細さと原材料名の構成から察するに、おそらく「俺の塩」と共通の油揚げ麺で、カップ焼きそば界随一の細さでありながら、適度に弾力のある食感をキープしているのがポイント。精製ラードの芳ばしさを筆頭に、風味も食感もスナック的ですが、なんのこれしき問題ありません。

この軽さが魅力(ただし口内の水分を持っていくので‥‥)

後述するソースがジャンクな味付けだったので、特有のスナック感がマイナスに作用することはなく、むしろ全体のジャンクさを底上げし、お互いを引き立て合うような取り合わせ。さらに今回は “家飲みにも” というテーマなので、何度も咀嚼せずに飲み込めるのは魅力。さらに加水率の低さから “喉が渇く” ため、そこにも企みを感じました。マジでw

大盛りサイズの湯切りタイプにおける麺重量は “130g” が基準となっているのに対し、今回の「でかまる 旨辛豚キムチ味焼そば」は大盛りを謳いながらも “120g” と若干ながら少なめですが、実食中に目立って少ないと感じることはありませんでした。むしろ炭酸入りのアルコール飲料と一緒に食べる場合、ちょっと麺は少ないほうが食べやすいので、コンセプト的には結果オーライかもしれません。

ソース

辛さは控えめでジャンクさ強烈

5.0

液体ソースに含まれる油脂成分は、豚脂(ラード)に植物油と香味油脂をブレンドしたオイルで、色は辛そうに見えますけど、ほとんどがパプリカ色素に由来します。つまり、実際の辛さレベルはピリ辛に毛も生えない程度。動物系の旨味は「豚キムチ味」らしく豚を中心に、鶏や牛は重ねない一本気なスタイルで、まだキムチの要素は鳴りを潜めているのですが、忘れちゃいけないのが粉末ソースです。

※ダマになりやすいので注意!!

こちらはキムチ系のシーズニング(キムチ風味調味料)を軸に、それを魚醤で引き立てているため、ここで「豚キムチ味」が成立する骨組み。さらに東洋水産らしくガーリックパウダーのアクセントを強めに効かせ、うま味調味料と砂糖の甘さでジャンクさを加速させている‥‥なるほど、飲みたくなりますねコレはw

それも「喉が渇いて仕方がない」みたいな塩っぱいテイストで乾きを誘うのではなく、中毒性の高さとスナック的なジャンクさでアルコールをペアリングさせたいと思わせるような、そっち系のヤバいタイプ。エースコックの「豚キムチ」や「ブタキム」とは違う “東洋水産らしい” 方向性の「豚キムチ味」だったので、きちんと区別化されていました。

具材

少数精鋭

5.0

味付豚肉の厚みにはブレがあるので、比較的に薄い部分は熱湯1分で問題なく戻りますが、厚みのある部分はジャーキー的な感じの歯触りが残ります。ただ、食べるのに支障が出るほどの硬さではないですし、いい意味で豚臭いというか、野趣に富んだ風味が豚キムチ味の “豚” を押し上げ、より全体がワイルドな印象に。

白菜キムチの風味はエースコックの「ブタキム」に劣りますが、シャキシャキとフレッシュな食感で、日本の漬物に通じる風味と質感が印象に残ります。和風キムチよろしく日本人向けの浅漬けタイプだったので、もうすこし特有の発酵感が強いと嬉しかったんですけど、キムチは「ブタキム」に軍配、豚は「でかまる」に軍配ですね。

総評

5.0

というわけで、そこそこ喉が渇くタイプの低加水麺に、ジャンクな味付けの波状攻撃から、誰ぞビールを持ってきてくれないかとw それでいてアルコールがダメな方でも美味しく食べられるように設計されているので、とりあえずジャンクなカップ焼きそばを食べたい気分のときは(飲み物を用意して)あえて暑い日にガッツリいっちゃってください。

ちなみに「でかまる 旨辛豚キムチ味焼そば」の発売から2週間後、元祖豚キムチのエースコックが「スーパーカップ大盛り 欲望のブタキム油そば ガリチーブースト」という煽りまくりな新作を市場に投下ということで、さらなる盛り上がりに期待できそうですよ【author・taka :a(大石敬之)】

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