どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年11月4日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 白担担」(236円+税)の実食レビューです。
冬限定のクセ旨!? スープを食べつくすカプヌの傑作を “まろ濃(こい)仕立て„ にアレンジ。カシューナッツのザクザク食感と五香粉がクセになる「白たんたん」爆誕!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル 白担担
カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日、東京都新宿区の伊勢丹百貨店を皮切りに、現在は日本の即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇っているブランドで、言わずと知れた日清食品のロングセラー。当初は見向きもされず、店頭にさえ並ばない時期もありましたが、発売50年目には世界累計販売500億食を突破し、世界100ヶ国で販売される規模のブランドに至りました。
このページでレビューする「カップヌードル 白担担」は、カップヌードルの “クセ旨„ シリーズに分類されている担担(花椒とゴマ香るコク旨たんたん)を、まろやかで濃厚な味わいにアレンジした冬季限定商品で、練り胡麻のコクと豆乳をベースに五香粉(ウーシャンフェン)の香りでアクセントを加えたスープが特徴とのこと。
そもそもカップヌードルの “クセ旨„ シリーズとは何ぞや? について。これ今年に入ってから急に区分され始めたんですけど、既存の「味噌」「欧風チーズカレー」「辛麺」「担担」「ねぎ塩」が属しているカテゴライズで、パッケージの “クセになる旨さ„ が目印。なかでも「担担」は傑作で、このブログでも高く評価しているのですが‥‥
その味わいを冬限定の “まろ濃(こい)仕立て„ にアレンジした「白担担」爆誕ということで、かなり期待度の高い一杯。パッケージの「担」にカシューナッツをあしらったデザインを含め、見るからに派生品と判断できる変わり種ですが、カラーリングは補色。内容も大幅に違うのか、それとも共通点は多いのか、通常の「担担」と「白担担」の違いに注目しながらレビューします。
関連ページ:カップヌードル、本気で「担担」を商品化。その個性と本格さに脱帽せざるを得なかった件
開封
さて、まずは通常の「担担」から。こちらに小袋は別添されていないので、フタを開けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして3分後、しっかり混ぜればOKの簡便性に優れた仕様。詳細は上記の関連ページにも記載していますが、ほぼ同時に調理して食べ比べながら「白担担」との違いを確かめます。
片や冬限定の「白担担」には、後入れの「ごま香る特製ラー油」を別添しているため、この時点で大きな差。また通常の「担担」で猛威を振るっている搾菜(ザーサイ)は入っていないので、そこも味や満足度に影響しそうなポイント。しかし、香りの良さは通常品に負けず劣らずで、開封時のファーストインプレッションは悪くありません。
ちなみにメーカー希望小売価格は「担担」「白担担」どちらも236円(税別)なので、すべてのルーツとなった「カップヌードル」と同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は1食あたり254.88円になりますが、スーパーマーケットやドラッグストアなど、販売店を限定しないNB(ナショナルブランド)商品です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル 白担担 製造者:日清食品株式会社 製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:88g(めん60g) 商品コード:4902105283899(JAN) |
発売日:2024年11月04日(月) 実食日:2024年11月19日(火) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 小売価格:236円(税別) 購入価格:254円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:290ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(ごま香る特製ラー油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(糖類、豚脂、クリーミングパウダー、でん粉、小麦粉、植物油脂、ねりごま、すりごま、ポーク調味料、食塩、ガーリックペースト、脱脂大豆粉、大豆粉末、ピーナッツバター、乳等を主要原料とする食品、酵母エキス、粉末豆乳、香辛料)、かやく(ごま、カシューナッツ、味付豚ミンチ、チンゲン菜)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、炭酸Ca、香料、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸味料、カラメル色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、シリコーン、くん液、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・落花生・カシューナッツ・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
栄養成分表示[1食(87g)あたり]カロリー 432kcal(めん・かやく 347kcal / スープ 85kcal)、たんぱく質 10.0g、脂質 22.4g、炭水化物 47.6g、食塩相当量 4.6g(めん・かやく 2.1g / スープ 2.5g)、ビタミンB1 0.19mg、ビタミンB2 0.27mg、カルシウム 127mg[製造所:関東工場(+A)] |
通常の「担担」に小袋は別添されていないため、フタを半分まで剥がしてから熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。こちらの辛さレベルは5段階基準で真ん中よりも低い「2」の表示で、必要なお湯の目安量は300mlとなっているのですが‥‥
栄養成分表示[1食(88g)あたり]カロリー 447kcal(めん・かやく 354kcal / スープ 93kcal)、たんぱく質 9.3g、脂質 24.4g、炭水化物 47.5g、食塩相当量 4.5g(めん・かやく 2.3g / スープ 2.2g)、ビタミンB1 0.20mg、ビタミンB2 0.25mg、カルシウム 127mg[製造所:関西工場(+S)] |
「白担担」の辛さレベルは通常品よりも低い「1」で、必要なお湯の目安量も290mlと微妙に少なく、こちらには後入れの小袋を別添していたり、搾菜は入っていなかったり。また漂ってくる香りも異なるベクトルなんですけれども、ゴマの強さは通常品に匹敵‥‥いや、別添の「ごま香る特製ラー油」でアプローチが増えているため、ゴマに関しては通常品よりも強く感じたほど。
搾菜の不在は寂しい変更点になりますが、謎肉・カシューナッツ・チンゲン菜は踏襲されているため、なかでもカシューナッツの個性は嬉しいポイント。それ以外はスープの方向性が命運を分けることになりそうなので、引き続き通常品との違いや共通点にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料) |
工場の違いに注目
このブランドに使われている油揚げ麺は、大きく分けて約2mm幅と約3mm幅のパターンがあり、さらにスープの味に合わせて配合も変えているため、もっと細分化できるのですが、通常の「担担」に搭載されているのは「味噌」と同じ油揚げ麺。それは「白担担」も例外ではなく、原材料名の構成は完全に一致するのですが、注目すべきは製造所の違い。
原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料) |
今回の比較で使用した「担担」は関東工場(茨城県取手市清水667-1)製造なのに対し、冬限定の「白担担」は関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)製造で、関東工場の油揚げ麺は比較的に気泡が粗く、加水率も低め。一方で関西工場の油揚げ麺は、つるみのある滑らかな口当たりが印象に残るなど、意識すると分かる差が生じています。
それについては「カレー」系統の変わり種にもいえることで、個体差ではないと感じているのですが、ぶっちゃけ “いつものカップヌードルじゃん„ の範疇といえば範疇。いずれにせよ「白担担」との相性は悪くなかったので、悪い意味で引っ掛かることはないと思います。気になる方は、ちょっと意識してみてください。
スープ
原材料名:スープ(豚脂、糖類、でん粉、クリーミングパウダー、小麦粉、ねりごま、すりごま、ポーク調味料、香辛料(にんにく、唐辛子、花椒、しょうが、胡椒)、植物性たん白、食塩、たまねぎ、脱脂大豆粉、大豆粉末、粉末しょうゆ、ピーナッツバター、酵母エキス) |
通常品の魅力を踏襲しつつ、しっかりマイルド
昨年のコメントと被りますが、通常品のスープは練り胡麻(ねりごま)と擂り胡麻(すりごま)のコク、さらにピーナッツバターの甘さもハッキリと分かるくらい重心の低いテイストで、それと対比を描く花椒(ホワジャオ)のアクセントも絶妙な加減。さらに搾菜から滲み出る酸味など、日本人の好みに寄せながら、ため息が出ちゃうほど本格的。
原材料名:スープ(糖類、豚脂、クリーミングパウダー、でん粉、小麦粉、植物油脂、ねりごま、すりごま、ポーク調味料、食塩、ガーリックペースト、脱脂大豆粉、大豆粉末、ピーナッツバター、乳等を主要原料とする食品、酵母エキス、粉末豆乳、香辛料) |
その基本的なフレームワークを「白担担」も受け継いでいるため、ゴマの濃度については申し分ないのですが、ピーナッツバターの存在感は通常品を超える勢い。乳等を主要原料とする食品と粉末豆乳の底上げも相俟って、あきらかにミルキーな部分が強調されているけれど、それを引き締める絶妙な塩気の加減だったり、花椒を含む五香粉の複雑なアクセントだったり、マイルドでもメリハリのあるテイスト。
別添の「ごま香る特製ラー油」は辛そうな色合いですが、ごま油の風味が強く、辛味は極めて控えめ。さらに搾菜の酸味があると完璧に思えたんですけど、辣味(唐辛子の辛さ)や麻味(花椒の痺れ)は抑えつつ、それでいて香り高い、通常品に勝るとも劣らない本格さです。
かやく
原材料名:かやく(ごま、カシューナッツ、ザーサイ、味付豚ミンチ、チンゲン菜) |
搾菜‥‥(まだ言ってる)
通常品に使われている謎肉(なぞにく)は、カップヌードルで定番の味付豚ミンチで、チンゲン菜も担担麺で定番の具材。しかし、ザクザク食感のカシューナッツとコリコリ食感の搾菜は、群雄割拠の即席カップめん業界においても珍しいトッピング。さらにゴマのプチプチとした歯触りも含め、とにかく賑やか。
原材料名:かやく(ごま、カシューナッツ、味付豚ミンチ、チンゲン菜) |
残念ながら「白担担」に搾菜は入っていませんが、カシューナッツの個性は明確で、まろやかな白担担スープにナッツのコクがシンデレラフィット。それぞれ細かい個体が容器の底に沈みがちなので、いつもはスープを飲む量を自重している方も、これだけは最後に掻っ込むことをオススメします。
総評
別添の小袋を無くして搾菜を入れたほうが‥‥などと、そこが最後まで引っ掛かったのですが、そこだけ。とにかくマイルドさに振っているけれど、五香粉の複雑なアクセントが功を奏し、平坦な印象を与えることはなく、通年品に勝るとも劣らない、しっかりと濃厚で華やかな一杯。
この調子で来年の冬に復活する可能性もありますが、今年は “この冬だけ„ の期間限定品なので、販売終了前に試してみてください。リピートするかどうかは好みの問題になりますけど、かなり完成度が高いので、まろやかな担担麺が好きな方は、是が非でも。【author・taka :a(大石敬之)】