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愛されて50年、歴代 “売上No.1カレー” 限定復活!! カップヌードル「スパイシーカレー」初のBIGサイズに

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年7月3日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル スパイシーカレー ビッグ」の実食レビューです。

20種類のスパイスを使用した、ピリッとスパイシーな大人の味。発売50周年記念「カップヌードル カレー」史上 “歴代もっとも売れたNo.1カレー” 初のBIGサイズで限定復活!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードルBIG スパイシーカレー

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のブランドで、世界初のカップ麺である——というのは言わずと知れた話。日本国内におけるマーケットシェアはもちろん、今や世界100ヶ国にも流通している、国境なきロングセラーとしての揺るぎないポジションを確立しました。

あの味が “カップヌードルカレー50周年” で限定復活

今回の新商品「カップヌードル スパイシーカレー ビッグ」は、1973年(昭和48年)5月の発売以来、マイルドかつ濃厚な味わいで多くのファンを抱えている「カップヌードルカレー」の発売50周年を記念した一杯で、現行の定番モデルを除いた歴代バリエーション中、堂々の “売り上げNo.1” を記録した「カップヌードル スパイシーカレー」の味わいをBIGサイズで復活させた限定品。

日本の市場に初めて「カップヌードル スパイシーカレー」が登場したのは、現在を遡ること29年以上、1994年(平成6年)5月の話。ネット上に詳しい資料は残っていませんが、さらにその1年後、1995年(平成7年)5月にも「カップヌードル スパイシーカレー」を発売(リニューアル?)しているため、当初は毎年5月の恒例商品として定着させる予定だったのかもしれません。

しかし、その次に「カップヌードル スパイシーカレー」が登場したのは、最初の販売終了から30年以上も後、2008年(平成20年)2月4日の話。それは「カップヌードルカレー」の発売35周年を記念した復活商品という位置付けで、1998年(平成10年)3月発売の「カップヌードル レッドカレー」も同時に復活し、異なる刺激でファンの期待に応えました。

これが最初で最後の復活かと思いきや‥‥

さらに、2008年2月の復活から3年後、2011年(平成23年)4月26日〜6月30日に実施された、カップヌードル(オリジナル)の発売40周年記念企画『歴代カップヌードル復活総選挙』にて、日清食品が発表した全73種のフレーバー中 “もう一度食べたいカップヌードル” 第3位に「スパイシーカレー」が輝き、同年11月14日に数量限定の復刻発売を果たすなど、実は今回が初めての復活ではありません。

1975年5月発売品は復活・復刻扱いではなかったので、通算すると3回目(?)の復活を遂げた「カップヌードル スパイシーカレー」‥‥ええ、よく歴史は繰り返すといいますし、今後も “なにかしら周年の度に復活しそうな勢い” なんですけどw 何気に大盛りサイズの「サイズのスパイシーカレー ビッグ」は復活・復刻版を含めても歴代初。

スープはポークと野菜の旨みをベースに、20種類ものスパイスを使用したカレー味で、ピリッとスパイシーな味わいが特長とのこと。いったい何代目の「スパイシーカレー」が “歴代売上No.1カレー” に該当するのかについては、過去のニュースリリースで2度に亘る復活の度に “1994年発売” の記載があったことから推測するに、初代「スパイシーカレー」のことを指している様子。

おばけ? モンスター? なんかドロヌーバっぽい

容器側面にある概要には “今しか味わえないスパイシーでピリ辛なスープのカップヌードルカレーを” と記載されていますが、前述のように20種類ものスパイスを使用しているようなので、本家「カップヌードルカレー」との違いについてはもちろん、念のため辛味の強さにも注目しながらレビューします。

開封

ついにBIGのスポット品も「Wタブ」に

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、お湯を注ぐだけで食べられる簡便性の高さ、加えてサスティナブル的にも評価できるポイント。ちなみに最近まで「カップヌードル ビッグ」シリーズのみ “フタ止めシール” が残っていたのですが、プラスチックの使用量削減を目的に、通年品は2023年6月から順次「Wタブ」に切り替わっています。なお変わり種の商品としては、今回が初のWタブ採用ですね。

基本は「カップヌードルカレー」に忠実

かやくは謎肉(なぞにく)こと味付豚ミンチを筆頭に、ポテト、ニンジン、ネギの組み合わせで、残念ながら本家「カップヌードルカレー」及び「同 ビッグ」に入っているダイスポークは不在です。ただ、例のマイルドな香りを軸にしつつ、ふわっとスパイスの複雑さが増している様は、いつもと違うけどホッとする、なかなか絶妙な加減じゃないですか。

ちなみに「カップヌードルカレー ビッグ」のカロリーは、1食(120g)あたり588kcal(めん・かやく:494kcal / スープ:94kcal)なのに対し、復刻版「カップヌードル スパイシーカレー ビッグ」では513kcal(めん・かやく:441kcal / スープ:72kcal)と控えめですが、1食あたりの内容量が12g少ないこと、さらに麺重量も5g少ないので、それも大きく影響していると思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル スパイシーカレー ビッグ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:108g(めん80g)
商品コード:4902105279892(JAN)
発売日:2023年07月03日(月)
実食日:2023年07月04日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:271円(税別)
購入価格:246円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(豚脂、カレー粉、カレー調味料、小麦粉、でん粉、たまねぎ、糖類、香味調味料、オニオン調味料、食塩、酵母エキス、香辛料、ポーク調味料)、かやく(味付豚ミンチ、フライドポテト、にんじん、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、乳化剤、炭酸Ca、香料、香辛料抽出物、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ビタミンB2、くん液、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

見慣れた油揚げ麺

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。通常品の原材料名と比較して、よく見ると微妙に表示を変えているのですが、イメージとしては「カップヌードルカレー」と同じ麺を使用している——で、問題ありません(※詳しくは後述します)。

スープの溶け残りに注意してください

前述のように小袋は別添されていないため、フタを半分まで剥がし、内側の線まで熱湯を注ぎフタをして、待つこと3分。いまいち「Wタブ」のグリップ感が信頼できない筆者なんですけどw それはさておき3分経ったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。いつものスープと比較して色が濃く、なるほどスパイスの香りも強めに感じるのですが、そこまで強烈にスパイシーなわけではありません。

ちなみに容器の側面(NISSINのロゴ直下)に “辛さレベル” が表示されているのですが、5段階基準で最低の「1」となっていたので、騒ぎ立てるほど辛いわけではない様子。ただ、パッケージには “ピリッとスパイシー!” の訴求があるので、通常品との違いや念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(108g)あたり
カロリー:513kcal
たん白質:10.8g
脂  質:23.4g
炭水化物:64.9g
食塩相当量:5.4g
(めん・かやく:2.8g)
   (スープ:2.6g)
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.29mg
カルシウム:142mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:513kcal(めん・かやく:441kcal)(スープ:72kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

原材料名の違いは食品表示法の問題

5.0

オリジナルの「カップヌードル」に使われている麺のサイズは、基本的に約2mm幅で統一されているのに対し、スープの味が濃いめの「カレー」や「チリトマト」「味噌」には約3mm幅の太麺を合わせているのが特徴で、今回も例に漏れず。後述するスープは濃いめの部類に入りますが、それに埋没することはありません。

基本的には “いつもの” 麺

ちなみに「カップヌードルカレー」及び「同 ビッグ」での原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、ポークエキス、チキンエキス、たん白加水分解物” となっているのですが、それと比較してポークエキスとチキンエキスの順番が逆転していたり、たん白加水分解物が香味調味料に変わっていたり、ポーク調味料が追加されていたり‥‥

厳密にいうと完全に同じ原材料名ではないのですが、体感的に大きな差が生じているわけではありません。おそらく食品表示制度の関係で違う、あるいは微妙に配合を変えていたとしても気が付かない程度の微調整に過ぎないため、イメージとしては「カップヌードルカレー」と同じ麺という認識で問題ないでしょう。

スープ

いつものカレー味をドライにした感じ

5.0

さすがに20種のスパイスにおける内訳は開示されていませんが、通常品のスープ(豚脂、カレー粉、小麦粉、カレー調味料、玉ねぎ、でん粉、香味調味料、糖類、マーガリン、食塩、人参、ピーナッツバター、香辛料)に入っている「マーガリン」や「ピーナッツバター」は不使用で、なるほどスパイスは本家よりも強く、然し乍ら極端に辛い食べ物が極端に苦手でない限り、騒ぐほどの辛さではありません。

スパイスの指標は辛味の強化にあらず、それよりもドライな印象を強めてくれる感じの配合で、根底を支えるのは「カップヌードルカレー」に通じる家庭的な味。いつもは市販のカレールゥだけ使ってるんだけどぉ、ちょっとだけ今日は甘さ控えめで〜、他にもカレー粉やスパイスいろいろブレンドしてみたんだよ?(てへッ☆)みたいな。

大阪発祥のスパイスカレーよろしく強い個性に期待していた場合、だいぶ物足りないでしょうけれど、いい意味で優等生と思える着地点。たしかな違いを感じたとしても、まるで別物のような違和感を覚えることはないと思います。また初代の発売日は29年以上前なので、当時の日本における辛味水準を想像すると、これくらいでも充分にスパイシーだったのかもしれません(※余談ですが私は4歳でした)。

かやく

令和の時代に合わせたラインナップ

5.0

2011年11月14日復刻発売の「復活総選挙 カップヌードルスパイシーカレー」には、牛肉と豚肉のスライスを使っていたのに対し、2023年版の肉具材は謎肉のみで、フライドポテト、にんじん、ネギも通常商品と変わりません。そのため新鮮味は皆無に等しく、懐旧の念に駆られるような具材も入っていませんが、とろみのあるスープが腹に溜まるので、そこまで物足りないわけでもなかったです。

——あ、かやくではなくスープの原材料名には記載されているアイテムなんですけど、シャキシャキ食感の小さな玉ねぎは健在でした。これがメチャクチャ重要で、たとえば遠藤憲一さんとか、寺島進さんとか、彼らに匹敵するレベルですよね、この掛け替えのない存在感。

総評

5.0

厳密にいうと原材料名の表示は違うと前述しましたが、使用している油揚げ麺は実質「カップヌードルカレー」と共通で、かやくの構成も然り。またスパイス感についても気構えの程でショボいと感じる確率大ではあるものの、現代では頼りない刺激とか、癖の弱さとか、そういう物足りなさが “復刻版” ならではの魅力なのかなと。

少なくとも2011年の復刻から数えて現代仕様にアップデートされている箇所はありましたが、それだけに今を生きる「カップヌードルカレー」ファンの期待を裏切るような仕上がりではなく、でも “いつもと違う” は明確だったので、後味は悪くありませんでした。あまり劇的な変化には期待せず、肩の力を抜いて、ちょっとドライな「カップヌードルカレー」くらいの気持ちで【author・taka :a(大石敬之)】

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