どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年2月4日(月)新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル 海老の濃厚トマトクリーム」の実食レビューです。
冬の定番商品「クリーミートマトヌードル」2019年版にはニューフェイスのエビを起用!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル 海老の濃厚トマトクリーム
「カップヌードル クリーミートマトヌードル」とは、冬季限定の「カップヌードル ミルクシーフードヌードル」と同様に、濃厚でクリーミーな味わいにこだわった冬の新メニューとして2017年2月13日(月)に新発売、翌2018年2月26日(月)にリニューアル発売された冬の定番カップヌードルです。
初版の「クリーミートマトヌードル」は、2017年に発売されたレギュラーサイズのカップヌードル全商品の中でNo.1の週間販売数を記録するなど、驚異の記録を打ち立てていて、当ブログでも「超高評価」となる★6を叩き出していたのですが、2018年リニューアル時にはチーズが油脂加工品になり、やや評価が伸び悩みました。
これまでの基本スタイルは、パスタなどの洋食メニューで馴染みのある「クリーミートマト」に相性の良いチーズを加え、カップヌードル流にアレンジしたスープとなっていたのですが、3度目の発売となる2019年はタイトルに「海老」を冠しているように、注目したいポイントは “風味豊かな海老の旨み” 。
海老・トマト・クリームといえば、パスタやリゾットなど、まさに定番中の定番ともいえる鉄板の組み合せ。レストランや専門店だけでなく、ご家庭で調理される方も少なくないでしょうし、冷凍食品や市販のパスタソースでも馴染みのある題材なので、とりあえず組み合わせとしては間違いありません。
問題は、海老の強さ。以前、「カップヌードルライトプラス 海老のビスク」(2016年3月21日発売)という海老・トマト・クリームがテーマのカップヌードルがあったんですけど、スープのトマトとクリームについては申し分なかった反面、ちょっとエビの存在感は弱めでした。
パッケージに描かれているイラストも前面にクリーム、その後ろに大量のトマト、そして海老ひっそり‥みたいなデザインなので、トマトとクリームばっちり! ちょっとエビは弱いかな‥? というバランスをイメージしている実食前の現在、とりあえず気持ちとしては海老に期待値しすぎないように調節しております。
開封
別添の小袋は付いていないので、フタを開けたら熱湯を注ぐだけの簡単調理。前回、前々回のようにチーズ系の具材は入っていませんが、乳等を主要原料とする食品とチーズパウダーが粉末スープに仕込まれているので、開封した瞬間ほんのりチーズっぽい香りが漂ってきます。それがトマトの香りと相俟って、なんかこう‥ピザ系のポテトチップスっぽい(笑)。
かなり粉末スープの量が多く、カップヌードルシリーズにしては具材が少なめに思えるので、スクランブルエッグの膨張率に期待でしょうか。とりあえず海老も入っていることには入っているのですが、通常の「カップヌードル(レギュラー)」に入っている海老と比較して、ずいぶんと可愛らしいサイズです。
麺はヌードルタイプの平打ち油揚げ麺で、見たところ普段通りのカップヌードルらしい雰囲気。ただ、カップヌードルの麺はスープによって微妙に違っていて、それぞれ使い分けられているのですが、その詳細につきましては後述する実食レビューにてお話しします。
私は今回のカップ麺を日清食品グループの公式オンラインストアで購入しているのですが、ネット通販サイト限定のカップ麺ではありません。全国のスーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストア、火曜日以降はコンビニでも購入可能です。ちなみにコンビニだと平均売価は税込184円になるのですが、日清食品から買うよりも安いですねw
製品情報・購入価格
製品名:カップヌードル 海老の濃厚トマトクリーム 製造者:日清食品 製造所:関西工場(製造所固有記号[S]) 内容量:80g(めん60g) 発売日:2019年02月04日(月) 実食日:2019年02月04日(月) JANコード:4902105246719 希望小売価格:180円(税別) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型・レギュラーサイズ 容器材質:紙 湯量目安:310ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:- |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、たん白加水分解物、ポーク調味料)、スープ(豚脂、糖類、小麦粉、でん粉、トマトパウダー、乳等を主要原料とする食品、クリーミングパウダー、食塩、魚介調味料、オニオンパウダー、香辛料、チーズパウダー、えび粉末)、かやく(味付えび、トマト加工品、ブロッコリー、味付卵)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、乳化剤、ソルビトール、炭酸Ca、香料、酸味料、かんすい、カロチノイド色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・大豆・ごま(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載) |
実食開始
お湯を注いで3分待ってから開封直後、かなり粉末スープの量が多かったので、なみなみとスープが残っています。熱湯が浸透しにくい東洋水産の縦型ビッグ製品ほど慎重になる必要はありませんが、ゆっくりと熱湯を注ぐように意識したほうがいいかもしれません。ひとたび混ぜると、みるみるうちにスープの表面は下がっていきますけどね(笑)。
最初は具材が頼りないように思えたのですが、スクランブルエッグが膨張してくれたので、見た目に寂しいほど貧弱ではありません。レギュラーカップヌードル(しょうゆ)ほど具沢山ではないものの、ブロッコリーの緑とスクランブルエッグの黄が映えていて、彩りのいい構成です。
あ、とろみ成分が粉末スープに仕込まれていたので、とけ残りがないよう念入りにかき混ぜてくださいね(推奨かき混ぜ時間:最短1分)。それでは、実際に食べてみましょう。トマトの酸味と旨味、クリームの濃度、風味豊かとパッケージでもアピールされていた海老の旨味に注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、最後に総合力を判定します。
1食(80g)当たり
カロリー:327kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:327kcal(めん・かやく:316kcal)(スープ:56kcal) |
めん
カップヌードルならではの、コシとつるみのある麺。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
カップヌードルの麺は原材料やサイズなど、スープの味に合わせて微妙に変更されていて、これまでの変わり種には基本的に定番フレーバーのレギュラー(しょうゆ)、シーフード、カレー、いずれかの麺が使用されていたのですが、今回の原材料名は既存の定番商品に当てはまるものが存在しません。
しかし、「小麦粉、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、たん白加水分解物、ポーク調味料」という構成は、先日のスパイスカレートリオ「スパイスチキンカレー」や「nano謎肉キーマカレー」、「インド風バターチキンカリー」など、カレー系の新作に使用されていた麺の原材料と一致します。
カップヌードルカレーとチリトマトヌードルに使われている麺は幅が広く、中でもカップヌードルカレーは麺の下味も濃いめに施されているのですが、今回はスープが濃厚だったので、ちょっと幅の広いカレー用の油揚げ麺を採用したのかもしれません。食べ始めはコシがあり、スープの粘度が増してくる後半は、それを運ぶ媒体として活躍していました。
スープ
海老の旨みをきかせた、濃厚でクリーミーなトマトクリームスープ。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
まず海老の旨味ですが、確かに存在してはいるものの、スープの原材料でも「えび粉末」の使用量が最も少ないように、あくまでもトマトクリームに寄り添うようなスタンス。なので、海老! えび! Shrimp! みたいなスープに期待していると物足りなさを感じてしまうかもしれません。
でも具材の海老から滲み出る香りも相俟って、きちんと海老はトマトクリームの中に存在していますし、ネガティブに言えば存在感が薄い‥なんですけど、これはこれで滋味深い旨味でもあります。で、トマトとクリームの濃度ですが、これについては両者ともにバッチリですよ。
トマトの酸味は控えめですが、じっくり煮込んだような旨味があり、豚脂によるコクでテイストの重心は低め。クリーム感については乳等を主要原料とする食品やクリーミングパウダーによるものが主な成分になるのですが、チーズパウダーの後押しにより取って付けたようなレッテルは回避。しっかり濃厚だったので、ぽってりとしたトロミの強い口当たりも不自然ではありませんでした。
かやく
海老、トマト、ブロッコリー、スクランブルエッグ。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
2017年の具材はチーズ、ベーコン風味ビッツ、トマト、コーン、ピーマンで、2018年はチーズが油脂加工品に変わり、ピーマンがリストラされて新たにブロッコリーが追加されたのですが、2019年は具材の構成が大幅に変わりました。とりあえず海老、ちっちゃいです(笑)。
ただ、スープの項目でも触れたように具材の海老から滲み出る風味は貢献度が高く、不意に飛び込んで来た時は特にテーマの「海老」を確実なものにします。スクランブルエッグはボリューム感の演出に寄与、トマトはスープに同化して旨味を底上げ、中でもリアルなブロッコリーの食感と味が濃厚なトマトクリームスープとベストマッチで、海老に匹敵する価値を感じました。
しかし、実は個体差を確認しようと同じ製品を2つ購入していたのですが、けっこう差がありますね。今回のレビューで食べたカップヌードルには海老×5個、トマト×4.5個、ブロッコリーとスクランブルエッグもそれなりに入っていたのですが、比較対象の具材はスクランブルエッグとブロッコリーが半分以下、海老は3個、けれどもトマトは多めに7個。
スープのトマト感は強くなりそうですが、海老とブロッコリーの存在は大きかったので、これだけ違うと結果的な満足感に影響してきそうです。逆に海老が7尾の大当たりとか、ブロッコリー特化型とか、そういった個体も存在するかもしれません。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
海老に過度な期待を抱いてしまうと物足りないかもしれませんが、パッケージのイラストでも控えめな位置に描かれていますしw ひとつの濃厚なトマトクリーム味のカップヌードルとして上出来だと感じたので、総評は★5としました。
カップヌードルの新作は意欲的に取り扱ってくれている店舗が多いので地域性がなく、入手のハードルが低いのも嬉しいポイントですよね。やや具材の個体差が気になるところではあるものの、寒い季節に嬉しい濃厚なテイストだったので、今年も人気商品になると思います。