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スペインの “シーフードパエリア” を再現した「カップヌードル」を食べてみた結果 → 思いのほか雰囲気あった件w

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年5月22日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル シーフードパエリア味」の実食レビューです。

世界的な人気を誇るスペインの米料理をカップラーメンにアレンジ!? パエリアの味わいをカップヌードルで再現!!

おいしい? まずい? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル シーフードパエリア味

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のブランドで、言わずと知れた世界初のカップ麺。日本国内でのマーケットシェアはもちろん、現在は世界100ヶ国で販売されている、真のグローバルブランドとしての地位を確立しました。

一瞬ちょっと反応に困るw

今回の新商品「カップヌードル シーフードパエリア味」は、日本でもスペインの定番料理として広く認識されている “シーフードパエリア” の味わいを「カップヌードル」流にアレンジした一杯で、まさかのチョイスにビックリしたんですけどw それだけに仕上がりが気になる変わり種。

あらためましてパエリア(paella)とは、マドリードとバルセロナに次ぐスペイン第3の都市「バレンシア(Valencia)」から少し南下したところに位置する小さな村「エル・パルマル(El Palmar)」を発祥の地とする米料理で、本場では家族や仲間と休日のランチに食べるのが一般的。

スペインの米料理は仕上がりの水分量に応じ、多い順からカルドソ(caldoso)、メロソ(meloso)、セコ(seco)に分類されるため、水分量が少ないパエリアはセコ。今回の題材にもなっているように、日本でパエリアといえば魚介のイメージが強く根付いていますが、バレンシアでは鶏やウサギ、モロッコインゲン、ガラフォン(花豆の一種)など、海の幸ではなく山の幸をメインに使います。

日本人が思い描く典型的なパエリアの図(イメージ)

そのため本家本元のパエリアは、パエージャ・バレンシアーナ(Paella Valenciana)を指し、魚介を使ったパエリアは現地でアロス・ア・バンダ(Arroz a banda)と呼び分けられているそうですが、パエリアといわれて思い浮かぶのは上記のような写真映えするイメージでしょう。ちなみに米の品種は日本のジャポニカ米(japonica)よりも粘りが弱く、粒の大きなジャバニカ米(javanica)を使い‥‥

などと詳しく掘り下げ始めたら違うブログになってしまうのでw そろそろ話を戻しますけど、日清食品のニュースリリースには “サフランライスをイメージしたほんのり黄色いスープ。イカやアサリなどの魚介を凝縮した旨味と、パエリアパンで焼いたような香ばしい風味が特長” とあるため、上記画像のようなイメージで問題ありません。

魚介たっぷりのパエリアといわれて思い浮かぶムール貝は使用していないようですが、具材にはイカ・カニ風味かまぼこ・赤ピーマン・インゲン・たまご(なんで?w)を組み合わせているらしく、それっぽい雰囲気が楽しめそうな、そうでもないような‥‥そもそもパエリア味のカップラーメンは業界史上初の試みかもしれない。

背景はスペインタイルをイメージ?

以前に「カップヌードル シーフードヌードル」をパエリアにアレンジするレシピは見たことがあるんですけど、はたしてパエリアの味わいを「カップヌードル」で再現できているのかどうか、仕上がりが楽しみです。なんかちょっと怖いけどw

開封

小袋の別添は無し

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、フタを開けたら熱湯を注ぐだけで食べられる簡便性の高さが魅力的な反面、コクのアップや香り付けに効果的なオイルの別添がないのは寂しいポイント。ただ、前述のようにスープは “パエリアパンで焼いたような香ばしい風味が特長” とのことなので、オイルを使わずに演出できているのかどうかに注目。

ブランドのイメージ的に具材は少なめ

かやくは「シーフードヌードル」にも入っているイカとカニ風味かまぼこ(魚肉練り製品)に、赤ピーマン、インゲン、スクランブルエッグと彩り豊かな構成となっているのですが、ムール貝と共にシーフードパエリアを象徴する具材のエビは入っていません。ちなみに「カップヌードル」のエビは “プーバラン” という品種なんですけど、それを使い回す余裕がないくらいスープにコストを費やしたのでしょうか。

ちなみにメーカー希望小売価格は245円(税別)なので、通年販売されている「カップヌードル ビッグ」シリーズと同じ値段です。しかし、2023年6月1日出荷分からの価格改定により “245円(税別)の製品は271円(税別)に値上げされる” ため、それ以降は販売価格も変わってくるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル シーフードパエリア味
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:89g(めん75g)
商品コード:4902105279243(JAN)
発売日:2023年05月22日(月)
実食日:2023年05月24日(水)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:245円(税別)
購入価格:246円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(ブイヨン、糖類、豚脂、食塩、チキン調味料、トマトパウダー、魚醤、香辛料、酵母エキス、オニオンパウダー、いか粉末、あさり調味料、魚介調味料、クリーミングパウダー)、かやく(いか、味付卵、魚肉練り製品、赤パプリカ、いんげん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、カロチノイド色素、炭酸Ca、かんすい、増粘多糖類、カラメル色素、イカスミ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、乳化剤、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・かに・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

見慣れたヌードルではあるけれど‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。原材料名の構成から察するに「シーフードヌードル」の流れを汲んでいると見て間違いなさそうですが、BIGサイズのカップヌードルにおける麺重量は80gを基準としているのに対し、今回は “75g” ということで、基準値よりも少なめです。

香りは “それっぽい” かも

先入れ・後入れの小袋は別添されていないため、フタを半分まで開き、お湯を注いでから待つこと3分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。パエリアっぽい香りかと聞かれたら、当たらずと雖も遠からず‥‥? みたいな返答になりますけど、海鮮の存在感は申し分ありません。

ただ、麺重量がカップヌードルBIGの基準を下回っていたり、かやくのボリューム感もブランドの基準で見ると少なめに感じるので、それを補えるだけのチカラとインパクトがスープに備わっているのかどうかに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(89g)あたり
カロリー:379kcal
たん白質:10.9g
脂  質:13.1g
炭水化物:54.4g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.82mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:113mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:379kcal(めん・かやく:326kcal)(スープ:53kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

質感は安心と信頼の「カップヌードル」クオリティ

4.0

絶賛通年販売中の「シーフードヌードル」に使われている麺の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料」となっているのに対し、その流れを汲みながらも今回のような変わり種では “香味調味料” を追記した構成になっているのですが、食感や下味の付け方に大きな違いはありません。

今回はスープの影響で黄色(カレー)っぽいけど

もしかすると変わり種の麺だけ微妙に変えている可能性もありますけど、それに伴うコストを思うと現実的ではなく、そもそもスープのpH(水素イオン指数)をイジれば食感を微調整することも可能ですしおすし‥‥などと小難しいことを考える必要はないくらい「シーフードヌードル」の麺なので、問題となるのはスープとの相性が悪くないかどうか。

結論からいうと後述するスープとの相性は悪くなかったので、いつもなら★5を付けるところですが、大盛りサイズなのに75gという麺重量が引っ掛かり、星ひとつマイナスしました。もちろん、その調整にも深く頷けるくらいスープがリッチとか、しっかり具沢山とか、ほかに突出する要素があれば話も変わってきたんですけど、そうならなかった理由は以下。

スープ

けっこうパエリアっぽかった件w

4.5

ぶっちゃけ “パエリアパンで焼いたような香ばしい風味” については特筆するほど目立っていなかったので、調理感を表現することに長けたオイルを別添してほしかった不満が無きにしも非ずではあるものの、けっこうパエリアっぽくてビックリw スープにもムール貝は使用していないようですが、想像していたよりもアサリの旨みが強く、舌の側面にキュッとくる独特の滋味が残るほど。

土台を支えるブイヨンも丁寧で、チキンの旨みやトマトの酸味、魚介感を底上げしてくれるイカ粉末と魚醤の組み合わせなど、一見すると複雑そうなフレームワークでありながら、まとまりのない味ではありません。それらの様々な旨みをギュッと凝縮させたような味わいは「パエリア」に通じるポイントで、余韻にも近いところがある、けっこう “それっぽい” 味わいに(いい意味で)笑ってしまいました。

とはいえ “パエリアパンで焼いたような香ばしい風味” が弱かったのは残念なポイントで、もしも今回のスープをバレンシアのオヤジに「これパエリアを再現したヤツなんです〜」と味見させた場合、アメリカのカリフォルニアロールを一蹴する頑固な寿司職人よろしく手厳しい意見が返ってくるかもしれません(知らんけど)。

かやく

カニカマじゃなくてエビを入れてほしかった

3.0

「シーフードヌードル」に入っている魚肉練り製品の “ほぼイカ” ではなく、ちゃんと本物のイカを使ってくれているところは評価すべきポイントになりますが、前述のようにエビや貝類は不使用で、パエリアにカニカマ‥‥いや、美味しいですけどね、カニカマ。とはいえパエリア的には情緒に欠けるアイテムなので、もうちょっと頑張ってほしかったところ。

ただ、風味の強い赤ピーマン(ひとつだけ妙に大きかった)とインゲンはスープとの相性良好で、具材とはいえないかもしれないけれど、わりと多めに入っていたパセリも雰囲気あって良かったです。

総評

3.5

スープは旨みの密度が高く、思っていた以上に「パエリア」っぽかったので、それについては面白味を感じたのですが、カップヌードルBIGの基準を下回る麺重量だったり、具材のラインナップだったり、小袋の有無だったり、もうちょっと踏み込んでほしかった、というのが星をマイナスした理由。ただ、メシじゃないパエリアの商品化に思い切ったチャレンジ精神は見事。

味付けの完成度は高かったので、かやくが少なめでも高評価を得られやすい「カップメシ」で再び商品化するのも‥‥あ、もしかしてフラグ? という安直な予想が当たるかどうかはさておき、話のネタに食べてみるのは “あり” だと思います【author・taka :a(大石敬之)】

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