どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年1月31日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル ねぎ塩カルビ ビッグ」の実食レビューです。
カップヌードルが焼肉の定番メニューをアレンジ!? 炭火焼豚カルビ風の「コク旨ネギ塩スープ」と別添の「特製黄金オイル」に刮目!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル ねぎ塩カルビ BIG
カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のロングセラーで、2020年に同社は国内年間売上1,000億円を達成したと発表。さらに翌2021年、世界累計販売数もブランド全体で500億食を達成し、真のグローバルブランドとしての確固たる地位を築きました。
今回の新商品「カップヌードル ねぎ塩カルビ ビッグ」は、豚の旨みを凝縮した味わい深いスープに、ネギ塩だれの風味とペッパーのパンチを効かせた変わり種で、パッケージではクセになる炭火焼豚カルビの風味をアピール。それ以上は語られていませんが、発売しちゃった時点で勝ち確のオーラを放っています。
カップヌードルのネギ塩だれ系といえば、2010年3月8日に発売された「カップヌードル ねぎ塩グリルチキン ビッグ」に、正式な商品名にはなっていませんが、2012年2月20日に “豚カルビをこよなく愛する人へ” をコンセプトにした「カップヌードル カルビスト(KALBiST)ビッグ」を市場に投下。
当時のニュースリリースには “あなたはピアニスト? ギタリスト? いいえ、「カルビスト」です。” という冗談なのか本気なのか分からないキャッチコピーを記載していたのですがw それはさておき2013年2月25日には麺量105gの「カップヌードル ねぎ塩バーベキューチキン キング」を発売するなど、実は今回が初のネギ塩だれ系ではありません。
さらに遡ると、2000年7月10日発売の「スタミナカップヌードル 焼カルビ黒しょうゆ」及び「スタミナカップヌードル 豚バラ赤辛みそ」を皮切りに、2003年8月11日発売の「カップヌードル ピリ辛豚カルビ ビッグ」や2005年3月22日発売の「カップヌードル 豚カルビ ビッグ」など、20年以上前からカルビ系のフレーバーを展開していたカップヌードル。
2007年3月12日には「カップヌードル ネギしお豚カルビ ビッグ」を、同年12月10日にはレギュラーサイズの「カップヌードル ネギしお豚カルビ」を発売しているため、おそらく今回の「カップヌードル ねぎ塩カルビ ビッグ」は通算5回目の “ねぎ塩カルビ系” に該当すると思うのですが、2012年2月発売の「カルビスト」以来、ねぎ塩カルビ系のカップヌードルはリリースされていません。
もしかすると見落としているかもしれませんが、集めた資料に見落としがなければ “ねぎ塩カルビ系” のカップヌードルは10年ぶり。2012年2月発売の「カルビスト」は、具材に本物の豚カルビを使い、スープにはレモンとペッパーのアクセントを効かせ、小袋は別添していませんでした。
しかし、今回の「カップヌードル ネギしお豚カルビ ビッグ」には、後入れの「特製黄金オイル」を別添しているため、10年前の「カルビスト」とは異なる形態。日清食品のニュースリリースでは、小袋の中身について “炭火焼豚カルビとカボスの風味をきかせた-・” と紹介されていたので、柑橘系のベクトルも変わっています。
開封
具材は “謎肉(なぞにく)” の愛称で親しまれている味付豚ミンチを筆頭に、スクランブルエッグ、ねぎ、赤ピーマンという構成から、本物の豚カルビを使用しているわけではないものの、それ以外のトッピングは10年前から変わっていません。おお、冷静に考えるとスゴいかもしれない。
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。カップヌードルに搭載されている麺のサイズは、大きく分けて約2mm幅と約3mm幅の2種類あり、今回は前者。さらにスープのフレーバーに合わせ、麺の味付けも変えているのですが、それについては後述します。
正式な発売日は2022年1月31日(月)なので、先駆けてのレビューになりますが、すでに宵積みしているスーパーやドラッグストアも多い様子。もちろん月曜日になれば全国的に取り扱っている販売店が増えるのと、コンビニでは2月1日(火)から順次発売予定となっているため、それまでに味の感覚などが掴んでもらえると幸いです。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル ねぎ塩カルビ ビッグ 製造者:日清食品株式会社 製造所:S・関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:97g(めん80g) 商品コード:4902105269565(JAN) |
発売日:2022年01月31日(月) 実食日:2022年01月30日(日) 発売地域:全国 希望小売価格:220円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製黄金オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(豚脂、食塩、ポーク調味料、糖類、植物油脂、香辛料、たん白加水分解物)、かやく(味付豚ミンチ、ねぎ、味付卵、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、カラメル色素、フラボノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
2021年6月のリニューアル以降、変わり種を含むレギュラーサイズのカップヌードル全商品からフタ止めシールを廃止し、プラスチック原料の使用量を年間で33トン削減する試みを実施している日清食品ですが、縦型ビッグのカップヌードルには引き続き、外装フィルムの容器底面に位置する場所にフタ止めシールを貼り付けているため、ホールド感は据え置きです。
別添の小袋は後入れなので、お湯を注いでからフタの上で温めた後、食べる直前に “よく揉みほぐしてから” 投入し、容器の底から混ぜ合わせたら完成です。熱湯を注ぐ前はスナック菓子にありそうな香りを漂わせていましたが、特製黄金オイルを入れた途端に炭火焼き風の芳ばしさと、網を抜け落ちて焦げた豚の脂を想起させる香りが立ち、雰囲気は激変。
念のため特製黄金オイルを入れる前の味も確かめたかったので、同じ日に製造された個体を別に用意しました。というわけで、小袋を投入する前後の変化にも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(97g)あたり |
カロリー:451kcal たん白質:11.3g 脂 質:20.3g 炭水化物:55.8g 食塩相当量:7.5g (めん・かやく:3.5g) (スープ:4.0g) ビタミンB1:0.91mg ビタミンB2:0.33mg カルシウム:129mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:451kcal(めん・かやく:406kcal)(スープ:45kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
今回のスープ(というかオイル)と相性ばっちり
カップヌードルの油揚げ麺には種類があると前述したように、約2mm幅のサイズと原材料名の構成から察すると、直近では2021年11月29日に発売された「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」と完全に一致するため、定番フレーバーの中では「シーフードヌードル」や「しお(SiO)」に使われている油揚げ麺に該当します。
2022年1月現在の「シーフードヌードル」や「しお」に記載されている原材料名に “香味調味料” の文字はないので、まだ変更が反映されていないだけなのか、それとも微妙に仕様が異なるのかは定かでないものの、体感的に大きな違いはありません。ほかのフレーバーに使われている油揚げ麺と比較すると、もっとも味付けがシンプルなので、スープの個性を尊重してくれるタイプ。
今回は麺を啜るたびに特製黄金オイルの香りが鼻に抜けるので、その芳ばしさとインパクトがダイレクトに伝わってきます。おかげで油揚げ麺特有の風味もネガティブではなく‥‥いや、むしろベクトルが異なる互いの芳ばしさを引き立て合っているような、ある種の相乗効果を感じたので、ベストな取り合わせでした。
スープ
もうね、ほんとうに‥‥(謎の敗北感w)
土台の粉末スープはシンプルで、原材料名も簡素な内容となっているのですが、なかなかどうして侮れません。本格的なラーメンのスープを目指しているのではなく、ニンニクを効かせた焼肉の塩だれや豚肉を使った加工食品(フライパンで炒めるだけ、みたいな)を意識しているような、それでいてスナック的でジャンクなテイスト。
まだ炭火焼き風の香りなどは目立ちませんが、油揚げ麺の芳ばしさと粉末スープの相性は良好で、このままでも最後まで食べられるレベルに仕上げてあります。しかし、本命の「特製黄金オイル」を忘れてはいけません。
小袋の中に入っているオイルは、黄金色というよりも琥珀色で、そこに多少のギャップを感じたのですが、なんのなんの。これを加えた途端、前述した炭火焼き風の芳ばしさと豚の脂を焦がしたような風味が立ち、まるで焼肉屋さんの裏メニューでも食べているかのような感覚に浸れます。
そこまでカボスは激しく主張してきませんが、レモンとは違うベクトルの青い酸味が確かに存在し、それも強すぎず、弱すぎない絶妙な効かせ方。特に初速のインパクトは凄まじく、かなり強烈な印象を脳裏に刻み、それは徐々に穏やかになってくるので、最初は小袋を入れずに楽しんだ後、残り3/4くらいのタイミングで加えるのがベストかもしれません。それにしても、この味は卑怯かもしれないw
具材
かやくも隙なし
謎肉こと味付豚ミンチとスクランブルエッグは、いつもの「カップヌードル」にも入っている例のアレで、ネギと赤ピーマンも新開発の具材ではないのですが、謎肉の数は10個以上と多く、異なる甘さを備えたスクランブルエッグと赤ピーマンも前述のスープにジャストフィット。
ちょっと写真では分かりにくいかもしれませんが、ねぎもフリーズドライ(凍結乾燥)の青葱を軸に、それよりも歯触りが強いエアドライ(熱風乾燥)の青葱を組み合わせているのもポイントで、2種類の風味と食感が楽しめます。さらにキャベツでボリューム感をアップさせる案もあったのではないかと推測できますが、キャベツを入れると全体が優しくなってしまうので、あえて外したのかもしれません。
総評
いやー、ちょっと卑怯なんじゃないですかねコレw 油揚げ麺と具材は安定の使い回しなのと、粉末スープだけの状態で評価するなら★5くらいが妥当かな? などと思ったのですが、別添の「特製黄金オイル」を加えた後の臨場感は凄まじく、ちょっと逆らえませんでした。
別に私と日清食品が勝負しているわけじゃないですけど、食後に「ほら、うまかったやろ? な?」とかって言われてる気分になるというか、なんか漠然と悔しかったですw それはさておき、今回の「ねぎ塩カルビ」はいいですよ。炭火焼豚カルビの風味がクセになる! という謳い文句も誇張ではない、こちらの期待を裏切らない良品だったので、ぜひ試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】