どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2021年1月11日(月)新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル 謎肉キムチ」の実食レビューです。
「カップヌードル」に “辛うめええ” 最強スープの最新作「謎肉キムチ」降臨!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル 謎肉キムチ
カップヌードル(CUPNOODLE)とは、日清食品株式会社が世界に誇るグローバルブランドで、その開発に本腰を入れ始めたのは1969年(昭和44年)12月の話——。
同社が1958年(昭和33年)8月25日に「チキンラーメン」を発売してから10年が過ぎた頃、国内の即席袋めん市場が飽和状態になり、その状況を打開すべく日清食品を創業者した故・安藤百福(呉百福)氏がアメリカを視察中、現地のバイヤーが紙コップとフォークで「チキンラーメン」を食べ始めたことに衝撃を受け、片手で食べられる「カップヌードル」の開発に踏み切ったそうです。
新製品の方針を固めた安藤百福氏は、専任のプロジェクトチームを発足。その後、試行錯誤の末に完成した「カップヌードル」は、1971年(昭和46年)9月18日、東京都新宿区の伊勢丹百貨店を皮切りに販売をスタート。店頭での売り上げは伸びなかった「カップヌードル」ですが、夜勤の多い特殊ルートに営業かけ、徐々に市民権を得ることに成功し、現在は国内年間売上1,000億円を誇る業界No.1ブランドに成長しました。
今回の新商品「カップヌードル 謎肉キムチ」は、カップヌードルの発売当初から入っている最古参の具材であり、現在は謎肉(なぞにく)の愛称で親しまれている味付豚ミンチ(旧称・ダイスミンチ)とキムチに特化した新作で、日清食品の公式ウェブサイト内にあるニュースリリースでは「キムチ」の風味と「豚」の旨みを効かせた “辛うめええ” 最強スープをアピール。
たとえば2016年(平成28年)9月12日発売の初代が売れ過ぎて話題になり、今では毎年9月の恒例となっている「謎肉祭(なぞにくまつり)」や日清食品の公式オンラインストアで1.6秒に1個売れた「謎肉丼(なぞにくどん)」など、以前から謎肉に特化した商品を展開している「カップヌードル」ですが、それに加えてキムチも推してきたのは初の試み。
あらためまして「謎肉」とは、1971年9月18日の「カップヌードル」発売当初から入っている四角いダイスミンチで、豚肉や野菜(大豆)などの素材をミンチ状にしてフリーズドライ加工した具材。謎肉(なぞにく)という呼び名は、2005年頃から “原材料が謎だった” ことを理由に広まったネットスラングなのですが、2017年9月18日に初めて日清食品が “謎肉の正体は肉と大豆が主原料である” と公表し、大きな話題になりました。
基本は豚肉をベースにしている茶色い謎肉ですが、2017年6月26日「カップヌードル チリトマトヌードル」のリニューアルに伴い導入された鶏肉ベースの “白い謎肉” に、唐辛子やバジルを練り込んだ “珍種謎肉” など、変わり種の謎肉も意欲的に開発してきた近年の日清食品。苦手な人は苦手だけど、好きなひとにはたまらない、数あるカップ麺の具材の中でもコアなファンを獲得している魅力の持ち主です。
日清食品が公開している「カップヌードル 謎肉キムチ」のニュースリリースには、謎肉(味付豚ミンチ)としか記載されていないため、キムチを練り込んだ謎肉とかではないようですが、謎肉の他に白菜キムチやニラを使用しているらしく、すでに実食前から勝ち確のオーラをまとっている今回の謎肉キムチ。
パッケージの「カップヌードル なぞにくキムチ」が “なにくそキムチ” に見えて「ん?」などと思いつつ、それはさておき謎肉は “ごろごろと入っている” ようなので、そのボリューム感と辛うめええ最強スープに注目です。
開封
今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、お湯を注ぐだけの簡単調理。開封直後‥‥というか、外側のフィルムを剥がした瞬間からキムチとガーリックの香りが漂い、フタを開けるや否や強烈な存在感を放ってくる開封直後。香りの系統は湖池屋の「カラムーチョ」に通じるところがある、かなりジャンクでスナック的な香り。やばいw
ちなみにパッケージの側面には、5段階基準で辛さレベルの目安があり、謎肉キムチの辛さレベルは「2」とのこと。いまや毎年恒例となっている夏の人気フレーバー「カップヌードル レッドシーフードヌードル」の辛さレベルも「2」なので、それと同等の辛さは備えている様子。
メーカー希望小売価格は、通常のカップヌードル(レギュラーサイズ)と同じ税別193円で、2021年12月現在、コンビニで購入した場合の税込価格は198円が標準。一部の地域では売ってないこともありますが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)すべての企業で取り扱いを確認しました。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル 謎肉キムチ 製造者:日清食品株式会社 製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:76g(めん60g) 商品コード:4902105263563(JAN) |
発売日:2021年01月11日(月) 実食日:2021年01月15日(金) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:スーパー 商品購入価格:138円(税込) 希望小売価格:193円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:310ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:-(なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料)、スープ(香味調味料、香辛料、糖類、ポーク調味料、しいたけ調味料、ブイヨン、豚脂、はくさい調味料、みそ調味料、粉末しょうゆ、魚醤、植物油脂、カレー粉、トマトパウダー、食塩)、かやく(味付豚ミンチ、はくさいキムチ、にら、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、増粘多糖類、かんすい、酸味料、カロチノイド色素、カラメル色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は慣れ親しみのある形状の油揚げ麺で、湯戻し時間は標準の熱湯3分。カップヌードルの麺は基本的に “既存の定番フレーバーに使われている麺と共通” なので、おそらく今回も定番御三家(レギュラー、シーフード、カレー)のいずれかに使われている油揚げ麺と同じ麺を採用しているはず。
あとは熱湯を注いで3分後、よくかき混ぜたら出来上がり。キムチや辛味を効かせたオイルは別添されていないため、そこが寂しいところではあるものの、引き続き強烈なキムチ&ガーリックの香りが食欲を刺激してくる実食前。謎肉の数も11個以上と頼もしく、けっこうニラが多いのも嬉しいポイント。
ちなみに新・意識高い系こってりカップヌードルとして開発された「コッテリーナイス」シリーズに「濃厚! キムチ豚骨」というキムチ系フレーバーが存在していたのですが、2021年1月現在 “なぜか「キムチ豚骨」だけ販売終了” のため、現存する商品の中では唯一のキムチ系カップヌードルに位置する謎肉キムチ。
引き続き “最強のコンビネーション” を謳う中毒性の高さと実際の辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(76g)あたり |
カロリー:343kcal たん白質:9.0g 脂 質:13.7g 炭水化物:46.0g 食塩相当量:5.0g (めん・かやく:2.1g) (スープ:2.9g) ビタミンB1:0.59mg ビタミンB2:0.25mg カルシウム:101mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:343kcal(めん・かやく:308kcal)(スープ:35kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
あえて主張の弱い麺をピックアップ
「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料」という原材料の構成から察するに、おそらく今回の麺は既存の「シーフードヌードル」や「しお(SiO)」に使われている油揚げ麺と同じもの。なかにはチーズを練り込んでいる特殊な麺もありますが、基本的に変わり種では定番御三家の麺を使う傾向があり、それぞれ小さなようで大きな違いが生じています。
たとえば基準となる洋風しょうゆ味の「カップヌードル」に使われている麺の幅は2mmで、同じく「シーフードヌードル」や「しお(SiO)」の麺も現在は2mm幅(以前は1.8mm幅)に切り出されているのですが、後者は味付けを控えているのが特徴。逆に「カレー」や「チリトマトヌードル」の麺は3mm幅と太く、わずか1mmの違いが与える体感的な差は、けっして小さなものといえません。
今回の「謎肉キムチ」に使われているタイプの麺は、カップヌードルの中で “もっとも自己主張が弱い麺” で、しかも後述するスープはインパクトの強い味付けなのですが、スープを際立たせるために、あえて主張が弱い麺をチョイスしてきたような組み合わせ。実際に「カレー」用の麺を使っても成立していたと思いますが、自己主張の弱さが功を奏し、スープのインパクトが全面に感じられたのがよかったです。
スープ
辛うめええ最強スープは伊達じゃない
調理前から香りが強いと前述したように、ひとくち目から味蕾にガツンとジャンクな旨みを叩き込んでくる、とても分かりやすい味付けなのですが、けっして大味ではありません。体感的に強いのは「キムチ」「にんにく」「魚醤」の3本で、その奥に構える椎茸とブイヨン、そして白菜の優しい甘さが味に奥行きを、さらに隠し味のカレー粉とトマトパウダーが複雑な味覚を表現。
調理感をプラスしてくれるオイルは別添されていませんが、強烈なニンニクの風味でインパクトを与えつつ、それに負けじとキムチや魚醤の風味を際立たせ、韓国ライクなチゲっぽい風味を打ち出し、なおかつ豚の旨みで豚キムチっぽさもある、いずれにせよ後引く味わいと中毒性の高さから、つい次の一口を誘ってくる魅力の持ち主。
辛さもピリ辛ちょい上の強過ぎないラインを狙っていますが、その絶妙な辛さもクセになるアクセントに一役買っている、初登場にして完成形にあるスープだと感じました。
具材
謎肉×キムチ×にら=ジャスティス
白菜キムチは辛味も酸味も特筆して強くはなかったのですが、そこそこ肉厚で存在感は明確。スープ単体でもキムチ感は強めに主張してきますけど、そこに具材の白菜キムチが加担しているのは言うまでもありません。またニラも風味が強く、全体のスタミナ感を底上げする要員として、製品の価値を向上することに寄与しています。
そして主役の謎肉は、いつもの「カップヌードル」に入っている標準的な謎肉で、さすがに「謎肉祭」や「謎肉丼」ほどの量ではないのですが、合計10個以上とレギュラーサイズにしては申し分ないボリューム感。キムチと同じく謎肉もスープの旨みに寄与しており、カップヌードルならではのジャンクなテイストに魅力を感じました。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
麺は体感的に “いつものカップヌードル” なので、そこに新鮮味を覚えることはないかと思いますが、安心と信頼の品質がブランドのアイデンティティを表現。対して既存のフレーバーにはない、強烈なガーリック感と豚キムチチゲライクなスープにはインパクトが感じられる、変わり種らしい特別感と中毒性の高さは一見の価値あり。
白ご飯との相性はもちろん、温泉卵やチーズ、納豆など、ちょい足しアレンジの土台としてもオススメの一杯で、これといって改善すべきポイントも見当たらない完成度の高さから、今後は「レッドシーフードヌードル」に続く毎年恒例のフレーバーとして定着するかもしれません(author・taka :a)