「カップヌードル保存缶」防災備蓄用カップ麺を通常商品と比較

日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、日清食品の防災備蓄用カップ麺、「カップヌードル保存缶」の実食レビューです。

定番の「カップヌードル」と中身は同じ? 保存の前に製造から0年目の状態をチェック!

実際に食べてみた感想に基づいて通常商品との違いや共通点を解説し、製品の特徴・詳細をお伝えします。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

カップヌードル保存缶×定番カップヌードル

「カップヌードル保存缶 / チキンラーメン保存缶」とは、日清食品が数量限定で定期的に製造・販売している3年間の長期保存が可能な缶入タイプの防災備蓄用カップ麺で、缶内を無酸素状態にすることと吸湿を完全に抑えることで製造日から3年間(36ヶ月)の長期保存が可能となっている保存食です。

今回、ニュースリリースなどで大々的な発表はありませんでしたが、日清食品グループの公式オンライストアにて各600食限定の数量限定商品として再販売開始。ちなみに2000年8月、ミレニアムを記念する特別企画商品として「TimeCan(タイムカン)」という10年間保存可能なカップヌードルが開発され、一部において缶の巻き締め不良が原因で長期保存が不可能という理由から全品自主回収されましたが、それとは別物です。

「保存缶」(ほぞんかん)は、2008年から日清食品グループが取り組んでいるCSR活動「百福士(ひゃくふくし)」の一環として開発され、2018年8月22日(金)に行われたプロジェクト第3弾、「もしもの時のチキンラーメン・カン」の「チキンラーメン・カン」を前身とし、2012年9月15日(土)に初版の「カップヌードル保存缶 / チキンラーメン保存缶」がテスト販売されました。

「CSR活動」とは、企業の社会的責任 “Corporate Social Responsibility” の略称で、日本では利益を目的としない慈善事業と解釈されることも多いのですが、日清食品グループはスポーツや食文化支援、災害支援などを通じた社会貢献活動、人権の尊重、安心・安全な商品やサービスの提供、地域課題への取り組み、地球を守るための環境保全活動など、様々なステークホルダーとの対話に取り組んでいます。

コーポレートガバナンス(企業統治)などもCSR活動に含まれるのですが、「ステークホルダー」とは消費者(顧客)や従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、行政機関など、企業や行政、NPO等の利害と行動に直接または間接的な利害関係を有する利害関係者のことを意味し‥小難しいですねw 要するにCSR活動とは、「企業が倫理的観点から事業活動を通じて自主的(ボランタリー)に社会貢献する責任」です。つまり、ざっくりいうと最初の解釈で問題ありません。

ちなみに缶の中は2食入で、縦104×横104×高さ174mmと地味にサイズが大きく、レギュラーサイズの「カップヌードル」と並べて比較すると一目瞭然ですね。また、パッケージには「製造後3年後の長期保存が可能ですが、定期的な買い替えをオススメします」と書いてあるように、どうやら「保存缶」は1年に1回のペースで開発・販売されているようです。

いま手元にある「カップヌードル保存缶」は、2019年2月15日(金)発売、賞味期限は2021年12月となっているため、逆算して2018年12月頃に製造されたものですね。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。実は保存缶を食べるのは今回が初めてなので、ちょっとドキドキしています‥w

開封

外側容器の材質はスチール、内蓋はアルミ、その上に被せてあるプラスチック製のフタはPE(ポリエチレン)となっているので、資源分別の際は留意してください。まずはポリエチレン製のフタを取り外すのですが、あとは鯖缶よろしく内蓋のリングを垂直に起こし、親指を缶の上に当て、リングを上のほうへ引き上げるようにして開封します。

すると中からカップヌードルの容器(の、おしり)が現れるのですが、先ほどの内蓋(アルミ蓋)を完全に剥がさないと内容物が取り出せないので、切り口で手を切らないように注意しながらアルミ蓋を完全に取り外してください。ちなみに保存缶の中にある容器(紙カップ)を既存のカップヌードルと並べてみたところ、まったく同じサイズでした。

内容物は、「紙カップ×2個」「フォーク×2本」「めん×2食」「粉末スープ入りかやく×2袋」「脱酸素剤(※食べられません)」。紙カップは作り方などのデザインこそ一部変更されていますが、現行品と同じサイズ、似たデザイン。麺やスープ、具材に関しても馴れ親しんだ雰囲気です。ただ、ちょっと麺の色が濃い目に見えますね。

「マイカップヌードルファクトリー」や「モモフクヌードル」じゃないけれど、普段は熱湯を注ぐだけのカップヌードルなのに、なんだか自分で組み立てられる特別感にワクワクしてきました(笑)。とりあえず脱酸素剤は食べられないのでポイ、開缶後は賞味期限にかかわらず、すぐに食べてください。

フォークは海外のカップ麺では定番の折り畳み式で、いちどパキッと組み立ててしまうと容易には再び折り畳めないところに儚さの美学(?)を感じるのですが、それはさておきカップヌードルは箸で食べるよりもコレで食べたほうが何割り増しかウマい説を私は信じています。空腹と雰囲気は最高の調味料。

製品情報・購入価格

製品名:カップヌードル保存缶
製造者:日清食品
製造所:下関工場(製造所固有記号 B)
内容量:69g(めん60g)
発売日:2019年02月15日(金)
実食日:2019年02月22日(金)
JANコード:4902105215722
希望小売価格:810円(税込)

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:税込810円(送料 / 支払手数料別)
取得店舗:日清食品グループ オンラインストア

麺の種類:油揚げ麺(ヌードルタイプ)
スタイル:防災備蓄用カップ麺2食入
容器材質:缶(スチール)/ 中蓋(アルミ)
湯量目安:330ml
調理時間:熱湯3分
内部構成:紙カップ×2個 / フォーク×2本 / めん×2食 / 粉末スープ入りかやく×2袋 / 脱酸素剤(※食べられません)

原材料名とアレルギー表示

2019年2月22日(金)現在、食品表示法の変更もあって日清食品グループのオンラインストアに掲載されている原材料名と手元にある商品の原材料名が微妙に違っているのですが(ひらがなと漢字の使い分けや食品添加物と区別する部分にスラッシュ、小麦粉横に国内製造の表記を追加するなど)、それだけの変化ではありません。

油揚げめんには新たに「香辛料」の表記があり、食品添加物の「くん液」も追加され、スープの「チキンエキス」がカットされるなど、原材料そのものがマイナーチェンジ‥しているわけではなく、そのことについて日清食品の担当部署に確認を取ったところ、現在もスープにチキンエキスは使用しているが「香味調味料の中にチキンエキスを要約」しているとのことでした。ちなみに既存の「カップヌードル」も同様です。

「くん液」については食品表示法の変更と “五感に感じるものは表示していく” という社内方針の一致から、以前は表示義務がなかったことから記載していなかっただけで、原材料名の表記をリニューアルした際に追記、製品自体の中身は以前から変更がないそうです。これまでカップ麺をレビューする上で微妙な原材料名の変化も追ってきましたが、特に “チキンエキスは香味調味料として要約し表記を省く” など、そういうこともあるんだなぁ‥と勉強になりました。

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、たん白加水分解物、香辛料)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、味付えび、味付豚肉、ねぎ)、スープ(糖類、粉末しょうゆ、食塩、香辛料、たん白加水分解物、香味調味料、ポークエキス、メンマパウダー)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、香辛料抽出物、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、香料、酸味料、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・大豆・ごま(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

必要なお湯の目安量はレギュラーサイズの「カップヌードル(300ml)」と比較して30ml多い330mlとなっているのですが、内容量は69g(カップヌードル:77g)、麺重量は60g(カップヌードル:65g)と比率が変わっていて、ちょっと調理方法の手順も違っています。

まずフィルムを剥がした「めん」と「粉末スープ入りかやく」を「紙カップに入れる」、という手順からして大きく違うのですが、お湯を内側の線まで注いだ後に「フタは必要ありません」というのが大きなポイント。紙カップ用のフタなどは入っていませんが、梱包ミスでもなければフタの代わりになる物を探す必要もなく、フタなし調理が正解です。

今回は熱湯を注いだら放置で構いませんが、日本のカップ麺には入っていない「カップヌードルが美味しくなるフォーク」(仮名)を容器とフタの間にグザッと刺してフタをとめ、それを横目に見ながらパソコン作業するシチュエーションが個人的に‥このマニアックな魅力は伝わっているのだろうかw それはさておき調理時間は通常通り熱湯3分なので、難しいことはありません。

それでは、実際に食べてみましょう。いやいや保存缶なんだから保存したやつ食えよw というツッコミは正論なのですが、「カップヌードル保存缶」と「チキンラーメン保存缶」それぞれ5缶ずつ購入しているので、まずは長期保存前の状態、つまり保存缶本来が持つオリジナルの力量を問うてみたいと思います。

1食(69g)当たり

カロリー:314kcal
たん白質:8.5g
脂  質:12.9g
炭水化物:41.2g
食塩相当量:4.6g
(めん・かやく:1.8g)
(スープ:2.8g)

めん

原材料名はカップヌードルと同じ

比較対象の定番レギュラー商品「カップヌードル」と麺の原材料を比較してみたところ、まったく同じ内容となっています。ただ、きもち麺の色が濃い目に見えて、実際に食べてみた感じも芳ばしいというか、チキンラーメンほどではないけれど、下味(しょうゆ)ちょっと濃い目に感じました。

それからフタなし調理に対応させるためか麺も若干ながら細く(昔の「シーフードヌードル」くらいのサイズに)思えたのですが、とりあえずどうなんだとザックリ聞かれたら “いつものカップヌードルです” と即答します。食べ始めの適度なコシも伸びるスピードにも目立って大幅な差異はなく、カップヌードルが食べたい気分の時に食べてもココに裏切りはありません。

ところで麺の個包装を破くのに恐ろしく手間取ったので(うっすいビニールと対決の結果なぜか親指の爪が縦に割れた‥w)、カップヌードル保存缶を保存している場所にハサミ、もしくはカッターナイフなどの刃物、またはフィルムも爪も切れちゃう一石二鳥の爪切りを一緒に保管しておくことをオススメします。

スープ

ちょっと普段より濃い味かも?

ヌードルタイプの油揚げ麺と同じくスープの原材料も既存の「カップヌードル」と同じで、体感的にも差異はありません。ただ、やっぱり味が濃いめかな‥とも思ったんですけど、食塩相当量の数値も大幅に違うわけではありませんし、とりあえずどうなんだとザックリ聞かれたら “いつものカップヌードルです” と即答します。

たまに「カップヌードルのレギュラーは例えるなら何味ですか?」と聞かれることがあるので、強いて言えば「洋風しょうゆ味」と返答するのですが、醤油ベースなんだけど和風じゃなくて、でもゴリゴリの洋風でもない、醤油の芳ばしさにキレのあるペッパーのアクセント、そして隠し味のメンマパウダーの素朴な印象を演出している、あの独特な世界観が保存缶でも楽しめました。

そして何と言っても具材の謎肉から滲み出るジャンクな旨味と海老の風味はスープにおいても特に重要な位置付けにあって、この風味があるかないかで大きく雰囲気が異なってくるのですが、今回その点については問題なし。なんだか普段のスープと同系統にありながらガツンとした旨味を感じたので、非常食だからといって物足りなさは皆無に等しく‥というか実際に濃いめの味で量以上の満足感です。

かやく

や、やつが‥‥

「めん」「スープ」と同じく「かやく」も本家同様に充実した内容で、主要具材の海老は大きなサイズで6尾、謎肉は9個、小さなミンチポークは目立っていませんでしたが、スクランブルエッグは多くてネギもシャキッとした歯触りが好印象。調理前も調理後も具沢山な印象で、とりあえずどうなんだとザックリ聞かれたら “いつものカップヌードルです” とは即答できません。

そう、隠れファンの多い「コロチャー」は入っていないのです。私はアンチコロチャー層ではありませんが謎肉が好きなので、エビと謎肉とスクランブルエッグで大満足だったんですけど、保存上の問題があるのか原料コストの兼ね合いか、それともフタ無しでは適切に戻らないのかコロチャーはカットされていました。

コロチャーの入ってないカップヌードルはカップヌードルじゃない! ってくらい熱烈なコロチャーファンにとっては致命的なダメージになるかもしれませんが、あくまでも非常用・防災備蓄用のカップヌードルなので、正直いざという時はコロチャーの有無よりもカップヌードルが食べられる幸福感が上回ると思います。

まとめ

とりあえず1缶(2食入)税込810円、1食あたり税込405円なので、通常のカップヌードルがセールの時に100円前後だったら軽く4倍相当の値段になります。ただ、コロチャーの有無以外に大きな差を感じることはなく、通常のカップヌードルは製造から6ヶ月後が賞味期限なのに対し、「カップヌードル保存缶」の賞味期限は製造から36ヶ月後(3年間)というのが特筆すべきポイント。

つまり保存可能期間でいえば通常商品の6倍なので、その間に通常商品は何度も買い換えなければいけないことを思うと頭ごなしに保存缶の費用対効果(コストパフォーマンス)が悪いとは言えないのではないでしょうか。それに通常のカップヌードルは製造から3ヶ月を超えると味の劣化スピードが加速するため、ガチでカップヌードルを保存したいなら「保存缶」のほうが安全です。あとは製造から1年後、2年後、そしてメーカーが定めている限界値の3年後、この美味しさは色褪せることなくキープされているのかどうかですよね。

というわけで今回の「保存缶」製造から1年後となる今年の12月〜来年の2月、今回と同じ日に買った同じ賞味期限のカップヌードル保存缶をレビューし、また1年後、そのまた1年後、ついでに賞味期限が切れてしまった場合を想定して4年先までプランを計画しているので、よろしければ見守っていてください。とりあえず今回の保存缶は、箸がなくてもお湯さえあれば心細い時に温かくて具沢山なカップヌードルが食べられる、とても素晴らしい防災備蓄用グッズです。

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