どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年2月14日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル にんにく豚骨」の実食レビューです。
二郎インスパイア系の「カップヌードル」再び‥‥じゃない!? ガツンとウマい新定番「にんにく豚骨」堂々降臨!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル にんにく豚骨
カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のロングセラーで、2020年に国内年間売上1,000億円を突破。発売50周年を迎えた2021年には「カップヌードル」ブランドの世界累計販売数が500億食を達成するなど、世界100ヶ国で販売される真のグローバルブランドに成長し、不動の地位を確立しました。
今回の新商品「カップヌードル にんにく豚骨」は、コロナ禍でマスクの着用やテレワークが浸透し、にんにくを効かせた食べ物が注目されていることを背景に開発された新作で、数量限定のスポット商品かと思いきや、日清食品のニュースリリースには “ガツンとうまい「カップヌードル」の新定番” と記載されています。つまり、初登場でレギュラー入りを果たした「旨辛豚骨」や「辛麺」と共通する流れ。
かなりパッケージでも大きく「にんにく」を強調しているのと、黄色い背景に赤・黒の文字色は “二郎インスパイア系” を彷彿とさせるカラーリングなので、最初は2021年2月1日発売の二郎インスパイア商品「カップヌードル ガツン!とスタミナ醤油 ビッグ」の続編かと思っていたのですが、そうではありません。
昨年の同時期に発売された「カップヌードル ガツン!とスタミナ醤油 ビッグ」は、強烈なニンニクのインパクトを筆頭に、骨っぽさを感じさせる豚骨の魅力を打ち出しつつ、醤油のコクとキレを効かせた豚骨醤油味のスープを特徴としていましたが、今回の「カップヌードル にんにく豚骨」は “二郎インスパイア系ではなく豚骨ラーメン” にカテゴライズされる最新作。
日清食品のニュースリリースによると、豚の旨みを効かせた豚骨スープに、脂のコクとニンニクの風味を加え、具材には謎肉(なぞにく)の愛称で親しまれている味付豚ミンチと刻みニンニク、キクラゲ、ネギ、スクランブルエッグのほか、紅生姜もトッピング。さらに「特製にんにく豚オイル」を別添しているため、それも「ガツン!とスタミナ醤油」との大きな違い。
「カップヌードル」のレギュラー商品には、2020年8月31日から販売を続けている「旨辛豚骨」が存在するため、現行の中では第2の豚骨フレーバーになりますが、それと今回の「にんにく豚骨」は完全に異なるイメージ。ちょっとパッケージのカラーリングは紛らわしいですけど、インパクトについては申し分ありません。
容器側面やフタ上で “うまさ広がる!刻みにんにくパワー!” とアピールしているように、日清食品のガーリック系は冗談抜きで容赦ないので、それについては大丈夫そうですが、強烈なニンニクに負けないほど豚骨の要素も強いのかどうか‥‥というのが重要なポイント。
また「カップヌードル」の新定番としてレギュラー化するのであれば、裏切りのないインパクトと安心感の両立も大切になってくるので、二郎インスパイア商品にしか見えないパッケージには悪意を感じますがw ニンニクを強調した豚骨ラーメンを食べるスタンスでレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製にんにく豚オイル」が1袋。その小袋を取り外すと、天面に原材料名や内容量、保存方法、調理方法などの製品情報が印刷されているのですが、容器側面にも “まったく同じ製品情報を印刷している” ので、内容は重複しています。たしか前にもありましたよね、このパターン。
具材は前述の6種類(味付豚ミンチ、にんにく、きくらげ、味付卵、ねぎ、紅しょうが)で、その豊富なバリエーションもさることながら、お湯を入れる前から麺が見えないほどのボリューム感も魅力。また開封した瞬間にニンニクがバチッと攻めてくるのかと思いきや、それよりも印象的だったのは豚骨の香りだったので、いい意味で予想を裏切られました。
私は日清食品グループのオンラインストアで先行販売分を購入しましたが、販売店は全国のコンビニをはじめ、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなど、販売ルートを限定しないNB(ナショナルブランド)商品です。ただ、カップ麺の新商品がコンビニに搬入されるのは月曜日の深夜〜火曜日なので、店舗によっては火曜日以降に陳列されるかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル にんにく豚骨 製造者:日清食品株式会社 製造所:A・関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:79g(めん60g) 商品コード:4902105271261(JAN) |
発売日:2022年02月14日(月) 実食日:2022年02月14日(月) 発売地域:全国 希望小売価格:193円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:300ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製にんにく豚オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(豚脂、ポーク調味料、糖類、でん粉、小麦粉、香味油、植物油脂、チキン調味料、香辛料(にんにく)、食塩、粉末しょうゆ、クリーミングパウダー、ポークパウダー)、かやく(味付豚ミンチ、にんにく、きくらげ、味付卵、ねぎ、紅しょうが)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、かんすい、増粘多糖類、pH調整剤、香辛料抽出物、カロチノイド色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、フラボノイド色素、酸味料、乳化剤、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、野菜色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は熱湯3分の油揚げ麺で、厳密にいうと「カップヌードル 旨辛豚骨」の原材料名とは異なりますが、同じ系譜にあるフレームワーク。カップヌードルに使われている油揚げ麺は、各スープに合わせてサイズや味付けを変えているのが特徴で、いくつかのパターンが存在するのですが、そこまで多岐にわたるわけではありません。
別添の小袋は後入れなので、フタを開けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。お湯を注ぐ前は豚骨(ポークエキス)の香りを強く感じたのですが、お湯を注いでから待っている間にニンニクが牙を剥き始め、それと同時に紅生姜の香りも印象的。ちゃんと “カップヌードルとんこつ” なんだなー、って。
しかし、お湯を注いでから3分後、別添の「特製にんにく豚オイル」を投入した瞬間、にんにくの香りがブーストするだけでなく、日清の “二郎インスパイア系” で定番の豚臭い香りが広がって、これまでの豚骨系カップヌードルとは一線を画す雰囲気。それに負けじと豚骨も踏ん張ってくれるのか、ここから先は「めん」「スープ」「具材」の3項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(79g)あたり |
カロリー:382kcal たん白質:8.1g 脂 質:19.1g 炭水化物:44.3g 食塩相当量:4.6g (めん・かやく:2.3g) (スープ:2.3g) ビタミンB1:0.63mg ビタミンB2:0.21mg カルシウム:95mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:382kcal(めん・かやく:320kcal)(スープ:62kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
もっとも味付けが控えめな麺を搭載
調理中の段階で “厳密にいうと「カップヌードル 旨辛豚骨」の原材料名とは異なりますが-・” と前述しましたが、今回の「にんにく豚骨」と原材料名を比較してみると「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料」までは共通で、唯一の違いは “そこに香味調味料がプラスされている” という部分のみ。
カップヌードルの油揚げ麺には、大きく分けて約2mm幅の麺と約3mm幅の太麺があり、今回は前者の標準サイズ。はたして既存の商品に改正後の食品表示制度が適応されていないだけなのか、それとも微妙に仕様が異なるのかは定かでないものの、体感的には「カップヌードル 旨辛豚骨」と同じ麺という認識で問題ありません。
このフレームワークは「シーフードヌードル」や「しお(SiO)」などに使われている油揚げ麺とも共通で、通常の「カップヌードル」よりも味付けを控えているのがポイント。もちろん同シリーズの「カレー」や「味噌」「チリトマトヌードル」などに使われている約3mm幅の麺よりも存在感は弱く、今回はスープを立てるスタンスが功を奏し、ニンニクのインパクトをダイレクトに運んでくれました。
スープ
かなりニンニクのエッジが強い
調理前に印象的だった豚骨の香りは裏手に周り、調理後はニンニクが優勢で、実際の味わいも然り。もうちょっと豚骨ならではの骨っぽさを感じたかった気持ちもありますが、ニンニクについては文句なしのインパクトで、それは実食の際に周囲への配慮が必要なレベル。具材の刻みニンニクも相俟って、もはや特有の辛味を感じるほどだったのですが、そのインパクトに感けただけのスープではありません。
舌がニンニクに慣れてくると、奥からフワッと豚骨が顔を出し始めるので、その変化に注目するのも乙な感じ。ちなみにチキン調味料やクリーミングパウダーなどで脇を固めていますが、体感的には豚骨で、さらに個性を強めてくれるのが「特製にんにく豚オイル」の存在です。
小袋の中に入っているオイルは琥珀色で、ガーリックオイルに癖の強い豚脂の香りをブレンドしたような、けっこう強烈な存在感。しかし、これを加えることで全体のニンニク感が強くなるのと、豚についての色合いも濃くなるため、粉末スープと同じ方向を向きながら、それをワンランク上のベクトルに押し上げてくれます。いやー、けっこうインパクトありますよ、これ。
具材
謎肉と紅生姜がウマい
謎肉、スクランブルエッグ、ネギは通常の「カップヌードル」と共通で、キクラゲも「旨辛豚骨」と同じ細切りですが、いずれの具材もニンニクが強めの豚骨スープと相性がよく、特製にんにく豚オイルを潜った謎肉を食べた瞬間、スープの豚骨感が加速するのも見どころ。さらに効果的だったのが紅生姜の存在で、ピリッとした刺激と特有の酸味が一定の感覚で口の中の飛び込んでくるため飽きません。
またキクラゲと紅生姜を併用することで、これが「カップヌードルとんこつ」であることを象徴していたのも印象に残ったポイント。さらに煎り胡麻が多めに入っていれば‥‥などと思ったのですが、スープの下に大量の刻みニンニクが沈んでいたので、物足りなさを感じることはありませんでした。その刻みニンニクのインパクトを最大限に楽しむため、定期的に混ぜながら食べてみてください。
総評
パッケージはゴリゴリの二郎インスパイア系にしか見えないデザインで、実際に添付の「特製にんにく豚オイル」からは日清の二郎インスパイア商品に共通する豚臭さが漂うなど、それっぽい要素が無きにしも非ずだったのですが、スープの方向性や具材のキクラゲ、紅生姜により、あくまでも「カップヌードルとんこつ」と思える仕上がりは新しく、しっかりと印象に残る良品でした。
ちょっと実食のタイミングには気を付けなければいけませんが、おかげで定番フレーバーとのカニバリゼーションも起きそうにないですし、不自然なトロミもなかったので、これを「カップヌードル炒飯」にアレンジしても激ウマな予感。二郎系をイメージしているとズッコケますけど、ニンニクの存在感については申し分ないので、ガツンとキメたい気分のときにオススメです【author・taka :a(大石敬之)】