どうも、taka :a（@honjitsunoippai）です。
本日の一杯は、2021年7月5日（月）新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 旨辛カルビ味焼そば」の実食レビューです。
食べ始めたら箸が止まらない!? 濃くて旨い “汁なし” がテーマ「日清夏めんトリオ」新登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル 旨辛カルビ味焼そば
日清夏めんトリオとは、日清食品を代表する「カップヌードル」「日清のどん兵衛」「日清焼そばU.F.O.」の3ブランドからリリースされた新作で、アツい夏でも食べやすい “汁なしガッツリメニュー” をテーマに開発。コロナ禍の影響で外出の自粛が望まれている現在、自宅でスポーツ観戦や音楽ライブ配信を楽しむ機会が増える夏に向けて企画されました。
1971年（昭和46年）9月18日に発売された「カップヌードル」からのエントリーは、豚の旨味がクセになる旨辛ソースが特徴の「旨辛カルビ味焼そば」で、日清夏めんトリオのセンターを飾る存在。普段は汁ありが標準なので、ちょっと珍しいスタイルになりますが、カップヌードル初の湯切りタイプではありません。
湯切りして食べる汁なしタイプの「カップヌードル」といえば、2012年7月9日に関東甲信越・静岡エリアで先行発売、同年10月1日から全国発売された「カップヌードル焼そば 1ミニット」というBOX（ボックス）型の商品があり、それと同時に「日清焼そばU.F.O. 1ミニット」もリリースされ、当時けっこうハマっていたのですが、後者については扨措き——。
それ以前にも “塩味と辛味の融合” をテーマにヤンニムジャンソース（韓国風調味料）と “シーフードヌードル” のロゴを使った「日清 辛口シーフード焼そば」（2002年6月24日発売）や「シーフードヌードル」の発売20周年を記念した皿型カップ焼そば「シーフードヌードル焼そば」（2004年8月2日発売）などが懐かしく、直近だと「カップヌードル 汁なしシーフード」が記憶に新しいところ。
「カップヌードル 汁なしシーフード」は、夏ドキッ（夏が食べどき）をテーマに開発された「シーフードヌードル」のスピンオフ作品で、発売日は2017年7月17日と約4年前の話。2015年〜2017年代は「カップヌードル パスタスタイル」という湯切りタイプの開発にも力を入れていましたが、それ以降に湯切りタイプの新作はなかったので、今回の “汁なしカップヌードル” は約4年ぶりの試みです。
というわけで「日清夏めんトリオ」の中でも特に注目していたのですが、1976年（昭和51年）8月9日に発売された「どん兵衛」からのエントリー「スパイシーカレー焼うどん」も食欲を刺激してくるフレーバーで、スパイシーなカレーソースが特徴とのこと。
そんな「どん兵衛」と同じ1976年（昭和51年）の5月21日に発売された「日清焼そばU.F.O.」のエントリーは、お好み焼味のソースとコク旨マヨを特徴とする「お好み焼味焼そば」ということで、ぶっちゃけ新鮮味のないテーマに思えますが、それだけに間違いなさそうな雰囲気。
特にスーパーやドラッグストアでは3品すべて取り揃えている店舗が多く、フェスをイメージした明るいパッケージで棚を賑わせていたのですが、ひとまず本稿では「日清夏めんトリオ」の中でも注目度が高い「カップヌードル 旨辛カルビ味焼そば」を詳しく掘り下げていきます。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製旨辛だれ」が1袋。容器はレギュラーサイズの「カップヌードル」よりも背が低く、すこし円周の直径を伸ばしたような、既存の商品に例えると「カレーメシ」や「ぶっこみ飯（めし）」「日清焼そばU.F.O.ペロリ」をはじめ、前述の「汁なしシーフード」や「パスタスタイル」と同じサイズ感。
具材には謎肉（なぞにく）の愛称で親しまれている味付豚ミンチを筆頭に、キャベツと少量の赤唐辛子をトッピング。麺は油で揚げたフライ麺で、汁ありの「カップヌードル」に近い見た目をしていますが、日清食品のニュースリリースには「汁なしカップヌードル」専用のソースとよく絡むウェーブ麺と記載されています。
メーカー希望小売価格は193円（税別）なので、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は198円になりますが、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなど、コンビニ以外の店舗であれば、だいたい130円〜150円前後が平均的。ただ、今回は夏限定のスポット商品なので、通常の「カップヌードル」よりも安い値段で手に入るかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名：カップヌードル 旨辛カルビ味焼そば 製造者：日清食品株式会社 製造所：F・静岡工場（静岡県焼津市相川17-2） 内容量：87g（めん73g） 商品コード：4902105267820（JAN） |
| 発売日：2021年07月05日（月） 実食日：2021年07月06日（火） 発売地域：全国 取得店舗：スーパー 商品購入価格：138円（税込） 希望小売価格：193円（税別） |
| 麺の種類：油揚げ麺 スタイル：レギュラーサイズ・湯切りタイプ 容器材質：紙 湯量目安：370ml 調理時間：熱湯3分 小袋構成：1袋（特製旨辛だれ） |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】油揚げめん（小麦粉（国内製造）、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料、チキンエキス）、たれ（しょうゆ、豚脂、しょうゆ調味料、糖類、ポークエキス、食塩、香辛料、粉末みそ、ポーク調味料、豆板醤）、かやく（味付豚ミンチ、キャベツ、赤唐辛子）/ 加工でん粉、調味料（アミノ酸等）、香料、カラメル色素、炭酸Ca、かんすい、乳化剤、酒精、酸味料、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤（ビタミンE）、甘味料（アセスルファムK、スクラロース）、炭酸Mg、香辛料抽出物、ビタミンB2、くん液、ビタミンB1、（一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む） |
実食開始
別添の「特製旨辛だれ」には「フタの上で温めてください」とあるので、お湯を注いでから3分間、指示通りフタの上で温めます。ちなみにフェスをイメージしたパッケージには “ひよこちゃんの紛い物” みたいなキャラクターもデザインされていますが、偽物ではなく “ひよこちゃんの兄” という設定で、実は聞くも涙、語るも涙の暗い過去の持ち主——。
‥‥と、ひよこちゃんの兄については扨措き。お湯を注いでから3分後、湯切りをしてから「特製辛旨だれ」を加え、よくかき混ぜたら出来上がり。漂ってくる湯気の香りは “焼肉のたれ” に近いのかと思いきや、だいぶ甘い匂いが強く、人工甘味料（アセスルファムK、スクラロース）の主張に不安が否めない調理直後。
日清食品の汁なし系にアセスルファムKとスクラロースが入っていた場合、その人工的な甘さが舌に纏わり付いてくることも珍しくないので、気になる方は気になるかもしれません。というわけで、カルビ味の再現度と甘さの兼ね合いにも注目しつつ「めん」「たれ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示：1食（87g）あたり |
| カロリー：389kcal たん白質：8.8g 脂 質：16.2g 炭水化物：52.1g 食塩相当量：5.0g ビタミンB1：0.37mg ビタミンB2：0.45mg カルシウム：119mg |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
いつもより厚みがある
まずは「小麦粉（国内製造）、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料、チキンエキス」という原材料名の構成を既存の定番フレーバーと比較してみたところ、完全に一致する商品はなく、2017年7月に発売された「カップヌードル 汁なしシーフード」の麺* とも一致しません。
*小麦粉、植物油脂、食塩、醤油、チキンエキス、たん白加水分解物
幅は通常の「カップヌードル」と大差ないので、それよりも太い「カレー」や「チリトマトヌードル」「味噌」などに使われている麺よりも細身になりますが、明らかに厚みのある形状。そのためカップヌードルなのに‥‥などと書いたら怒られそうですけど、スープの中に浸かっていないこともあり、けっこうコシのある食感が楽しめます。
調理前の重量は73gと中途半端で、レギュラーサイズのカップヌードル（めん65g）や日清焼そばU.F.O.ペロリ（めん65g）よりも多いのですが、これ単体だと男性の昼ご飯には物足りないサイズ。逆にいえば女性の方でも比較的に食べやすい商品になるかと思いますし、スポーツ観戦のときにビールを飲みながら‥‥といったシチュエーションにも誂え向きです。ただ、味は好みが分れるかも——。
たれ
辛味は弱く人工的に甘いw
小袋の中に入っていた液体ダレの粘度は高く、けっこう甘い味付けで、実食前の懸念が的中。食品として分類される糖類の甘さに加え、アセスルファムK（ショ糖よりも約200倍甘い人工甘味料）やスクラロース（ショ糖よりも約600倍甘い人工甘味料）による添加物の甘さがフロントに立ち、ねっとりと舌に纏わりついてきます。
それをビールでスカーッ！ と洗い流すのもオツですが、羅漢果や甘草といった天然甘味料とは違う、人工甘味料の甘さが苦手な方は要注意。また “どのへんがカルビ味なのか” というのも不透明で、いわれてみればスーパーの加工肉に使われている焼肉の漬けだれ（焼くだけのやつ）っぽいというか、しょうゆ＋みそ＋隠し味に豆板醤を使用した分かりやすい味ではあるものの、カルビ味とは——。
そもそも勝手に「牛カルビ」を想像していたんですけど、日清食品のニュースリリースには “豚の旨味がやみつきになる旨辛ソース” とあったので、牛ではなく「豚カルビ」をイメージしているみたいです。なんかこう、いろいろショックだったw
具材
カップヌードルらしさ全開
キャベツは汎用の野菜具材、赤唐辛子は飾り程度の存在感なので、それについては特に書くこともないのですが、けっこう多めで好印象。謎肉の愛称で親しまれている味付豚ミンチは「カップヌードル」の発売当初から採用されている具材で、あいかわらずジャンクなトッピングではあるものの、しっかりブランドのアイデンティティを表現してくれていました。
総評
ちょっとモタつく感じが気になったものの、ちゃんと汁なし専用に開発された麺や具材の謎肉は好印象だった反面、だだ甘いタレが人を選ぶターニングポイント。たとえば日清食品×オーベルジーヌ監修のカップラーメン、及びカップメシで異様な甘さが気になった方は、今回も避けたほうが安全かもしれません。
ただ、逆に甘くて濃いめの味が好きな方にとっては朗報で、ビール片手にチビチビつまむのには誂え向き。とはいえ「カルビ味」かと聞かれたらビミョーといわざるを得ないので、事前に肩の力を抜いておいてください【author・taka :a（大石敬之）】
