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カップ麺ランキング【ワースト篇】この道10年以上のプロが選ぶ2024年のWORST5を発表します。

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まとめ

あけましておめでとうございます。taka :a(@honjitsunoippai)です。

このブログ『本日の一杯 -Cupmen review blog-』では、昨年末にカップ麺ランキング【無差別篇】を公開し、2024年にレビューした商品の中からTOP5を厳選したのですが、なかにはイマイチといわざるを得ない商品もチラホラと——。

即席カップめん業界では(厳密にはメーカーも把握できていないんですけど)年間1,000食以上の新商品・リニューアル商品がリリースされており、それは各メーカーが自信を持って市場に導入している商品なので、それをイマイチなどと評価するのは失礼な話なんですけれども、なんでこうなった‥‥? みたいな商品があったのも事実。

というわけで! このページでは私の評価軸に基づき、2024年にレビューした商品の中からイマイチだと感じたカップ麺ランキング【ワースト篇】を公開します。関係各位、すみませんw

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カップ麺ランキング

ワーストランキングを発表する前に、まずは「イマイチ」の定義について。官能評価(おいしい・まずいなど)には個人の嗜好が大きく影響してくるため、口に合わなかった商品=イマイチというのが一般的な基準になるかと思います。しかし‥‥

メーカー希望小売価格が事実上の標準よりも高いのに内容が伴っていない、めんの戻り具合が致命的に悪い、タイトルには○○と書いてあるのに肝心の○○が目立っていない、メーカーのニュースリリースと実際の仕上がりに大きな乖離が生じている——などなど、そういった要因も踏まえた上での「ワースト篇」なので、マニアならではの見解を楽しんでいただけたら幸いです。

第5位「日清のどん兵衛 辛麺」

ワーストランキング第5位は日清食品のカップ麺、2024年8月19日(月)発売品「日清のどん兵衛 辛麺」(236円+税)で、評価は測定不能。というのも本商品、メーカーのニュースリリースには “和風×辛旨„ との訴求があり、なおかつ「つゆ」の商品特長にも “和風だしをベースに焙煎唐辛子の辛みとにんにくの旨みをきかせた„ と記載されていたのですが‥‥

和風だし微塵も効いてねぇじゃんw というのが測定不能とした理由。うどんは安心と信頼のどん兵衛クオリティで、つゆとの相性も悪いわけではなく、むしろフィットしていたのですが、問題は後者。和風だしといえばのカツオや昆布、煮干なども不使用で、人工甘味料の主張が強く、キムチっぽい酸味を伴うテイスト。

宮崎の辛麺を標榜しているわけではなかったので、日清食品の辛い麺=辛麺なんだなと。その独自解釈には個性を感じたのですが、和風というよりも韓国風の味わいで、いくら探しても和風だしが見当たらない。日清食品のサイトを見なければ、まず気にならないポイントになると思いますけど、私は見逃せませんでした。ちなみに通年販売の定番商品なので、2025年1月現在も購入できます。

第4位「超大盛りスーパーカップ2.0倍 豚骨醤油ラーメン 関西風から関東風」

続きましてワーストランキング第4位はエースコックのカップ麺、2024年12月16日(月)発売品「超大盛りスーパーカップ2.0倍 豚骨醤油ラーメン 関西風から関東風」(348円+税)で、昨年9月30日にリリースされた「超大盛りスーパーカップ2.0倍 タンメンカラタンタンメン」に次ぐ味チェンジ企画の第2弾。ええ、なんともエースコックらしいアイディアについては高く評価できる楽しい商品です。

しかし、めん2.0倍(120g)の超大盛り仕様でありながら、半分食べて味チェンジの段階から段々と弾力が衰え始め、残り1/4くらいから急に頼りない食感に。スーパーカップ1.5倍(めん90g)だったら随分とポジティブな印象に変わったのに——と、それが今後の改善点に思えたのですが、もうひとつ謎だったのが関西風から関東風の定義。

個人的に「和歌山の中華そば」から「またおま系」に味チェンジだと感じたのですが、関西風と関東風の定義やモデルを公式が開示していなかったので、どうにも掴みにくい。あと具材もショボすぎる上にメーカー希望小売価格は348円(税別)と高額だったので、麺の耐久性や具材に工夫が凝らせないのであれば「スーパーカップ1.5倍」にサイズダウンさせたほうがいいんじゃないかと思います。

第3位「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」

続きましてワーストランキング第3位は日清食品のカップ麺、2024年10月21日(月)発売品「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」(328円+税)で、これまでに何度かリリースされている縦型ビッグのカップラーメンは高評価を記録し続けていたんですけど、満を持しての大判どんぶり型でクオリティが跳ね上がっているのかと思いきや、なんのなんの。

強靭なコシを特徴としていた縦型ビッグのノンフライ麺とは違う、加水率が低めのノンフライ麺に変わっていたのですが、それはいい。問題はスープの方向性で、鶏よりもジャガイモ(ポテトパウダー)の主張が強く、縦型ビッグで印象的だった鶏油(ちーゆ)の芳ばしさも皆無に等しいなど、鶏白湯の名店がゴーサインを出したとは思えない作り込み。そして、具材の白謎肉。

これは「カップヌードル チリトマトヌードル」にも使われているアイテムなのですが、この商品に合わせる具材としてはチープすぎる。ちなみに今年1月中旬のリニューアル以降「カップヌードル チリトマトヌードル」に使われている白謎肉(鶏肉ベース)が通常の謎肉(豚肉ベース)に変わるので、気が付いたら絶滅しているかもしれません。とりあえず蒸し鶏復活しろー。

第2位「ラーメン山岡家 醤油ラーメン」

続きましてワーストランキング第2位も日清食品のカップ麺、2024年9月16日(月)発売品「ラーメン山岡家 醤油ラーメン」(328円+税)で、これまでにヤマダイ(ニュータッチ)やサンヨー食品(サッポロ一番)ともコラボを重ねていた「山岡家」ですが、即席めん業界最大手の日清食品と手を組んだのは初めて。それだけに期待していたんですけど‥‥

麺は日清食品らしいプリプリとした食感のノンフライ麺で、実店舗の評判・口コミを調べる限り、再現度は低いのだろうなと。それをさておいたとしても、300円オーバーのカップラーメンとは思えないほど麺の戻りが悪すぎてストレス。おかげで最後の最後まで部分的な戻りムラが否めなかったり、スープの臨場感もイマイチ伝わってこなかったり。

これで具材に「日清ラ王」と同じ厚切焼豚が入っていれば‥‥だったんですけど、メイン具材は小さくて丸いチープな焼豚で、ほうれん草も少量。せめて海苔が「日清麺NIPPON」に使われている大判の海苔だったら‥‥などなど、ほとんど褒める要素が見当たりませんでした。

第1位「サッポロ一番 ご当地熱愛麺 博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」

というわけでラスト、ワーストランキング第1位はサンヨー食品のカップ麺、2024年4月1日(月)発売品「サッポロ一番 ご当地熱愛麺 博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」(271円+税)で、同店監修のカップラーメンは7代目に該当し、小袋の中身が調味油から液体スープに変わっている、というのが前回発売品からのリニューアルポイントになっていたのですが‥‥

福岡の名店が監修したとは思えないほどチープでスナック的な油揚げ麺に、お店が大切にしている炊き出し感も皆無に等しく、熱風乾燥のネギが異様に主張してくるなど、なんでこうなった感が否めない仕上がり。4代目(2021年4月5日発売品)には “博多流ストレート細麺„ が使われていたり、それ以前のスープは現在よりもコクが深かったり、そういった時期もあっただけに残念なシリーズ。

しかし、同じく「博多純情らーめんShinShin」監修による汁なしカップ麺「炊き出し豚骨味焼きらーめん」は、熱湯90秒で戻る歯切れのいい低加水ストレート麺に、ちゃんと豚骨の炊き出し感が伝わってくるタレを別添するなど、しっかり完成度が高い一杯。たぶん今年の夏にも販売されると思うので、そちらは要チェック案件です。

まとめ

というわけで、2024年のレビューを振り返ってみたところ「★0」と「★1」は1度も出ていなかったのですが、及第点以下の「★2」は計29品あったので、その中でも印象に残っていた商品をピックアップ。ほかにどんな商品が低評価だったのか気になる方は、こちらのタグを遡ってみてください。

今年はYouTube『本日の一杯 公式チャンネル』にも力を入れていくので、ブログの更新が飛び飛びになるかもしれませんが、ブログと動画どちらも両立できるように頑張ります。それでは、本年もよろしくお願いいたします。

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