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CLAM&BONITO【貝節麺raik】監修「貝だし塩らーめん」杉並を代表する「貝節潮そば」をカップ麺で再現!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年5月17日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「貝節麺ライク監修 貝だし塩らーめん」の実食レビューです。

東京・杉並を代表する名店「貝節麺raik」の看板メニュー「貝節潮そば」の味わいをカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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貝節麺ライク監修 貝だし塩らーめん

CLAM&BONITO 貝節麺 raik(くらむあんどぼにーと かいぶしめん らいく)とは、2015年(平成27年)6月28日に開業した永福町(東京都杉並区)の行列店「Bonito Soup Noodle RAIK(ぼにーとすーぷぬーどるらいく)」のセカンドブランドで、RAIKの定休日(月曜日)に営業していた二毛作から発足。2018年(平成30年)3月16日、現在の店を構える東京都杉並区方南に “RAIKの2号店” としてオープンしました。

「CLAM&BONITO 貝節麺 raik」東京都杉並区方南2-21-21

今回の新商品「貝節麺ライク監修 貝だし塩らーめん」は、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品と「CLAM&BONITO(クラム&ボニート)貝節麺raik」の共同開発商品で、同店を代表する「貝節潮(かいぶししお)そば」をカップラーメンで再現。東京都杉並区の人気店がカップ麺を初監修ということで、さっそくファンの間でも話題になっています。

CLAM&BONITO(クラム&ボニート)の “CLAM” とは、英語でハマグリやアサリなどの「二枚貝」を、後者の “BONITO” は英語で「鰹節」を指す単語で、貝節麺raik(ライク)の “raik” は、英語の「Like(好き)」を捩った造語が由来。※ちなみに1号店はRAIK(大文字)、2号店はraik(小文字)。

永福町「Bonito Soup Noodle RAIK」の二毛作時代と比較して貝の出汁(だし)を強めに変更し、それに合わせて盛り付けや麺、タレの構成もブラッシュアップ。二毛作時代のファンはもちろん、瞬く間に新たなファンも取り込み、日本最大級のグルメレビューサイト「食べログ」の “ラーメン TOKYO 百名店” にも選出されるなど、たしかな功績を打ち立てている実力店。

「CLAM&BONITO」を直訳すると “二枚貝&鰹節”

カップ麺のモデルにもなった「貝節潮そば」は、蛤(はまぐり)やアサリ・ホンビノス貝(白蛤)を大量に使った貝の出汁に、椎茸・昆布・かつお節・さば節・花鰹(はながつお)の出汁を合わせたWスープが特徴で、実店舗のスープは化学調味料不使用らしく、動物系素材不使用のアニマルオフというのもポイント。

タレは昆布・椎茸・かつお節などから旨味を抽出し、厳選した3種の塩(ゲランドの塩、ピンクソルト、副塩)を合わせ、ラーメンを構成する上で重要なポジションにある油は茸(きのこ)と鰹節で香り付けした香味油を使用。麺は東京都大田区の「菅野製麺所」から仕入れる加水率の低い低加水麺で、全粒粉を練り込んでいます。

その味を再現すべく尽力したサンヨー食品は、以前より貝出汁に強いメーカーで、スープの作り込みには期待できそうな予感。しかし、同社が販売する簡便性に優れた縦型ビッグのカップ麺は、油で揚げた麺のスナック感が足を引っ張ることも珍しくないので、そこが不安なところ——。

パッケージでは “全粒粉入り麺” をアピール

しかし、事前にサンヨー食品の公式ウェブサイトを確認したところ “当社独自の高密度製法により、密度感のあるコシと、しなやかさのある細めんに仕上げました” とあり、なおかつパッケージには「全粒粉入り麺」の文字。これまで貝出汁系は大きく外してこなかったので、高評価を叩き出してくれるかもしれません。

開封

別添の小袋は1種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」が1袋。先に実店舗のスープはアニマルオフ(ノーアニマル)と前述しましたが、原材料を見ると豚脂(ラード)の文字があったので、カップ麺には動物系素材を使用しています。コンビニ需要の高い縦型ビッグのカップ麺は、できるだけ分かりやすい味にしなければいけないので、これについては仕方ないでしょう。

この時点で芳醇な香りが印象的

具材は味付鶏肉そぼろ、フライドオニオン、ネギとシンプルなラインナップで、お店の「貝節潮そば」に入っている青菜や岩海苔、2種類(鶏・豚)のチャーシュー、貝ペーストオイルなどを彷彿とさせるトッピングは意識されていませんが、紫タマネギをイメージしたフライドオニオンは印象的。

メーカー希望小売価格は220円(税別)ということで、2021年5月現在の縦型ビッグ製品における標準的な値段。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社での取り扱いは確認できなかったのですが、ツイッターでは “ファミリーマートで販売中” との情報が多かったので、販売店の参考にしてください(※筆者は地元のローカルスーパーで購入しました)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:貝節麺ライク監修 貝だし塩らーめん
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場
内容量:91g(めん70g)
商品コード:4901734042662(JAN)
発売日:2021年05月17日(月)
実食日:2021年05月21日(金)
発売地域:全国
取得店舗:スーパーマーケット
商品購入価格:207円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(小麦全粒粉5%)(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(糖類、豚脂、食塩、植物油脂、貝エキス、デキストリン、椎茸エキス、魚粉、昆布エキス、たん白加水分解物、しょうゆ)、かやく(味付鶏肉そぼろ、フライドオニオン、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、酸味料、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

以前にも見覚えのある佇まい‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、けっこう細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は熱湯3分と標準的。調理前の段階では目立っていませんが、麺の小麦粉に “全粒粉を5%使用” ということで、ここも見どころ。調理前の香りは油揚げ麺に由来する要素が強いので、カップ麺らしい香りではあるものの、粉末スープとの兼ね合いは悪くありません。

おおむねパッケージのイメージ写真通りに仕上がる

別添の小袋は後入れなので、お湯を注いで2分後に「仕上げの小袋」を加えて混ぜたら出来上がり。仕上げの小袋に豚脂が仕込まれていたのですが、それを入れた瞬間 “二枚貝を彷彿とさせる芳醇な香り” が漂ってきて、サンヨー食品は “貝に強い” というイメージを再認識。

なお製造所は太平食品工業株式会社の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き全粒粉入り麺と貝節の効かせ方に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(91g)あたり
カロリー:421kcal
たん白質:7.9g
脂  質:19.0g
炭水化物:54.6g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:421kcal(めん・かやく:341kcal)(スープ:80kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

金色不如帰のカップラーメンにも使われていた麺

6.0

ややウェーブがかっているものの、きわめて縮れは緩やかで、ほぼほぼ形状はストレートといっても過言ではなく、啜り上げれば抵抗なく滑り込んでくる口当たりと喉越しの良さを実現。前述のように油で揚げたフライ麺でありながら “しなやかで上品” という表現がピッタリな質感で、ラーメンというよりも「そば」と呼びたくなるような(漠然としたイメージですけど)趣のある仕上がり。

きちんと熱湯3分で食べごろ

加水率は低く、噛めばプツンッとした歯切れのよさと歯応えが魅力的。写真でも小さな茶色い粒が視認できるように、調理後は全粒粉が練り込まれていることを視覚で実感できるのですが、意識すると全粒粉の芳ばしい風味がフワッと上がってくるのもポイント。必然的に油揚げ麺特有の風味も並行しますが、後述するスープの邪魔をするほど不躾ではなかったので、それが足を引っ張ることはありませんでした。

これは東京都新宿区新宿2丁目に新宿御苑本店を構える「SOBA HOUSE 金色不如帰(そば はうす こんじきほととぎす)」が監修した、ローソン限定発売のカップ麺「金色不如帰 蛤だしの塩そば」(2020年9月1日発売)と同じ印象で、もしかすると共通の麺を使用しているのかもしれません。たとえ使い回しだとしても結果オーライですし、むしろ使い回して。

スープ

あっさりだけど個性的

6.0

まずは粉末スープだけの状態で(「仕上げの小袋」を入れる前に)味を確認したところ、淀みのない見た目からも伝わってくるように、あっさりとしたクセのないテイスト。この時点で動物系の要素は目立っておらず、貝や鰹の主張も穏やかですが、ほんのり舌の脇をくすぐってくる二枚貝の旨みがあり、それと同時に感じるホタテの柔らかい旨みも印象的で、塩気は柔らか。貝エキスと魚粉も穏やかに、バランスは対等に位置しています。

ポルチーニ茸を彷彿とさせる香りも印象的

しかし、別添の小袋を加えると一変。舌の脇に独特の苦味を感じるほどではないけれど、途端にパワーバランスは二枚貝の旨みに傾き、それっぽい香料を使用しているのか “ポルチーニ茸を彷彿とさせる香り” が重なって、なんとも個性的な味わいに——。

麺から滲み出る油揚げ麺の影響が皆無とはいえないものの、最後まで繊細なスープのフレームワークを崩すような干渉は見られなかったので、貝節の他に椎茸や昆布の旨みなど、じっくり個性とニュアンスを味わうことができました。

具材

ちょっと物足りないけど蛇足的な要素はない

3.5

実店舗の「貝節潮そば」に通じる具材が玉ねぎしかない、というのは寂しいポイントになりますが、そのフライドオニオンが効果的。シャキッとした食感や香味を重視したタイプではなく、甘みを筆頭に玉ねぎの優しい部分を強調しているのですが、その穏やかな自己主張が個性的な貝節スープに抵抗なくフィット。

反して味付鶏肉そぼろはスパイシーな味付けだったので、ひときわ目立っていたのですが、あっさりとしたスープに程よくパンチを与えてくれる存在。ネギも大きめの斜め切りで、乾燥方法もフリーズドライだったこともあり、熱風乾燥のネギほど主張が強くなかったのも好印象。サンヨー食品が得意とするアサリ(本物)は入っていませんが、それについては実店舗の「貝節潮そば」と共通するところです。

総評

5.0

可能であればノンフライ麺で商品化してほしかった‥‥という思いが無きにしも非ずではあるものの、実食前に抱いていた油揚げ麺に対する懸念は杞憂に終わっただけでなく、むしろ値段以上といっても過言ではないクオリティの高さ。あっさりとしたスープも個性的で、有名店監修ならではの価値が感じられる一杯でした。

具材のインスタント感については妥協すべきポイントになりますが、ポルチーニ茸を彷彿とさせるオイルの香りも印象的だったので、その点についても意識しながら食べてみてください。次はノンフライ麺での再現はもちろん、醤油味の「貝節醤油そば」や「本日の限定」の再現にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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