どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年9月17日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 中華三昧タテ型 重慶飯店(じゅうけいはんてん) 麻婆麺(マーボーメン)」の実食レビューです。
重慶飯店が監修したカップ麺
かなりコンビニやスーパーを探し回ったのですが、どこにも売ってないんですよ‥一応、全国発売なんですけどね。今週新発売のカップ麺ではありませんが、やっと手に入ったのでレビューします。
「重慶飯店」は、横浜中華街にあるレストランで、1959年に横浜中華街で唯一の四川料理の老舗として1958年に開業した本格四川料理店。その開業以来愛され続けている人気定番メニューの「麻婆豆腐」をカップ麺にアレンジし、花椒(ホワジャオ)が効いた麻辣(マーラー)の刺激がクセになる一杯に仕上がっているそうです。
「麻辣」とは、花椒の痺れ(麻味)と唐辛子の辛さ(辣味)を掛け合わせた四川料理に欠かせないテイストで、2018年は “トレンドの味” としてカップ麺界にも大きく普及し、各種フレーバーにも強い影響を及ぼしていたのですが、中でも特に明星食品は麻辣系の新商品に力を入れていました。
その経緯に加えて今回は横浜中華街の老舗店「重慶飯店」と高級袋めんの先駆けとして1981年に誕生した「中華三昧」ブランドとのタイアップ作品になるので、かなり期待が高まります。ところどころパッケージのデザインもキラキラしていて高級感があり、事前の雰囲気はバッチリですね。
パッケージの側面には、激辛カップ麺で定番のコーション(警告文)があり、さらに期待値がアップしている実食前の現在なのですが、タテ型ビッグではなくレギュラーサイズの容器なので、どこまで振り切っているのかが気になるところ。その横には明星食品独自の麺製法「スチームノンフライ製法」のマークも写っていますが、とうぜん中華三昧シリーズですからノンフライ麺です。
余談ですが、「麻婆(mapo)」は “あばたのあるおかみさん” という意味で、濁点のつかない “マーポー” が正しい発音らしく、それを麺類にアレンジした「麻婆麺」は、新潟県にある「広東飯店」(創業は1967年で2004年12月30日に閉店)が発祥と言われています。さらに余談を挟むと、同店ではカレーが人気だったそうですよ。
開封
別添の小袋はフタの上に貼り付けられていた後入れの「調味油」1袋で、豆腐けっこう入ってます。見た感じ麺は細めですが、待ち時間は熱湯4分。私は重慶飯店に行ったことがないため、お店の麻婆豆腐の再現性について語ることはできませんが、麻辣の強さに期待しつつカップ麺としての総合力をレビューします。
製品情報・購入価格
製品名:明星 中華三昧タテ型 重慶飯店 麻婆麺 製造者:明星食品 内容量:65g(めん47g) 発売日:2018年9月17日(月) JANコード:4902881435420 希望小売価格:180円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:ノンフライ麺 容器材質:紙 必要湯量:290ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:- |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 めん(小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵粉、乳たん白)、スープ(食塩、デキストリン、香辛料、たん白加水分解物、ポークエキス、豚脂、みそ、香味油、酵母粉末、植物油脂、酵母エキス、香味調味料)、かやく(豚・鶏味付肉、豆腐、ねぎ)/加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、トレハロース、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、かんすい、セルロース、香料、豆腐用凝固剤、卵殻カルシウム、微粒二酸化ケイ素、乳化剤、酸味料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、甘味料(スクラロース)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン |
実食開始
1食(65g)当たり
カロリー:253kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:253kcal(めん・かやく:206kcal)(スープ:47kcal) |
明星食品独自技術を使用したしなやかなノンフライ麺と重慶飯店の花椒がきいた麻婆豆腐を再現した、お店の味を楽しめる麻婆麺です。しっかりとした辛味としびれがクセになる味わいです。
(明星食品「製品情報」より引用)
スープ
ポークエキスに味噌、香味野菜 (ガーリック、ジンジャー) を加えたとろみのあるベースに、唐辛子の辛味と花椒のしびれを効かせた麻婆味です。別添オイルの華やかな花椒の香りでお店の麻婆豆腐の特徴を再現しました。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
麻辣のバランスは “辣” よりも “麻” が優勢ですが、唐辛子の辣味も効いています。そして激辛クラスではないものの、スープがアツアツの状態だと普通に辛口以上の刺激かもしれません。ちょっと私の痛覚は鈍感なんですけど、とりあえず辛い食べ物が苦手な方は避けられたほうが安全なレベルです。事前の粉末スープにも花椒は含まれていたのですが、調味油にも仕込まれていました。そして花椒とは違う、ほのかな山椒のアクセントも少しだけ感じます。
花椒は大丈夫でも唐辛子はダメ、また逆に唐辛子は大丈夫でも花椒はダメ、というコメントを頂くこともあるのですが、どちらも合わせて普通に辛口以上がダメなら少し構えてください。しかし、さすが四川料理の老舗が監修しているだけあって、日本人が好む市販の麻婆豆腐とは違う、なるほど中華料理店の麻婆豆腐を想起させるテイストは見事です。
人工甘味料による甘さが少し気になるところではあるものの、体感的には花椒の清涼感が手前に主張してくるため、ひどく鼻に付くことはありません。豆板醤やコチュジャンなどの中華調味料は含まれておらず、むしろ味噌など和のテイストが軸にある日本人好みの調整が見られたりもするのですが、それだけに受け入れやすく、また明白な香辛料の存在感によって四川風の体を成していました。
めん
麺の中心がしっかりとしながらも、しなやかでつるみのあるノンフライ麺です。最後まで麺の食感を楽しめます。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
軽く縮れている丸刃でカットされた口当たりのいい中細麺で、いつもは柔らかめに仕上がるのが中華三昧タテ型シリーズのデフォルトだったんですけど、今回しっかり4分待ってもコシがあります。とろみのあるスープは保温性が高く、また念入りに混ぜる工程を挟んだことで時間を要したのですが、食感の持続力もありました。
食べ始めは少し芯の残る硬めの歯応えで、なおかつ戻っていない感じとは違う絶妙な弾力。後半は麺の表面にスープが馴染み、押しの強いスープの存在感が増してくるのですが、香り高い小麦の風味によって埋没することはありません。さすがに20分ちかく放置すると伸びますが、麺の量は47gと少なめなので、おそらく最後まで弾力を楽しむことができるでしょう。
その麺量が少しネックでもあるのですが、あつあつで刺激の強いスープを容赦なく纏っているため、猫舌の私は程よいペースで食べ終わりました。とろみの強いスープも胃にくるので、結果的な腹持ちはレギュラーサイズのカップヌードルを食べるのと変わらないと思います。
かやく
豆腐、ひき肉、ネギの麻婆豆腐らしい組み合わせです。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
豆腐は小さめですが、きちんと豆腐の味がする良質なもので、そぉっと力を入れたら箸で挟んでも崩れません。ただ、しっかり混ぜないと粉末スープが溶けないので、闇雲に混ぜると砕けるかも‥w とりあえず口当たりがよく、豆腐の風味と本格的なスープが重なって麻婆豆腐のイメージはバッチリ。ネギと挽肉は少量でしたが、歯触り明白なネギは少量でもアクセントに寄与しており、そこそこ挽肉のサイズは大きく、ジャンクな肉そぼろとは違うリアル系の挽肉が採用されています。
欲を言えば青ネギではなく白髪ネギを‥などと思ったりもしたのですが、お店の写真を見たら輪切りになった青ネギがトッピングしてあったので、再現度は高いのかもしれません。もう少し挽肉が多いと嬉しかったんですけど、メインの豆腐に力が入っていたのは好印象でした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(5)
(標準は★3です)
2018年9月3日(月)に、エースコックのスーパーカップ発売30周年を記念して、中華レストランの「バーミヤン」とコラボした「スーパーカップ1.5倍 バーミヤン監修 刺激のコク旨麻婆麺」という麻婆麺のカップ麺が発売されたのですが、その時に感じた不満を埋めてもらえたような気分でした。
麺量47gという少なさが寂しいポイントに思えるかもしれませんが、実際は高粘度スープによって腹持ちがよく、しっかり効かされた花椒の清涼感とバランスのいい唐辛子の辣味も手応えあり。定価180円のカップ麺ですが、さすが横浜中華街の老舗が監修しただけのことはある、そう素直に頷けた小さいながらも本格的な一杯です。
麺も油揚げ麺ではなくノンフライ麺なので、スープの本格さを崩すことはありませんし、きちんと麻婆なのに違和感なく麺類に落とし込んでいる、トレンドの味を意識しながらもトレンドに流されない硬派なテイストでした。ちょうど同じ日に既存の「赤坂榮林 酸辣湯麺」と「四川飯店 担々麺」がリニューアルしたので、これを機に「重慶飯店」も期間限定ではなく通年商品としてレギュラー入りを果たすかもしれません。
これ、ウマウマそう~!中華三昧好きです、見かけたら是非買いたいと思います!
いつの間にか買っちゃってる(≧∇≦) 私も随分探したけど、旧パッケージを売ってるのが1店舗だけ見つかっただけだったよ(;´д`)トホホ…
これを食べるのはすでに諦めた(๑•̀.•́ฅ✧ 大阪では中華三昧は手に入らんっ(๑•́ ₃ •̀๑) バーミヤンはいっぱいみるのに(゚∇゚ ; )
こちらはあまりにポピュラーな四川の店で、今や中華街を代表する名店に数えても良いでしょう。勿論、私はこの店の麻婆豆腐は何度も食べていて、その味には精通しています。この製品の場合、ある程度の刺激抑制策を施しているようですが、現物の麻辣は情け容赦ありません。
以下、夏に食べた時のレポ(ご参考):
https://musicarena.exblog.jp/29646197/