記事内に広告が含まれています

「中華三昧タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺」ミシュラン掲載店も認めたカップ麺!

スポンサーリンク
明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月1日(月)新発売のカップ麺、明星食品「中華三昧タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺(スーラータンメン)」2019年版の実食レビューです。

ミシュランガイド東京・ビブグルマン掲載店の店主も絶賛!?「榮林 赤坂本店」の「元祖榮林酸辣湯麺」を再現した「中華三昧 赤坂榮林」シリーズの大盛カップラーメンがパワーアップして再登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

赤坂榮林監修 酸辣湯麺 2019年タテ型ビッグ

高級袋麺のパイオニアとして1981年に誕生した本格派ブランド「明星 中華三昧(ちゅうかざんまい)」と「酸辣湯麺」発祥の店として知られる老舗中国料理店「赤坂榮林(えいりん)」がタイアップしたコラボ商品で、他にも同店の酸辣湯麺を再現した袋麺やタテ型カップ麺、カップスープ(春雨)など、様々なシーンで楽しめるラインナップの通年商品が展開されています。

常時販売されているタテ型カップ麺は標準のレギュラーサイズ(めん47g)、今回の縦型BIGは大盛(めん70g)の期間限定商品で、明星食品の公式ニュースリリースに記載されている発売日は2019年4月1日(月)となっているのですが、2019年5月2日(木)現在、「ファミリーマート」の “新商品” としてコンビニの店頭に並んでいました。



とはいえ物は2019年4月発売品と同じ内容なので、今週からファミリーマートでも取り扱いが始まったよ、という意味合いになるのですが、何度もミシュランガイド東京のビブグルマンに掲載されている「麺処 びぎ屋」の店主・長良貴俊さんも『NEWSポストセブン(女性セブン2019年5月9・16日号)』で “クオリティが高い” と推しているカップラーメンです。

まったく同じタイトルで2018年10月1日(月)にも発売されていたのですが(「明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺」2018年版レビュー)、昨年の麺量は65gとタテ型の大盛カップ麺(平均めん量70〜80g)にしては微妙に少なかったのに対し、今回の2019年発売品は麺量70gとなっているため中身は変わっているようですね。

「スーラータンメン」「サンラータンメン」どちらの読み方でも間違いではありませんが、「榮林」のメニュー表では「元祖榮林酸辣湯麺(すーらーたんめん – Hot&Sour Soup with Noodle)」となっていて、酸辣湯麺は「榮林」発祥、つまり “日本で生まれた麺料理” なので、「酸辣湯」の生まれ故郷である本場・中国にはありません。

もともと榮林の厨房で麺が好きな料理長が創作した “まかない” が始まりで、それをメニューに加えたところ評判になり、今では「ふかのひれ(紅焼扒翅 – ふかひれの姿煮込み)」に匹敵する名物料理として定番の逸品となっています。東京都港区赤坂に本店、長野県・軽井沢にも店舗を構える本格中華料理店「中国料理 榮林」ですが、もとは日本料理を提供している「料亭」でした。



1956年(昭和31年)——ホテルオークラの創立者である大倉喜七郎氏から “和の雰囲気で新しい中華を” というアドバイスを受け、「料亭榮林(えいばやし)」は「中国料理榮林(えいりん)」へと変貌。大倉喜七郎氏の指導を受け、初代料理長・顧春生氏が現在の基盤となる数々のメニューを作り上げます。

最高級の素材を使い、中華本来の豪快な味わいと料亭出身ならではといえる日本の繊細さを融合しているのが最大の特徴。お店の酸辣湯麺は軽快な酸味と適度な辣油の辛味、それらを秘伝のスープに卵で閉じ込めたバランス型の酸辣湯に細めの卵麺を合わせているのですが、前回のカップ麺(2018年10月発売品)では高評価を叩き出しているので、麺増量によるトレードオフ(劣化)が生じていないかチェックしていきましょう。

開封

フタを開封する前に、まずはフタの上に別添されている小袋「液体スープ」を取らなければいけないのですが、前回と同じく黒い背景に金の文字。そもそも全体のオレンジ基調に漠然と中華っぽいデザイン自体、ほとんど前回から変わっていません。まさにレギュラーサイズの通年商品をタテ型ビッグに大きくしたような感じなので、あまり新鮮味もないのですが——



具材大量! というのも先ほど貼ったアンカーテキスト(内部リンク)の2018年版レビューを見ていただけると一目瞭然なんですが、前回は開封直後ぜんぜん卵が見えなくて、「どこが “かきたま三昧” なんだ‥?」という寂しいファーストインプレッションだったんです。それに今回のタテ型ビッグには、前回発売品や通年のレギュラーサイズには入っていない豚肉も実装されていました。

ちなみにファミリーマート(コンビニ)で買うと税込226円、同じ製品スタイルの標準(税込216円)よりも高いのですが、お店の「元祖榮林酸辣湯麺」は1,620円(ランチ限定1,296円 – 毎週月曜日「スーラー湯麺デー」は税込1,000円)なので、考えようによっては格安ですよね(※それぞれの価格は2019年5月2日現在の値段です)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺
販売者:明星食品株式会社
製造所:神戸工場(東灘区深江浜町 – 製造所固有記号 73)
内容量:99g(めん70g)
商品コード:4902881435505(JANコード)
規格サイズ:縦109mm×横109mm×高さ119mm

発売日:2019年04月01日(月)
実食日:2019年05月02日(木)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート@兵庫県)
商品購入価格:226円(税込)
希望小売価格:210円(税別)

麺の種類:ノンフライ麺(かんすい使用)
スタイル:縦型ビッグ・大盛サイズ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉、植物油脂、食塩、卵粉、乳たん白)、スープ(デキストリン、食塩、たん白加水分解物、植物油脂、糖類、香味調味料、醸造酢、しょうゆ、豚脂、でん粉、香辛料、貝エキス、黒酢)、かやく(卵、チンゲン菜、味付豚肉、味付しいたけ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、トレハロース、酸味料、炭酸カルシウム、かんすい、微粒二酸化ケイ素、カラメル色素、乳化剤、カロチノイド色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション:本品製造設備では、かにを含む製品を生産しています。

実食開始

容器側面に「スチームノンフライ製法」と書いてあるように、麺は光沢のある見た目の中細ノンフライ麺を採用。この技術があるからこそ明星食品は他社よりも意欲的にノンフライ麺を採用したタテ型カップ麺を製造してくれるのですが、調理前の香りにも厚みがあって、かなり食欲を煽ってきます。



別添の液体スープは豚脂をベースに酸味と辣味を感じる調味オイル系となっていて、今回は事前に温めることなく投入しましたが、特に問題はないように感じました。そして「スープにとろみが出るまでカップの底からよくかき混ぜてください」とフタの上(開封口付近)にも書いてありましたが、ほんと “徹底的に混ぜて” ください。

どのくらい混ぜたらいいのかというと、最短でも30秒~40秒、できたら1分は混ぜ続けるのが適切。特に30秒を超えたあたりから粘性率がアップするので、しっかり混ぜて「とろみ」を出すのが美味しく食べるポイントです(※特に底面の周囲に当たるフチに粉末スープが溜まりやすいため注意が必要です)。

で、混ぜる前に具材を避難させていたのですが、このボリュームですよ‥‥すばらしい。かきたまだけで麺を覆い隠すことが可能な量もさることながら椎茸や豚肉、さらに青梗菜と具沢山。それでは、赤坂榮林と中華三昧のコラボ商品らしい本格感や前回との違いに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)当たり

熱  量:382kcal(カロリー)
たん白質:9.0g
脂  質:8.7g
炭水化物:67.0g
食塩相当量:7.5g
(めん・かやく:3.1g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:123mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:382kcal(めん・かやく:318kcal)(スープ:64kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

麺の中心がしっかりとしながらも、しなやかでつるみのあるノンフライ麺です。

(出典:明星食品公式ウェブサイト「トップページ > ニュースリリース『明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺』」)

食べ始めから食べ終わるまで終始おいしい麺

きっちり熱湯4分待機、液体スープを入れてから1分かき混ぜ続けて撮影の前に麺の食感を確かめてみたのですが、しっとりとした口当たりが心地よく、しかしながら中心部はコシがあり、小麦の風味がフワッと香るジャスト食べごろ。それから2分後、3分後も中心部のコシをキープ。さすがに熱湯を注いでから10分も経てば柔らかめになりますが、それも酸辣湯麺では一興です。

基本、硬派な酸辣湯麺にはコシの強い剛麺よりも繊細でスープとの一体感が高い、ちょっと柔らかめの茹で加減が適切だと思っているのですが、前半は主張しすぎることなく麺のコシと小麦感が楽しめる仕様となっていて、ちょっと休ませると後半は優しい麺がスープの酸味をダイレクトに運んでくれる、まさに最初から最後まで美味しいノンフライ麺でした。



スチームノンフライ製法は縦型カップめん専用に開発された製法になるのですが、油揚げ麺のように雑味がないので本格的なスープのバランスを崩さないのも大きな利点。ちなみに前回と比較して麺量は5g増えていますが、原材料から「植物性たん白」はカットされていました。とはいえクオリティが落ちたような印象はなく、何気に卵粉も使用されているので、ある意味これも「卵麺」の一種と言えるかもしれません。

スープ

鶏の旨みをベースにアサリ、ホタテの旨みを加えたしょうゆスープに酸味と辛さを合わせた酸辣スープです。香酢とごま油のコクと香りでお店の特徴を再現しました。

(出典:明星食品公式ウェブサイト「トップページ > ニュースリリース『明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺』」)

酸味くっきり・辛さ控えめの酸っぱ辛い味覚

前回のスープと基本軸は同じですが、比較して今回は酢の酸味にエッジを感じます。もちろん酸辣湯を知っている方にとっては驚くような酸味の強さではありませんが、もし酢が苦手だったら厳しいかも‥‥くらいの酸味なので、だいぶ硬派。その反面、唐辛子(辣油)の辛さについてはピリ辛です。

なので方向性としてはマイルドな路線とも言えますが、けっこう人を選ぶレベルの酸味なので、頼りなさを感じることはないでしょう。もともとの粉末スープに醸造酢、別添の液体スープに黒酢が入っているようなイメージで、黒酢特有のコクも感じられる酸味。奇抜な味ではないけれど、さすが「榮林」監修、天下の「中華三昧」と素直に称賛できる本格的なスープですね。

“鶏の旨味をベースに――” などと謳いながら鶏由来の原材料は不使用、「たん白加水分解物」が旨味の主成分というのが気になるところではあるものの、鮮烈な酸味の奥にある貝の滋味や具材から滲み出る椎茸の風味、ごま油の芳ばしい臨場感など、けっして安っぽいスープではありません。とろみは強めですが不自然な粘度ではなく、これぞ酸辣湯の王道を地で行く味わいです。

ところで2018年10月1日、カップスープの「明星 中華三昧 赤坂榮林 酸辣湯春雨」が冬に向けて酸味を抑えたマイルド路線にリニューアルしているので、そのパターンから逆に今回は梅雨・夏に向けて酸味を強めに調節しているのかもしれません(つまり5月〜7月あたりに「酸辣湯春雨」が酸味強化型の夏仕様にリニューアルするかも?)。

かやく

たっぷりのかきたま、チンゲン菜、シイタケの組み合わせに、今回新たにポークチップを加えました。

(出典:明星食品公式ウェブサイト「トップページ > ニュースリリース『明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺』」)

まさに「かきたま三昧」

前回は「チンゲンサイ三昧かw」ってくらい青梗菜の量が多かったので、それはそれで食べ応えがあってよかったんですけど、口当たりのいいフワッフワな掻き玉が大量に入っています。しかも念入りに混ぜたあとも粉々になることなく一定の形状をキープしてくれていて、とろみと酸味の強いスープに対極的な掻き玉の優しい風味と口当たりが心地よく、パッケージでアピールされていた「ふわふわかきたま三昧」は申し分ありません。

そして今回から導入されたポークチップは、よくあるスカスカなチャーシューチップではなく、どちらかというと燻製感のないベーコン? みたいな感じの短冊状にカットされたハムっぽい食感の肉具材。ただ、お店の酸辣湯麺にも千切りにされたハムが入っているので、あながち間違いというわけではなく、むしろ正解と言えるでしょう。

けっこう厳つい青梗菜の茎なんかも入っていて、他もうちょい小さなサイズの青梗菜は量が多く、シャッキシャキの歯ごたえと青梗菜特有の風味が好印象。筍や絹さやなどは入っていませんが、定番の椎茸はスープに旨味を付与する機能も備えていて、過不足なく満足度の高い具材構成でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

前回から麺量が5g増えてスープの酸味が強くなりましたが、あいかわらず本格的で素晴らしい内容でした。しかも新たに肉具材を実装、しかしながら目立った味の落ち度や品質の劣化も見られなかったので、「明星 中華三昧 赤坂榮林」の「酸辣湯麺」シリーズが好きな方は安心してお召し上がりください。

そして、奇を衒うことなく酸辣湯麺の王道を地で行くような仕上がりから、酸辣湯麺は好きだけどカップラーメンは食べたことなかったな‥‥という方でも納得していただけると思います。ただし辛さは控えめですが酸味は強く、お酢が苦手な方にとっては厳しいレベルだと思うので、入門編には向きません。そこがターニングポイントではあるものの、かなり本格的で硬派な一杯です。

タイトルとURLをコピーしました