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96年組の代表格「中華そば青葉」監修、2024年のカップ麺も控えめに言って非常識だった件。

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年6月25日(火)新発売、サンヨー食品のカップ麺「青葉 中野本店監修 中華そば 濃厚魚介豚骨醤油味」(248円+税)の実食レビューです。

ラーメン業界の常識を濃厚Wスープで覆した「中華そば青葉」監修、セブンイレブン限定のカップラーメンが今年も登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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青葉 中野本店監修 中華そば 2024

中華そば青葉(ちゅうかそばあおば)とは、1996年(平成8年)10月の創業以来、東京都中野区中野に本店を構えるラーメン店で、わずか4.5坪の小さな店(現「中華そば 青葉 中野本店」)が震源地。同じ年に開業した「らーめん くじら軒」や「麺屋武蔵」と並び、これまでの当たり前を覆した、通称 “96年組„ と呼ばれるラーメン業界のエポックメーカーで、豚骨と魚介を合わせたダブルスープのパイオニア。

青葉のカップラーメン、今年も登場!!

今回の新商品「青葉 中野本店監修 中華そば 濃厚魚介豚骨醤油味」は、東京都中野区を中心に、計19店舗(東京11店舗、千葉2店舗、埼玉4店舗、神奈川1店舗、茨城1店舗)を展開している「中華そば青葉 中野本店」監修のもと、濃厚Wスープの先駆けとなった「中華そば」がモデルの一杯で、共同開発者は “サッポロ一番„ のブランドで知られるサンヨー食品。

コンビニの中でもセブン-イレブン店舗にしか売ってない、留型(とめがた)と呼ばれるタイプのカップラーメンで、立ち位置としては昨年6月27日にリリースされた「中華そば青葉 東京 中野本店監修 濃厚魚介豚骨醤油味」の続編なんですけど、初めて「中華そば青葉」監修のカップラーメンが発売されたのは、現在を遡ること22年以上、2001年(平成13年)12月3日の話。

記念すべき第1弾は、大判どんぶり型の容器を採用した「うわさの人気ラーメン店 青葉 中野本店 中華そば」というカップラーメンで、その当初から一貫してサンヨー食品とタイアップ。2021年(令和3年)5月31日発売のコラボ第18弾「青葉 中野本店監修 中華そば 濃厚2.5倍」まではNB(ナショナルブランド)商品だったので、スーパーやドラッグストアなどでも購入できたのですが‥‥

昨年からセブン-イレブンの留型に

昨年6月27日発売のコラボ第19弾「中華そば青葉 東京 中野本店監修 濃厚魚介豚骨醤油味」からセブン-イレブンの留型にスライドし、コラボ第20弾となる今回も例に漏れず。しかしながら “中華そば青葉„ の文字を横書きから縦書きに変更するなど、基本のカラーを守りながらもパッケージを刷新しているため、まったく調整なしの再販ではありません。

ちなみに実店舗のダブルスープは、濃厚なコクが出せる動物系の素材と、香り高い風味が出せる魚介系の素材では “それぞれに最適な火加減や温度、煮込み時間も違う„ ことに着目し、別々の寸胴を用意するところからスタート。片方の寸胴では、豚骨や鶏ガラを中心とする動物系の素材を煮込み、一晩寝かせることで余分な脂を分離させ、コクだけが残留するように計算。

片や動物系とは別の寸胴では、かつお節・さば節・煮干の力強い旨みを抽出し、それらを “提供の直前に丼で合わせる„ 手法を確立した、というのが「中華そば青葉」の成し遂げた偉業。現在は品質を安定させるため、提供の直前に2つのスープを合わせるのではなく、事前に寸胴で合わせてから丼に移しているようですが、動物系と魚介系のスープを別々の寸胴で取るスタイルは守っている様子。

2024年6月発売品の栄養成分表示

さて、そんな「中華そば青葉」監修のカップラーメンなんですけれども、昨年の出来栄えが素晴らしく、このブログでは “★6„ の高評価を叩き出した逸材。先ほどパッケージの変更点について触れましたが、カロリーや脂質、食塩相当量など、栄養成分表示の値も変わっているため、前回発売品から変化に注目しながらレビューします。

開封

まずは粉末スープまみれの小袋を取り出します

今回のフタ上に小袋は別添されていないため、フタを開けたら熱湯を注ぐだけでOK‥‥かと思いきや、容器の中に粉末スープまみれの「調味油」が入っている、どこぞのエースコックみたいな方式。それとサンヨー食品のカップラーメンなのに “別添の名称が「仕上げの小袋」じゃない„ あたり、俺でなきゃ見逃しちゃうね。

かやくの構成も変更なし

かやくは安っぽいチップ状の味付豚肉に、ナルト、ネギの組み合わせで、前回発売品と同じラインナップ。ぶっちゃけ特別な構成ではなく、なんだったら二の次感あふれる内容なんですけど、注目すべきはセブン-イレブンでの販売価格。

2024年7月現在、縦型ビッグのカップラーメンに設定されているメーカー希望小売価格は、1食あたり271円(税別)が事実上の標準となっているため、それをセブン-イレブンで購入した場合の税込価格は292.68円。それに対し「中華そば青葉」監修の一杯は “248円(税込267.84円)で販売されている„ ため、ここは留型ならではの強みを感じるポイント。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:青葉 中野本店監修 中華そば 濃厚魚介豚骨醤油味
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場
内容量:101g(めん70g)
商品コード:4901734054917(JAN)
発売日:2024年06月25日(火)
実食日:2024年07月02日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:248円(税別)
購入価格:267.84円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵、ポーク調味料)、スープ(豚脂、糖類、かつお調味料、ポークエキス、魚粉、植物油脂、食塩、チキン調味料、ポーク調味料、しょうゆ、ポークコラーゲン、クリーミングパウダー、調味油脂、香辛料、たまねぎ調味料、こんぶエキス、酵母エキス、発酵調味料)、かやく(味付豚肉、ナルト、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、香料、乳化剤、クチナシ色素、増粘多糖類、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・魚醤(魚介類)を含む)※かつお調味料に魚醤を使用していますので、魚介類が含まれています。

実食開始

こ、この佇まいは‥‥!!

麺は油で揚げたフライ麺で、このブログでは “サンヨー食品の縦型カップに使われているフライ麺は多くの商品で評価の足を大幅に引っ張る傾向がある„ などと、すっかり鬼門扱いしているのですが、この佇まい‥‥俺でなきゃ見逃s(中略)詳しくは後述しますけど、見るからに「和ラー」のDNAを継承しているため、今回も期待大。

すんごい魚介感

別添の「調味油」は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら「調味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。いかにも派手さのないビジュアルですが、香りは手軽に食べられる縦型ビッグとは思えないほど濃密で、それについては本格的なファーストインプレッション。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、単純に “サッポロ一番の工場„ という認識で問題ありません。それでは、引き続き前回発売品からの変化に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)あたり
カロリー:460kcal
たん白質:11.0g
脂  質:19.7g
炭水化物:59.7g
食塩相当量:6.7g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:5.0g)
ビタミンB1:2.46mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:191mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:460kcal(めん・かやく:316kcal)(スープ:144kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

素晴らしいです

6.0

直近にレビューした商品を例に挙げると、2024年6月10日発売の「サッポロ一番 ご当地熱愛麺 元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン 鬼辛セカンド タテビッグ」しかり、同社の縦型ビッグに使われる油揚げ麺は、よくも悪くも高確率でスナック的。それがプラスに転ぶ事例もゼロではないけれど、だいたいコケます。しかし、今回の油揚げ麺は別物。

数ある油揚げ麺の中でも最高峰のクオリティ

ほんとに同じメーカーが作ってんのか? などと疑ってしまうほど、なめらかな口当たりだったり、しなやかなアシだったり、気泡の少なさだったり、揚げ油に由来するニオイの弱さだったり、ノンフライ麺に見紛うような仕上がりで、まさに「和ラー」で受けた衝撃に匹敵する、とんでもないクオリティの高さ。

容器の材質がポリプロピレン(PP)なので、お湯を注ぎ終える頃に麺がプカッと浮きやすく、部分的な戻りムラが生じることもありますが、それが気になるのも最初だけ。この技術は社内秘につき「和ラー」以外のブランドに使ってはいけない、みたいな内部事情を耳にしたことがあるんですけど、そのリミッターが外れたのか、こうやって他の商品でも楽しめるのは嬉しいですね。

スープ

どっしり濃厚なのに下品じゃない

6.0

まずは「調味油」を入れずに味を確かめてみたところ、真っ先に飛び込んできたのは魚介の旨みで、それも畳み掛けてくるような波状攻撃。魚粉に由来する力強さも然る事乍ら、出汁(だし)そのものが濃密で、一見すると力業に思えるのですが、まったく下品ではありません。

そのインパクトを支える動物系のコクも丁寧で、一般的にネガティブとされる要素は徹底的に抑えながら、しっかりと乳化感をアピール。とろみ成分を使用しているため、人工的に粘度を高めている節もありますが、それも不自然に思わせないほど。

ちょっと分かりにくいけど「調味油」投入後

そこに加える「調味油」も動物系のクセは控えめで、しかしながら適度に量が多く、豚脂で動物系の厚みを強化。さらに魚の節から抽出したような、独特の芳ばしさもプラスされ、さらに魚介の厚みも強化される、昨年に続いて重心の低い味わいでした。正直、この値段で実現してはいけないような水準に達していますよね、このスープ。

かやく

このくらいの皺寄せなら余裕で許容範囲内

3.0

味付豚肉はハムみたいな食感で、情緒のある具材とはいえず、ネギも熱風乾燥でジャッキジャキ。ナルトは見た目に嬉しいアイテムですが、総合的に見て可も無く不可も無しといったところ。しかし、麺とスープの出来栄えが価格破壊なので、ぜんぜん大丈夫です。

総評

6.0

昨年の「中華そば青葉 東京 中野本店監修 濃厚魚介豚骨醤油味」と比較して、大幅に変わった要素は見当たらず、体感的には再販という認識で問題ありません。それだけに新しい発見はなかったけれど、いやはや溜め息が出ちゃうほど濃密なスープに、ノンフライ麺ばりの油揚げ麺も素晴らしく、尋常じゃないコストパフォーマンスの高さは圧巻の一言。

ちなみに販売価格を比較すると、昨年の228円(税込246.24円)から248円(税込267.84円)に値上がりしていますが、まったくもって許容範囲内。いわゆる “またおま系„ とは違ったベクトルの魚介×豚骨ラーメンなので、再販を待ち望んでいた方はもちろん、初めての方も魚介系が大丈夫なら要チェックです。【author・taka :a(大石敬之)】

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