どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年12月3日(月)新発売のカップ麺、日清食品「チキンラーメンビッグカップ 鶏白湯」の実食レビューです。
ひよこちゃんも “とろけちゃう” チキンラーメンのアレンジメニュー、「鶏白湯(とりぱいたん)」が “冬限定” で復活しました。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
チキンラーメンビッグカップ 鶏白湯 2018年-冬-
当ブログは今年の5月に新規開設したのですが、それ以前からカップ麺のブログを何年も書いていて、2017年11月20日(月)に発売された同じタイトルの初版「チキンラーメンビッグカップ 鶏白湯」も移転前のブログで記事にしています。
NHKの朝ドラ「まんぷく」(連続テレビ小説)や袋麺の復刻版パッケージなどでご存知の方も多いかと思いますが、1958年に世界初のインスタントラーメンとして誕生した「チキンラーメン」は2018年に発売60周年の節目を迎えました。
2017年発売品では、チキンラーメンの「誕生から “もうすぐ60周年!” 記念商品」という、ちょっと繰り上げ祝いになってしまった限定商品だったんですけれども、今年はジャスト60周年記念です。ただ、すこぶるヤル気のない方が約1名‥‥
ひよこちゃんヨダレよだれw 目もやばいw 昨年は普段通りキョトンとした可愛い上目遣いでパッケージの右側にいたのですが、今年は全力でダラけております。これ、新垣結衣さんと共演していたCMのワンシーンと同じですね。ところで、ひよこちゃんが日清食品に “辞表” を出していたのはご存知でしょうか‥
わたくし、ひよこちゃんはチキンラーメン60周年を機に良い子を辞めさせて頂きます。
常に良い子でいることはストレスが溜まるものです。それでも、みんなの笑顔のために頑張ってきました。なのに最近は全員○ッキーしか見ていません。自然と現在から目をそらし、過去を振り返ることも多くなりました。そこで思い出したのが二〇一二年のこちらです。
…鳥に卵炒めさせるって、なに考えてるの?
このままでは暗黒企業日清に飼い慣らされてしまう。 良い子じゃダメだ。悪くなる。悪魔的に悪くなってやりますとも。そう思うにいたり、良い子を辞めさせていただく所存です。バーカ! バーカ!
ひよこちゃん 拝
(出典:ひよこちゃんの辞表 search.yahoo.co.jp)
日清食品の広告塔(広報担当)として長年がんばってくれている「ひよこちゃん」ですが、ストレスが溜まっていたんですね‥当時のツイート「ひよこにチキンラーメンの宣伝させるなんてどうにかしてる」は、6万リツイートを超えていました。それからというもの‥
ブランドサイトに落書してみたり “アクマ” に変貌してみたり、ローソンのニワトリをドロップキックして崖から突き落としてみたり原型が無くなるまで溶けてみたりw 良い子の辞表を提出後も広報活動を続け、現代ファンの心を鷲掴みにしてくれています。さて、そろそろカップ麺を開封しないと怒られそうですねw
開封
実は外装フィルムを剥がした瞬間から鶏由来の濃厚な香りが伝わってくると思うのですが、それはフタを開けた瞬間 “むわっ” とくるレベルで攻めてきます。生臭いなどのネガティブな “臭い” ではないんですけど、かなり濃度の高い香りなので、軽い気持ちで挑むと少し押されるかもしれません。
麺は見た感じ普段のチキンラーメンと同じに見えるのですが、実は2017年発売品のチキンラーメン鶏白湯から “マイナーチェンジ” したようで、新たに “卵粉” が練り込まれました。その時だけの試験的なものかと思ったのですが、現在ではカップ・袋ともに卵粉入りで統一されています。
今回のカップ麺は冬季限定商品になるのですが、販路・販売エリアなどは特に限定されていないので、コンビニでしか売ってないわけではありません。私はスーパーで見つからなかったので、コンビニ(ローソン)で購入しましたが、取り扱いさえあればスーパーでも手に入るでしょう。
製品情報・購入価格
製品名:チキンラーメンビッグカップ 鶏白湯 製造者:日清食品 製造所:滋賀工場(製造所固有記号 “O” ) 内容量:102g(めん80g) 発売日:2018年12月3日(月) JANコード:4902105243138 希望小売価格:205円(税別) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:タテ型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:- |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、香辛料、糖類、たん白加水分解物、卵粉、デキストリン、香味調味料、オニオンパウダー)、スープ(豚脂、チキン調味料、小麦粉、糖類、でん粉、クリーミングパウダー、乳化油脂、香辛料)、かやく(味付鶏肉、卵、フライドオニオン、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸Ca、香料、かんすい、乳化剤、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、シリコーン、ビタミンB2、ビタミンB1、カラメル色素、カロチノイド色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま |
実食開始
別添の小袋などは付属していないので、お湯を注ぐだけでOKです。ただし、かなり粉末スープの量が多いため、しっかり狙って可能な限り溶かしながら熱湯を注ぎましょう。ところで昨年のパッケージでは「とろ〜り濃厚」が丸型のデザインだったのですが、ひよこちゃん同様とろけるデザインに変更されていますね。
さて、完成です。写真では具材の配置を整えていますが、とろみ成分が含まれているので、徹底的に混ぜてください。チキンラーメンの麺は吸水率が高いので不安かもしれませんが、とりあえず最短でも30秒以上は混ぜ続けた方が安心です。
それでは、実際に食べてみましょう。まるで鶏白湯らしい色ではないんですけど、前回もこんな感じでした。その違いにも注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
1食(102g)当たり
カロリー:488kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:488kcal(めん・かやく:386kcal)(スープ:102kcal) |
めん
やや固形状の粉末スープが大量に入っているのですが、特に味付けが抑えてあるとかではなく、なんのこれしき “いつも通り” の細い縮れた油揚げ麺で、しょうゆベースのチキンスープで味付けした芳ばしい「チキンラーメン」の麺です。スープとの一体感も高く‥というか麺の本体がスープの素なんですけどねw
え、じゃぁ味が濃すぎるんじゃないの‥? と思われたかもしれませんが、その通り “実際に味は濃いめ” です。ただ、もともとチキンラーメンの麺って麺自体の味付けが濃いので、ふつうのチキンラーメンが問題なく食べられるのであれば心配するほどではありません。
ちょっと食べ始めは麺の味が濃いめ、スープの味は柔らかめ。そこから時間の経過とともに味の濃さはフィフティになってくるのですが、原材料に卵粉が練り込まれるようになってからは少し耐久性が増したように感じます。特に今回はトロミのあるスープで吸水力が下がるため、袋麺よりも伸びにくく、プリッとした歯切れに持続力がありました。
スープ
ローストしょうゆ味の元祖鶏ガラスープをベースに、鶏のうまみが溶け込んだ白湯スープを加えて仕上げた、とろりと濃厚なスープが特長
(出典:日清食品グループ オンラインストア)
スープの原材料は「豚脂、チキン調味料、小麦粉、糖類、でん粉、クリーミングパウダー、乳化油脂、香辛料」となっていて、チキン調味料も入っているのですが、豚骨とも鶏白湯とも違いますし、実際にスープの色も茶色くて鶏白湯っぽい雰囲気ではありません。ただ、しっかり濃厚です。
どのように濃厚なのかというと、チキンラーメンに “卵黄だけ溶いてリッチに仕上げたような味” といえばイメージしやすいでしょうか。この卵黄を入れたようなリッチ感は昨年にも感じたのですが、加えて今年は少しだけ鶏白湯らしい “骨っぽい旨味” も感じ取れました。
おそらく卵黄の印象は具材のたまご、鶏の旨味については具材の蒸し鶏が大きく影響しているように思うのですが、それだけじゃないチキン調味料の旨味と粒子の細かい小麦粉の舌触りが炊き出し感を演出。本来であれば鶏ガラ醤油に鶏白湯という真逆のスープなんですけど、見事に融合しています。
かなりトロミは強めですが、不自然ではなく、チキンラーメン流の “ローストしょうゆ香る濃厚鶏白湯” という独特の世界観は今年も衰えることなく打ち出されていたので、一見の価値ありですよ。
かやく
蒸し鶏、たまご、ネギのほか、フライドオニオンで風味にアクセントを加えました。
(出典:日清食品グループ オンラインストア)
まずメインの蒸し鶏ですが、ふっくらとした柔らかい食感で、変な臭みやパサつきもゼロ。量も申し分ありませんし、スープの鶏成分を高めてくれる効果も担っている、ばっちりメイン具材としての食べ応えを提供してくれました。
たまごは混ぜると散り散りになってしまうのですが、スープの項目でも触れたように黄身の風味が卵黄を投入したときの風味に通じる効果があり、ネギのシャキッとした歯触りがトロミの強いスープの中で食感の飽きが来ないようにアクセントを添えてくれます。
フライドオニオンは具材としての存在感こそ目立っていないようで、実はフライド具材ならではの芳ばしさとオニオンの甘味がスープの価値を “そっと” 高めてくれている、目立ちたがり屋のお調子者ではないけれど、かげながら欠かせない要員だと感じました。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
本体はチキンラーメンらしいスッキリとした元祖鶏ガラしょうゆ味になるのですが、それとは180度ぐるっと違う鶏白湯らしい丸みを帯びたテイストを合わせるという、チキンラーメンならではの独創的な世界観が楽しめる一杯です。一見すると力業のように思えるかもしれませんが、実際は喧嘩することなく見事に融合している個性派の良品ですよ。
たしかにチキンラーメンなんだけど、クリーミーかつ少し野趣を思わせる鶏白湯のバランスは絶妙。鶏ガラ、鶏白湯、蒸し鶏、たまご‥と、多彩な “トリ” が楽しめるチキンラーメンなので、ローストしょうゆ香るチキンラーメン流の濃厚鶏白湯が気になる方は試してみてください。
‥あ、昨年との違いなんですけど、ほぼほぼ同じですね。製造年月日などによるロット差や体調による感じ方の違いなど、多少は印象の差が生じるかもしれませんが、原材料名やカロリーなどに大幅な変更は見られません。昨年 “おいしかった” と感じた方は、今年も問題なく楽しめる仕上がりなので、ぜひ。