どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年4月1日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 チャルメラの逸品 大盛 ワンタン麺 芳醇しお」(236円+税)の実食レビューです。
大満足な逸品がコスパよく食べられる!? めん・スープ・具材にこだわった “高付加価値型„ の新商品「チャルメラの逸品」始動!! 同時発売の「芳醇しょうゆ」は市場の均衡を破りそうな勢いを見せたが‥‥。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
チャルメラの逸品 大盛 ワンタン麺 芳醇しお
チャルメラの逸品(ちゃるめらのいっぴん)とは、度重なる物価の高騰を理由に、節約意識の高まりが全国的に続いている、昨今の世情を鑑みて開発された「チャルメラ」ブランドの新たな試みで、こだわり品質×大盛りサイズの一杯がレギュラープライスで楽しめる、費用対効果に優れた高付加価値型の新商品。
このページでレビューする「明星 チャルメラの逸品 大盛 ワンタン麺 芳醇しお」は、ホタテだしを練り込んだノンフライめんに、ホタテが香る塩味のスープとノンフライのワンタンを組み合わせた一杯で、1食あたり100g(めん80g)の大盛りサイズでありながら、事実上の標準を下回るメーカー希望小売価格を実現させたスゴいヤツ。
2024年(令和6年)4月現在、即席カップめん業界におけるメーカー希望小売価格は‥‥というコスパ関連の解説は、ひとつ前のページでレビューした「明星 チャルメラの逸品 大盛 ワンタン麺 芳醇しょうゆ」の条(くだり)と被るので、より商品の魅力を実感できるように「チャルメラ」の歴史を振り返っておきましょう。
チャルメラとは、1966年(昭和41年)9月7日の発売以来、現在も多くのユーザーに愛されているインスタントラーメンのブランドで、開発における最初のステップはラーメン店の食べ歩き。街の味・飽きない味を目指し “3つの参考店„ を絞り込んだ後、各店の長所を取り込みながら、明星独自のアイデアとして「ホタテエキス」を起用し、なおかつ「木の実のスパイス」を別添することで商品化が決まりました。
木の実(このみ)のスパイスとは、数種類の香辛料をブレンドした特製スパイスの呼称で、スパイス=木の実と “好み„ を掛け合わせた造語。現在は「秘伝のスパイス」という名称に変わっていますが、その内容は当初から大きく変わっていないため、発売から半世紀以上経った現在も「ホタテの旨み」と「スパイス」は「チャルメラ」を構成する上で重要なポジションに位置しています。
先にレビューした「明星 チャルメラの逸品 大盛 ワンタン麺 芳醇しょうゆ」に「秘伝のスパイス」は別添されていませんでしたが、スープは袋めんの「明星 チャルメラ しょうゆ味 5食パック」にルーツを持った味わいで、ノンフライめんに練り込まれていたホタテエキスも「明星 チャルメラ 5食パック」シリーズ(2022年9月5日発売品以降)に通じるアイデンティティの一つ。
——ってことは、順当に「明星 チャルメラの逸品 大盛 ワンタン麺 芳醇しお」は「明星 チャルメラ 塩ラーメン 5食パック」をベースにしたカップラーメンなのではないかと、そのように考察していたのですが、如何せん私は袋めんの「チャルメラ 塩ラーメン」を食べた経験がない(そもそも見た覚えもない)ため、それとの共通点などは言及できません。
しかし、大盛りサイズなのにレギュラープライスを実現した商品でありながら、ノンフライめん&ノンフライワンタンを搭載している、それだけでも充分すぎる引きを持っているので、ホタテの存在感やコストパフォーマンスの高さに注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「粉末スープ」と「調味油」の合計2パックで、先に取り上げた「芳醇しょうゆ」と同じ構成。また熱湯4分のホタテだし入りノンフライめんとメイン具材のノンフライワンタンも共通するポイントになるので、それらを一括生産する(ロット数を増やす)ことでコストを削減し、パッケージと味付けを変えることでレギュラープライスを実現したのかもしれません。
ちなみに私が立ち寄ったミニストップでの販売価格は198円(税込213.84円)だったので、なぜかメーカー希望小売価格の236円+税(8%)=254.88円を下回る値段に設定されていたのですが、その後に立ち寄ったローカルスーパーで見かけた際、まさかの138円(税込149円)という販売価格を見て驚愕。
世界初のカップめんとして知られる日清食品の「カップヌードル」を例に挙げると、この時世に税込150円以下で販売している店舗は少ないように感じるので、138円(税込149円)は「カップヌードル」の相場を下回る値段といっても過言ではありません。いやはや、末恐ろしい代物をリリースしてきやがりましたね明星食品。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 チャルメラの逸品 大盛 ワンタン麺 芳醇しお 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:100g(めん80g) 商品コード:4902881456906(JAN) |
発売日:2024年04月01日(月) 実食日:2024年04月03日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ミニストップ) 小売価格:236円(税別) 購入価格:213.84円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:490ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:2袋(粉末スープ・調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、でん粉、しょうゆ、ホタテエキス、植物性たん白、香味調味料)、スープ(食塩、糖類、たん白加水分解物、植物油脂、香味調味料、香味油、ホタテエキス、チキンエキス、豚脂、ねぎ、香辛料、チキンオイル、油脂加工品)、かやく(ワンタン)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、酒精、増粘多糖類、香料、乳化剤、ソルビット、微粒二酸化ケイ素、セルロース、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
カップラーメンに添付調味料が別添されていた場合、粉末スープは先入れで、液体スープと調味油は後入れで——といった商品が多く存在しますけど、ノンフライめんの戻り具合を考慮してか「チャルメラの逸品」における「粉末スープ」と「調味油」は “後入れ„ 仕様。
調理方法に小袋を温めてください・温めないでください等の記載はありませんが、調味油に動物油脂が含まれていたので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「調味油」を温めながら待つこと4分。時間になったら「液体スープ」と「調味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。
パッケージのイメージ画像では3個しか映っていないワンタンですが、同時発売品の「芳醇しょうゆ」と同様に、ワンタンの数は4個だったので、これが標準なのかもしれません。それでは、引き続き費用対効果と「チャルメラ」らしさにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(100g)あたり |
カロリー:366kcal たん白質:9.7g 脂 質:6.3g 炭水化物:67.5g 食塩相当量:7.1g (めん・かやく:2.8g) (スープ:4.3g) ビタミンB1:0.47mg ビタミンB2:0.28mg カルシウム:128mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:366kcal(めん・かやく:339kcal)(スープ:27kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
体感的に「芳醇しょうゆ」と同じだけど
調理前〜調理後の佇まいに始まり、しなやかなアシ(伸び)と適度なコシ、さらに優しい小麦感に至るまで、体感的に「芳醇しょうゆ」と共通する部分が多く、原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、でん粉、しょうゆ、ホタテエキス、植物性たん白、香味調味料」という構成も完全に一致。
「芳醇しお」に変わったところで、たしかに練り込まれているホタテエキスの旨みが‥‥(カッ!!)みたいな主張は感じられなかったんですけど、先にレビューした「芳醇しょうゆ」は “伝統的なフライめんでも食べてみたいなー、などと思ったり思わなかったり„ したのに対し、こちらは後述するスープにミラクルフィット。
「チャルメラ バリカタ麺 豚骨」及び「チャルメラカップ バリカタ豚骨」にはノンフライめんを使用していますが、このブランドは基本的にフライめんなので、イメージと違う感が否めない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ホタテだしねり込み麺は、現在の「明星 チャルメラ 5食パック」シリーズに共通する個性なので、きちんとアイデンティティは備わっています。
スープ
ベースはサッポ○一番ライクな味わい
他社のロングセラーを例に挙げますけど、系統的には「サッポロ一番 塩らーめん」に通じるベクトルの塩味だったので、無性に “切り胡麻„ が欲しくなったのはココだけの話w ただ、穏やかながらもギュッと凝縮されたホタテの旨みは「チャルメラ」ブランドを象徴する個性の一つで、差別化にも繋がっているポイント。
「芳醇しょうゆ」にも「調味油」を別添していましたが、動物油脂の含有量が比較的に多いのか、それとも粉末スープとの兼ね合いか、こちらのほうが厚みを持っているイメージで、少量ながらも効果覿面。途端にサッ○ロ一番のイメージから大幅に遠ざかり、なおかつ豚脂や鶏油の掛け合いで動物系のコクも大幅に増すため、ノンフライめんが孤立することもありません。
前述のように「明星 チャルメラ 塩ラーメン 5食パック」とは比較できませんけど、ノンフライめんでも違和感を覚えないスープで、ホタテの旨みにブランドの個性が見える味わいでした。
かやく
ワンタンとスープの相性も「芳醇しお」に軍配か
ワンタンは「芳醇しょうゆ」と完全に同じ代物なので、詳細は省きますけど、今回も撮影に使った1食目、それを完食後に再び調理した2食目、ともにワンタンの数は4個。もしかすると個体差で3個だったり、あるいはイレギュラーに5個だったり、そういったパターンも稀にあるかもしれませんが、おそらく標準4個入りです。
総評
なんというか、真面目に大丈夫なんですかねコレw 天下の「カップヌードル」にはブランド的な価値が上乗せされているので、ちょっと高めの価格で販売している店舗が大半ですけど、あくまでレギュラーサイズのカップラーメン。片や「チャルメラの逸品」は大盛りサイスで、ランニングコストの高いノンフライめんを採用し、具材にもノンフライワンタンを搭載するなど。
それで「カップヌードル」や他の大盛り商品を下回る販売価格を実現しているわけですから、もはや脅威。明星食品のニュースリリースに “シリーズ第1弾„ などの記載はないため、続編の登場については断言できませんけど、たとえば今回の「芳醇しょうゆ」と「芳醇しお」が定番商品になるのであれば、市場の均衡が破れ、全体のシェア率に響くかもしれません【author・taka :a(大石敬之)】