どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年7月23日(月)新発売の夏に嬉しいカップ麺、明星食品「明星 極のチャルメラ バリカタ麺 辛豚骨まぜそば」のレビューです。
シリーズ初の「まぜそば」!
熱湯60秒の汁なしノンフライ麺というだけで “とりあえず買う” だけの魅力が備わっているようなカップ麺ですが、「極(きわみ)の “チャルメラ” 」というタイトルなのにもかかわらず、パッケージからは “おじさん” も “黒ねこ” も姿を消し、もはや伝統的な「チャルメラ」のアイデンティティを失いつつあるのではないかと危惧している今日この頃、皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。ほんと暑いですよね、毎日‥ってことで、暑い季節にも嬉しいテーマの新作が登場です。
2016年1月に「明星 ノンフライチャルメラ 豚骨 5食パック」を発売して以降、豚骨ラーメン店さながらの粉っぽい麺質で硬めの食感が好評とされている「バリカタ麺」を採用した製品が数多くリリースされてきましたが、そのノンフライバリカタ麺の魅力を最大限に引き出した “極のチャルメラ” シリーズ初の「まぜそば」だそうです。ちなみに前回の新作は、2018年6月4日に発売された「明星 極のチャルメラ バリカタ麺 濃厚とんこつ」でした。
夏になると「辛」「油」「汁なし」などのワードに関連するカップ麺が増えてくるのですが、辛豚骨まぜそばとか辛いもの好きの豚骨ラヴァーとしては垂涎ものですよ。しかも今回は明星食品の誇る業界最高峰のノンフライバリカタ麺をシリーズ初の汁なしカップ麺用に開発した汁なし専用麺を採用しているとのことですから、かなりの完成度が期待できそうです。ちなみに「スーパーノンフライ製法」と「スチームノンフライ製法」には大きな違いがあるのですが、それについては本文「めん」の項目にて解説します。希望小売価格225円(税別)のカップ麺なので、しっかり見極めないといけませんね。それでは、新開発の汁なし専用麺、辛さのレベル、豚骨の指標に注目しつつ、食べてみた感想の詳細を各項目ごとに分けて詳しく解説していきます。
熱量:468kcal
たんぱく質:10.9g
脂質:20.1g
炭水化物:60.8g
食塩相当量:3.8g
ビタミンB1:0.27mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:170mg
原材料名:めん(小麦粉、植物油脂、でん粉、食塩、乳たん白、粉末油脂)、ソース(植物油脂、しょうゆ、香味油、糖類、豚脂、食塩、ポークエキス、たん白加水分解物、香味調味料、香辛料、卵粉)、かやく(チャーシュー、キクラゲ、香辛料、ニラ、ごま、紅しょうが)/ 調味料(アミノ酸等)、かんすい、加工デンプン、炭酸カルシウム、酒精、卵殻カルシウム、香料、増粘剤(キサンタンガム)、乳化剤、酸味料、カゼインナトリウム、カロチノイド色素、ポリリン酸ナトリウム、カラメル色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
アレルゲン情報:小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま
明星独自の技術で開発した汁なし専用麺に、ラー油が効いた濃厚な辛豚骨ダレを絡め、さらに辛味のあるふりかけで仕上げる刺激的な味わいは、これからの暑い時期にぴったりな一杯です。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
めん
熱湯60秒ででき上がる、硬め・極細・ストレートで歯切れのよい、汁なし専用ノンフライバリカタ麺です。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
熱湯を注いでからジャスト60秒で湯切りを行いましたが、まだ束になっている箇所が部分的に残っていました。食感もバリカタといえばバリカタといえなくもありませんが、少し歯切れが悪い印象です。その食感に関しては好みの問題もあるかとは思いますが、鍋を使わずに熱湯で乾麺から戻すわけなので、生麺をバリカタ注文に茹でた食感とはニュアンスが生じるんですよね。汁ありの時には難なくクリアしていた課題ですが、汁なし用に改良して耐久性が増したことによる影響も感じました。このままでも食べられなくはありませんが、ほんの少し余裕を持って湯切りされるといいかもしれません。
さて、それを踏まえた上での質感ですが‥もう “素晴らしい” の一言に尽きますね。これまでに他社からも同社からも豚骨を題材とした汁なしカップ麺のリリースがありましたが、おそらく汁なしカップ麺の豚骨部門では過去最高峰の低加水ノンフライ麺と言えるでしょう。前述したように熱湯60秒だと歯切れのベクトルが乾麺から戻っている途中のような段階ですが、丸刃で切られた縮れのないストレート上の細麺は豚骨のイメージにジャストフィット。もう少しだけケアしてやればパツンッ、とした博多麺独特の歯切れが復活しそうだったので、少し留意してみたください。後述するタレとの相性は申し分なく、小麦の風味も豊かに香ります。
麺の表面にも若干のザラつきが感じられ、やや麺の見た目は普段のバリカタ麺よりも黄色味がかっていたのですが、かんすいの含有量か熱風で乾燥中に植物油脂と粉末油脂が小麦を加熱して色付けたのかもしれません。ノンフライ麺ということで “油を使って揚げたわけではありません” が、スナック菓子の「カール」と同じく麺の “原材料に油脂を練り込んで内部からも加熱している” ので、完全にオイルフリーというわけではないんです。しかし、油揚げ麺のように野暮ったい風味が他の要素をマスクすることはないので、かなり雰囲気のある本格的なノンフライ麺でした。
「スーパーノンフライ製法」とは
明星食品のノンフライ麺を採用した製品には法則があり、カップがタテ型だと「スチームノンフライ製法」、どんぶり型だと「スーパーノンフライ製法」で製麺されたノンフライ麺が使用されています。通常、「ノンフライめん」と呼ばれる麺は油で揚げない熱風乾燥が採用されており、油で水分を蒸発させるのではなく熱風を利用して水分を蒸発させるのですが、「スーパーノンフライ製法」は製麺の際に生じる気泡の大きさや数を自在に調節し、麺の質感をコントロールしているのだとか。この「スーパーノンフライ製法」が先に開発された製法で、それを進化させたのがタテ型に使われている「スチームノンフライ製法」になります。
ついでに解説しますと‥「スチームノンフライ製法」とは、麺を高水分状態で高温蒸煮する工程を組み込むことで “「油揚げめん」と「スーパーノンフライめん」の中間的な麺線組織を作る” ことが可能となった麺製法で、文字通り「スチーム」を活用して「高水分状態で高温蒸煮」する、というのが特徴です。他社だとタテ型カップ麺でノンフライ麺を採用したカップ麺は珍しいので、とくに有名店監修のコラボカップ麺では、どんどん活用してもらいたいですね。
タレ
ポークエキスをベースに、濃口醤油、ガーリックを合わせたタレに、ポークオイルとガーリックオイルを加え、ラー油で辛味を付けた濃厚な辛豚骨ダレです。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
ふりかけを使用する前の段階からラー油系の刺激を感じるのですが、一般的に見ても辛口未満、オマケしてピリ辛ちょい上くらいでしょうか。少なくとも激辛ではないので、よほど苦手でなければ程よい刺激のアクセントが楽しめるでしょう。と、刺激の弱さに少し肩透かしを喰らった反面、その不安は一瞬にして補われました。と言うのも、かなり動物系の旨味が分厚いんです。
液体ソースの含有量は植物油脂が最も多く、次いで醤油、香味油、糖類となっているのですが、体感的には豚脂とポークエキスの重厚感が筆頭で、それを適度に唐辛子の辣味が引き締めてくれるような構成です。最近の例に漏れず豚骨臭は抑えられていましたが、豚脂の芳ばしさとポークの厚みには迫力があり、その重厚感から豚骨らしさは明白で、辣味のアクセントも程よく、糖類の甘味もネガティブではありません。純粋な豚骨の甘味とは違いますが、それにリンクする役割を糖類が担っていました。
醤油は香り付けに徹しており、全体の食塩相当量も3.8gと塩カドは立ち過ぎず、それでいて豚骨の重厚感は唐辛子の辣味が引き締めてくれるので、味がボヤけるような印象も物足りなさも皆無に等しかったです。ガーリックオイルの香味も効果的で、単調さを与えないアクセントして豚骨を引き立てていました。しかしながら辣味の弱さに加えて豚骨の重厚感が凄まじく、このまま食べ続けるには少しアクセントの追加が欲しいところですが‥
ふりかけ
黒胡椒、赤唐辛子、チリミンス、ごま、紅生姜の辛味のあるふりかけです。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
それを解消してくれるのが、ふりかけの存在。ちょっとチリミンスの意味が理解できていないんですけど、明星食品のカップ麺では「一平ちゃん」や「銀座デリー監修」のカップ麺で見かけることの多い表記です。チリ(唐辛子系の香辛料)をミンス(微塵切りの意)にしたもの?一味唐辛子との差別化が気になるところではあるものの、チリパウダー的な代物なのでしょうか‥とは言え唐辛子なんかが入っているので、体感的に “これがチリミンスだ!” という風味は感じられませんでした。
しかしながら七味唐辛子じゃないけれど、唐辛子の辣味とは違う清涼感を醸し出していた黒胡椒、辛豚骨とも相性抜群の芳ばしい粒ごま、ほのかな紅生姜の酸味で複雑味が一気に花開き、わりと唐辛子も入っていたので、 “ピリ辛ちょい上” が “ちょっと辛口” に進化する感じでしょうか。それでもヒーヒーいうほどではないと思いますけど、ふりかけが入ることで味のメリハリが明白になり、加えてアクセント要員となる香辛料で味に広がりが生まれるので、最初はタレの太い豚骨を楽しんだ後、中盤くらいにトッピングして味変するのが気分転換にヨシ、でもって威力も上がるので、刺激や味のメリハリを感じたい方は序盤ではなく中盤を狙ってください。
かやく
チャーシューチップ、キクラゲ、ニラを組み合わせました。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
チャーシューはチップ状ですが、甘辛い味付けが濃いめで存在感があり、普段のハムっぽいチャーシューよりも歯応えがあります。おそらくタテ型カップ麺で汎用している肉具材になるかとは思うのですが、熱湯60秒で切り上げることで味付けが濃いまま残り、肉質も緩み過ぎなかったのでしょう。タレとの相性も問題なく、ワイルドさの演出に効果的でした。
ニラの風味と辛豚骨の相性はアン・ボニーとメアリー・リードに匹敵する信頼関係にあるので、言わずもがな。これは個体差かもしれませんが、葉の部分が多かったので、もうちょっと茎の部分が入っていると‥いや、たぶん個体差ですね。キクラゲも60秒で難なく戻り、コリコリとした歯触りが食感のアクセントに嬉しい存在に。シンプルな構成ですが、とりあえず汁なしカップ麺だからキャベツ入れとこうぜ的な浅はかさは感じられず、どれも辛豚骨と合っていました。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(6+)
(標準は★3)
筆者好みのテイストということもあって、ちょっと贔屓目に見ているかもしれませんが、これでも冷静になって評価したつもりです。たぶん、きっと、めいびぃ‥ハイ。キリッ
えっと、主観的な満足度は、ぶっちぎりで★7即決です。新開発の汁なし専用バリカタ麺の存在感も然る事乍ら、動物系の重厚感が凄まじく、それでいて野暮ったいと思わせないラー油やガーリックオイルなどによる香味油脂のアクセントに、ふりかけの複雑味で重心の低い味わいに抑揚が生まれていた、実に隙のない仕上がりでした。麺のサイズを微調整する、もしくは熱湯○秒の指定時間をズラせば最強だと思います。これをセブンプレミアム(セブン-イレブン)の「一風堂 とんこつまぜそば」に起用したら‥ど、どえらいことになりそうですけどw いくらグループ会社とはいえ難しいでしょうね。と、それはさておき‥
これまで汁ありに使われていたバリカタ麺よりも耐久性が増した印象で、麺の重量は75gと汁なしカップ麺にしては少なめの値ですが、必要なお湯の目安量は620mlと多めの設定です。容器の上にある線まで入れると500mlでは足りないほどだったので、ちょっと多めに熱湯を準備しておきましょう。タレで打ち出されていた豚骨の重厚感も然る事乍ら、奥から上がってくる甘味と唐辛子の辛さが織りなす世界感には徒ならぬ中毒性があり、豚骨・甘味・辣味の三重奏に誘われて、ちょっと戻って来られなくなりそうでした。一応、希望小売価格と麺の重量を差し引いて★6のラインに落ち着かせましたが、かなり今も記事を書きながら悩んだので、★7クラスの逸品であると受け取ってください。
ただ一つ、このカップ麺で解せないポイントを挙げるとするならば、これの “どこが「チャルメラ」なの?” という疑問ですね。しかしながら疑問が愚問に思えてしまうほどの完成度を誇っていたので、結果的には黙認せざるを得ない状況ではあったんですけど、せめてパッケージの側面に “おじさん” か “黒ねこ” を配置してほしかったかなぁ‥と思いつつ、「バリカタ」シリーズや「麺の底力(ラーメンの底力)」シリーズで使われていた明星食品の “バリカタ麺” は、徐々に「極のチャルメラ」シリーズとして確立していくのかもしれません。
とにもかくにも本格的なノンフライバリカタ麺を採用した辛豚骨‥あ、豚骨ベースのタレに辛味噌をトッピングしたような仕上がりではなくラー油や一味唐辛子で辣味を添加したスタイルなので、辛味噌系の辛豚骨をイメージされている方は調整が必要になりますが、こいつ本気です。もちろん好みの問題もありますけど、 “あのバリカタ麺” が汁なしで食べられるというだけでも価値がありますし、丁寧に濃厚かつ総合力の高い一杯だったので、発見次第捕獲案件と言っても過言ではない逸品でした。
販売者:明星食品
内容量:107g(めん75g)
発売日:2018年7月23日(月)
発売地区:全国(全チャンネル)
取得店舗:ÆON
取得価格:213円(税込)
希望小売価格:225円(税別)
JANコード:4902881412667
麺の種類:ノンフライ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:620ml
調理時間:熱湯60秒
小袋構成:3袋(液体ソース・かやく・ふりかけ)
明星食品株式会社:〒151-8507 東京都渋谷区千駄ヶ谷三丁目50番11号
お客様サービス室:0120-585-328
ほほ~~(^^♪
これは美味そう!バリカタシリーズのまぜそばか~( *´艸`)
耐久性も増してるんならさらにバリカタを楽しめるというもの・・・
これはキクラゲマシマシ、豚肉マシマシで、滝汗覚悟で・・・w
Re:水の‥あ、山の‥まぁいいや兄弟w
軽く小難しい話をすると、アルファ化前のバリカタ麺に期待したらコケるのね?でも、カップ麺のバリカタ麺としては秀逸だったし、チャルメラは完全に自我同一性を失っていたけれどw これは本気で★7と悩んだ逸品╭( ・ㅂ・)و グッ !
まぁでも、えたちゃんにとっては “Waterfall sweat” 必至やな(-∀-`; ) ←なんとなく翻訳してみたw
記事読むだけで美味しそう!と思える麺だねー。
夏は料理する元気ないし、特に昼は手抜きしたいからカップ麺系利用することあるし、チェック_φ(・_・
Re:leaves
過去記事の返信が間に合わなくて済まん!!
そうそう、ガスコンロを使いたくなくてカップ麺‥っていう選択肢は多いよね٩( ‘ω’ )و
激辛の需要が危ぶまれるところではあるもののw
熱湯60秒は焦るね(゚∇゚ ; ) ラーメンの麺はあまり硬く無い方がいいから私は80秒だなぁ・・って、そういう人はバリカタは食べないかぁw でもこの麺は本当に美味しそう(((uдu*)ゥンゥン
ノンフライ製法の雑学がおもしろかったなぁ・・どこで披露できるといいなぁ٩( ᐛ )و チリミンスは気になるw うちで作ってるビリカラ塩みたいなものかなぁ(^▽^;)w
Re:ビー玉
まだ汁なしやからマシなのであって、これが汁ありだったら “撮影用” と “感想用” に分けないといけないからねw
てかラーメンの麺は硬くないほうがいいんか(;º∀º) でも、ビー玉は低加水麺 <<< 多加水麺だから、ちょっと評価が気になるかも。で、スチームノンフライ製法の蘊蓄は人生で2回くらいしか披露するタイミングないかもよw チリミンスは謎だよね‥食塩は除外っぽいから、ピリカラ塩とは違うかもだけど、とりあえずチリ的なミンスなのでしょう!! ←
これ、美味しそうですね、
バリカタの混ぜ麺面白そう
麺が何か美味しそうな気がします、!
Re:坂田さん
麺も美味しかったし、タレとのバランスもよかったし、これといって欠点の見当たらない製品でしたよ!強いて言うなら「チャルメラ」らしさくらいですかねw
もし来年も出たら★7つけちゃうかも(;´ω`)
チャルメラおじさんがいない~~~!!!
黒猫も~~~って。ほんまチャルメラ感ないやん(´;ω;`)
でも60秒で出来るって魅力的やな☆早く食べたいねん♪でもちゃんと80秒くらいは待つようにする^^
ちょっと夏バテか食欲失せ気味やから、こういうのでガツン!とパンチ与えるのも良いかも~~~☆
昨日のマルちゃんと合わせて、今日これも見つけて買ってきました!
やっぱり生活のアクセントに必要ですね
どっちを先食べるか悩ましい所です
むむむ…辛さは大したことなさそう。。。いける?いけるのか??
(  ̄っ ̄)ムゥ
たしかにチャルメラっぽくはありませんが、
製品内容は期待どおりの内容みたいで食べるの楽しみです。
汁なし用のバリカタ麺の仕上がりも上々みたいですね。
具の雰囲気も良さげですね。
難ありと言えばボリューム面だけかな?