どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年3月25日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 チャルメラ ちいかわラーメン しょうゆ味」(142円+税)の実食レビューです。
悪意の高額転売で入手困難!? チャルメラ×ちいかわコラボに新展開「ちいかわなると」がカワイイ “ちいかわサイズのミニカップめん„ 初登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
チャルメラ ちいかわラーメン しょうゆ味
ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)とは、イラストレーターのナガノ氏がX(Twitter)に投稿している漫画作品及び同アニメ作品のタイトルで、ちいかわたちが繰り広げる、楽しくて、切なくて、ちょっとハードな日々を描いた不思議な物語。その世界観と濃厚すぎるキャラクターにブッ刺さる人が続出し、瞬く間に社会現象となったので、完全に俗脱でもしていない限り、ほぼ避けることは不可能に近い人気作品です。
今回の新商品「明星 チャルメラ ちいかわラーメン しょうゆ味」は、2020年(令和2年)6月9日に起きた「チャリメラ食べるぅ?」という “ハチワレの言い間違え„ を皮切りに、1966年(昭和41年)9月発売のロングセラーがブランド名を「チャリメラ」に変更する大事件にまで発展した、チャルメラ×ちいかわコラボの新作で、このシリーズでは初となるミニサイズのカップラーメンを市場に投下。
2022年(令和4年)9月7日にオンエアされた「チャルメラ」のテレビCM『チャリメラ篇』を皮切りに、数量限定のコラボパッケージも何度か展開しているチャルメラ×ちいかわ。直近だと2024年2月下旬、数量限定のコラボパッケージ第3弾がリリースされたばかり。しかしながら従来のコラボは既存品のパッケージ変更、あるいはテレビCMくらいだったので、即席カップめんの商品化は前例がありません。
ちなみに私が好きなキャラクターは、ウラ!! ヤハ!! ハァ? フゥン? シャァァァゥララララッセェー!! などの奇声&ハイテンション&我が道を突き進むスタイルで他に類を見ないポジションを築き上げた「うさぎ」と、アニメ版ではコンプライアンスのせいで禁酒を強いられ話題になった「くりまんじゅう」なのですが、ちいかわラーメンのパッケージにパイセンの姿は見当たらず‥‥残念。
それよりも残念だったのは発売当初、この商品自体まったく見当たらない状態が続き、どこで売ってるのか探し回った結果、コンビニ・スーパー・ドラッグストアなどなど、行動圏内の販売店は取り扱いゼロ。念のためネットで調べてみたら案の定、メルカリに転売ヤーどもの高額出品ががが。うちの妻が「ちいかわ」大好きなので、転売以外のルートから箱買いも検討していた矢先——
2024年4月16日(火)早朝、突如としてローソンの新商品コーナーに!! というわけで無事に捕獲。販売価格は1食あたり142円(税込153円)の設定で、この店舗では「カップヌードル ミニ」や「スーパーカップミニ」などを通常サイズ・大盛りサイズのカップラーメンとは別の棚に陳列しているのですが、縦型ビッグの「ムラナカラーメン研究所 札幌味噌ラーメン」直下にシレッと。
私が実際に立ち寄ったセブン-イレブン、ファミリーマート、ミニストップでの取り扱いは確認できなかったので、営業の関係とかでローソンが優遇されているのか、それとも地域差による不運だったのかは定かでないけれど、もしかすると全国的にコンビニではローソンが狙い目かもしれません。
そもそも “かわいいが止まらない、それだけで価値がある商品を評価しよう„ などという時点で無粋なのは承知しておりますが、読者の方から「手に入ったら真面目にレビューしてほしい」とのリクエストがあったので、真剣に向き合ってみることに。内容量は1食あたり35g(めん30g)のミニサイズでも歴とした即席カップめん、いつも通りのスタンスでレビューします。
開封
今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、お湯を注ぐだけでOKのオールインワンタイプ。15食入りの段ボールと商品パッケージのデザインは全1種なので、外見に違いはないけれど、フタうらデザインは全部で5種類。——え、ちょっと待ってフタうらデザイン「くりまんじゅう」やんww ヤバッwww ※唐突のサプライズに思いのほか興奮しているカップめんブロガー(34)
かやくは専用の “ちいかわデザインなると„ を筆頭に、たまご、ねぎ、肉(味付豚肉)の組み合わせで、うさぎやハチワレなるともバリエーションにあったら楽しかったのに——などと。それについては単純にコストの問題なのか、それとも味違い&キャラ違いの第2弾・第3弾に繋げる布石なのか、真意のほどは定かでないけれど、希望は持てますよね。
ちなみに製造所は群馬県のラミーパスタ工業となっているのですが、同社は日清食品ホールディングスの協力工場として即席めんの製造を行っている企業。途中で引き合いに出したミニサイズの「カップヌードル」や、直近にレビューした商品を挙げると「0秒チキンラーメン カレー味」なんかも製造している工場です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 チャルメラ ちいかわラーメン しょうゆ味 販売者:明星食品株式会社 製造所:ラミーパスタ工業株式会社(群馬県渋川市中村1166) 内容量:35g(めん30g) 商品コード:4902881435093(JAN) |
発売日:2024年03月25日(月) 実食日:2024年04月21日(日) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 小売価格:142円(税別) 購入価格:153円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:ミニカップ 容器材質:紙 湯量目安:160ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:別添なし |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、しょうゆ、香味調味料)、かやく(味付豚肉、魚肉練り製品、卵、ねぎ)、スープ(食塩、デキストリン、糖類、香味調味料、しょうゆ、貝エキス、香辛料、たん白加水分解物、ビーフ調味料、酵母エキス)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、酸味料、乳化剤、カロチノイド色素、イカスミ色素、ビタミンB2、くん液、ビタミンB1、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・いか・牛肉・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、そば・落花生を含む製品を生産しています。 |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、かなり細めのサイズに切り出されているのかと思いきや、横幅はレギュラーサイズの「カップヌードル」くらい。残念ながら袋麺の「チャルメラ」各種並びに「チャルメラの逸品 大盛 ワンタン麺 芳醇しょうゆ」及び「(同)芳醇しお」などにも採用されていた “ホタテだし„ は練り込まれていないため、そこまでは手が回らなかった様子。
前述のように小袋は別添されていないため、フタを半分ほど開けたら熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったらフタを剥がし、よく混ぜ合わせたら完成です。私はキャラナルトの量が多いと苦手意識が働くので、この枚数は、ちょっと‥‥などと、すこし躊躇してしまったのですがw 枚数をケチってないところは(それとカオスな感じも作風的に)好印象。
香りは袋麺の「明星 チャルメラ しょうゆラーメン」よりも穏やかで、どちらかといえば「日清マグヌードル」に近いファーストインプレッション。はたしてチャルメラブランドのアイデンティティは備わっているのかどうか、そういった部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(35g)あたり |
カロリー:166kcal たん白質:3.8g 脂 質:7.9g 炭水化物:20.0g 食塩相当量:1.9g (めん・かやく:0.7g) (スープ:1.2g) ビタミンB1:0.26mg ビタミンB2:0.29mg カルシウム:61mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:166kcal(めん・かやく:152kcal)(スープ:14kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
おー、なかなか
このブログでは普段、ミニサイズのカップラーメンを取り上げていないため、このカテゴリーに使われている油揚げ麺の現在水準を完全に把握できていないのですが、個人的な感想としては想像以上に “ちゃんとしてるんだな„ って。いや、ミニサイズをバカにしているわけではないですよ、けっして。ただ、もっと頼りないイメージだったんです。
系統としては「カップヌードル」に使われている油揚げ麺に近いので、めちゃくちゃ弾力のある多加水麺でもなければ、ザクッと歯切れのいい低加水麺というわけでもなく、いかにもカップラーメンらしいというか、高級感は皆無に等しい質感ではあるけれど、しなやかさだったり、つるみのある口当たりだったり、そこまでヤワヤワじゃなかったり、ほぼほぼ「カップヌードル」に見劣りしない水準。
はい、チャルメラでしたね。ぶっちゃけ “チャルメラらしい„ と思えるタイプではないですから、ここにアイデンティティを見出すのは難しいかもしれません。しかし、悪い意味での安っぽさが目立つことはなく、スープの馴染みもバッチリで、揚げ油に由来する特有のニオイは意外と主張してこない、なかなかの仕上がりに思えました。
スープ
このままレギュラーサイズに増量しても成立しそう
厳密にいうと「明星 チャルメラ しょうゆラーメン」とは異なるベクトルを歩む「しょうゆ味」なのですが、貝エキス(ホタテだし)を使用しているところは「チャルメラ」らしい “こだわり„ で、隠し味にビーフ調味料を重ねているところは明星食品らしいと思えるポイント。同時に味の面において目新しい個性はなく、いかにも普遍的というか、ホッとする感じ。ただ、ちょっと意外だったのは味の濃度。
サンヨー食品(サッポロ一番)の「ポケモンヌードル」とか、日清食品の「アンパンマンらーめん」とか、そんな感じに漠然と塩分控えめで、あっさりとした味わいをイメージしていたんですけど、なんのこれしきレギュラーサイズに増量しても通用しそうな味の濃さ。袋麺に別添されている木の実(このみ)あらため「秘伝のスパイス」ほどではないけれど、香辛料もハッキリめで、サイズのわりに骨太でした。
かやく
次は「うさぎ」や「くりまんじゅう」バージョンにも期待
なんというか、キャラクター系のナルトに限らず、このように屈託のない笑顔を複数から向けられるとホラーに感じてしまうのですがw それはさておき “これだけ入っているのにデザインのブレが少ない„ ところにビックリ。味は‥‥まぁ、ふつうにカップラーメンのナルトだなって感じですけどw 見た目の特別感は申し分ありません。
一方その頃‥‥だ、誰にやられた!! ってくらいタマゴのサイズは小さかったので、効果を例えるなら「のりたま」的な存在感になりますが、そこそこ多めの量で食べ応えに寄与。ダイス状の味付豚肉は「カップヌードル」に入っている謎肉(なぞにく)の弟分みたいなタイプにつき、ジャンクな部類に入りますが、前述のスープにピタッとフィット。ネギは少し喧しい感じでしたけどw きわめて邪魔になるほどではなかったです。
総評
最初は子ども向けのイメージというか、私のようにヘッヴィィィ〜〜な即席カップめんユーザーには物足りないんだろうな‥‥くらいの感覚だったんですけど、いやはや想像以上に実食後の満足度が高くてビックリ。そりゃ大盛りサイズのカップラーメンには物理的に劣りますが、このサイズで、なおかつ特注のナルトなどの個性も踏まえると、ぜんぜんOKなんじゃないですかね。
どこにも売ってない問題が最初で最大の壁になりますけど、フタうらデザインをコンプする楽しみもありますし、ちいかわコラボだからこその魅力が伝わってくる内容だったので、及第点に星ひとつプラスしました。もちろん『ちいかわ』そのものに興味がない場合、いくらでも他に選択肢はありますけど、パッケージだけ “なんとなく小さくてかわいいやつ„ ではなかったです。
あとは品薄問題に手を打ちながら、味噌=うさぎ、塩=ハチワレ、〆の一杯=くりまんじゅう、みたいな感じでシリーズ化してほしいなと。自分が思っていた以上に楽しめましたw 作中で討伐対象になった敵とのコラボとかも面白そうですね。※追記:2024年4月23日(火)以降、全国のセブン-イレブン店舗を対象に順次販売開始との情報が入ったので、手に入らなかった方は要チェックです【author・taka :a(大石敬之)】