どうも、taka :aです。
本日の一杯は、ブタメンが大盛りで食べられるカップ麺、エースコック「ブタメンBIG とんこつ味」のアレンジ・実食レビューです。
駄菓子系カップラーメン「ブタメンBIG」に “ガチの駄菓子を” トッピングしてみた結果‥‥
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺と駄菓子の相性に迫ります。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
ブタメンBIG×駄菓子アレンジ5選
「ブタメンBIG(ビッグ)」とは、株式会社おやつカンパニーとエースコック株式会社の共同開発商品で、まさに見ての通り定番の駄菓子「ブタメン」を大盛サイズにアレンジしたもの。実は初めてブタメンが大きくなったのは2006年3月、2019年7月現在から遡ること13年以上も前にブタメンは巨大化していました。
今回のアレンジは、大きくなったブタメンにリアル駄菓子を入れてみよう! という単純明快なコンセプトで、ブタメンBIGに駄菓子を突っ込みます。とりあえずコンビニでも購入可能、誰でも知っているであろう駄菓子を3つ選ぶところからスタートしたのですが、遠足のオヤツを選ぶ子どもじゃないけれど、何個まで! と決めたら余計に迷ってしまうんですよね。
とはいえ私も大人、相手は駄菓子。もともとは3選を予定していたのですが、誰に怒られるわけでもないですし、同じジャンルでも味付けが違ったらどうか‥‥などが気になったので、けっきょく合計5品の駄菓子を選びました。というわけで今回のアレンジに使用する駄菓子は、大きく分けて「ビッグカツ(魚介類加工品)」「うまい棒(スナック菓子)」「○○太郎(魚介類乾燥品)」から選出です。
ご当地系も含めると何種類かある駄菓子の「カツ」ですが、ブタメンを買ったセブンイレブンの店舗にはビッグカツ系の取り扱いがなかったので、その付近にあったミニストップで「BIGカツ」を捕獲。値札に「やおきん BIGカツ」と書いてある店舗が多いかと思いますが、「株式会社やおきん」は販売者で、製造は茨城県常総市に本社を置く駄菓子界の大御所「株式会社菓道(かどう)」。
個人的に思い入れがあるのは「株式会社すぐる」のビッグカツで、2017年11月29日(いいにくいことをいう日)に公式アカウントが “実はタラやねん” とツイッターで問題発言したことでも話題になったのですが、菓道(やおきん)の「Big Katsu」は1987年(昭和62年)発売、「すぐるのビッグカツ」は1970年代後半から販売されているため、実は菓道が後発組です。
そして「BIGカツ」と同じく株式会社やおきん販売の「うまい棒」ですが、製造は菓道と同じ茨城県常総市に本社を置く「リスカ株式会社」で、創業は1981年(昭和56年)。実は1977年(昭和52年)9月に設立された「菓道」の創業者・武藤尚文氏は、「リスカ」の創業者・武藤則夫氏の実弟で、さらに「やおきん」の常務(顧問)石井俊夫氏と両社長は親戚関係にあります。
やおきんは工場を持たない販売専門のファブレス企業なので、駄菓子の製造は基本的にリスカや菓道が行い、やおきんが企画から販売までトータルプロデュースする、といった構図ですね。そして2019年7月現在、私が把握している絶賛販売中の全25種類(地域限定商品込み、季節限定のパッケージ商品を除く)の中から、誰でも購入できる「めんたい味」と「チーズ味」を選びました。
そしてラスト「○○太郎」は、「蒲焼さん太郎(かばやきさんたろう)」と「わさびのり太郎」。蒲焼さん太郎は、ちょうど “土用の丑”(2019年7月27日)も近いですしw 実は蒲焼さん太郎ってカップ麺に入れても美味しい駄菓子なんです。あと2019年は「ブタメンBIG わさびキレ辛とんこつ味」が発売されなかったので、わさびのり太郎も一緒に確保、どちらも製造はBIGカツと同じ「菓道」です。
カップ麺 開封
2006年3月に発足した「ブタメンBIG」は、2007年10月のコラボを最後に企画が止まっていたんですけど、2016年6月21日に基本の「ブタメンBIG とんこつ味」が復活。以来、2017年・2018年、そして2019年も6月11日に再販されたのですが、今週(2019年7月第3週)の新商品として入荷していたセブンイレブンがあったので、今回のアレンジを検証してみることにしました。
すでにカップ麺を実食済みの方は初めて食べた時に唖然としたかもしれませんが、「ブタメンBIG」には清々しいまでに具材が入っていません。正確には原材料名に「かやく(ごま)」という記載はあるんですけど、本家ブタメンよろしくゴマのみという通常のカップラーメンではあり得ない状況を実現しています。
「ブタメンBIG」シリーズは、2006年3月の発売当初よりセブン&アイグループ限定商品で、コンビニのセブンイレブンを中心に同系列スーパーのイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートでも展開。セブンイレブンで「ブタメンBIG」を購入すると税込178円、横に並んでいた本家ブタメンは税込86円、およそ2倍となる価格差が生じていました。
製品名:ブタメンBIG とんこつ味 製造者:エースコック株式会社 製造所:関西滝野工場(W) 内容量:87g(めん78g) 商品コード:4901071275310(JANコード) 商品サイズ:縦111mm×横111mm×高さ118mm 発売日:2019年06月10日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:縦型ビッグ・大盛サイズ 容器材質:紙 湯量目安:450ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:-(小袋なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、砂糖)、スープ(食塩、植物油脂、ポークエキスパウダー、デキストリン、糖類、粉末しょうゆ、オニオンパウダー、香辛料、チキンパウダー、香味油、全卵粉)、かやく(ごま)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、かんすい、微粒二酸化ケイ素、カゼインナトリウム、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、香料、増粘多糖類、香辛料抽出物、酸味料、カラメル色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む) |
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごま(表示が義務付け及び推奨されているもの) |
アレンジ・実食開始
私は駄菓子が好きなので、もう上の写真を見ているだけでホクホクしちゃうんですけど、「ビッグカツ」32円×2枚、「うまい棒」10円×4本、「蒲焼さん太郎」14円×2枚、「わさびのり太郎」14円×2枚、すべてコンビニで買っても総額は税込160円です。しかし、実は店舗(企業)によって微妙に販売価格が違う商品もありました。
というのもコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)を調査した結果、「うまい棒」は税込10円と共通で、「ビッグカツ」も税込32円で統一されていたのに対し、なぜか「蒲焼さん太郎」と「わさびのり太郎」は “セブンイレブンだけ税込14円” だったんです(ファミリーマート、ローソン、ミニストップでは税込13円)。
たかが1円、されど1円‥‥とはいえ駄菓子はコンビニ限定じゃないですからね。ちなみに2019年6月発売の「ブタメンBIG」はレビュー済みなので、カップ麺の感想や評価、ブタメンの歴史、歴代ブタメンBIGの発売日やフレーバーなど、詳細が気になる方は「ブタメンBIG とんこつ味(2019)」の記事をご参考ください。
それでは、「ビッグカツ」「うまい棒2種」「蒲焼さん太郎 / わさびのり太郎」の順に解説し、カップ麺に駄菓子を入れたらどうなるか、感想と味の変化・相性をレビューしていきます。
栄養成分表示:1食(87g)当たり
熱 量:375kcal(カロリー) |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:375kcal(めん・かやく:317kcal)(スープ:58kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。上記の栄養成分表示は、アレンジ前の数値です。 |
ブタメンBIG×ビッグカツ
まずビッグカツを調理後にトッピングする「後入れ」で試してみたのですが、ブタメンBIGにビッグカツをトッピングしただけの状態なので、正直それ以上でも以下でもありません。しかし、その名の通り凄まじくビッグな存在感。言うなればラーメンの「チャーシュー」に該当する立ち位置で、ブタメンにはない衣の旨味と擂り身の食感が劇的なインターバルになり、麺が大盛でも最後まで飽きません。
次に熱湯を注ぐ前にビッグカツを仕込む「先入れ」も試してみたのですが、ふわっふわの食感が魅力です。けれども衣の歯触りは楽しめませんし、後入れと比較してソースやカレー粉の輪郭もボヤけてしまうのが残念なポイント。衣や擂り身のソフトな食感は、麺を食べている間に沈めておけば後入でも同じ環境が整うため、ビッグカツのポテンシャルを最大限に引き出すには “食べる直前に入れるのがいい” と感じました。
ちなみにビッグカツの正体はスケトウダラ等の魚肉すり味なので、ブタメン(とんこつスープ)と合体させてもトンカツにはなりませんでしたが(なったら怖い)、後半は衣と擂り身の間に仕込んであるカレー粉の風味がスープに溶け出すことで味わい深くなり、とんかつソースもスープと喧嘩するどころか相性抜群。正直、そこまで感動することはないと思っていたんですけど、かなりドラマチックですね。
今回は食べやすいサイズにカットしてからトッピングしてみたのですが、1cm未満〜2cmまで試してみたところ、1.3〜1.5cmくらいに切るのがベストだと感じました。ちょっと手間ですけど、切ってから後入れすることをオススメします。
ブタメンBIG×うまい棒
うまい棒の中ではダントツで「チキンカレー味」が好きなんですけど、今回は豚骨といえば博多、からの明太子で1本は「めんたい味」をチョイス。軽く砕いてからトッピングしてみたところ、まず香りからして強烈にジャンクですねw 味は思っていたよりも明太子感が控えめで、辛さもピリ辛以下。むしろコーンスナック特有のコクでマイルドなんですけど、かなりフックが効いてます。
しかし、「めんたい味」よりも「チーズ味」のほうがオススメ。というのも豚骨味のカップラーメンは、チーズ加工品やクリーミングパウダー、乳等を主要原料とする食品など、乳製品系の成分を利用して豚骨のコクをアップさせるギミックが頻繁に発動するため、そのイメージからチーズ味を選んでみたのですが、ブタメンBIGのスープは駄菓子から派生したスナック的なトンコツ味、その相性は申し分ありません。
それに、うまい棒のチーズ味にはクリーミングパウダーや乳製品だけでなく、ちゃんとチーズパウダーが使用されている(そして含有量も多い)ので、チーズの風味が濃厚なんです。ただ、もうちょっと濃くてもいいかな‥? と、調子にのって途中から “もう1本追加してみた” 結果‥‥
なんてクリーミーに優しくて暴力的なんだw 恐ろしく味は濃くなりますけど、チーズ味の二刀流うまい棒やばいです。あまりに駄菓子感がアップするので、万人にオススメできるアレンジではありませんが、我こそは “うまい棒を主食にしてやろう” と企んでいる方にはオススメ。ちなみにトッピングした後なんですけど、しっかり混ぜたらすぐに溶けました。
表面が堅焼きの「たこやき味」と「やきとり味」は溶けにくいかもしれませんが、けっこう念入りに混ぜないとスープに紛れてフワフワになった “超激アツうまい棒” が攻撃力高めのアタックを不意打ちしてくるので、実食の際は油断して火傷しないように気をつけてください。ちなみに2007年秋ごろまで、うまい棒の内容量は1本あたり7〜9gでしたが、現在は5〜6gに量を減らすことで発売当初から「10円」という販売価格を守り続けています。
ブタメンBIG×蒲焼さん太郎 / わさびのり太郎
「蒲焼さん太郎」も「BIGカツ」と同じくスケトウダラの擂り身を使用しているのですが、圧縮して焼き固めるため駄菓子の中でもカタく、出汁(だし)が出るかなぁ‥という思いもあったので、今回は先入れで調理してみました。しかも贅沢に2枚‥‥(※それでも合計28円)なんですけど、ビッグカツほどドラマチックなアクションはなく、うまい棒ほどの味変効果も見られません。
また本体も鰻(ウナギ)ではなく介党鱈(スケトウダラ)なので、食感も白身魚の擂り身を超えることはありませんが、ベースの豚骨スープと蒲焼のタレ味は反発することなく、意外にも調和していました。正直、前述したアレンジほど記憶に残る変化ではありませんでしたが、それだけにカップ麺のアレンジに慣れていない方や保守的な方でも試しやすい組み合わせです。
続いて「わさびのり太郎」は1枚先入れ(写真左)、1枚先入れ(写真右)で試してみたのですが、先入れの方はワサビのツーンレベル0(ゼロ)。食感については先入れのほうが好みだったんですけど、結果的に味の変化は思っていたほど劇的ではありません。オリジナルよりも味の深みは増しますが、わさびのツーンは極めて弱く、他のアレンジを思うと可も無く不可も無しでした。
まとめ
他にも駄菓子は山ほどありますが、暫定ランキング1位は圧倒的に「ビッグカツ(Big Katsu)」がオススメです。反則級。もちろんフレーバーが豊富な「うまい棒」の可能性も捨てがたいので、プレミアムうまい棒を含む「カップ麺×うまい棒」特集も計画しているのですが、とりあえずビッグカツを放り込んでおけば間違いありません。
ネットでは「駄菓子カツ丼」や「ビッグカツサンド」が有名ですが、衣の旨味とソース・カレー粉のアクセントが異様なまでにブタメンとベストマリアージュだったので、どっちも嫌いじゃなかったら試す価値ありですよ(※ブタメン以外のカップ麺×ビッグカツ特集の記事は年内に公開できると思います)。とにもかくにも “小さいサイズだから美味しいんだよなぁ‥‥” の「ブタメンBIG」が大幅に化けるので、ぜひアレンジしてみください。