「ブルダック炒め麺(プルダックポックンミョン)」縦型カップ版レビュー

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山養(SAMYANG)

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、山養(サムヤン)が製造する韓国の激辛カップ麺、「ブルダック炒め麺(プルダックポックンミョン)」縦型カップの実食レビューです。

日本でも話題沸騰中! ブルダック炒め麺カップ大盛(105g)とタテ型(70g)の違いとは‥‥

どのくらい辛いのか実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、激辛カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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ブルダック炒め麺 縦型カップ

「ブルダック炒め麺(プルダックポックンミョン)」とは、数年前から韓国で若者を中心にブレイクしている鶏肉を使用した激辛料理「火鶏(プルダック)」をモチーフに、 “汁のない激辛ラーメンに火鶏の辛さを” というコンセプトのもと開発された即席カップめん及び袋麺の激辛シリーズで、製造者は1963年9月15日に韓国初のインスタントラーメン「山養ラーメン(サムヤンラーメン)」を発売した韓国の老舗インスタント食品メーカー「三養食品(삼양 – SAM YANG FOODS)」。

韓国語は基本的に清音と濁音の使い分けがないので、日本では「ブルダック炒め麺」「プルダックポックンミョン」などと訳されているのですが、ブル(プル)は火(불)、ダック(タッ)は鶏(닭)、ポックンは炒める(볶음)、ミョンは麺(면)を意味しているため、ポックンミョン(炒め麺)=焼きそば。つまり正式名称は「火鶏炒め麺(火鶏焼きそば)」「ブルダック炒め麺(ブルダック焼きそば)」「プルダック炒め麺(プルダック焼きそば)」など、いずれの訳し方でも間違いではありません(ちなみに英語表記だと「Buldak Bokkeum Myun」)。



以前、ネット通販で韓国食品の直輸入サイトから大盛の「ブルダック炒め麺カップ ビッグ(105g)」を購入してレビューしたことがあるのですが、そちらのパッケージはハングル文字だったのに対し、今回のタテ型カップめん版は日本人向けにパッケージがアレンジ(刷新)された状態で販売されていて、調理方法や原材料名、栄養成分表示、本品に含まれるアレルギー物質、注意事項など、気になる項目や必要な情報はすべて日本語に翻訳されていました。

パッケージの日本語訳は黄色い文字で「韓国風焼きそば」、赤い文字で「激旨辛・汁なし」と商品の特徴が紹介されているのですが、もっとも目立つ赤い文字のハングル「불닭볶음면」は製品名の「ブルダック炒め麺(プルダックポックンミョン)」、その横にある小さな白いハングル「컵」は「カップ」、黄色いハングルは「화끈한(ホットな)매운맛(辛さ)」を意味しています。

今回の「ブルダック炒め麺(プルダックポックンミョン)」がオーソドックスな辛さで、他にも変わり種の「チーズブルダック」や辛さ弱めの「カルボブルダック」、スープありの「ブルダック湯麺」、辛さ2倍の「ヘッブルダック(ヘクプルダック)」、辛さ4倍の「超激辛マラブルダック」など、様々な種類のカップ麺や袋麺が販売されているのですが、共通してパッケージに描かれているのが「ホチ(호치)」という名前の刈り上げヘアーで憎たらしいけど愛嬌がある鶏のマスコットキャラクター。

ホチが何を言っているのかセリフを翻訳してみたところ、フタの上では「죽을만큼(死ぬほど)매워서(辛くて)꼴까닭(コルカダック?)」と叫んでいて、容器側面では「너무너무(めちゃくちゃ)맛있어서(おいしくて)후다닭(フダダック?)」‥‥ちょっと両方とも最後よわからなかったんですけどw「닭」は鶏なので「○○だトリ〜」みたいな感じですかね。性別はメス、この商品が辛くて美味しいことをアピールしているのは間違いありません。



パッケージにはHALAL(ハラル / ハラール)認証マークが掲載されているため、豚肉(豚由来の食品や添加物を含む)や血液、酒類、イスラム法に則って食肉処理されていないものが食べられない方でも安心してお召し上がりいただける仕様となっているのですが、コンタミネーションに豚肉の表記があったので、ストイックな方は注意してください。

HALAL認証マークの横にあるのはHACCA(ハサップ)認証マークで、「HACCP」とは1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の方式(Hazard Analysis Critical Control Point)です。日本語では「危害分析重要管理点」「危害要因分析必須管理点」などと訳されるのですが、この製品は安全で清潔ですよー、という安心感を裏付けしているマークですね。

開封

カップ麺に別添されている小袋は、写真の向かって左側にあるのが「液体ソース(액상스프・液状ソース)」、右側にあるのが「かやく(후레이크・フレーク)」で合計2袋。これは大盛カップ麺と同じ構成で、かなり小袋のデザインも似ています。右側の小袋は調理方法でも「かやく」と書いてあるのですが、中身は煎り胡麻と海苔なので、かやくというよりも「ふりかけ」です。



わりと麺は太めの油揚げ麺が採用されていて、湯戻し時間は熱湯4分と大盛カップのブルダック炒め麺と同じような仕様となっています。しかし、原材料名を比較してみると麺やソースの原料(特にソースの原材料では砂糖の位置など)が大幅に異なっていたので、もしかすると体感的な印象もガラッと変わってくるかもしれません。

今回の縦型ブルダック炒め麺カップ(70g)は友人から貰ったのですが、「どこで買える」のか調べてみたところ、総合ディスカウントストアの「ドンキホーテ」やキワモノ食品に強い「ヴィレッジヴァンガード」、また送料と支払手数料が別途必要になりますがネット通販サイトでも購入できますし、品揃えのいいドラッグストアやスーパーマーケット、輸入食品が豊富な「カルディーコーヒーファーム」や「ジュピターコーヒー」などでも取り扱いがあるようですね。

袋麺の輸入者は1999年(平成11年)創業の「株式会社シン・インターナショナル」(埼玉県八潮市緑町1-32-6)、カップ麺の輸入者は2001年(平成13年)創業の「有限会社シャイン・オリエンタル・トレーディング」と製品を取り扱っている輸入会社が異なっていて、今回の商品コードは最初の2桁が日本製を意味する「45」(JANコード)になっていますが、これはパッケージが日本仕様に刷新されているのが理由で中身は韓国製です。

前述したように製造者は「三養食品(さむやんしょくひん)」という韓国の老舗インスタント食品メーカーなのですが、実は創業者の全仲潤(チョン・ジュンユン)会長が日本の「明星食品」から無償で技術供与を受け、それをきっかけに即席めん類の生産を開始しました。もし明星食品の技術供与がなかったら、現在の韓国における即席麺事情や勢力図は大きく変わっていたかもしれませんね。

概要(製品情報・購入価格等)

製品名:ブルダック炒め麺(プルダックポックンミョン)カップ
製造者:三養食品(삼양 – SAM YANG FOODS)
原産国:大韓民国
輸入者:有限会社シャイン・オリエンタル・トレーディング
内容量:70g(めん51.5g)
商品コード:4562122661256(JANコード)

発売日:-
実食日:2019年03月09日(土)
賞味期限:製造から約1年
発売地域:日本(日本語パッケージ版)
取得店舗:ジュピターコーヒー
商品提供:伏兎(お家が一番)
店頭表示価格:137円(税別)
商品購入価格:147円(税込)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:タテ型カップ・レギュラーサイズ
容器材質:紙
調理時間:熱湯4分
小袋構成:2袋(液体ソース袋 / かやく袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、小麦グルテン、食塩、調味玉ねぎエキス、緑茶風味オイル)、ソース(しょうゆ、チキンエキス、チキンシーズニングパウダー、砂糖、植物油脂、ハバネロシーズニングパウダー、玉ねぎ、赤唐辛子シーズニングパウダー、赤唐辛子、酵母エキス、にんにく、黒こしょう、カレーシーズニングパウダー)、かやく(ごま、海苔)/ 加工でん粉、調味料(核酸等)、着色料(パプリカ色素、V.B2、カラメル)、かんすい、増粘剤(グァーガム)、香辛料抽出物、香料、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、甘味料(ステビア)、V.B1、クエン酸、pH調整材、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・ごまを含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・ごま(表示が義務付け及び推奨されているもの)※コンタミネーション:えび・かに・そば・落花生・いか・牛肉・豚肉・ゼラチン

実食開始

ブルダックには汁ありのカップラーメン版(ブルダック湯麺)もあるのですが、今回はカップ焼そばスタイルなので湯切りが必要です。ただ、「作り方」は現在の日本製カップ麺と違っていて、2つの小袋を取り出した後、カップの内側線までお湯を注ぎ、ふたを閉めて4分待ったら “自分で湯切り口を” 作らなければいけません。



調理方法には “ふた上部の三角点線部分を箸でくりぬき” と書いてあるので、取り扱いに慣れていない場合は熱湯を注ぐ前に湯切り口を作っておいたほうが安全です。単純に三角部分を上から中に押し込んでもいいのですが、湯切りの際に爪が戻って湯切りをブロックしてくるので、箸などで上から押し込んだ後、面倒でも写真のように爪を上に起こしておいたほうがスマートにお湯を捨てることができるので、ご参考ください。ええ、ちょっと左は失敗しましたw

お湯を捨てたら添付の液状ソースを馴染ませて、仕上げにフレークをトッピングしたら完成です。フタの上に書いてある “ここまであけてお湯を注いでください” の点線が両方とも “半分より手前” なので、容器は日本の「カップヌードル」と同じような形状ですが、うっかり半分以上あけると湯切りの際に横から熱湯が漏れてヤケドの危険性が高まるため、くれぐれも注意してください。

レビュー済みの大盛サイズは日本のカップ麺でいうところのペヤング(まるか食品)「激辛やきそば」より辛い、でも同社の「激辛MAX END」よりは下と評価しているのですが、ソースの辛さだけでなく甘さも強烈でした。というわけで大盛サイズのBIGカップ版と縦型カップ版の違いや辛さレベルに注目しつつ、「めん」「ソース」「かやく(ふりかけ)」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(70g)当たり

熱  量:280kcal(カロリー)
たん白質:6g
脂  質:10g
炭水化物:42g
食塩相当量1.6:g

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

もっちもちタイプ

ビッグカップ版の原材料名は「小麦粉、パーム油、小麦グルテン、食塩、緑茶風調味油」となっていたのですが、縦型カップのフライ麺には味付けに調味玉ねぎエキスが追加されています。また、サイズも太麺で存在感があり、小麦グルテンの効果かモッチリとした弾力は両者ともに共通している特徴ですね。

後述するソースが辛いので、実食中に調味玉ねぎエキスの味までは判別できませんでしたが、ソースを絡める前に1本だけ味見してみると玉ねぎ味ではないものの芳ばしい風味を感じました。緑茶風味オイルという成分も使用されているのですが、お茶の味がするわけではありません。韓国の即席麺には緑茶抽出物などが積極的に採用されているため、おそらく酸化防止剤の役割を担っているのでしょう。



縦型容器ですが熱湯4分でムラなく戻り、酸化臭も気にならず、もちもちの弾力で辛いソースを相手にしても存在感が埋没することはありません。麺の量は51.5gなので、日本の汁なしカップ麺(焼そばスタイル)のレギュラーサイズで平均的な麺重量90〜100gと比較して少なめですが、ある意味このくらいが食べやすい適量かもしれませんね。そう、今回のソースを思えば‥‥

ソース(辛さレベルは‥)

ブルダックカップ麺・BIGよりも瞬発力あり!

ビッグカップ版では単純計算で「ココイチ 10辛(1,200SHU*)」や実店舗の「蒙古タンメン中本 北極ラーメン(1,600SHU*)」よりも2倍辛く、「ペヤングやきそば 激辛MAX END(500SHU)」の6倍以上辛い3,210SHU* とパッケージにて辛さレベルが数値化されていたのですが、縦型カップ版の容器には特に辛さを表す単位は書いてありません。しかし、体感的な辛さレベルは市販品として確実に「激辛」クラスなのは間違いないでしょう。

ビッグは甘さも強烈だったと書きましたが、それと比較して縦型カップ麺はだいぶ甘さが控えめで、わりとファーストアタックからガツンと激辛。辛味のタイプは瞬発力のある即効性で、なおかつハバネロを使用しているためジリジリと食べ進めるごとに蓄積されていく尻上がりの辛さも備えています。最初は激辛よりも甘さを先に感じるので、そこは共通のポイントでしたが、より縦型のほうがタイムラグなくストレートに攻めてきますね。ちょっとずつ食べたら大したことありませんが、油断して口いっぱいに頬張るとヤバイ。

しかしながら大盛と比較して控えめとはいえ甘さと激辛の兼ね合いには強い中毒性があり、基本軸は「鶏」「激辛」「甘味」の3本が柱になっていて、味付けは醤油ですが塩気は強くありません。そこに玉ねぎやニンニクの香味でアクセントを付けているのですが、黒胡椒(ブラックペッパー)やカレーシーズニングパウダーなどの香辛料を重ねることで刺激は複雑に、そして舌の上に長時間居座って増幅し続ける辛さからだいぶタチが悪いんですけど(※褒めてます)、縦型カップのほうが日本人の味覚に合うと感じました。

*「SHU(Scoville Heat Units)」=「スコヴィル値(スコビル値)」とは、唐辛子に含まれる辛味成分「カプサイシン」の含有量から算出した唐辛子の辛さを計る単位で、日本の代表的なトウガラシ「鷹の爪」が約40,000〜50,000SHU、一般的な「タバスコ」が約2,500〜5,000SHUといわれています。ぜったいココイチの10辛や北極ラーメンのほうがタバスコよりも辛いですけどねw(※前述した比較対象のスコヴィル値は以前にテレビで紹介されていたものを参考にしています)。

かやく(ふりかけ)

必要最低限だがソースとの相性バッチリ

日本のカップ焼そばのように定番のキャベツは入っておらず、もうシンプルに煎り胡麻と刻み海苔という構成なんですけど、鶏の旨味が効いた甘い韓国風の激辛ソースと煎り胡麻の芳ばしいアクセントに海苔の香りがベストマッチ。特に煎り胡麻は韓国料理に必須のアイテムなので、かなり相性がいいですね。麺の量や容器の大きさは違いますが、ふりかけの量は大盛カップと大差なかったので、ちょっと得した気分というか実際に海苔や胡麻の効果がより分かりやすく主張していました。

ついついキャベツとか鶏挽肉なんかが欲しくなったりもするのですが、逆にキャベツなどの固形具材が入っていなかったからこそインターバルになるものがなく、その結果より辛さを純粋に楽しめる構成と言えるかもしれません。ただ、実際これだけ辛かったら具材に何が入っていようと関係なく、キャベツでさえも激辛になると思いますけどね。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

今回は大盛カップ(105g)のブルダック炒め麺と比較する形でレビューしましたが、それよりもソースの甘さが控えめで辛味がストレートになり、また強烈な甘さが適切な位置に整っていたので、どちらかというと今回の縦型カップ(70g)のほうが日本人の味覚にフィットするのではないかと感じました。しかし、辛い食べ物が苦手な方はホチ(イメージキャラクター)と店頭で目が合っても、ふてぶてしい可愛さに心打たれても連れて帰らないように注意が必要です。

ちょっと量は少なめですが、辛さレベルは通年商品の「激辛ペヤング」よりも圧倒的に上なので、ちょうど美味しく食べきれる量と言えるかもしれません。とはいえ強烈に辛いので、もし辛い食べ物が苦手だったらセール中でも買うのは危険ですし、罰ゲームなどに使うと人間関係が悪化する恐れがあります(※危険なのでヤメましょう)。

もちろん無理して頑張る必要はありませんし(※お腹壊します)、怖いもの見たさで手を出したら確実に事故なので、日本の激辛カップ麺を美味しく食べ切れる方のみ挑戦してください。今回の「ブルダック炒め麺(プルダックポックンミョン)」が辛さの基準となるオーソドックスなランクですが、同じランクでも縦カップ容器のほうがビッグカップよりもストレートに辛いと感じました。

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