どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年8月26日(月)リニューアル発売、明星食品のカップ麺「明星 BIGだぜ!一平ちゃん 背脂醤油ラーメン」(236円+税)の実食レビューです。
コスパ◎ 食べ応え◎ ビッグサイズなのにレギュラープライスを実現した高コスパブランド「BIGだぜ!一平ちゃん」の定番商品がリニューアル!! 従来品との違いを比較してみた結果——。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
BIGだぜ!一平ちゃん 背脂醤油ラーメン 2024
BIGだぜ!一平ちゃんとは、2022年(令和4年)2月7日発売の「濃いぜ!一平ちゃんBIG 豚たまごうどん / 豚ねぎそば」を前身とするブランドで、容器の形状は縦型ビッグ。この製品スタイルはCVS向けが基本とされる中、スーパーマーケットやドラッグストアでの取り扱いを前提とし、なおかつ大盛りサイズなのにレギュラープライスを実現することで、新たな価値を吹き込むことに成功しました。
このページでレビューする「明星 BIGだぜ!一平ちゃん 背脂醤油ラーメン」は、昨年9月4日に「濃いぜ!一平ちゃんBIG」の後継機として現れた商品(同タイトル)のリニューアル版なので、純然たる新作ではないけれど、従来品と比較して “豚の旨みと醤油感を上げて、特製「仕上げだぜ!」小袋を強化„ というのが主な変更点。
まだリニューアル前のバージョンはレビューしていないのに、わずか1年で2代目に突入してしまったので、まぁでも仕方ないか‥‥と、最寄りのスーパーマーケットに設置されている新商品の棚から「明星 BIGだぜ!一平ちゃん 背脂醤油ラーメン」及び「同 旨辛味噌ラーメン」をカゴに入れ、帰宅後‥‥リニューアル前じゃねーかw
新商品のポップを鵜呑みにしていた私にも問題がありますけど、変更前・変更後ともにパッケージのカラーリングが酷似しているため、これはさすがにトラップすぎる(後日あらためて捕獲)。ただ、新旧商品を真横に並べると違いが分かるように「醤油感アップでうまさやみつき」の訴求があるかどうか。リニューアル前の商品には記載されていないため、ここが見分け方の一つ。
あとは「がっつり食おーぜ」のデザインが大きくなっていたり、麺リフトの手前に「ガーリックねり込み麺」のアピールが追記されていたり、そういった部分も変更点になりますが、そろそろ多くの販売店で入れ替えが進んでいる頃合い。はたして何が変わったのか、せっかく手元にリニューアル前後の商品が揃っておりますので、久々の新旧比較レビューやっちゃいます。
開封
さて、まずはリニューアル前の小袋。こちらは「仕上げだぜ!特製豚旨オイル」という名称で、当時のニュースリリース(2023年7月28日配信)には “豚の旨みと醤油の香りをアップする特製豚旨オイル„ との記載があります。ちなみに「肉汁うどん」と「ラー油そば」は、すでにブランドサイトから削除されているため、現時点では製造終了商品という認識で問題ありません。
続きましてリニューアル後の小袋も「仕上げだぜ!特製豚旨オイル」という名称なのですが、より全体のパッケージに合ったデザインに切り替え、よく見ると天面のカラーリングも明るくなり、星の数も増えるなど、よりポップなイメージに。また小袋の中身についても “豚の旨みと醤油感をアップした„ とのことなので、これが前述の主な変更点。
しかし、メーカー希望小売価格は236円(税別)のまま変わっていないため、ここも企業努力を感じるポイント。ちなみに2024年9月現在、縦型ビッグのメーカー希望小売価格は271円(税別)を基準としているメーカーが多く、それは明星食品も例外ではないけれど、こちら「BIGだぜ!一平ちゃん」だけは例外中の例外。私の購入価格を例に挙げると、スーパーで税込138円だったので、もはや異常事態です。
製品詳細情報・購入価格等(リニューアル後)
製品名:明星 BIGだぜ!一平ちゃん 背脂醤油ラーメン 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 神戸工場(兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2) 内容量:93g(めん75g) 商品コード:4902881456371(JAN) |
発売日:2024年08月26日(月) 実食日:2024年09月21日(土) 発売地域:全国 取得店舗:スーパーマーケット 小売価格:236円(税別) 購入価格:138円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:380ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(仕上げだぜ!特製豚旨オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、ポークエキス、香辛料(ガーリック)、たん白加水分解物)、スープ(ポークエキス、しょうゆ、豚脂、食塩、デキストリン、たん白加水分解物、植物油脂、クリーミングパウダー、糖類、油脂加工品、香辛料(ガーリック、ペッパー、ジンジャー)、香味調味料)、かやく(チャーシュー、背脂加工品、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、香料、増粘多糖類、かんすい、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、カロチノイド色素、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、そば・かに・落花生を含む製品を生産しています。 |
実食開始
栄養成分表示[1食(93g)あたり]カロリー 432kcal(めん・かやく 372kcal / スープ 60kcal)、たんぱく質 8.7g、脂質 19.1g、炭水化物 56.2g、食塩相当量 5.2g(めん・かやく 1.9g / スープ 3.3g)、ビタミンB1 0.29mg、ビタミンB2 0.37mg、カルシウム 105mg[製造所:+H 神戸工場(兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2)] |
さて、まずはリニューアル前の調理直後。メイン具材のチャーシューはチップ状ですが、けっこう多めで好印象。さらに別添「仕上げだぜ!特製豚旨オイル」もイイ感じにクセのある香りで、同社の「大砲ラーメン」監修商品ほど強烈ではないけれど、けっこう豚臭いファーストインプレッション。
栄養成分表示[1食(93g)あたり]カロリー 424kcal(めん・かやく 396kcal / スープ 28kcal)、たんぱく質 8.1g、脂質 18.2g、炭水化物 56.9g、食塩相当量 5.0g(めん・かやく 1.1g / スープ 3.9g)、ビタミンB1 0.29mg、ビタミンB2 0.34mg、カルシウム 100mg[製造所:+H 神戸工場(兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2)] |
続きまして、リニューアル後の調理直後。かやくの資材は一致するのですが、チャーシューの量は半分くらいに減り、その分だけ背脂加工品を増量したようなラインナップ。香りにも変化が生じており、リニューアル前の商品では強めに主張してきた豚臭いニオイは穏やかで、なんかこう‥‥甘い。ふわ〜って、謎に甘いw
そして、けっこう気になるのが栄養成分表示の数値。カロリーだけ見ても432kcalから424kcalに、しかもスープのカロリーにフォーカスを絞ると60kcalから28kcalに減少しているため、おいおい大丈夫かと。それ以外の数値も下がり気味なので、引き続きリニューアル前後に違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、ポークエキス、香辛料(ガーリック)、たん白加水分解物) |
リニューアル前はモチモチ系で、リニューアル後は‥‥
リニューアル前の油揚げ麺は「豚だしねり込み麺」で、めっちゃ豚だし! みたいなインパクトが伝わってくるわけではないけれど、スープの掴みはバッチリ。やや表面はソフトな質感で、しかしながら粘りが強く、後半にかけてモチモチが増してくることから、スープとの一体感と食べ応えを両立したクオリティ。調理前の麺重量も75gなので、期待外れのボリュームではないと思います。
原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、ポークエキス、香辛料(ガーリック)、たん白加水分解物) |
リニューアル後の油揚げ麺は「ガーリックねり込み麺」に変わっていますが、内容量は75gをキープしており、リニューアル前の「豚だしねり込み麺」にも香辛料(ガーリック)を、リニューアル後の「ガーリックねり込み麺」にもポークエキス(豚だし)を練り込んでいることから、原材料名は完全に一致します。しかし、ガーリックと豚だしの配合量を変更したのか、真横に並べて比較すると違いは明白。
リニューアル後の「ガーリックねり込み麺」は、比較的にキメが細かいタッチで、後半にかけて粘りが増してくるのではなく、どちらかというと歯切れの良さが際立ってくる感じ。ガーリックの配合量を増やしたことでグルテンの結束力が弱まったのか、単純に加水率の問題か、その原因は断言できませんけど、がっつり食おーぜ! のコンセプトにはリニューアル前のほうが合っているように感じました。
スープ
原材料名:スープ(ポークエキス、豚脂、しょうゆ、食塩、デキストリン、たん白加水分解物、クリーミングパウダー、油脂加工品、糖類、香辛料(ガーリック、ペッパー、ジンジャー)、香味調味料) |
豚臭さは弱く、甘さは強めに
リニューアル前のスープについて、明星食品は “豚の旨みに香味野菜(にんにく、生姜)を加えた豚骨醤油„ と表現しているのですが、ごりごりの豚骨スープほど乳化感が強いわけではなく、どちらかというと豚だし的。しっかり旨みを打ち出しながらも炊き出し感は控えめで、豚肉や豚骨から取った出汁(だし)を基調にしつつ、別添オイルのニオイでインパクトを添えているような骨組み。
原材料名:スープ(ポークエキス、しょうゆ、豚脂、食塩、デキストリン、たん白加水分解物、植物油脂、クリーミングパウダー、糖類、油脂加工品、香辛料(ガーリック、ペッパー、ジンジャー)、香味調味料) |
その土台についてはリニューアル後のスープにも踏襲されているのですが、前述の香りからも感じたように、オイルの豚臭いニオイは鳴りを潜め、味覚に訴えかけてくる要素も甘さが強く、けっこう別物。別添の小袋について、明星食品のニュースリリースには “豚の旨みと醤油感をアップした„ と記載されているけれど、中身は100%オイルだったので、醤油感をアップした〜〜については、正直よく分かりません。
リニューアル前の豚臭さが鳴りを潜めたことで食べやすく、また甘さを強調することでジャンクさも底上げされていると感じたのですが、どっちが口に合うかは好みの問題。また縦型ビッグのスープにしてはライトに思えるフレームワークではあったものの、スーパーマーケットやドラッグストアでの販売価格を加味すれば、余裕で充分と思える水準に達しています。
かやく
原材料名:かやく(チャーシュー、背脂加工品、ねぎ) |
おそらく個体差ではない
チップ状のチャーシューは、明星食品が展開している縦型ビッグや汁なしカップ麺でも頻繁に使われている肉具材で、ハムみたいな食感のアレなんですけど、これだけ入っていたら充分。反対に背脂加工品とネギの量は少なめですが、大盛りサイズ(めん75g)なのにレギュラープライスであるとを踏まえると、まったくもって悪くありません。
原材料名:かやく(チャーシュー、背脂加工品、ねぎ) |
それらの具材はリニューアル後の商品にも踏襲され‥‥いや、なんかちょっとチャーシューしっかり目ですけど、残念ながら量は半分に。片や背脂加工品の量は2倍に増えたようなバランスで、分母を考えると体感的なボリュームダウンは否めません。とはいえプニッとした口当たりの背脂加工品は、スープの厚みを底上げしてくれるアイテムなので、極端に物足りなくなったなー、みたいなことはなかったです。
総評
今回のリニューアルと同時にリリースされた新作「明星 BIGだぜ!一平ちゃん 黒マー油豚骨ラーメン」の完成度が妙に高かったので、どうしても見劣りする箇所は否めず、またリニューアル前の商品と比較して微妙に方向性を変えながら、上手にコスト調整してきたなと。そのような印象を受けたのですが、スーパーマーケットやドラッグストアでの販売価格を踏まえると、間違いなく及第点では足りない良品。
ちなみにリニューアル前の製造日は2024年8月1日、リニューアル後の製造日は2024年8月6日(それぞれ賞味期限から逆算)、さらに製造所も同じだったので、賞味期限や工場の違いによる差は最小限。リニューアル前が好きだったらネガティブに映る場面もあると思いますけど、繰り返すようにレギュラープライスですから、コストパフォーマンスはバッチリですよ。【author・taka :a(大石敬之)】